円形脱毛症の患者様（62歳男性　急性期全頭型）

初診時所見

ご来院の3カ月前に前頭部に1か所脱毛斑を発症し、抜け毛も多くなり皮膚科で治療を始められたそうです。

1件目の皮膚科では内服数種類、2件目ではPUVA治療法やスーパーライザー療法をされていましたが、症状は酷くなりステロイド皮下注射へ治療法を変えられていました。

ご本人さまは、当院「駅前AGAクリニック鹿児島院」で治療は最後にしたいというお気持ちで来院されていらっしゃいました。

この時点で抜け毛が多く、触るだけでも髪の毛が抜け落ちる状態です。

皮膚科での治療は一旦中止していただき、下記内容にて治療を開始しました。

ミノキシジル内服薬

セファランチン内服薬

高濃度ミノキシジル外用薬

ステロイド外用薬

メソセラピー局所免疫療法

治療開始から1カ月後

治療から2週間後では長い髪の毛は抜け落ちましたが、同時に産毛の発毛がみられました。

1カ月後には全体的な発毛を認め、伸びるスピードも早いです。

数年前に弁膜症の既往歴があるため、ミノキシジル内服薬は主治医に確認をとっていただきこの日から低用量で開始しています。

治療開始から5カ月後

脱毛斑の広がりはなく、順調に密度が回復してきています。

写真の比較をした際、とても喜ばれておりました。

使用していたウィッグは途中から外して通院されており、ご本人様の笑顔も増え、お気持ちも明るくなったように感じました。

スタッフ一同大変うれしく思います。

襟足や所々密度が少ない部位があるため、現在も治療を継続中です。

円形脱毛症の治療はお早めに

円形脱毛症は多くの種類があります。詳しく診断することで、円形脱毛症の予後や治療方法を個別に検討していく必要があります。

一つ発症してから間もない場合は予後が良いことが多いですが、多発型円形脱毛症や急速に進行するタイプ、面積が大きいタイプは予後が悪いことが多いです。

発症してすぐに治療をしっかり行った場合は、円形脱毛症が悪化しにくく治りやすいということが分かってきています。

そして無治療の場合は予後が悪い場合もありますので、早めの治療をおすすめします。

駅前AGAクリニックは毛髪総合クリニックとして、どのような毛髪疾患でも積極的に治療を行っていますのでご安心してご相談ください。

執筆　駅前AGAクリニック鹿児島院　院長　古川　雄一