薄毛って予防出来るの??マッサージやサプリメントで育毛できるの?

人は年齢を重ねるごとに容姿が変わって行きます。

それは自然なことです。

決して悪いことではありません。

毛髪に関しては年々薄くなっていくのが正常です。

白髪も増えて行くでしょう。

これに逆らう必要はないのかもしれませんが、それでもやっぱり若く見られたいでしょう。

では、薄毛や白髪は予防出来るのでしょうか。

今回も駅前AGAクリニックの医師が色々な予防方法について解説します。

— 目次 —

薄毛と白髪の予防方法って何があるの??

クリニックに来院される患者様に問診すると多くの方が何かしらの対策をされていることが分かります。

シャンプーやリンス、育毛剤、マッサージにサプリメントなど非常に多くの対策方法があると実感します。

しかし、残念ながら科学的に実証された予防方法は少ないのです。

ではこれらの予防方法には全く効果がないのでしょうか。

実は必ずしもそうとも言い切れないのです。

これは単に実証されていないだけなのかもしれません。

効果があるのかないのか判然としない状態のものが多く存在しているのが現状なのです。

では、今ある予防方法について薄毛に詳しい医師はどう考えているのでしょうか。

今回は医師の考えている薄毛対策に迫ってみましょう。

シャンプーやリンスで薄毛は予防出来るの??

シャンプーやリンスに発毛効果があるというのは医学的にはどうなのでしょうか。

頭皮の状態を整えることで薄毛や白髪に影響があるのでしょうか。

それともシャンプーやリンスに配合されている薬用成分に効果があるのでしょうか。

頭皮にある余剰皮脂を取り除くことは衛生的には大切なことです。

これにより脂が大好きなマラセチア菌という真菌の異常繁殖を防ぐことができます。

マラセチア菌は脂漏性皮膚炎による脱毛症や痂疲性脱毛症の原因になるとも言われています。

マラセチア菌のコントロールには抗真菌剤入りのシャンプーやリンスが効果的だとも分かっています。

では、頭皮の衛生はAGAやFAGAにも影響するのでしょうか。

これは全く関係ないようです。

AGAやFAGAの主因は男性ホルモンの作用だと考えられています。

毛母細胞の存在しているバルジ領域やヘアサイクルを生み出している毛乳頭と呼ばれる毛細血管組織と頭皮との位置関係は離れています。

シャンプーやリンスでの衛生面だけでのAGAに対する影響はないようです。

薬用成分で効果が分かっているのはミノキシジルだけです。

つまり、シャンプーやリンスで治療できる薄毛は脂漏性皮膚炎による脱毛症や痂疲性脱毛症のみということになります。

多くの方が期待しているAGAやFAGAは予防できないのです。

ではミノキシジルを配合したシャンプーやリンスはないのでしょうか。

これは高額になる上に、頭皮にとどまっている短い時間で効果を出そうとするには限界があります。

― POINT ―
✔︎シャンプーやリンスには脂漏性皮膚炎による薄毛や痂疲性脱毛症を治す力がある。

✔︎しかし、シャンプーやリンスではAGAは予防できないと考えられている。

効果的な育毛剤って??

では、やはり薄毛の予防には育毛剤なのでしょうか。

多くの育毛剤が考えていることは頭皮の衛生面を整えることです。

これはシャンプーやリンスと同じアプローチなのです。

衛生面だけでは、そもそもAGAの原因となっているヘアサイクルには影響がないのです。

育毛剤に含まれている薬用成分には限界があります。

これを見事に突破したのは発毛剤と言われるミノキシジル外用薬だけです。

ミノキシジルは医学的に本当に効果がはっきりしています。

ただし、発毛効果と薄毛の予防とは正確には意味が違います。

発毛薬では毛髪が生えますが、AGAの進行自体はあまり予防出来ないとされています。

そのためミノキシジルの外用薬だけを使用しているとAGAはどんどん進行していくのです。

― POINT ―
✔︎医学的にはミノキシジルの外用だけに効果があると認められています。

✔︎それ以外は実証されていません。

マッサージをすれば毛が生える??

マッサージはどうなのでしょうか。

AGA、特に女性の場合は血流障害が毛母細胞に与える影響が大きい可能性が指摘されています。

これはマッサージには薄毛の予防効果があるということを意味しているのかもしれません。

では、どのようなマッサージに薄毛の予防効果があるのでしょうか。

これを証明しようとした実験はありますが、どれも信頼性が高いものではありません。

血流から働きかけるにはマッサージの頻度を増やしてこまめにマッサージをするのが効果的だと推測されます。

現実的には不適切なマッサージによって毛髪が引っ張られて抜けてしまっていることが多いです。

これを牽引性脱毛症といいます。

このような牽引性の薄毛の頻度は多いです。

マッサージも意外と難しいものだと感じます。

― POINT ―
✔︎マッサージには薄毛の予防効果があるのかもしれない。

✔︎軽いマッサージをこまめに行うのが効果的と思われる。

やっぱりサプリメントが重要なの??

女性の薄毛の治療では栄養面から治療するパントガールのようなサプリメントが世界的にも大人気です。

毛髪はケラチンという特殊なタンパク質で出来ています。

ケラチンは18種類のアミノ酸から合成されています。

この材料となるアミノ酸を十分に食事から摂取することは不可能に近いと考えられています。

多少のアミノ酸が足りないくらいでは毛髪に異常は出ません。

しかし、ヘアサイクルの短縮を通じて毛母細胞の減少を引き起こすと推測されています。

また、サプリメントには薬剤のような副作用の心配もないと考えられることから安心して服用を継続していくことができます。

サプリメントを服用することによって薄毛だけでなく髪質や皮膚のツヤ、白髪の予防も出来るのではと推測されています。

― POINT ―
✔︎サプリメントには薄毛や白髪の予防効果があると推測されている。

ビオチンがよいって聞きました。

ビオチンはビタミンHと言われているビタミンB群の一種です。

Hはドイツ語のHaut(皮膚)に由来しています。

ビオチンはアミノ酸の代謝やコラーゲンの生成に関わる水溶性ビタミンで皮膚や毛髪に関与していると考えられています。

不足することが少ないビタミンとされていますが、薄毛の患者さんでは不足している可能性も否定はできません。

水溶性のビタミンのため過剰摂取しても尿中に排泄されますので気軽に補充してみてはいかがでしょうか。

― POINT ―
✔︎ビオチンは薄毛や白髪の予防になる可能性がある。

赤外線でAGAは治療もできる!?

赤外線というと目に見えない電磁波のことです。

LEDや低出力レーザーの機械を使って薄毛の予防や治療が可能なようです。

熱エネルギーで毛母細胞が活性化するのでしょうか。

作用機序は不明ですが、科学的に有効とされています。

最近では据え置きの機械ではなく、帽子タイプのものまで販売されるようになってきています。

日本の皮膚科学会の『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版』でもその効果を認めています。

ただ、日本ではこのような機械を手に入れにくいという欠点もあります。

太陽の光や岩盤浴程度の赤外線では効果があると証明はされていませんのでご注意してください。

― POINT ―
✔︎赤外線で薄毛の予防や治療ができるかもしれない。

おすすめの薄毛の予防方法は??

以上をまとめてみると・・・

おすすめの薄毛の予防方法はサプリメントとマッサージだと思います。

シャンプー製品自体に予防効果はないのかもしれません。

しかし、頭皮マッサージ効果もありますので毎日の洗髪は毛母細胞の劣化を防いでいる可能性があります。

一日一回洗髪をして、サプリメントでアミノ酸やビオチンなどを補給して、意識的に軽いマッサージを併用すると薄毛の予防効果が期待できるかもしれません。

しかし、すでに薄毛になっている場合は素早い治療が最も大切です。

薄毛が気になるのであれば、早めに駅前AGAクリニックを受診されてはいかがでしょうか。

執筆者
田坂洋介
2005年3月 昭和大学医学部卒業
2005年4月 昭和大学医学部付属初期臨床研修センタにて初期臨床研修開始
2007年4月 川崎市立川崎病院 麻酔科後期研修開始
2009年4月 麻酔科標榜医取得
2015年4月 大手毛髪専門クリニックで多数の症例を経験
2017年12月 駅前AGAクリニック大阪梅田院院長
資格:医師免許、麻酔科標榜医、麻酔科学会専門医、麻酔科学会指導医

駅前AGAクリニック【全国13院 東京新宿院東京北千住院京都烏丸院大阪梅田院岡山院鹿児島院 など】

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