AGAじゃなかった?頭頂部や側頭部が薄毛になるのはなぜ?


AGAは男性に見られる代表的な脱毛症の1つで、頭頂部や側頭部から薄毛が進行するのが特徴です。しかし、クリニックで診てもらった結果、AGAじゃなかった場合にはどのような原因が考えられるのでしょうか。


こちらの記事では頭頂部や側頭部の薄毛がAGAじゃなかった場合の理由や、AGA以外で薄毛を引き起こす病気、効果的な治療法などについて解説します。


頭頂部や側頭部の薄毛にお悩みの方は、参考にしてみてください。

— 目次 —

頭頂部や側頭部の薄毛がAGAじゃなかった場合の理由は?


頭頂部や側頭部の薄毛はAGAの特徴的な症状ですが、AGAじゃなかった場合にはどのような理由が考えられるのでしょうか。頭頂部の薄毛と側頭部の薄毛、それぞれの理由について解説します。

頭頂部の薄毛の原因


頭頂部の薄毛の原因がAGAじゃなかった場合には、ストレスや生活習慣の乱れ、加齢などが考えられるでしょう。ストレス状態が継続すると自律神経のバランスが乱れ、血行不良や皮脂の分泌量の増加を招きやすくなります。


血行不良により頭皮へ送られる血液量が減少すると、髪の毛の成長が妨げられるため抜け毛リスクが増加します。また、皮脂の過剰な分泌は頭皮環境を悪化させ、抜け毛リスクを高める要因の1つです。


過剰に分泌された皮脂が剥がれ落ちた角質やホコリなどと混じり、毛穴に詰まるなどして髪の毛の成長を妨げる可能性があります。


また、年齢とともに毛母細胞の働きが衰えるため、ヘアサイクルの乱れにより頭頂部の髪の毛が細く・短くなる可能性があります。

側頭部の薄毛の原因


側頭部の薄毛の原因がAGAじゃなかった場合にも、頭頂部の場合と同様にストレスや生活習慣の乱れ、加齢などが考えられます。


しかし、側頭部の薄毛はストレスや生活習慣の乱れ以外にも、甲状腺機能異常症や蛇行性脱毛症などが原因で起こる可能性もあります。


甲状腺機能異常症の症状の1つが、抜け毛量の増加です。甲状腺機能異常症は女性に多く見られる病気ですが、男性の方でも50〜100人に1人が発症する可能性があります。


蛇行性脱毛症は円形脱毛症の一種で、後頭部から側頭部にかけて蛇が這(は)った跡のように抜け毛を引き起こす点が特徴です。

AGA以外で薄毛を引き起こす病気は?


男性に見られる代表的な脱毛症がAGAですが、それ以外にも以下のような病気を発症した場合に薄毛を引き起こしやすくなります。

  • 脂漏性脱毛症
  • 粃糠性脱毛症
  • 円形脱毛症


ここでは、AGA以外で薄毛を引き起こす代表的な3つの病気について解説します。

脂漏性脱毛症


脂漏性(しろうせい)脱毛症は、脂漏性皮膚炎にともなって見られる薄毛です。脂漏性皮膚炎は、頭皮の常在菌のマラセチアが異常に繁殖した結果として発症します。


脂漏性皮膚炎はその他の皮膚炎とは異なりかゆみがないか、あったとしても軽微なケースが多いため、発症に気づくのが遅れ、慢性化しやすい点が特徴です。


脂漏性皮膚炎を発症したからといって、必ずしも抜け毛が増加するとは限りませんが、しばしばAGAを併発する可能性があります。


慢性化した脂漏性皮膚炎・脱毛症は自然治癒する可能性が低いため、なるべく早めに専門医の診察を受けるのがおすすめです。

粃糠性脱毛症


粃糠性(ひこうせい)脱毛症は、大量に発生した粒の小さなフケが毛穴をふさぎ、炎症を起こして抜け毛を引き起こす病気です。


フケはだれにでも見られる生理現象の一種ですが、粃糠性脱毛症を発症すると、頭皮全体を覆うように異常な量のフケが発生します。


粃糠性脱毛症の原因としては、ストレスやホルモンバランスの乱れ、頻繁なヘアカラーやパーマ、洗浄力の強すぎるシャンプーなどが挙げられます。

円形脱毛症


円形脱毛症は年齢や性別を問わず、誰でも発症する可能性がある脱毛症です。ある日突然のようにまとまった範囲の髪の毛が抜け落ちる点が円形脱毛症の特徴です。


脱毛範囲はコイン大のケースもあれば、頭部全体におよぶケースもあります。また、髪の毛だけでなく全身の体毛が抜け落ちるケースもあります。


円形脱毛症のなかでも蛇行性脱毛症を発症すると、後頭部から側頭部にかけてギザギザに抜け毛を引き起こす点が特徴です。


円形脱毛症の原因としては免疫系の異常が挙げられますが、ストレス状態が蓄積すると発症リスクが増すとの説もあります。

AGAじゃない人がAGA治療薬を服用するとどうなる?


薄毛の原因がAGAではない人がAGA治療薬を服用すると、効果が得られないうえに副作用の発症リスクが増加します。

代表的なAGA治療薬であるフィナステリド錠とミノキシジルの副作用について解説します。

フィナステリド


フィナステリドは世界初の飲むAGA治療薬であるプロペシアの有効成分です。フィナステリドにはAGAの原因となる5αリダクターゼの働きを阻害し、抜け毛を予防する効果が期待できます。


フィナステリドには男性ホルモンにアプローチする作用があるため、リビドー(性欲)減退など男性機能低下の副作用を引き起こす可能性があります。


プロペシアの添付文書によると、フィナステリドの服用によりリビドー減退を引き起こす可能性は1〜5%未満です。


また、プロペシアの服用を中断した後も、リビドー減退の症状が続くケースが報告されています。その他にも、頻度不明ながら精液の質の低下や、男性不妊症を引き起こす可能性があります。

ミノキシジル


ミノキシジルには血管拡張作用や発毛促進作用があり、厚生労働省は外用タイプのミノキシジルのみ認可しています。


ミノキシジル外用薬の代表的な副作用が適用部位の症状で、使用した方のおよそ2.5〜4.0%が頭皮のかゆみを引き起こす可能性があります。


AGAクリニックでは発毛効果が高い内服タイプのミノキシジルを処方するケースもありますが、主な副作用は動悸や息切れ、めまい、手足のむくみ、多毛症などです。


内服タイプのミノキシジルに関しては、厚生労働省の認可を受けていないため、副作用の発症率に関しては不明です。

AGA以外の薄毛に効果的な治療法は?


AGA以外の薄毛は、主に脂漏性脱毛症や粃糠性脱毛症、円形脱毛症が原因で起こります。

ここでは、それぞれの病気に関して効果的な治療法と、セルフでできる対策について解説します。

脂漏性脱毛症


脂漏性皮膚炎・脱毛症は、皮脂をエサとして常在菌の一種であるマラセチアが異常繁殖した結果として発症します。クリニックでは脂漏性皮膚炎・脱毛症にともなう炎症を抑えたり、マラセチアを減らしたりする治療を行うことが一般的です。


脂漏性皮膚炎・脱毛症にともなう炎症を抑えるためには、ステロイド製剤の外用が効果的です。ただし、長期にわたりステロイド外用剤を使用すると、適用部位の皮膚が薄くなるなどの副作用を引き起こす可能性があります。


ただし、ステロイドの外用を中止すると再び脂漏性皮膚炎・脱毛症を引き起こす可能性があります。そこで有力な治療法として登場したのが抗真菌薬です。


抗真菌薬はステロイド外用剤ほどの即効性は期待できませんが、副作用のリスクが低く、発症原因となるマラセチアを除去できるため、再発防止目的で多く用いられています。


また、脂漏性皮膚炎・脱毛症は皮脂の過剰な分泌によりマラセチアが異常繁殖して起こるため、皮脂の分泌量を減らす目的でビタミンB2・B6が処方されるケースもあります。

 

セルフでできる対策


脂漏性皮膚炎・脱毛症は皮脂の過剰な分泌により、常在菌の一種であるマラセチアが異常繁殖した結果として発症します。


そのため、日常的に皮脂の分泌を抑える作用が期待できるビタミンB2・B6などを積極的に摂取するのがおすすめです。


また、毎日のヘアケアを入念に行い、不要な皮脂を洗い流すのも発症を予防するポイントの1つです。脂漏性皮膚炎・脱毛症をいったん発症すると自然治癒が難しいため、日常的なケアで予防しましょう。

粃糠性脱毛症


粃糠性脱毛症を発症すると頭皮に炎症を起こすため、ステロイド製剤の外用・内服で鎮静化を図り、抗ヒスタミン薬を用いてかゆみを抑えるのが一般的です。


マラセチアが原因で粃糠性脱毛症を発症しているケースでは、抗真菌薬やビタミンB2・B6が処方されます。殺菌効果があるシャンプーも粃糠性脱毛症の改善に効果的です。

 

セルフでできる対策


洗浄力の強すぎるシャンプーを使用していると頭皮を守るべき皮脂まで失われ、頭皮環境の悪化によって粃糠性脱毛症を発症しやすくなります。


毎日シャンプーしているのに頭皮のかゆみや赤みが見られる方は、洗浄力のマイルドなアミノ酸系のシャンプーに変えると良いでしょう。


ホルモンバランスの乱れは皮脂の分泌量を増加させるため、睡眠時間を確保して栄養バランスのとれた食事を摂取し、適度にストレスを発散するなど生活習慣の見直しも大切です。

円形脱毛症


円形脱毛症の症状が軽微なケースでは、1年以内におよそ80%が回復するとされています。しかし、円形脱毛症はしばしば再発を繰り返す点が特徴です。


円形脱毛症を発症した場合には、ステロイド局所注射や局所免疫療法が効果的です。症状によってはステロイド内服薬や抗アレルギー薬を服用するケースもあります。


ただし、円形脱毛症の治療法はいずれも対症療法であり、症状が改善したとしても再発を繰り返すケースが多いため、エビデンスのある治療法は少ないのが現実です。

 

セルフでできる対策


円形脱毛症は自己免疫疾患の一種ですが、発症原因に関しては明確なことが分かっていません。


しかし、ストレスによって円形脱毛症の症状が悪化する例もあるため、普段からストレスをため込まないよう心がけましょう。


円形脱毛症の治療中はウイッグやかつらなどを利用して、脱毛部位を隠すのも効果的です。ただし、エクステは髪の毛や頭皮に負担を掛け、かえって抜け毛を引き起こすリスクを高めるため注意が必要です。

AGA治療に関するご相談なら駅前AGAクリニックへ


AGAは男性に見られる代表的な脱毛症の1つですが、抜け毛や薄毛の原因がAGAじゃなかった場合は、生活習慣やヘアケアの見直しが必要です。


セルフケアでは抜け毛や薄毛が改善しない方は、脂漏性脱毛症や粃糠性脱毛症、円形脱毛症を発症している可能性も疑われます。


駅前AGAクリニックではAGAだけでなく円形脱毛症などの治療も行っているため、原因不明の薄毛にお悩みの方はお気軽にご相談ください。

 


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