フィンペシアの効果や副作用を解説！効かないと感じるのはなぜなのか
フィンペシアはフィナステリドを有効成分とするAGA治療薬の1つです。フィナステリドはAGAの改善に効果的と厚生労働省によって認可されている有効成分のことですが、フィンペシアを服用した方のなかには、効かないと感じる方もいるようです。
こちらの記事では、フィンペシアの効果が出るまでの期間や起こり得る副作用の可能性について解説します。記事内では副作用とは別のフィンペシアの危険性についても紹介しているので、個人輸入などでフィンペシアの利用を検討している方は参考にしてください。
— 目次 —
- フィンペシアの効果とは？
- フィンペシアは効かない？効果がでるのはいつからなのか
- フィンペシアの服用による副作用
- フィンペシアには副作用とは別の危険性がある
- フィンペシアはミノキシジルと併用して服用できるのか
- フィンペシアはAmazonなどの通販で買える？
- AGA治療に関するご相談なら駅前AGAクリニックへ
フィンペシアの効果とは？
フィンペシアは有効成分としてフィナステリドを配合しているAGA治療薬の1つで、主に以下2つの効果が期待できます。
- AGAの進行を抑制する
- 抜け毛・薄毛を改善できる
ここでは、フィンペシアに期待できる2つの効果について解説します。
AGAの進行を抑制する
フィンペシアに期待できる効果の1つが、AGAの進行を抑制することです。AGAは男性に多く見られる脱毛症の1つで、活性の高い男性ホルモンのジヒドロテストステロンが体内で生成されることで、抜け毛のリスクを増加させます。
フィンペシアの有効成分であるフィナステリドには、ジヒドロテストステロンの生成に必要な5α-リダクターゼの働きを阻害する作用があるため、AGAの進行を抑制することが可能です。
AGAには他の脱毛症とは異なり進行型という特徴があるため、発症が疑われる際にはフィンペシアをはじめとする治療薬を服用し、進行を抑制することが欠かせません。
抜け毛・薄毛を改善できる
男性ホルモンの一種であるテストステロンから変化したジヒドロテストステロンが男性ホルモン受容体に結合すると、サイトカインの一種であるTGF-βが生成されます。
TGF-βはヘアサイクルの成長期を短縮して退行期を誘発し、抜け毛を引き起こす作用があります。フィンペシアの作用で5α-リダクターゼの働きが阻害されると、TGF-βが生成されなくなるため、抜け毛や薄毛を改善する効果も期待できます。
フィンペシアは効かない？効果がでるのはいつからなのか
フィンペシアを服用している方の中には、効果を実感できないという方も少なくなりません。しかし、フィンペシアの効果を実感できない方の多くが、短期間での発毛効果を期待しすぎている傾向にあります。
フィンペシアの有効成分であるフィナステリドは、5α-リダクターゼの働きを阻害して抜け毛の原因となるTGF-βの生成を抑止し、正常なヘアサイクルを回復させる目的で用いられています。
AGAを発症している場合、通常であれば3年から5年周期のヘアサイクルが、半年から1年に短縮されているため、効果が出るまでには最低でも半年程度は必要となる訳です。
フィンペシアに限らずAGA治療薬を用いる場合には、最低でも半年以上服用を続けることが重要です。
フィンペシアの服用による副作用
化学的に製造された医薬品は全て副作用のリスクをともないますが、フィンペシアの有効成分であるフィナステリドを摂取すると、主に以下4つの副作用を引き起こす可能性があります。
- 精液が減少する
- 勃起不全が起こる
- 肝機能の障害が起こる
- 抑うつ症状が出る
フィンペシアの服用による4つの副作用について、さらに詳しく見ていきましょう。
精液が減少する
フィンペシアは厚生労働省によって認可されていないため、同じく有効成分としてフィナステリドを配合している先発医薬品のプロペシアの添付文書を元に、フィンペシアの副作用について解説します。
フィンペシアなどのフィナステリド錠の服用によって起こり得る主な副作用が、性機能の低下です。精液量の減少に関しては、プロペシア服用した方の1%未満に見られたということです。
また、発症頻度は不明ながらフィナステリド錠を服用した場合に、精子の運動性の低下や無精子症、精子の形態異常など、精子の質が低下する副作用を引き起こす可能性もわずかながらあります。
精液の質の低下は、男性側の不妊の原因となるため、妊活をおこなう際には担当医に相談して、フィンペシアを服用するかどうか検討しましょう。
勃起不全が起こる
フィンペシアを服用した場合、勃起不全を引き起こす可能性があります。先発医薬品のフィナステリド錠であるプロペシアの添付文書には、服用した方の1%未満に勃起不全や射精障害が見られたということです。
また、プロペシアを服用した方の1%〜5%未満にリビドー（性欲）減退が見られたという報告もあります。24歳から50歳までのAGA発症者を対象にした二重盲検比較試験によると、プロペシアを服用した方の1.1%にリビドー減退が、0.7%に勃起不全が見られたということです。
肝機能に障害が起こる
プロペシアの添付文書には、肝機能障害の患者を対象とした臨床試験は実施していない旨が記載されています。しかし、プロペシアの服用によって起こり得る重大な副作用の可能性として、肝機能障害の可能性が追加で記載されています。
そもそも医薬品の有効成分は主に肝臓で代謝されるため、プロペシアフィンペシアだけでなく、医薬品の服用を続ければ肝臓への負担を増すのはあたり前と言えるでしょう。
そのため、医療用医薬品は医師の診察を受け、処方してもらうことが法律で定められている訳です。フィナステリド錠の摂取による肝機能障害の発症頻度は不明ですが、医薬品は必ず医師や薬剤師の指導下で服用しましょう。
抑うつ症状が出る
プロペシアの添付文書には発症頻度が不明ながら、抑うつ症状が出る可能性も記載されています。抑うつ症状が出ると、考え方がネガティブになったり、訳もなく気持ちが沈み込んだりする可能性があります。
フィナステリドとうつとの因果関係に関しては、現在のところ明確なことが分かっていませんが、心配な方は医師や薬剤師に相談することがおすすめです。
フィンペシアには副作用とは別の危険性がある
化学的に医薬品に副作用のリスクがともなうことは当然のことですが、フィンペシアにはそのほかにも以下2つの危険性があります。
- 前立腺がんに気づけない可能性がある
- 未成年・女性は服用してはいけない
ここでは、副作用以外のフィンペシアの危険性について解説します。
前立腺がんに気づけない可能性がある
60歳以上の男性に多く見られる前立腺がんを早期発見する方法の1つが、PSA（prostate-specific antigen：前立腺特異抗原）検査です。
前立腺がんの発症にともない前立腺組織が破壊されるとPSAが血液中に漏出するため、PSAの値を調べることで前立腺がんの可能性を割り出すことが可能です。
しかし、フィンペシアにはPSAの値を下げる作用があるため、前立腺がんの発症に気づけない可能性があります。そのため、前立腺がんの検査を受ける際には、担当医にフィンペシアを服用中であると伝えることが重要です。
未成年・女性は服用してはいけない
フィンペシアはそもそも厚生労働省によって認可されていませんが、有効成分のフィナステリドに関しても、未成年者や女性に対する有効性および安全性が確認されていません。
AGAは思春期以降に見られる脱毛症のため、20歳未満でも発症する可能性がありますが、原則としてフィンペシアを始めとするフィナステリド錠の服用は禁止されています。
女性もFAGA（女性男性型脱毛症）などの薄毛を発症する可能性がありますが、フィナステリド以外の成分（ミノキシジルなど）を配合した医薬品の使用が推奨されています。
フィンペシアはミノキシジルと併用して服用できるのか
フィンペシアとミノキシジルは併用可能です。むしろ単剤処方よりも高い発毛効果を期待できることから、多くのAGAクリニックでフィンペシアを始めとするフィナステリド錠とミノキシジルの併用を推奨しています。
フィナステリド錠とミノキシジルの作用機序は以下の通りです。
- フィナステリド錠
- 5α-リダクターゼの働きを阻害、抜け毛の原因となるTGF-βの生成を抑制して抜け毛を予防する
- ミノキシジル
- 血管を拡張して血液の循環を促進、毛母細胞の働きを活発化させて発毛を促進する
上記のようにフィナステリド錠とミノキシジルとでは作用機序が異なるため、併用しても問題ありません。
フィンペシアはAmazonなどの通販で買える？
Amazonでは2023年の9月24日より医薬品の販売を開始しましたが、第二類および第三類医薬品に限定されており、フィンペシアを始めとする医療用医薬品の販売は行っていません。
薬専門の通販サイトなどではフィンペシアを購入できますが、以下のような問題点があるためクリニックで処方してもらうことがおすすめです。
- 偽物の可能性がある
- 医薬品副作用被害救済制度が利用できない
フィンペシアを始めとするAGA治療薬は、クリニックで処方してもらうことがおすすめの理由について詳しく見ていきましょう。
偽物の可能性がある
通販サイトや個人輸入でフィンペシアを購入することがおすすめできない理由の1つが、偽物や粗悪品が混入している可能性があるためです。
フィンペシアの服用を続けているのに効果が感じられない方は、通販サイトや個人輸入で偽物や粗悪品をつかまされているのかもしれません。
先述したようにフィンペシアを始めとするAGA治療薬は最低でも半年は服用を継続する必要があるため、偽物や粗悪品をつかまされた場合、費用だけでなく時間も無駄になることを覚えておきましょう。
医薬品副作用被害救済制度の利用できない
通販サイトや個人輸入でフィンペシアを購入することがおすすめできない理由としては、医薬品副作用被害救済制度が利用できないこともあげられます。
医薬品は正しく使っていても副作用を起こすリスクがあるため、適正な使用にもかかわらず重篤な健康被害が出た場合には、医薬品副作用被害救済制度によって医療費や年金などが給付されます。
しかし、通販サイトや個人輸入で購入した医薬品を自分の判断で服用した場合、医薬品副作用被害救済制度が利用できないため注意が必要です。
安全に入手するならクリニックで処方してもらう
フィンペシアに限った話ではありませんが、一般用医薬品に比べて副作用のリスクが高い医療用医薬品は、クリニックで医師の診察を受けた上で処方してもらうことがおすすめです。
特にフィンペシアのようなAGA治療薬は長期にわたって服用する必要があるため、定期的に医師の診察を受け、健康状態をチェックすることが欠かせません。
AGA治療に関するご相談なら駅前AGAクリニックへ
フィンペシアには先発医薬品と同様にフィナステリドが配合されているため、AGAの発症にともなう抜け毛を予防し、薄毛を改善する効果が期待できます。
しかし、通販サイトや個人輸入で購入したフィンペシアには偽物や粗悪品が混じっている可能性があるうえ、重篤な副作用が起こっても医薬品副作用被害救済制度が利用できません。
新宿AGAクリニックでは、AGA治療は「継続して通える価格」が不可欠と考えているため、フィナステリド錠に関しても患者様の負担が少ないジェネリックを用意しています。
AGAは進行型の脱毛症のため、発症が疑われる場合は早期に治療をはじめることが重要です。抜け毛や薄毛が気になりはじめたら、駅前AGAクリニックまでお気軽にお問い合わせください。
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