アボルブの副作用は?ザガーロとの違いや効果、禁忌についても解説

アボルブはイギリスのロンドンに本社を置く「グラクソ・スミスクライン(GSK plc)」が製造・販売している医薬品です。

有効成分のデュタステリドが5αリダクターゼのはたらきを阻害して男性ホルモンを抑制し、肥大した前立腺を収縮させる点が特徴です。

5αリダクターゼはAGA(男性型脱毛症)の発症にも関わっているため、デュタステリドを配合した医薬品がAGA治療に用いられるケースもあります。

本記事ではアボルブの副作用やザガーロとの違い、服用により得られる効果、禁忌などについて解説します。

— 目次 —

アボルブとは

はじめに、アボルブの基礎知識に関する以下の4点を解説します。

  • アボルブとは
  • アボルブのジェネリック医薬品について
  • アボルブの効果
  • アボルブとザガーロの違い

アボルブとは

アボルブは、男性に見られる前立腺肥大症の改善を目的に開発・製造された医薬品です。

製造販売元はイギリスのロンドンに本社を置くグローバル製薬会社の「グラクソ・スミスクライン(GSK plc)」です。

日本では高齢化にともない前立腺肥大症を発症する方が増えており、55歳以上の方のおよそ5人に1人が発症すると推定されています。

前立腺の肥大自体は珍しい現象ではありませんが、症状が進行すると尿道が圧迫されて尿の勢いが弱くなったり、残尿感が生じたりします。

前立腺肥大症の第一選択薬はα1ブロッカーですが、肥大した前立腺事態を収縮させるため、アボルブを併用するケースも少なくありません。

アボルブのジェネリック医薬品について

アボルブに関しては特許期間が満了しており、各製薬会社から厚生労働省が認可したジェネリック医薬品が販売されています。

代表的なジェネリック医薬品としては、「デュタステリドAV」がよく知られています。

ジェネリック医薬品には先発医薬品と同じ効果が期待できるうえ、安価で購入できる点がメリットの1つです。

アボルブの効果

アボルブには以下の作用および効果が期待できます。

作用 効果
5αリダクターゼのはたらきを阻害する 肥大した前立腺を収縮させる
血液中のジヒドロテストステロン濃度を低下させる AGAにともなう抜け毛を抑制する

先述のとおり、もともとアボルブは前立腺肥大症の改善を目的に使用されていました。

しかし、使用過程で抜け毛の減少や毛髪量の増加が見られたため、AGA治療薬のザガーロが開発されたという経緯があります。

参考:一般財団法人日本医薬情報センター「デュタステリドカプセル」

アボルブとザガーロの違い

アボルブとザガーロの違い、および共通点は以下のとおりです。

アボルブ ザガーロ
有効成分 デュタステリド デュタステリド
効果・効能 前立腺肥大症 AGA
製薬会社 グラクソ・スミスクライン グラクソ・スミスクライン

アボルブとザガーロの主な違いは効果・効能です。

アボルブは前立腺肥大症の治療目的で用いられますが、ザガーロは男性型脱毛症(AGA)を改善する目的で使用されます。

治療対象となる病気によって医薬品の名称が異なるだけで、有効成分および作用・効果に違いはほとんどありません

アボルブの副作用

アボルブに限らず、化学的に製造された医薬品の服用・使用には副作用のリスクがともないます。

アボルブの服用によって起こり得る主な副作用として、以下の例が挙げられます。

  • 初期脱毛
  • 肝臓・腎臓への負荷
  • 勃起不全・性欲減退
  • 全身の倦怠感
  • 乳房の腫れ

それぞれについて解説します。

初期脱毛

アボルブの服用にともない発現頻度は不明ながら、初期脱毛を起こす可能性があります。

初期脱毛が起こる理由を知る前に、ヘアサイクルについて理解しておく必要があります。

ヘアサイクルの成長期 毛母細胞の分裂が活発化し、髪の毛が長く・太く成長する
ヘアサイクルの退行期 毛母細胞の分裂が鈍くなり、髪の毛の成長が滞る
ヘアサイクルの休止期 毛母細胞の分裂が完全に停止し、毛穴から抜け落ちるのを待つ

ヘアサイクルのうち、およそ85〜90%を占めるのが成長期です。

しかし、脱毛症を発症するとヘアサイクルの成長期が短縮し、弱々しく細い髪の毛が増えて薄毛が目立ちはじめます。

アボルブの服用により5αリダクターゼが阻害されるとヘアサイクルが正常化し、弱々しく細い髪の毛が成長した髪の毛に押し出され、抜け落ちます。

つまり、アボルブの服用による初期脱毛は、医薬品の効果が出始めている証でもある訳です。

肝臓への負荷

医薬品の有効成分は主に肝臓などで代謝されるため、アボルブの服用が肝臓に負担をかける可能性があります。

なお、アボルブの重大な副作用として肝機能障害と黄疸(おうだん)が挙げられていますが、発現頻度は不明です。

勃起不全・性欲減退

アボルブの主な副作用は、勃起不全・性欲減退などの男性の性機能の低下です。

アボルブを服用した方の1%以上に勃起不全や性欲(リビドー)減退、射精障害の副作用が見られると報告されています。

また、発現頻度は不明ながら、精巣痛や精巣腫脹を起こす可能性もあります。

参考:KEGG:アボルブカプセル0.5mg 添付文書情報

このため、妊活中の男性はアボルブの服用に際して、担当医に相談するのがおすすめです。

全身の倦怠感

アボルブの服用にともない、全身の倦怠(けんたい)感が見られるケースがあります。

これは、アボルブの服用にともない肝機能が低下するためと考えられています。

なお、アボルブの服用で全身の倦怠感が起こる頻度も不明です。

乳房の腫れ

アボルブの副作用にともない、1%未満に乳房障害が見られると報告されています。

具体的な症状は女性化乳房や乳房痛、乳頭痛、乳房不快感などです。

男性の体内でも、わずかながら女性ホルモンが分泌されています。

アボルブの作用で男性ホルモンが抑制されると、相対的に女性ホルモンの量が増えるため乳房障害のリスクが増加すると考えられています。

参考:KEGG:アボルブカプセル0.5mg 添付文書情報

アボルブの禁忌

アボルブの禁忌としては、以下の3点が挙げられます。

  • 女性や子どもの使用
  • ザガーロなどの薬にアレルギー反応が出る方の使用
  • 肝機能障害の方の使用

それぞれについて解説します。

女性や子どもの使用

アボルブの禁忌の1つが、女性や子どもの使用です。

そもそもアボルブは男性に見られる前立腺肥大症の治療を目的に製造されており、女性に関しては安全性・有効性が確認されていません。

また、アボルブの有効成分であるデュタステリドは、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンを抑制する点が特徴です。

ジヒドロテストステロンは前立腺肥大症や男性型脱毛症のリスク因子ですが、男児の生殖器の成長に欠かせないホルモンでもあります。

このため、男児を妊娠中の女性および男児がアボルブを誤飲した場合、生殖器の成長が阻害される恐れがあります。

ザガーロなどの薬にアレルギー反応が出る方の使用

アボルブとザガーロには、同じ成分が配合されています。

このため、過去にザガーロに含まれる成分が原因で過敏症やアレルギーを起こした経験をお持ちの方は、アボルブの服用も避けましょう。

肝機能障害の方の使用

肝機能障害をお持ちの方は、自分の判断でアボルブを服用しないでください。

特に重度の肝機能障害をお持ちの方に関しては、アボルブの服用が明確に禁じられています

また、中等度以下の肝機能障害に関しても、アボルブを投与した際の薬物動態は検討されていません。

アボルブの長期投与における注意点

アボルブを長期的に服用する方は、以下2点について知っておく必要があります。

  • 薬の服用をやめても性欲減退が持続することがある
  • PSA値を定期的に確認する必要がある

ここでは、アボルブの長期投与における2つの注意点を解説します。

薬の服用をやめても性欲減退が持続することがある

アボルブを長期的に投与した場合、服用を中断しても性欲減退の副作用が持続する可能性があります。

アボルブの有効成分であるデュタステリドは、半減期がおよそ5週間と非常に長い点が特徴です。
このため、服用を中断しても成分が体内に長期間留まり、副作用のリスクがすぐになくなるわけではありません。

なお、通常はアボルブの服用中止から数週間〜数ヵ月程度で性機能は回復する傾向にあります。

ただし、アボルブの服用を中止しても性欲の減退が続くポストフィナステリド症候群に似た症状の発現例も報告されており注意が必要です。

PSA値を定期的に確認する必要がある

アボルブを長期にわたり服用する方は、PSA値を定期的に確認することが重要です。

PSA(Prostate Specific Antigen)は前立腺特異抗原を意味しており、数値が高いと前立腺がんの発症リスクが増加します。

アボルブを服用するとPSA値が低下するため、前立腺がんの発見が遅れる可能性があります。

このため、前立腺がんのスクリーニング検査を受ける方は、担当医にアボルブを服用中である旨を報告しましょう。

よくある質問

アボルブを服用している方から、副作用で太る可能性はあるのかに関する質問が多く寄せられています。

アボルブの副作用で太ることはある?

アボルブの副作用が原因で太る可能性は、ないと考えられます。

なお、アボルブの服用にともない1%未満に腹部の不快感、頻度不明ながら味覚異常が見られると報告されています。

腹部不快感や味覚異常が原因で食欲減退を招くケースはありますが、体重増加につながる可能性は低いと考えられるでしょう。

AGA治療に関するご相談なら駅前AGAクリニックへ

AGA治療に関するご相談なら、駅前AGAクリニックまでお気軽にお問い合わせください。

アボルブは前立腺肥大症に用いられる代表的な医薬品の1つで、男性ホルモンを抑制する作用があります。

アボルブの服用で見られる副作用の初期脱毛を逆手にとって開発されたのが、男性型脱毛症の治療薬であるザガーロ(デュタステリド内服薬)です。

駅前AGAクリニックではデュタステリド内服薬のジェネリックを取り扱っており、男性型脱毛症の治療を続けやすい点が強みです。

AGA治療に関するご相談は、駅前AGAクリニックの無料カウンセリングまでお気軽にお問い合わせください。

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