AGAの治療は爪を強くする！？爪が割れやすい方に朗報

髪の毛はケラチンというタンパク質から出来ています。

爪もまたケラチンから出来ています。

毛髪も爪も角化した細胞であり、細胞としての活動はすでに終えています。

つまり細胞自体はすでに死んでいるのですが、その状態で人の機能をグレードアップするように機能しています。

毛髪は頭部の保護をしています。

爪は物の把持に役に立っています。

爪があることで人類は器用になることができたのです。

爪がなければ人類は火を使いこなすことができずに他の動物に負けていたかもしれません。

このように毛髪と爪はとても似ているのです。

今回はAGAの治療が爪に与える影響について駅前AGAクリニックの医師が解説します。

— 目次 —

• ミノキシジルの外用薬で爪が成長するの？？

• 爪に対するミノキシジルの新しい可能性

• 栄養療法で爪が割れにくくなるの？

ミノキシジルの外用薬で爪が成長するの？？

AGA専門のクリニックでは発毛させるためにミノキシジルをよく使います。

ミノキシジルは血管に作用します。

毛髪の根元にある毛細血管の集まりを毛乳頭といいますが、ここに作用します。

ミノキシジルはこの毛乳頭の血流を増やし毛母細胞が栄養を取り込みやすいようにしているのです。

ミノキシジルはさらに毛乳頭細胞から成長因子を分泌させて発毛のスイッチを入れて毛髪を生やすことが分かっています。

ミノキシジルは爪にも同じように作用するのではないでしょうか。

爪の付け根の爪母の血流を増やして爪の発育速度を上げるのではないでしょうか。

これを調べた研究がタイで行われました。

『The use of topical minoxidil to accelerate nail growth: a pilot study』

(ミノキシジルの外用薬で爪の成長速度は変わるのか)

これは2017年にKumpol Aiempanakit先生達が発表した研究です。

32人の被験者を2つのグループに分けます。

右手の人差し指、左手の薬指にミノキシジル5%外用薬を塗るグループ。

逆に左手の人差し指、右手の薬指にミノキシジル5%外用薬を塗るグループ。

この2つのグループで爪の伸びる速度を正確に測定していきます。

ミノキシジル外用薬を塗った爪と塗っていない爪で比較をしました。

塗っていない爪は1ヵ月で3.91 mm伸びました。

一方、塗った方の爪は1ヵ月で4.27 mmと伸びる速度が上がることが実験によって明らかになりました。

ミノキシジル外用薬は毛髪と同じように爪にも効果があったのです。

爪に対するミノキシジルの新しい可能性

毛髪の場合、ミノキシジルは外用よりも内服の方が発毛効果は強いです。

これは爪でも同じだと思われます。

ミノキシジルの内服薬は外用薬よりもさらに爪をしっかり伸ばすのではないでしょうか。

また、ミノキシジルの外用薬には今回の実験に使った一般的な5%ではなく高濃度の15%のものがあります。

これは発毛力が5%の２倍だと分かっています。

そのため爪を伸ばす作用も強いと考えられます。

今まで爪の治療にミノキシジルが使われることはありませんでした。

今後は毛髪だけでなく爪の領域でもミノキシジルが脚光を浴びる可能性があります。

栄養療法で爪が割れにくくなるの？

AGAの治療に栄養療法を行うことがあります。

毛髪や爪はケラチンから出来ています。

ケラチンは18種類のアミノ酸から出来ています。

そのため良質なタンパク質やアミノ酸、ビタミンを補給するのです。

これによってヘアサイクルが伸びて抜け毛が減るのです。

この栄養療法は毛髪だけでなく爪にも影響します。

栄養療法はAGAの治療、白髪の予防、爪の発育の全てにいい結果を与えます。

このようにAGAの治療と爪は密接に関係しているのです。

当院は毛髪専門のクリニックなので爪の治療は行っておりませんが、爪に悩みがある患者さんは当院がAGA治療のために処方するミノキシジル15%製剤や駅前AGAクリニックオリジナルサプリメントを爪に試してみてはいかがでしょうか。

どうぞお気軽に全国の駅前AGAクリニック各院までご相談下さい。

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