腎機能が低下していてもAGAの治療って出来るの?
薄毛に悩む患者さまは多数いらっしゃいます。
その中には持病を持っているために薄毛治療を受けることをためらっていたり、治療を受けても大丈夫なのかと心配している患者さまも多くいらっしゃいます。
今回は腎機能が低下している患者さまでも薄毛の治療ができるのかというお話です。
駅前AGAクリニックの医師が解説しますが、この記事は男性でも女性でも共通した内容となります。
AGAや女性型脱毛症って何?
薄毛や脱毛を引き起こす病気は多く存在します。
その中でも最も多いのが男性ホルモンによって発症する男性型脱毛症です。
これを『AGA』と言います。
なんと日本人男性のおよそ3割もの方が発症している疾患です。
そして女性でも類似のメカニズムが働くことで薄毛になり、これを女性型脱毛症と言います。
なお医学論文では男性の脱毛症・薄毛はMPHL、女性の脱毛症・薄毛はFPHLと表現することがあります。
しかし当クリニックでは患者様に知名度の高いAGA/FAGAという表現を用いることが多いです。
AGAの治療に使う薬剤ってどんなの?
AGAを始め薄毛の治療に使う薬剤には色々あります。
有名なのはデュタステリドやフィナステリドです。
商品名はザガ-ロやプロペシアとなります。
これらは男性ホルモンのジヒドロテストステロンと呼ばれる薄毛原因ホルモンを作らせないようにする薬剤です。
この他、発毛薬と呼ばれるミノキシジルのような薬剤が有名でしょう。
また当クリニックでは、発毛メソセラピー治療と呼ばれる成長因子製剤を用いた治療も行っています。
腎臓って何してるの?
「あなたの腎機能は低下しています」と健康診断や内科の先生などに指摘されたことがある方もいっらっしゃることでしょう。
そもそも腎臓とは何をしている臓器なのでしょうか。
腎機能が低下するとどうなるのでしょうか。
腎臓の仕事で有名なのは、尿(おしっこ)を作ることですね。
尿には何が入っているのかといいますと、余分な水分や老廃物・不要物などが含まれます。
腎臓が尿を作ってくれないと、体の中をめぐる血液が老廃物・不要物などが溜まって来てしまいます。
つまり徐々に血液が汚れてきてしまいます。
この他にも、難しい話になりますが、医学的には特定のホルモンを産生したり(例えば赤血球を作る命令をする造血因子など)、血圧の調整に関わったりすることが知られています。
腎機能低下の時の処方で気をつけることとは・・・
腎機能低下時の薄毛治療について考えてみましょう。
薄毛治療に用いられる薬剤の中には、腎臓から排泄されるものがあります。
そのような薬剤では腎機能が低下していると薬剤が腎臓から排泄されないため蓄積してしまうことがあります。
医学的に言えば、血中濃度が通常より上昇する、という表現になります。
そうなると副作用などの危険性が上昇してしまいます。
このような場合は投与量の調整が必要になるのです。
一方、腎機能が低下していても用量調節が必要ない薬剤も存在します。
単にすべての薬剤を一律に減量すれば良いという簡単な話ではないのですね。
薬剤の種類によって投与量を一つ一つ検討していく作業が必要になるのです。
薄毛の治療ではデュタステリド、フィナステリド、ミノキシジル、スピロノラクトンなどの治療薬の種類に合わせて腎機能が低下している場合の用量の調整を適切に行う必要があります。
これには医師としての治療経験も大切になってきます。
駅前AGAクリニックは様々な疾患のある患者さまの治療でも基本的にお断りすることはありません。
医師が患者さまごとにご病状を理解した上で、適切な処方をご提案させていただきます。
またメソセラピーのような腎機能障害があっても用量調節が必要ない治療法もご用意しておりますので、ご安心ください。
- 薄毛に悩む患者さまは多いです。
- 腎機能障害などの持病によっては薬剤の容量の調整を適切に行う必要がある。
- 治療経験が豊富な医師による医学的な治療が必須です。