スピロノラクトンは女性の味方!!薄毛だけでなくニキビにも効果的!

スピロノラクトン

駅前AGAクリニックでは女性の薄毛、つまりFAGAの治療にスピロノラクトンを処方しています。

ヘアサイクルは女性ホルモンや男性ホルモンの影響を受けやすく、男性ホルモンの影響で短くなってしまい薄毛が進行して行きます。

スピロノラクトンはこの原因となる男性ホルモンの作用を緩和する薬剤なのです。

今回はスピロノラクトンが薄毛だけでなく成人のニキビの治療薬としても使われているというお話をしてみましょう。

— 目次 —

スピロノラクトンは何の薬なの??

最も有名な使い方は利尿剤です。

つまりおしっこを出す作用のある薬剤なのです。

かなり古くからある薬剤で利尿作用を利用して高血圧や心不全などの治療薬として使われてきました。

血管内の水分をお小水として体外に排泄すると血管内の圧が下がって血圧が下がるのです。

特に心臓の中に戻ってくる血液量は心臓の拍出量に大きな影響を与えます。

これで血圧が下がり、心臓の負荷が取れて心不全を治すことが出来るのです。

この利尿作用によって頻尿、低血圧、電解質異常なども起きることがあります。

スピロノラクトンはどのように作用しているの??

スピロノラクトンはどのようにしてニキビの治療に使われているのでしょうか。

実は、スピロノラクトンには上記の利尿作用以外に隠れた作用があるのです。

スピロノラクトンを使った心不全や高血圧の治療中に乳房痛や男性の乳房が大きく膨らむような副作用があることが知られていました。

これらの副作用は男性ホルモンを抑える作用によると考えられました。

スピロノラクトンの抗男性ホルモン作用には色々な機序があると推測されています。

スピロノラクトンは男性ホルモン自体の産生を抑制します。

また、男性ホルモンが作用する受容体にスピロノラクトンがくっついて男性ホルモンが働けなくなります。

そして、さらに5αリダクターゼを阻害することでヘアサイクルを正常化する作用もあります。

この作用を利用してニキビの治療としてスピロノラクトンは使われることがあるのです。

スピロノラクトンでニキビをどうやって治すの??

1日あたり150mg~200mgを使用します。

これを数週間継続してから徐々に減らして行きます。

こうすることでリバウンドが起きないようにするのです。

2週間ほどで皮脂の量が減ってきます。

これだけの量を使用すると当然、利尿作用もあります。

そして、月経周期も短くなったり無月経になります。

そのためホルモン製剤を使用してサイクルを正常化させる必要があります。

その後は維持療法として25mg~50mgを使い続けることもあります。

当院のFAGAの治療では大きな量を一気に使うのではなく維持療法から入るイメージとなります。

投与量が少ない場合の副作用で多いのは皮疹、日光過敏、月経異常です。

海外では女性の薄毛の治療に200mgを継続して使われている患者もいます。

この量であればかなり効くと思います。

しかし、スピロノラクトンは容量依存性、つまり投与量が多ければ多いほど副作用が出やすいのです。

低用量スピロノラクトンはそういう点からも安心できる使い方なのです。

スピロノラクトンでのニキビの治療では、すでに出来てしまっているニキビには効果がありません。

男性ホルモンを抑えることで皮脂を減らすことによりニキビを出来なくしているからです。

スピロノラクトンは女性をより女性らしくする薬剤なのです。

薄毛に悩まれている女性で、さらにニキビもある患者様には最適な薬剤だと考えられます。

その他のニキビの治療方法は??

ニキビと言っても数多くのニキビの状態があります。

急性炎症が主体の時期や安定している時期、瘢痕となってしまっている時期など多くの状態があります。

また、部位によっても違いがあります。

そのため、ニキビの治療には数多くの方法があるのです。

この見極めも大切なので是非、専門クリニックでの治療をおすすめします。

日本皮膚科学会では『尋常性痤瘡治療ガイドライン2017』というニキビのガイドラインを発表しています。

尋常性(じんじょうせい)痤瘡(ざそう)とはニキビのことです。

ご興味がありましたら、これを参照してみてください。

ガイドラインというものは標準的な治療を示したものです。

ニキビを専門としたクリニックでは、その経験を元にさらに優れた治療を行っているところもありますので、あくまで参考程度に留めておきましょう。

肌荒れももちろんですが、女性にとって髪は命と言っても過言ではありません。

薄毛や髪質の変化を感じ始めたら、お気軽にお近くの駅前AGAクリニック各院までご相談ください。

執筆者
田坂洋介
2005年3月 昭和大学医学部卒業
2005年4月 昭和大学医学部付属初期臨床研修センタにて初期臨床研修開始
2007年4月 川崎市立川崎病院 麻酔科後期研修開始
2009年4月 麻酔科標榜医取得
2015年4月 大手毛髪専門クリニックで多数の症例を経験
2017年12月 駅前AGAクリニック大阪梅田院院長
資格:医師免許、麻酔科標榜医、麻酔科学会専門医、麻酔科学会指導医

駅前AGAクリニック【全国13院 東京新宿院東京北千住院京都烏丸院大阪梅田院岡山院鹿児島院 など】

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