頭皮から大量の汗が出るのは病気なのか?薄毛のリスクや対処法も解説


最近、頭に汗をかくようになったという自覚をお持ちの方はいらっしゃいませんでしょうか。

汗をかくこと自体は生理現象であるため、特に心配する必要はありません。

ただ、あまりにもたくさん頭に汗をかくと、「薄毛になるのでは?」と心配になることもあるかもしれません。

今回の記事では、汗と薄毛との関係や、抜け毛が気になる場合の対処法についてご紹介します。

— 目次 —

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髪の毛が汗でびっしょりになるのは病気?

髪の毛がびっしょりになるほど汗をかく場合、続発性多汗症もしくは原発性多汗症を発症している可能性があります。

ここでは、それぞれの原因となる病気について解説します。

病気や薬が原因の多汗症(続発性多汗症)

多汗症は、日常生活に影響を及ぼすほど大量の汗をかく病気です。

特に、病気や薬が原因で起こる多汗症を続発性多汗症と呼んでいます。

続発性多汗症を引き起こす病気としては以下の例が挙げられています。

  • 自律神経失調症
  • 更年期障害
  • 糖尿病
  • バセドウ病(甲状腺機能亢進症)
  • その他

それぞれについて解説します。

自律神経失調症

続発性多汗症を引き起こす原因の1つが自律神経失調症です。

自律神経は交感神経と副交感神経からなっており、人間の意志とは関係なく心身の状態をコントロールしています。

日中は副交感神経が優位に傾いて心身のはたらきが活発化し、夜間は副交感神経が有意に傾いて心身を落ち着けるのが一般的です。

ところが、夜になっても交感神経優位の状態が継続すると、自律神経失調症によって寝汗をかきやすくなります。

寝ている間に髪の毛が汗でびっしょりになる方は、自律神経失調症の疑いがあると考えられます。

更年期障害

更年期障害も、続発性多汗症を引き起こす原因の1つです。

30代後半から40代にかけてエストロゲンの分泌量が減少すると、ホルモンバランスの乱れにより更年期障害の発症リスクが増加します。

更年期障害と自律神経には深い関わりがあり、自律神経失調症を発症しやすい方は、更年期障害にともなう症状も重くなる傾向が見られます。

更年期障害に特徴的な発汗が、ホットフラッシュです。

これは、気温が高いわけでもないのに急に身体が熱くなり、大量の汗をかく点が特徴です。

糖尿病

糖尿病はもともとインスリンの分泌能が低い、もしくは後天的にインスリンのはたらきが低下して発症する病気です。

慢性的に血糖値が高い状態が続くと、血管が傷ついて体内のさまざまな臓器に障害をもたらします。

糖尿病の症状は多汗や無汗、口渇、倦怠(けんたい)感、かすみ目、不眠、めまい、頭痛、イライラなどさまざまです。

症状が進行すると三大合併症が生じ、最悪のケースでは四肢の切断が必要となるため注意が必要です。

バセドウ病(甲状腺機能亢進症)

バセドウ病(甲状腺機能亢進症)も、続発性多汗症を引き起こす原因の1つです。

何らかの原因により甲状腺ホルモンが異常分泌されると、新陳代謝が活性化して汗をかきやすくなります。

バセドウ病を発症すると、続発性多汗症以外にも眼球突出や易疲労感、体重減少、動悸(どうき)、息切れ、イライラなどさまざまな心身の不調が現れやすくなります。

その他

続発性多汗症を引き起こすその他の病気としては、パーキンソン病や敗血症、結核、HIVなども挙げられます。

また、特定の医薬品(向精神薬や睡眠導入剤、ステロイド製剤)の副作用が原因で、続発性多汗症を引き起こすケースもあります。

原因がない多汗症(原発性多汗症)

病院で検査をしても明らかな原因が見つからないタイプの多汗症を、原発性多汗症と呼んでいます。

原発性多汗症は、以下の要因で発症リスクが増加するのではないかと考えられています。

  • 自律神経の乱れ
  • 運動不足
  • 遺伝
  • その他

それぞれについて解説します。

自律神経の乱れ

原発性多汗症を引き起こす要因の1つが、自律神経の乱れです。

自律神経は人間の生命活動のほとんどに関わっていますが、検査で数値化できるわけではありません。

このため、何らかの不調が見られるものの原因がわからない場合、自律神経のバランスが乱れていると診断される傾向にあります。

夜間になっても交感神経が優位なままだと、寝汗をかきやすくなるのは先述のとおりです。

運動不足

運動不足も、原発性多汗症の要因の1つです。

普段から汗をかく習慣がないと汗腺の機能が低下し、汗をかきにくくなります。

汗をかかないと体温調節ができないため、かえって局所からの大量の発汗が見られるようになり、原発性多汗症の発症リスクが増加します。

遺伝

多汗症の原因としては、遺伝も挙げられています。

特に原発性局所多汗症に関しては、およそ60〜70%に家族内発症が見られるなど、遺伝的要因が大きいと考えられています。

その他

原発性多汗症のその他の要因としては、過度の飲酒や喫煙、睡眠不足、睡眠の質の低下など生活習慣の乱れが挙げられています。

また、夏場にエアコンのきいた部屋にいる時間が長く、汗腺の機能が低下すると、原発性局所多汗症のリスクが高くなるのではないかと考えられています。

髪の毛が汗でびっしょり|男性・女性別の原因

次に、男性・女性別に髪の毛が汗でびっしょりになる原因を解説します。

髪の毛が汗でびっしょり|男性に多い原因

髪の毛が汗でびっしょりになる際、男性に多い原因として糖尿病や生活習慣の乱れが挙げられます。

女性も糖尿病を発症する可能性がありますが、2022年(令和4年)に行われた調査では以下の結果が出ています。

・糖尿病が強く疑われる割合…男性:18.1%・女性:9.1%

また、過度の飲酒や喫煙などの生活習慣によって自律神経のバランスが乱れると、原発性多汗症を発症して髪の毛が汗でびっしょりになるリスクが増加します。

参考:日本生活習慣病予防協会「糖尿病の調査・統計」

髪の毛が汗でびっしょり|女性に多い原因

髪の毛が汗でびっしょりになる女性に多い原因は、自律神経失調症や更年期障害、バセドウ病(甲状腺機能亢進(こうしん)症)、パーキンソン病、運動不足などさまざまです。

男性に比べると女性はストレスを感じやすいとされており、自律神経の乱れによる夜間の発汗リスクが増加します。

男性でも更年期障害を発症するケースが見られますが、50代で自覚症状がある男性が14%であるのに対し、女性は38%と圧倒的に多いのが特徴です。

バセドウ病(甲状腺機能亢進症)も男女比が1:3〜6と、女性に多く見られるのが特徴です。

欧米では男性に比較的多く見られるパーキンソン病ですが、国内では1:1.5〜1.8と、どちらかというと女性に多く見られる傾向があります。

ただし、多汗症の症状が見られる場所はさまざまで、男性の方が多く見られる場所と、女性の方が多く見られる場所は異なります。

参考:日本経済新聞
参考:パーキンソン病はまれではない、しかし怖くない

髪の毛が汗でびっしょりしている際に病院は何科を受診する?

髪の毛が汗でびっしょりしている際は、その他の症状も鑑みて以下の診療科を受診するのがおすすめです。

  • 皮膚科・形成外科
  • 内科
  • 婦人科
  • 内分泌内科
  • 診療内科

それぞれについて解説します。

皮膚科・形成外科

原因不明の発汗が見られ、その他に心身の不調がない場合は、皮膚科もしくは形成外科を受診するのが一般的です。

皮膚科や形成外科では発汗部位や汗の量、日常生活への影響などを確認し、外用薬を用いて発汗の抑制を図ります。

外用薬では十分な効果が得られない場合、イオントフォレーシス療法やボトックス治療が検討されます。

イオントフォレーシス療法は微弱な電流を流す治療法で、手足に見られる多汗症に対して効果的です。

また、ボトックス治療は汗腺にボツリヌス毒素を注入する治療法で、顔やわきからの汗を抑える目的で実施されます。

内科

多汗症だけでなく何らかの不調があり、何科を受診すればいいかわからない場合は内科を受診しましょう。

内科では問診や検査を行い、適切な診療科で治療する流れです。

婦人科

中年期以降の女性で多汗症だけでなく更年期障害の症状も出ている方は、婦人科に相談する選択肢があります。

婦人科では主にホルモン補充療法を行い、更年期にともなうさまざまな身体的・精神的不調の改善を図ります。

内分泌内科

汗をびっしょりかくだけでなく、疲れやすい、眼球が飛び出して見えるなどの症状がある場合、バセドウ病の疑いがあるため内分泌内科を受診しましょう。

内分泌内科では主に抗甲状腺薬を用いて治療を進めますが、十分な効果が得られない場合はアイソトープ治療、もしくは外科手術を検討するケースもあります。

アイソトープ治療は甲状腺細胞を内部から破壊し、過剰なホルモンの分泌を抑制する点が特徴です。

診療内科

多汗症だけでなくストレスの自覚があり、眠れない、原因もなくイライラするなどの症状がある方は、診療内科の受診もおすすめです。

診療内科では投薬で心身の不調を抑えつつ、カウンセリングで原因を取り除く治療が行われます。

なぜ頭皮に汗をかくの?

頭に汗をかくことと薄毛との関係についてご紹介する前に、そもそも、なぜ頭皮に汗をかくのか、その理由についてみていきたいと思います。

頭皮に汗をかく理由

実は、汗をかく生物はそれほど多くありません。

特に激しい運動にともなって発汗がみられるのは、人間のほかには馬があげられるくらいだということです。

人間が汗をかくようになったのは、二足歩行にともなって行動半径が広がり、体温を効率的に下げる必要が生じるようになったからだと考えられています。

頭皮に汗をかくのも同様です。

頭には生命活動を司る働きを持つ脳が収まっているため、体温が上がりすぎることによる弊害を避けるべく、頭から発汗して熱を逃すというわけなのです。

汗は汗腺から分泌されますが、汗腺には全身に多く分布するエクリン腺と、脇の下や外耳、陰部などに多く分布するアポクリン腺の2種類に分類されます。

日本人はアフリカ系や欧米の方に比べ体臭が少ないとされますが、アポクリン腺からの発汗量が多い方の場合、腋臭症になるリスクが高まるということです。

汗をかきやすい人とかきにくい人の違い

汗をかきやすい人の特徴としては、代謝が活発であることがあげられます。

汗は体温調節のために分泌されるものであることから、ある意味、体温調節機能が正常に働いているともいえます。

POINT
  • 人間は進化の過程で汗をかく能力を身につけた
  • 汗をかくのは体温調節のためである
  • あまりにも発汗量が多い場合は、一度、医師に相談するとよい

頭皮が汗で蒸れることで薄毛につながることも

汗はだれでもかくものであり、汗をかけないことの方が本来であれば問題となります。

ただ、頭皮が汗によって蒸れると、薄毛につながる可能性もあると考えられています。

なぜなら、頭皮が蒸れることで、頭皮環境の悪化を招く可能性があるからです。その原因としては、頭皮への雑菌繁殖があげられます。

頭皮に限らず人間の皮膚には常在菌が棲みついていますが、湿度が高くなると雑菌が繁殖しやすくなります。

特に頭皮は髪の毛でおおわれているため、蒸れやすいのが特徴です。

頭皮に汗をかいたからといって直ちに薄毛へとつながるわけではありませんが、帽子のかぶりっぱなしや、汗をかいた頭皮を放置することは避けた方が無難といえます。

POINT
  • 汗をかくことで頭皮が蒸れる可能性がある
  • 頭皮の蒸れが頭皮環境の悪化を招くこともある
  • 頭皮環境の悪化を放置した場合、薄毛のリスクが増す

頭皮の汗が原因となるトラブル

頭皮に汗をかくことは生理現象なのでだれにでもみられますが、汗によってトラブルを招く可能性が指摘されています。

では、どのようなトラブルの可能性があるのでしょうか。

  • 湿疹などお肌トラブル
  • 抜け毛が増えることも

湿疹などの肌トラブル

湿疹は皮膚にみられる炎症性の疾患を意味します。

湿疹は皮膚であればどこにでも起こりうるものですが、頭皮に湿疹がみられる場合、かゆみから掻きむしってしまい、頭皮環境を悪化させる可能性があります。

また、頭皮の常在菌であるマラセチアが異常繁殖すると、脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)と呼ばれる疾患を発症することもあります。

脂漏性皮膚炎は、男性にみられる代表的な薄毛であるAGA(男性型脱毛症)と密接にかかわっていると考えられています。

抜け毛が増えることも

雑菌が繁殖することで頭皮に炎症を起こしてしまうと、頭皮環境が悪化し、髪の毛が生え変わるサイクルを乱す可能性があります。

その結果、抜け毛が増えることも考えられます。

POINT
  • 頭皮にかく汗によって湿疹などの肌トラブルを引き起こす可能性がある
  • マラセチアが大量に繁殖すると脂漏性皮膚炎を発症することもある
  • 頭皮の炎症によって抜け毛のリスクを高める可能性がある

頭皮にかく汗の対処法

頭皮からの汗が気になるような場合、次のような方法で対処することがおすすめです。

  • 汗をしっかり拭き取る
  • 薬用シャンプーを使ってみる

汗をしっかり拭き取る

頭皮にかく汗が気になる場合、タオルなどで汗をしっかりと拭きとることがもっとも簡単な方法です。

こまめに汗を拭きとることで、頭皮の蒸れを予防することが可能となります。

薬用シャンプーを使ってみる

頭皮にかく汗によって、頭皮に赤みやかゆみがあるような場合、薬用シャンプーを利用することもおすすめです。

実は、市販されているシャンプーには、頭皮にとって好ましくない成分が含まれていることも珍しくありません。

なぜなら、市販のシャンプーは洗浄をその目的としているからであり、スカルプケアを目的とするものではないからです。

あまりにも洗浄力の強いシャンプーを使っていると、頭皮を守ってくれるべき皮脂までも洗い流してしまい、かえって頭皮環境の悪化を促進してしまいます。

普段使っているシャンプーによって頭皮に赤みやかゆみを生じている可能性がある場合は、薬用シャンプーや育毛用シャンプーを試してみましょう。

POINT
  • 頭皮に汗をかいたらこまめに拭き取ることがおすすめ
  • 市販のシャンプーには頭皮に好ましくない成分が含まれていることも珍しくない
  • 頭皮の赤みやかゆみがある場合は薬用シャンプーなどがおすすめ

頭皮の汗で抜け毛が増えたと思ったら専門家に相談しよう

頭皮の汗が気になり始めたり、排水溝に詰まる髪の毛の量が気になりだしたりした場合、早めに専門家に相談することが重要です。

特に男性の場合、AGA(男性型脱毛症)を発症してしまうと、薄毛が徐々にですが、確実に進行することが分かっています。

頭皮の汗はだれにでもみられるものですが、急に頭皮からの汗が気になりだすような場合、もしかしたら髪の毛の量が減ってきて、汗を頭皮へと留めて置けなくなっているのかもしれません。

AGAは中年男性だけでなく、思春期以降の男性であればだれでも発症しうる脱毛症です。

だからこそ、早めに対処することが重要となるのです。

駅前AGAクリニックでは、抜け毛や薄毛に関するさまざまなお悩みに関して、無料でカウンセリングをおこなっております。

何か心配なことがありましたら、お早めにご相談ください。

POINT
  • 抜け毛が気になりだしたら早めに対処することが重要
  • AGAを発症している場合、薄毛が徐々にかつ確実に進行してしまう
  • 駅前AGAクリニックでは、薄毛や抜け毛に関する無料カウンセリングをおこなっている

まとめ

汗は体温を下げるため、人間が進化の過程で手に入れた能力であり、また、生理現象の一種でもあります。

そのため、頭皮に汗をかいたからといってそれほど心配することはありません。

ただ、汗にともなって赤みやかゆみがある場合、頭皮環境が悪化している可能性があります。

また、急に頭皮からの汗が顔へと流れ落ちてくるようになっている場合、もしかしたら、頭皮へと汗をとどめている髪の毛の量が減っているのかもしれません。

男性にみられる代表的な薄毛であるAGAには、進行型という厄介な特徴があります。

そのため、抜け毛の量が気になるような場合、早めに対処することが重要となります。

駅前AGAクリニックでは、薄毛や抜け毛に関するあらゆるお悩みに対して、無料カウンセリングでお応えしております。

将来の薄毛を予防するためにも、ぜひ、お早めにご相談ください。


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監修者
大藪 顕
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長
多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
資格:日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、日本レーザー医学会認定医

駅前AGAクリニック【全国13院 東京新宿院東京北千住院京都烏丸院大阪梅田院岡山院鹿児島院 など】

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