ミノキシジルをやめるとどうなる?やめる時のタイミングを解説
ミノキシジルは厚生労働省が発毛効果を認めた数少ない有効成分の1つですが、なかには金銭面や副作用の観点からやめてよかったと感じる方もいます。
しかし、男性に見られるAGAは進行型のため、ミノキシジルをやめると再び薄毛リスクが増加するのも事実です。
本記事ではミノキシジルをやめるタイミングや発毛効果を維持する方法について解説します。ミノキシジルの効果が感じられない場合の対処法も紹介するため、薄毛に悩まされている男性は参考にしてください。
— 目次 —
- ミノキシジルをやめるとどうなる?効果を維持する方法
- ミノキシジルをやめてよかったと感じる理由
- ミノキシジルをやめるタイミングとは
- ミノキシジルをやめてフィナステリドだけにするのは良い?
- 1年間ミノキシジルを試したが効果がない場合
- AGA治療に関するご相談なら駅前AGAクリニックへ
ミノキシジルをやめるとどうなる?効果を維持する方法
ミノキシジルをやめると、それまで見られていた発毛効果がなくなります。すぐに抜け毛が増えるとは限りませんが、AGAを発症している方は確実に薄毛が進行すると覚えておきましょう。
さまざまな原因で下記の治療法に切り替えるケースもありますが、ミノキシジルの補完にはならないことを知っておく必要があります。
- 低出力レーザー
- フィナステリド
- デュタステリド
3つの治療法の効果について解説します。
低出力レーザー
ミノキシジルをやめた際に行われる治療方法の1つが低出力レーザー(LLLT:Low Level Laser Therapy)です。
出力の低いレーザーを頭皮に照射することでミトコンドリアのはたらきが活性化し、ATP(アデノシン三リン酸)の産生量が増加します。
増加したアデノシン三リン酸によってヘアサイクルが成長期へと移行し、髪の毛の成長を促進する効果が期待できます。
抜け毛の原因が頭皮環境の悪化によるヘアサイクルの乱れであれば、低出力レーザーによる薄毛の改善が期待できるでしょう。
しかし、AGA(男性型脱毛症)が原因の場合は、低出力レーザーでは効果が十分ではない可能性が高いです。
AGAに関してAランクの行うべき治療法に位置づけられているのは、ミノキシジルを除くと後述のフィナステリドとデュタステリドしかありません。
フィナステリド
フィナステリドは世界で初めて開発されたAGA治療の内服薬「プロペシア」の有効成分としてよく知られています。
フィナステリドの効果について理解するためには、AGA発症のメカニズムについて知っておく必要があります。
- 男性ホルモンの一種であるテストステロンがジヒドロテストステロンへと変化する
- ジヒドロテストステロンがアンドロゲン受容体に結合してTGF-βを生成する
- TGF-βによってヘアサイクルの成長期が短縮され抜け毛リスクが増加する
生涯に繰り返されるヘアサイクルの回数には上限があるため、TGF-βにより髪の毛の成長期が短縮され続けると、二度と髪の毛が生えてこない毛穴が増加します。
テストステロンがジヒドロテストステロンへと変化する際に、触媒としてはたらく酵素の一種が5αリダクターゼです。
フィナステリドには5αリダクターゼのはたらきを阻害し、抜け毛を引き起こすTGF-βの生成を妨げる作用があります。
ただし、フィナステリドの効果は発毛と言うよりは抜け毛の予防に重点が置かれるため、ミノキシジルの代わりにはなりません。
デュタステリド
デュタステリドはAGA治療薬の一種であるザガーロの有効成分で、フィナステリドと同様に5αリダクターゼのはたらきを阻害する点が特徴です。
フィナステリドは主に2型の5αリダクターゼのはたらきを阻害しますが、デュタステリドは1型・2型両方の5αリダクターゼのはたらきを阻害します。
そのため、フィナステリドよりも高い抜け毛予防効果が期待できますが、ミノキシジルとは異なり発毛効果はそれほど期待できません。
ミノキシジルをやめてよかったと感じる理由
ミノキシジルの使用を中断した方のなかには、以下2つの理由からやめてよかったと感じる方がいます。
- 副作用に対する不安がなくなった
- 金銭面の負担が軽減された
それぞれについて詳しく解説します。
副作用に対する不安がなくなった
ミノキシジルをやめてよかったと感じる理由の1つが、副作用に対する不安がなくなることです。
ミノキシジルに限った話ではありませんが、化学的に製造された医薬品は副作用のリスクをともなうのが常です。
ミノキシジルには外用薬と内服薬があり、それぞれ以下の副作用のリスクがあります。
種類 | 起こり得る副作用 |
---|---|
ミノキシジル外用薬 | 頭皮のかゆみ・赤みなど皮膚症状 |
ミノキシジル内服薬 | 動悸(どうき)・息切れ・多毛・初期脱毛・むくみなど |
ミノキシジル外用薬により皮膚症状の副作用が起こるのはおよそ8%程度で、軽症例がほとんどです。
ミノキシジル内服薬に関しては国内未承認薬のため、副作用の発現頻度は不明です。
金銭面の負担が軽減された
金銭面の負担が軽減される点も、ミノキシジルをやめてよかったと感じる理由の1つです。
男性に見られる代表的な脱毛症であるAGAは進行型のため、発毛効果を得るためにはミノキシジルを使い続ける必要があります。
しかし、AGA治療には原則として健康保険が適用されず、薬代も全額自己負担となるため経済的な負担を重く感じる方がいるのも事実です。
ミノキシジルの使用を中断すると、1ヶ月あたり数千円〜1万円程度の金銭的負担がなくなります。
ミノキシジルをやめるタイミングとは
ミノキシジルの使用を中断する方は、以下3つのタイミングをきっかけにしたケースが多いです。
- 強い副作用が生じた時
- 半年以上続けても効果を感じられなかった時
- 薄毛に対する不安がなくなった時
それぞれについて詳しく解説します。
強い副作用が生じた時
ミノキシジルの使用を中断する方のなかには、強い副作用を感じたタイミングをきっかけにした方がいます。
薬局やドラッグストアで購入できるミノキシジルは外用薬(塗り薬タイプ)のため、それほど副作用のリスクが高くありません。
しかし、海外製のミノキシジルタブレットは心臓に負担をかけたり、初期脱毛を起こしたりするリスクがあります。
そのため、自分の判断でミノキシジル内服薬を服用するのではなく、医師の指導下で適切に用いることが大切です。
半年以上続けても効果を感じられなかった時
ミノキシジルの使用を半年以上続けても効果を感じられなかった方も、使用を中断する傾向にあります。
しかし、ミノキシジルの効果が出るまでの期間には個人差があり、なかには1年程度使用を継続して効果を実感する方もいます。
そのため、自分の判断でミノキシジルの使用を中断するのではなく、AGAクリニックの専門医に相談するのがおすすめです。
薄毛に対する不安がなくなった時
薄毛に対する不安がなくなったタイミングで、ミノキシジルの使用を中断する方も多い傾向にあります。
ただし、AGAは進行型の脱毛症で基本的に完治の可能性はないため、自分の判断で使用を中断すると再び抜け毛が進行し始めます。
ミノキシジルをやめてフィナステリドだけにするのは良い?
ミノキシジルをやめてフィナステリドだけにするのが良いかどうかは、抜け毛の原因や薄毛の程度により異なります。
抜け毛の原因が誤ったヘアケアや頭皮環境の悪化であれば、ミノキシジルである程度発毛が見られたあと、フィナステリドで抜け毛予防をする方法もあるでしょう。
一方、AGAが原因の抜け毛は主に遺伝が原因で起こるため、フィナステリドで抜け毛を予防しながら、ミノキシジルで発毛を促進する必要があります。
ミノキシジルは主に髪の毛を生やすための治療薬であり、フィナステリドやデュタステリドは抜け毛を予防するための治療薬です。
両者の併用によりAGAの予防・改善効果は高くなりますが、フィナステリドだけでは十分な発毛効果が得られないと知っておきましょう。
1年間ミノキシジルを試したが効果がない場合
ミノキシジルの効果はおよそ半年〜1年であらわれはじめるのが一般的です。
そのため、ミノキシジルの使用を1年に渡って続けても効果がない場合は、AGAクリニックの専門医に相談するのがおすすめです。
AGAクリニックではマイクロスコープを用いた検査により、髪の毛の太さや密度を詳しく調べることが可能です。
ミノキシジルの効果が目に見えて実感できなくても、頭皮を拡大して見れば発毛が見られるケースも少なくありません。
ミノキシジル外用薬で効果が実感できない場合は、専門医の指導下でミノキシジル内服薬を服用する方法もあります。
AGAは進行型の脱毛症のため、治療しない期間が長くなると、その分だけ薄毛リスクが増加すると知っておく必要があります。
AGA治療に関するご相談なら駅前AGAクリニックへ
AGA治療に関するご相談なら、駅前AGAクリニックまでご相談ください。ミノキシジルには発毛効果が期待できますが、市販の商品に含まれるミノキシジルの濃度では、十分な発毛効果が得られない可能性もあります。
駅前AGAクリニックでは一人ひとりの体質や薄毛の程度に合わせ、ミノキシジルの濃度を調節して処方しています。
治療法に関するご質問や費用に関するご相談は、無料カウンセリングでも承っています。抜け毛や薄毛にお悩みの方は、カウンセラーまでお気軽にご相談ください。