ヘッドマッサージのセルフでのやり方を解説!自律神経やAGAに効くツボはどこ?
ヘッドマッサージ(頭皮マッサージ)はスカルプケアの一種で、頭皮環境を良好に保つことで髪の毛の成長をサポートするだけでなく、リラクゼーション作用によって自律神経のバランスを整える効果も期待できます。
サロンで施術を受ける以外にも、セルフでドライヘッドマッサージが可能です。こちらの記事では、ヘッドマッサージを続けることで得られる効果やドライでもできる頭皮マッサージの方法、行う際の注意点などについて解説しています。
— 目次 —
- ヘッドマッサージを続けた結果、起こる効果とは?
- ドライでもできるセルフヘッドマッサージの方法
- ブラシを使ったヘッドマッサージの効果的なやり方
- ヘッドマッサージをするときに意識すべき頭のツボ
- 頭皮マッサージはしないほうがいい?危険性や注意点
- AGA治療に関するご相談なら駅前AGAクリニックへ
ヘッドマッサージを続けた結果、起こる効果とは?
ヘッドマッサージは主にスカルプケアを目的として行われるため、続けることで以下4つの効果を得ることが期待できます。
- 育毛効果
- 頭皮を健やかに保つ効果
- 抜け毛の予防効果
- 髪を立ち上がりやすくする効果
ヘッドマッサージを続けた場合に期待できる4つの効果について解説します。
育毛効果がある
ヘッドマッサージに期待できる効果の1つが、髪の毛の成長をサポートすることです。ヘッドマッサージと育毛効果の関係について理解するためには、髪の毛が生えるメカニズムについて知っておくことが重要です。
- 毛細血管を通じて毛乳頭細胞に栄養が送り届けられる
- 髪の毛の成長に必要な栄養や指令が毛乳頭細胞から毛母細胞へ送られる
- 毛母細胞が分裂してタンパク質が積み重なることで髪の毛が成長する
ヘッドマッサージを行うと血液の循環が促進されるため、髪の毛の成長に必要な栄養素を毛乳頭細胞に送り届け、毛母細胞の分裂を活発化する効果が期待できます。
頭皮を健やかな状態を保つ
頭皮の状態を健やかに保つことも、ヘッドマッサージを続けた場合に期待できる効果の1つです。頭皮は外側から角層・顆粒(かりゅう)層・有棘(ゆうきょく)層・基底層の4層構造となっており、基底層で作られた角質細胞が上方へと押し上げられ、最終的に数層から十数層の角層を形成します。
最表面に押し上げられた角層はやがてフケとなって剥がれ落ち、下から新たな角質が顔を出します。この一連のサイクルをターンオーバーと呼んでおり、一定の周期で繰り返されることで頭皮を健やかな状態に保つのです。
ところが、何らかの原因によってターンオーバーの周期が乱れると、未熟な角質が皮膚の表面に押し出されたり、逆に本来であれば剥がれ落ちるべき角質が表皮に留まったりして、頭皮状態の悪化を招きます。
ターンオーバーの周期を正常に保つためには、表皮に血液を送り届けることが欠かせないため、ヘッドマッサージを行うと頭皮が健やかな状態を保ちやすくなるのです。
抜け毛を防止する
抜け毛を防止することも、ヘッドマッサージを続けた際に期待できる効果の1つです。髪の毛は一定の周期で生え替わりますが、その周期のことをヘアサイクルと呼んでいます。
髪の毛はヘアサイクルの成長期、退行期、休止期を経て抜け落ちますが、毛母細胞が生きている限り再び生えてくるのが特徴です。
抜け毛が増える場合、血行不良などが原因でヘアサイクルの成長期が短縮されている可能性が疑われるため、ヘッドマッサージを続けることが抜け毛予防につながります。
髪を立ち上がりやすくする
ヘッドマッサージには、髪の毛を立ち上がりやすくし、髪のハリやコシを改善する効果も期待できます。ヘッドマッサージを行うと頭皮下にある毛包の角度が上がるため、髪の毛が根元から立ち上がりやすくなります。
髪の毛が根元から立ち上がると、髪の毛全体のボリュームアップにもつながるため、抜け毛や薄毛が気になる方にもおすすめです。
ドライでもできるセルフヘッドマッサージの方法
スカルプケアを行う際にヘッドスパを利用される方もいるのではないでしょうか。最近は水やオイルを使わないドライヘッドスパも人気ですが、自宅でも水やオイルを使わないセルフヘッドマッサージを行うことは可能です。ドライでセルフマッサージを行う手順は以下の通りです。
- 頭皮全体を両手を使って揉む
- 耳上から頭頂部のツボを指圧する
- 後頭部のツボを指圧する
- 耳の後ろを指圧を加えながらなぞる
- 後頭部の付け根を指圧・揉む
- こめかみから頭頂部をなぞりながら指圧する
- 首から鎖骨にかけて血行を流すようにゆっくり圧をかける
ドライでセルフマッサージをする際の注意点については、記事の後半で紹介していますので参考にしてください。
ブラシを使ったヘッドマッサージの効果的なやり方
ヘッドマッサージは手だけでなく、ブラシを使って行う方法もあります。ブラシを使ってヘッドマッサージを行う際は、以下の2点を意識しましょう。
- 頭皮を叩かず、ブラシでとかしながら刺激する
- ツボを意識する
ここでは、ブラシを使ったヘッドマッサージの効果的なやり方について解説します。
頭皮を叩かず、ブラシでとかしながら刺激する
ブラシを使ってヘッドマッサージを行う際に、頭皮を叩くことはNGです。頭皮を叩くと血行を促進できるイメージがあるかもしれませんが、頭皮や血管を傷つけるリスクがあるだけでなく、皮膚が硬くなって髪の毛の成長に悪影響をおよぼす可能性があります。
ブラシを使ってヘッドマッサージを行う際にはまず、ブラシを縦にしてトップから毛先にかけて髪の毛をとかすイメージで頭皮を刺激しましょう。
髪の毛がもつれたままヘッドマッサージを行うと、摩擦によって髪の毛にダメージを与える恐れがあるため注意が必要です。
ツボを意識する
ブラシを縦にして髪の毛の流れを整えたら、次にブラシを横にして髪の毛を持ち上げるイメージで下から頭頂部に向かってヘッドマッサージを行います。
その際に、ツボを意識することがポイントです。詳しいツボの位置に関しては次項で詳しく紹介しますが、特に頭頂部やこめかみ、耳の後ろなどを重点的にマッサージすると良いでしょう。
仕上げに後頭部から首にかけてブラシでマッサージしたり、鎖骨のまわりを刺激したりすると、より効率的に血行を促進することが可能です。
ヘッドマッサージをするときに意識すべき頭のツボ
世界保健機関(WHO)が認めるツボの数は361個とされますが、そのうちの50個が頭部に集中しているため、ヘッドマッサージの際にはツボ押しを意識しながら行うのがおすすめです。
頭部のツボには自律神経のバランスを整えたり、血行を促進したりする効果が期待できるため、AGAを始めとする脱毛症の改善をサポートする効果も期待できます。特に以下4つのツボを意識してヘッドマッサージを行いましょう。
- 血行促進効果のある「百会」
- 自律神経を整える「天柱」
- 円形脱毛症、後頭部の抜け毛に効果がある「風池」
- 脱毛予防・頭皮トラブルに効果がある「合谷」
ここでは、ヘッドマッサージをするときに意識すべき4つの頭のツボについて解説します。
血行促進効果のある「百会」
百会(ひゃくえ)のツボは両耳のもっとも高い場所を結ぶ線と、鼻筋と頭頂部を結んだ線が交わる位置にあります。百会には多くのツボが交差するという意味があり、頭部の万能穴として知られています。
百会のツボに期待できる具体的な効果の1つが、自律神経のバランスを整えることです。自律神経のバランスが整うと血液の流れがスムーズになるため、身体にあらわれるさまざまな不調を改善する効果が期待できます。
その他にも百会のツボには頭痛や肩こり、目の疲れを緩和したり、ストレスや不眠状態を解消したりする効果が期待されています。
百会のツボを刺激する際には両手の指先で頭全体を覆い、左右の中指の先で頭のてっぺんを指圧すると良いでしょう。
自律神経を整える「天柱」
首の後ろには、首の骨を挟んで左右に大きな筋肉の盛り上がりがありますが、外側をたどって後頭部の生え際にあたった左右にあるのが天柱(てんちゅう)のツボです。
天柱のツボには自律神経のバランスを整え、肩こりやめまい、目の疲れ、冷えなどの改善効果が期待されています。特に頭がボーッとする場合など、脳へ送られる血液量が低下している場合に指圧するのがおすすめです。
天柱のツボを刺激する際には左右の人差し指から小指で、首の骨の左右にある筋肉の外側に触れ、中指や薬指を利用して生え際を指圧すると良いでしょう。
円形脱毛症、後頭部の抜け毛に効果がある「風池」
風池(ふうち)は、天柱から左右に1㎝ほど外側に移動した場所にあるツボです。血行を促進して緊張型頭痛を緩和する効果や、円形脱毛症や後頭部の抜け毛を改善する効果が期待されています。
風池のツボを刺激する際には、天柱のツボ押しをする際に中指や薬指を1㎝ずつ左右にずらし、生え際を指圧すると良いでしょう。
脱毛予防・頭皮トラブルに効果がある「合谷」
合谷(ごうこく)のツボは、人差し指と親指の骨が交わる場所にある万能穴の1つです。首こりや肩こり、頭痛、目の疲れなど首から上にあらわれる症状に対して有効とされ、脱毛や頭皮トラブルなどの改善効果も期待できます。
合谷のツボを刺激する場合、親指で反対の手の人差し指と親指の骨が交わる点を探し、小指の方に向かって指圧すると良いでしょう。
頭皮マッサージはしないほうがいい?危険性や注意点
インターネットの記事を見ていると、頭皮マッサージをしないほうがいいと記載されていることがありますが、正しい方法で行う頭皮マッサージには多くのメリットがあるため、以下の2点に気を付けて取り組むことがおすすめです。
- 頭皮を傷つけないによう気をつける
- 感染症などの衛生面に注意する
頭皮マッサージを行う際に考えられる危険性、および2つの注意点について解説します。
頭皮を傷つけないように気をつける
頭皮マッサージを行う際に気を付けるべき点の1つが、頭皮を傷つけないように気をつけることです。指先や爪で頭皮を強く刺激すると、皮膚を傷つけて頭皮環境を悪化させてしまう可能性があるため注意しましょう。
頭皮マッサージを行う前には爪を切り、適度に研いでおくことがおすすめです。また、マッサージを行う際に生じる摩擦抵抗を軽減するため、育毛剤やローションなどを使用することもおすすめです。
指圧の際には強い力でマッサージするのではなく、5秒間ほど優しく押し込んで力を抜き、血液の流れを促進するイメージで行いましょう。
感染症などの衛生面に注意する
頭皮マッサージを行う際には、感染症などを引き起こさないよう衛生面にも配慮しましょう。マッサージの前に手を洗ってきれいにしておくことはもちろん、ブラシを定期的に洗浄して清潔に保つことが重要です。
頭皮に傷がある場合はマッサージによって感染症を引きおこす可能性があるため、傷口が完全にふさがるまではマッサージを控えることも検討しましょう。
AGA治療に関するご相談なら駅前AGAクリニックへ
ヘッドマッサージには頭皮に送られる血液の流れをスムーズにしたり、自律神経のバランスを整えたりする効果が期待できます。今回ご紹介した方法で正しくヘッドマッサージを行えば、感染症などのデメリットが生じるリスクを避けることが可能です。
ヘッドマッサージを行っても抜け毛が減らない場合や、頭皮環境が改善しない場合には、何らかの脱毛症を発症している可能性が疑われます。
仮に脱毛症を発症している場合、放置すると薄毛が進行する恐れもあるため注意が必要です。駅前AGAクリニックでは無料でカウンセリングを行っているので、抜け毛や薄毛に関するお悩みがある方はお気軽にご相談ください。