AGA患者様（65歳男性　H-N分類Ⅲ～Ⅳ）

3年ほど前から毛髪が少なくなってきたことが気になっていた患者様です。

育毛剤を使用していましたが発毛効果がなく『駅前AGAクリニック神戸三宮院』を受診されました。

半年間はしっかりとした治療でどれだけ効果があるのか試してみたいということでメソセラピー療法を含む強い治療を行いました。

デュタステリド

ミノキシジル内服薬

メソセラピー療法

薄毛の治療開始前の状態

頭頂部全体的に薄毛が進行しています。

このような薄毛をびまん型と言います。

AGAはハミルトン・ノーウッド分類でどれだけ進行しているかを表すことが多いのですが、

びまん性はこれに含まれていません。

そのため正確にはH-N分類のⅢ～Ⅳと表現するのは間違いなのですが、神戸院ではびまん性でもハミルトン・ノーウッド分類に近似して進行度を表現しています。

治療をするとどれくらい治療効果を出すことができるかということを分かりやすいハミルトン・ノーウッド分類を借りて初診時に判定しているのです。

びまん性のAGAにはルートヴィッヒ分類という分類があるのですが、ステージがⅠ～Ⅲまでしかなく治療効果の予測に使うには不適だと考えております。

治療開始から4カ月後

治療開始から数カ月は治療効果を感じることはできません。

しかし、半年ほどすると変化が分かるようになってきます。

この写真の状態は治療開始から4カ月後です。

まだ、4カ月ですが明らかに毛量が増えてきています。

後数カ月もすればかなり雰囲気も変わると思います。

ハミルトン・ノーウッド分類Ⅲ～Ⅳ程度ならこのようにしっかりとした治療ができます。

治療効果はAGAのタイプや年齢、AGAの発症時期などによって大きく変わります。

適切な治療が出来ていれば、この患者様のように治療効果を感じて頂くことができます。

基本的に年齢が高くなればなるほど治療は難しくなっていきます。

それでも60代や70代でもまだまだ治療を行うことができます。

ミノキシジルを内服すると心臓に悪い？

ミノキシジルは毛細血管を拡張させる作用のある薬剤です。

毛細血管が拡張すると心臓にどのような影響があるのでしょうか。

例えば、ミノキシジルを大量に内服すると血圧が下がります。

そのためミノキシジルは難治性の高血圧のコントロール薬としてFDAに認可されています。

以下でミノキシジルを大量に内服した場合のお話しをします。

血圧は心臓の収縮力、心臓へ血液が入ってくる量、心臓から先の抵抗で構成されています。

ミノキシジルは心臓から先の抵抗に影響を与えます。

毛細血管がリラックスすることで血管の抵抗が減り血流がよくなるのです。

そのためミノキシジルを大量に内服すると血圧が下がり、心臓のポンプとしての回転数も上がることがあります。

これによって心臓への酸素供給量が減り心臓の酸素消費量が増える可能性があります。

ミノキシジルは降圧薬としては扱いが難しい部類の薬剤だと思います。

では、ミノキシジルは危険なのでしょうか。

実は薄毛治療に使うミノキシジルは安全です。

投与量が少ないため上記のような効果はほとんどありません。

ただ、大量に内服することは避けた方が良いとは言えます。

医師の指示通りの内服の仕方をしましょう。

ミノキシジルを安全に使用するコツは

クリニックで処方を受けることが大切です。

そして、決められた投与量を守ってください。

どのような薬でも内服量を間違うと危険な作用が出ることがあります。

ミノキシジルは低濃度と高濃度では作用が大きく違います。

低濃度のミノキシジルは基本的に安全ですが、飲み忘れたのでまとめて数錠飲むというようなことは危険なのでやめてください。

また、治療初期に毛細血管への作用が強く出ることがあります。

このような場合もクリニックにご相談ください。

駅前AGAクリニックでは患者様に合わせた安全な投与量を処方しています。

きめ細かに調整が可能ですので気になる事がある場合はご相談ください。

例えばですが、足のむくみや動悸、体重の変化などもミノキシジルに関係している場合もございますのでご相談して頂けると嬉しいです。

執筆　駅前AGAクリニック大阪梅田院　院長　田坂洋介

＜治療費＞

デュタステリド・・・8,250円(税込)

ミノキシジル5mg内服・・・8,250円(税込)

AGAメソセラピー療法・・・モニター価格

<副作用>

デュタステリド・・・性機能障害、肝機能障害など

ミノキシジル内服・・・体毛、むくみ、動悸など

AGAメソセラピー療法・・・出血、かぶれ、むくみなど