季節性の抜け毛って人間にもあるの??ここ最近の抜け毛はAGA?季節性?
抜け毛と季節は関係があるのでしょうか。
抜け毛が増えるとそれが一時的なものかどうか気になると思います。
秋に抜け毛が多いと言われる事が多いですが、それは果たして本当なのでしょうか。
きっと経験的にそう言われているのだと思います。
では科学的にはどうなのでしょうか。
これを証明するのは実はなかなか難しいのです。
今回は季節性の抜け毛というものが人間にもあるのかどうかについて駅前AGAクリニックの毛髪専門の医師が解説します。
医学的、科学的に抜け毛の季節を読み解く
健常者を集め毛髪を観察し毛髪の周期を観察すれば、ある程度予想は付くかと思います。
その様な研究も確かにありますが、健常者を多く集めるのが非常に大変です。
どうしても数が少ないデータになり信頼性が低くなります。
その様な研究では夏に休止期毛が増え、冬に休止期毛が少ないといったものや、8月9月に抜け毛が多いといったものがあります。
こういった研究からすると、医学的にはどうやら夏と秋に抜け毛が増えるようです。
しかし解析している数が少ないためこれだけでは結論が出せません。
『Seasonality of hair loss: a time series analysis of Google Trends data 2004–2016』
これはBritish Journal of Dermatologyで2018年に発表された研究です。
最近はグーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル等の巨大IT企業がGAFAと呼ばれていますが、彼らのデータ量は半端ではないようです。
これを利用した科学的なアプローチの研究です。
グーグルの検索データを解析することで人々の行動を読み取ることが可能になるのです。
季節性の抜け毛が本当にあるのかグーグルの検索キーワードの変動から解析しています。
この研究の中では『Hair loss』(薄毛)というワードの検索頻度が季節と関係があるかどうかを調べています。
解析したところ、やはり夏と秋に薄毛の検索が増えていることを発見しています。
直接的に脱毛が増えること自体を証明はしておりませんが、人々は夏と秋に薄毛が気になるようです。
これはデータの規模が非常に大きいことから信頼性の高い研究モデルと考えられます。
今までの他の研究結果とこの研究結果を重ね合わせることで非常に意義のある研究になったと思います。
夏と秋に抜け毛について検索している人々が多いという事実と上記の毛周期を観察する実験を重ね合わせて判断すると夏と秋に抜け毛が増えるのは正しいと考えることが出来るからです。
見事なやり方だと感心しますが、ビッグデータはこれからもこの様に科学を裏打ちして行くようになると思います。
夏と秋に抜け毛が増える原因とは??
では夏と秋に抜け毛が増える原因は何なのでしょうか。
残念ながら原因は同定出来ておりません。
動物が冬毛に生え変わり冬の寒さに備える準備だとか、夏の強い紫外線・高い気温や湿度・食生活などの影響という説もあります。
原因がはっきりしないため残念ながら予防法もはっきりしません。
季節性の抜け毛に関して現状は治療方法はないと思われます。
しかし、季節性の抜け毛がそれ程問題になることは通常ありません。
抜け毛が増えても見た目は変わらないからです。
人の毛髪は約10万本あると言われています。
そして、1日100本近くも抜けているのです。
季節的要因でそれが200本になったとしても見た目に影響は出ないのです。
つまり薄毛が気になっている時点で何かしらの疾患があると思われます。
やはりその多くはAGAやFAGAであると考えられます。
AGAやFAGAの治療は早ければ早いほど効果的です。
一度、毛母細胞が死んでしまうとどうしようもないからです。
進行してしまう前にクリニックを受診することが一番大切なのです。
季節性の抜け毛とAGA、FAGAの混同に注意!
抜け毛を心配されている方はAGAや女性型脱毛症(FAGA)であることが圧倒的に多いです。
AGAやFAGAはある程度進行するまで自覚がない事が多いです。
初期の症状は毛髪の軟毛化です。
これをご自身で判断されるのは難しいと思います。
マイクロスコープなどで観察しないと分かりにくいからです。
AGAのようなホルモン型の薄毛は進行性という特徴があります。
治療が遅れると毛母細胞そのものがいなくなり対処が難しくなる特徴を持っています。
季節性の脱毛症と勘違いして治療が遅れることのないようにだけはしなければなりません。
駅前AGAクリニックは毛髪総合クリニックです。
全国4院、東京新宿、大阪梅田、京都烏丸、岡山のすべてのクリニックで一貫した最新の薄毛治療を行っております。
抜け毛が増えたと感じたなら一度診察を受けてみましょう。