『育毛』と『発毛』と『植毛』の違いとは??AGAになったらどうしたらいいの?

薄毛が気になってきたら市販の『育毛剤』『発毛剤』を頭皮につける方が多いです。

これは間違いです。

残念ながら塗り薬でAGAは治らないのです。

クリニックを受診するのが正解なのです。

『育毛剤』を付けても必ずAGAは進行します。

『発毛剤』も発毛はするのですが、AGAの進行を止める効果は弱いです。

症状が軽いから抜け毛の防止のみで『育毛剤』を使う、少しだけ毛が生えればいいから『発毛剤』を使うというのは医学的には間違っています。

AGAは進行性の病気です。

その無駄な時間は帰ってきません。

今回は『育毛と発毛と植毛の違い』について駅前AGAクリニックの医師が解説します。

— 目次 —

  • 『育毛』とは??
  • 『発毛』とは??
  • 『植毛』とは??
  • 結局、AGA患者さんはどうしたらいいの??

『育毛』とは??

毛を育てることです。

細くなってしまった毛髪を太く育てるのです。

医薬部外品を使用して頭皮環境を整える製品が多いです。

これらの製品は血流を促進したり栄養を与えることに主眼を置いています。

AGAでは軟毛化といってヘアサイクルの短縮に伴って毛髪が細くなってしまいます。

これは成長期の時間が短くなってしまうので毛髪が十分に成長できなくなるからです。

さらにヘアサイクルの短縮は毛母細胞の細胞分裂を加速させます。

これは毛母細胞にかなりの負担をかけてしまいます。

時間と共に毛母細胞が死滅して数が減っていきます。

AGAが進行すると毛母細胞の減少が起き、さらに毛包が小さくなってしまいます。

この細い毛を太くしてコシを出すことは出来ないのだろうかと数々の医薬部外品の育毛製品が世に送り出されて来ました。

世の中には数えきれないほどの育毛剤があります。

中には育毛シャンプーというものもあります。

本当にこれで毛髪が太くなるのでしょうか。

実はこれはおまじないのような存在なのです。

AGAでは血流を増やしたり栄養を送るよりもDHT(ジヒドロテストステロン)を減らすことの方が圧倒的に重要なのです。

育毛剤は医学的にはAGAの治療効果は認められていません。

もう育毛剤はやめにしてもいいでしょう。

『発毛』とは??

発毛とは毛が生えることをいいます。

毛髪が休止期から成長期に移行して毛が生えることです。

発毛剤には医薬品のミノキシジルの外用薬があります。

これは本当に毛が生えてきます。

単に毛が生えるだけでなく、毛包を大きくします。

つまり、毛髪が太く育ちコシが出てきます。

発毛薬は育毛効果も同時に持ち合わせているのです。

ミノキシジルの外用薬は市販では5%まで発売されています。

駅前AGAクリニックでは15%の製品も処方しております。

15%はかなり強力な発毛剤で5%の倍の効果と言われています。

外用薬には副作用はほとんどありません。

しかし、AGAに対して発毛剤だけ使用するのは間違いなのです。

発毛剤はAGAの進行を抑制する効果が少ないからです。

AGAが進行して行くにも関わらず、発毛剤で毛髪が増えるので本格的にAGAが進行して毛髪が減少してきた場合、手遅れになってしまいます。

『植毛』とは??

AGAの症状は毛包単位で起きる現象です。

AGAの症状が強い毛包があったり、弱い毛包があったりするのです。

典型的には生え際や頭頂部の毛包はAGAになりやすいです。

後頭部の毛包は最後までAGAにならないことが多いです。

そこで、AGAになりにくい後頭部の毛包を頭頂部や生え際に移動させることを植毛といいます。

植毛は手術ですので大掛かりなものとなります。

植毛は内服治療や外用治療をしっかり行ってから検討すべきです。

実際には内服治療や外用治療で治療出来るのに植毛術を受けている患者さんが多いです。

これは間違いだと感じます。

内服や外用での治療は発毛します。

毛髪の本数も増えるのです。

植毛では毛髪の本数は増えません。

単なる毛髪の移動です。

さらに植毛した毛髪もいつかAGAになる可能性もあります。

結局、内服薬と外用薬は必要になるのではないでしょうか。

当院ではセカンドオピニオンも承っておりますので植毛をお考えの方もお気軽にご相談ください。

結局、AGA患者さんはどうしたらいいの??

育毛剤や発毛剤を頭皮につけてごまかすのは間違いだというお話をしました。

では、AGA患者さんは何をしたらいいのでしょうか。

正解は5αリダクターゼ阻害薬のデュタステリドやフィナステリドを内服することです。

そのため、まずはクリニックでしっかり診察を受けるのが一番の近道となるでしょう。

発毛薬ミノキシジルは落ち着いてから考えても間に合います。

AGAの原因はヘアサイクルの短縮です。

男性ホルモンの一種DHT(ジヒドロテストステロン)が作用することによってヘアサイクルが短縮するのです。

このヘアサイクルの短縮を放置していると毛母細胞に負担がかかります。

その結果、毛母細胞が減少してしまうのです。

一度、毛母細胞が死滅してしまうと取り返しがつきません。

毛母細胞が生き返ることはないからです。

そのため、AGAの治療でまず最初に行うことはヘアサイクルを正常にすることです。

AGAの特効薬の5αリダクターゼ阻害薬(デュタステリドやフィナステリド)を内服することでヘアサイクルは正常化します。

AGAが初期であればこれだけの治療で発毛して来るかもしれません。

毛母細胞の数が減ってしまっている場合はこれだけで発毛しないことがあります。

その場合は発毛薬ミノキシジルの力が必要になります。

ミノキシジルには内服薬外用薬があります。

効果は内服薬の方が大きいです。

内服薬は全身の毛包に作用するので体毛が生えるという欠点があります。

また、飲み初めに動悸やむくみが出やすいです。

クリニックで相談しながら投与量を調整しましょう。

外用薬は副作用がほとんどありません。

副作用としては皮膚トラブルが多いでしょう。

欠点は内服薬に効果の点で負けてしまうこととその付け心地です。

髪がゴワゴワするのが嫌だという方が多いのです。

このようにAGAの治療には正しい順序があります。

気軽に育毛剤や発毛剤は手に入りますが、AGAの特効薬なしではAGAを進行させてしまうことになりかねないので注意しましょう。

駅前AGAクリニックではカウンセリングや診察は無料としています。

治療はしなくても大丈夫ですので、一度ご相談だけでもいらしてください。

執筆者
田坂洋介
2005年3月 昭和大学医学部卒業
2005年4月 昭和大学医学部付属初期臨床研修センタにて初期臨床研修開始
2007年4月 川崎市立川崎病院 麻酔科後期研修開始
2009年4月 麻酔科標榜医取得
2015年4月 大手毛髪専門クリニックで多数の症例を経験
2017年12月 駅前AGAクリニック大阪梅田院院長
資格:医師免許、麻酔科標榜医、麻酔科学会専門医、麻酔科学会指導医

駅前AGAクリニック【全国13院 東京新宿院東京北千住院京都烏丸院大阪梅田院岡山院鹿児島院 など】

無料相談・ご予約(受付時間11:00-20:00)0120-722-969

カウンセリングWEB予約(無料)