円形脱毛症の患者様(38歳男性　多発型)

4カ月前に円形脱毛症を発症された患者様です。

1か所のみの単発型円形脱毛症から始まりましたが、数が増え始めたため『駅前AGAクリニック神戸三宮院』を受診されました。

円形脱毛症の治療には免疫を抑えるタイプのものと発毛を促すタイプのものがあります。

ステロイドなどの免疫を抑えるタイプの物だけでは治療効果が出ないことがよくあります。

そのような場合はミノキシジルなど発毛を促す治療が有効なことがあります。

今回は免疫抑制と発毛の両方の作用を組み合わせて治療を開始しました。

ミノキシジル内服薬 

JAK阻害薬ステロイド外用薬 

治療開始から1カ月後 

脱毛範囲が広がって来ています。

よく観察すると脱毛領域と正常領域の境界があいまいになっています。

ミノキシジル超高濃度外用薬を追加で処方することになりました。

治療開始から3カ月後 

治療効果が出てきました。

ここまで発毛の力が強い場合は、一気に完治することが多いです。

多発型円形脱毛症は3人に1人の確立で慢性型円形脱毛症に移行します。

円形脱毛症は治療が遅れると治りが悪くなります。

慢性型に移行してしまった円形脱毛症は45%が全頭型や汎発型に移行します。

そのため治療介入のタイミングが非常に大切になります。

円形脱毛症は免疫の異常であることは分かっておりますが、根本原因は解明されておりません。

日本で行われる治療の多くは免疫を抑えるタイプのものです。

代表的なものにステロイドがあります。

最近使われるようになったJAK阻害薬も免疫に働きかけるタイプです。

一方、海外ではミノキシジルがよく使われます。

ミノキシジルは免疫に作用する薬剤ではなく、毛髪の正常化を促す作用です。

これによって毛髪は力強く免疫に負けづらくなります。

円形脱毛症のタイプによってはミノキシジルが非常に効果的な場合があります。

円形脱毛症の治療で苦戦している方は早めに当院の診断と治療を試してみてください。

執筆　駅前AGAクリニック大阪梅田院院長　田坂洋介

〈治療費〉

ミノキシジル内服…5,500円～

メソセラピー局所免疫療法…モニター価格

〈副作用〉

ミノキシジル内服…多毛、むくみ、動悸など

メソセラピー局所免疫療法…出血、かぶれ、むくみなど