フィナロイドには偽物がある?見分け方や効果がないと言われる理由を解説

フィナロイド


AGAは進行型の脱毛症のため、発症したら根気強く治療を続ける必要があります。その際にネックとなることの1つが薬の料金ですが、フィナロイドはプロペシアと同様の成分が配合されているにもかかわらず、安価に入手することが可能です。


こちらの記事では、フィナロイドに含まれる有効成分や期待できる効果などについて解説します。


記事の後半ではフィナロイドを個人輸入するリスクや偽物をつかまされる可能性について紹介しているので、AGAに悩んでいる男性は参考にしてください。

— 目次 —

フィナロイドとは?


フィナロイドはフィリピンにある製薬会社、ロイドラボラトリーズ社が2016年に販売を開始したAGA治療薬の1つです。


日本ではAGA治療薬としてプロペシアやザガーロ、ミノキシジル外用薬などが認可されていますが、フィナロイドに関しては承認されていません


ただ、ロイドラボラトリーズ社では米国食品医薬品局や世界保健機関などのガイドラインを守って医薬品を製造・販売しているため、一定の安全性は担保されているのではないかと考えられます。

フィナロイドの主成分


フィナロイドには有効成分としてフィナステリドが配合されています。フィナステリドはもともと男性にみられる前立腺肥大症の治療薬として用いられていましたが、服用した方に発毛が見られたことから低用量のフィナステリド錠としてプロペシアが開発されました。


プロペシアは世界で初めて製造されたAGA治療薬で、現在は60ヶ国以上で薄毛の治療に用いられています。日本ではプロペシアの特許期間が過ぎているため、各製薬会社から比較的安価なジェネリック医薬品が多数販売されています。

ミノキシジルとの併用には効果が期待できる


AGA治療には主にフィナステリド内服薬とデュタステリド内服薬、およびミノキシジル外用薬が用いられています。


フィナステリド内服薬とデュタステリドはAGA治療において守りの治療薬に位置付けられており、現状維持目的や抜け毛予防目的で用いられることが一般的です。


一方、ミノキシジルはAGA治療において攻めの治療薬に位置付けられており、積極的な発毛効果を望む際に用いられます。


フィナステリド内服薬およびデュタステリド内服薬と、ミノキシジル外用薬とでは作用機序が異なるため、併用することで薄毛を効率的に改善する効果が期待できます。

フィナロイドの効果


AGAの発症に深くかかわる要因の1つが、体内に存在する酵素の一種である5α‐リダクターゼです。フィナステリドは5α‐リダクターゼのはたらきを妨げ、抜け毛の原因であるサイトカインの生成を抑制します。


5α‐リダクターゼは前頭部や頭頂部の毛包に多く分布しており、フィナステリドを服用することで生え際やつむじ部分の薄毛を改善する効果が期待できます。

フィナロイドとフィンペシアはどっちがいい?違いを解説


フィナロイドとフィンペシアはいずれも海外で製造・販売されているジェネリックのフィナステリド錠です。フィナロイドとフィンペシアの大きな違いは、製造・販売元が異なる点です。


冒頭でお話ししたようにフィナロイドはフィリピンの製薬会社が製造・販売していますが、フィンペシアはインドの大手製薬会社、シプラ社が製造・販売しています。


そのため、効果に大きな違いはないので、どちらがいいということはないでしょう。

フィナロイドは効果がない?そう感じてしまうのはなぜか?


薄毛治療にフィナロイドを利用している方のなかには、効果を感じられない方もいるようです。その理由としては、フィナロイドには薄毛を予防する効果は期待できるものの、発毛を促進する効果は期待できない点が挙げられます。


先述の通り、フィナロイドの配合成分であるフィナステリドには、5α-リダクターゼのはたらきを妨げ、抜け毛を予防する作用があります。しかし、抜け毛を予防したからといって、新たに髪が生えてくるわけではありません


薄毛予防だけでなく発毛効果も得たいのであれば、フィナロイドと平行してミノキシジル外用薬を利用するのがおすすめです。

フィナロイドの偽物が出回っているのは本当?


フィナロイドに限った話ではありませんが、発展途上国に出回っている医薬品のおよそ1割〜3割が偽造薬剤や粗悪品と言われています。


偽造薬剤や粗悪品を服用すると期待した効果が得られないうえ、思わぬ健康被害を招く恐れがあるため注意が必要です。


また、自分の判断で海外から輸入した医薬品を服用した場合、重篤な副作用が起こったとしても国による医薬品副作用被害救済制度は適用されません。


AGA治療は長期にわたって行う必要があるため、安価という理由だけで個人輸入の医薬品を服用し続けるのはリスクがあまりにも高いと言えるでしょう。

偽物のフィナロイドには発がん性物質が混入している可能性がある


個人輸入で購入した偽造薬剤にはフィナステリドが配合されていない恐れがあるうえ、発がん物質が混入している可能性もあるため、注意が必要です。


安いからという理由だけで海外製の偽造薬剤や粗悪品を利用して、ガンを発症する結果となっては元も子もありません。


AGA治療薬を購入する際に原則として医師の診察および処方が必要なのは、副作用のリスクがあるためです。AGA治療薬に限らず、医療用医薬品は自分の判断で個人輸入するのではなく、医師の処方を受けることが重要です。

フィナロイドの偽物を見分ける方法とは?


海外製の医薬品には偽造薬剤が混じっているケースも少なくないため、次のような方法で偽物かどうかを見極めるようにしましょう。

  • 価格が安すぎないか
  • パッケージの文字や文法にミスがないか
  • パッケージが破損していないか
  • 製造日・有効期限などがパッケージの内部と外部で違いがないか
  • 薬の変色や異臭がしないか
  • セキュリティシールが無傷で貼られているか


ここでは、フィナロイドの偽物を見分ける方法について解説します。

価格が安すぎないか


フィナロイドが偽物かどうかを見極めるためには、通販サイトなどでいくらで販売されているかを確認する方法があります。


1ヶ月分のフィナロイド30錠は、平均すると2,000円〜2,500円程度で販売されています。100錠入りのフィナロイドの場合、5,000円程度で購入できるショップもあります。


いずれも正規品のフィナステリド錠であるプロペシアよりかなり安いのですが、それ以上に安く販売されている場合、偽物の可能性があるため注意が必要です。

パッケージの文字や文法にミスがないか


国内で販売されている医薬品の場合、パッケージやラベルに用いられる文字の大きさや色に関しては、薬機法で細かくルールが設定されています。


一方、海外製の医薬品には国内の製品ほどの細かいルールがないため、偽物かどうかを見極めることは非常に困難です。


ただ、パッケージの文字や文法にミスがある場合、偽物のフィナロイドである可能性があります。しかし、巧妙に偽造された薬剤の場合、一般の方が見た目で判断するのは難しいでしょう。

パッケージが破損していないか


フィナロイドを始めAGA治療薬はブリスターパックに封入されており、服用の際に1錠ずつ取り出せるようになっています。


仮にブリスターパックが破損して、錠剤が割れたりこぼれたりしているようであれば、偽物の可能性もあるため注意が必要です。

製造日・有効期限などがパッケージの内部と外部で違いがないか


フィナロイドが偽物かどうかを見極めるためには、パッケージの外側と封入されているブリスターパックとで、製造日や有効期限に違いがないか確認する方法もあります。


パッケージの外側とブリスターパックとで製造日や有効期限が異なっている場合、後から違う薬剤を箱に入れた可能性も疑われます。

薬の変色や異臭がしないか


フィナロイドに限らず医薬品が偽物かどうかを判断するためには、薬の変色や異臭が見られないかどうか確認してみましょう。


しかし、初めてフィナロイドを購入する場合は、正しい薬の色や匂いが分からないため、この方法で判断することは難しいと言えます。

セキュリティシールが無傷で貼られているか


医薬品にはパッケージの開封を予防したり、改ざんを防止したりする目的でセキュリティシールが貼り付けられています。


仮にセキュリティシールがはがれていたり、破られたような跡があったりする場合、偽物の可能性があるため注意が必要です。


これらの方法はすべて偽造された医薬品を見極める方法として、世界保健機関によって報告されています。しかし、巧妙に作られた偽造薬剤の場合、これらのチェック法でも見極められないケースが少なくありません。

安全にフィナロイドを入手する方法とは?


海外製の医薬品には偽造薬剤や粗悪品が混じっている可能性もあるため、基本的に国内で製造された治療薬を利用することがおすすめです。


しかし、どうしてもフィナロイドを個人輸入で入手したいのであれば、成分鑑定を行っている通販サイトから購入するとよいでしょう。


成分鑑定を行うと医薬品にどの程度の有効成分が含有されているのか確認できます。くり返しますが個人の判断で治療薬を服用することはリスクが大きいため、あまりおすすめできません。

AGA治療に関するご相談なら駅前AGAクリニックへ


フィナステリドには、世界で初めて製造されたプロペシアと同じく、フィナステリドが有効成分として配合されています。


ただし、発展途上国で流通している治療薬のうち、およそ1割から3割が偽造薬剤や粗悪品となっているため、AGA治療薬も原則として国内で処方してもらうのがおすすめです。


駅前AGAクリニックではフィナステリドのジェネリックも扱っており、治療を続けやすい料金設定となっています。治療に関するご相談は費用に関するご質問など、無料カウンセリングでお気軽にお問い合わせください。


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