発毛に必要な栄養素とは??オーソモレキュラーでAGAを治療しよう
毛髪は何から出来ているのでしょうか。
毛髪の構成成分を補給することでヘアサイクルが正常になり抜け毛が減ると言われています。
このようなヘアサイクルを正常にするAGAやFAGAの治療方法は効果を実感できるまでに時間がかかるという欠点がありますが、AGAやFAGAの根本的治療方法として非常に重要な位置にいます。
このように栄養を補給する治療方法を『オーソモレキュラー』と言います。
その他にヘアサイクルを正常にする方法としては薬剤があります。
男性では5αリダクターゼ阻害薬(ディタステリドやフィナステリド)、女性ではスピロノラクトンや妊娠する可能性がないならフィナステリドが使われます。
このようにヘアサイクルを正常にする治療がAGAやFAGAでは一番大切だと考えられます。
今回は『オーソモレキュラー』について理解を深めるために毛髪の構成成分とAGA患者さんの栄養状態について駅前AGAクリニックの毛髪専門の医師が解説します。
毛髪は何でできているの??ケラチンって何?
毛髪の80~90%はケラチンです。
残りはメラニン色素、脂質、微量元素と水分です。
ケラチンはタンパク質で18種類のアミノ酸から合成されています。
毛髪はかなりの数のミネラルを含んでいて体の状態を記録するテープレコーダーのようなものとも言われることがあります。
毛髪を観察すればその時々のミネラルの摂取状況も分かります。
こういったミネラルも毛髪の構成成分です。
これらの材料の何かが不足した場合は毛髪の発育が止まったり、髪や爪に変調をきたすと考えられます。
爪や皮膚もケラチンを多く含んでいるので毛髪と同時に変調をきたす事がよくあります。
発毛に必要な栄養素は??
毛髪の調子を整えるには毛髪の構成成分である栄養素を摂取しなければなりません。
これはどのような栄養素になるのでしょうか。
やはりケラチンを合成するためにはタンパク質が必要です。
例えば卵には良質のタンパク質とミネラルが含まれています。
その他、魚や大豆などもお勧めです。
摂取したタンパク質は分解して各種アミノ酸となります。
アミノ酸でも体内で合成出来ないものを必須アミノ酸と呼びますが、これは食事で摂取する必要があります。
各種ビタミン(ビタミンA、ビタミンB群、ビオチン、ビタミンC、ビタミンD、葉酸など)やミネラル(Zn、Fe、Cu、Se、Si、Mg、Caなど)も体内で合成出来ない為、食事から摂取する必要があります。
ビタミンは緑黄色野菜に多く含まれていますので野菜の摂取も必要です。
その他、ホルモンの生成に関わる脂肪や糖質なども見逃せません。
かなりバランスの良い食事が必要であることが分かります。
外食では野菜が不足しがちなので自炊も心掛けなければならないでしょう。
ラーメンなどの麺類もビタミンが少ないですし、糖質や脂質の過多になりがちです。
きっと皆さんが想像されるより毛髪に必要な栄養素を摂取するのは難しいのです。
前回『AGA、薄毛治療と食生活について』という記事でも納豆のような植物性タンパク質、魚介類からの動物性タンパク質、亜鉛や鉄、ビタミンCなどの摂取を心がけるようにお話しました。
まずは食べ過ぎない、過度なダイエットは避ける、バランスのいい食事、外食ばかりの生活は見直す、夜の10時以降の食事は出来るだけ避けるといった、一般的に良好な食生活とされるところから始めてみましょう。
脱毛症の患者様の栄養状態は??
では実際に脱毛症患者さんの栄養状態を見てみましょう。
『Prevalence of Nutritional Deficiencies in Hair Loss among Indian Participants: Results of a Cross-sectional Study. 』
これは2017年のインドの文献でInternational Journal of Trichologyに Dinesh Gowda達が発表したものです
18歳~40歳と比較的若いAGA・FAGA・休止期脱毛症の患者さん100人でアミノ酸などの欠乏状態について検証しています。
インドなので日本とは食事内容が違うため栄養状態も違うとは思いますが、最近の検証なので参考になるかと思います。
結果の詳細は割愛しますが、例えば必須アミノ酸のヒスチジン欠乏がAGA患者さんの90%以上、FAGA患者さんの100%、休止期脱毛の患者さんの77.78%となっています。
非必須アミノ酸のアラニン欠乏がAGA患者さんの91.18% 、FAGA患者さんの91.67% 、休止期脱毛の患者さんの90.74% となっています。
その他のアミノ酸もかなりの欠乏が見られますし、鉄や亜鉛などの欠乏患者さんも多くいます。
全てのタイプの脱毛症で栄養不足と判定されました。
現代社会でも脱毛症患者の多くはアミノ酸やミネラルの摂取が不十分であると推測されます。
— ポイント —
ほぼ全てのタイプの薄毛の患者さんで栄養の摂取が不十分
栄養状態が悪くなったら薄毛になるの??
これについてはやはり薄毛になりますが、全員必ずという訳ではないようです。
体内に蓄えた栄養素の量や低栄養の期間などにより薄毛になったりならなかったりするようです。
面白いことに栄養状態を敢えて悪くする手術というのがあります。
肥満手術と言われています。
これは重症の肥満患者さんに対して胃を小さくしてしまう手術です。
こうすれば強制的に食事摂取量を落とせますし体重減少も可能です。
実はこの手術はかなりの確率で薄毛を引き起こすのです。
手術の侵襲ストレスと相まって必要な栄養素も取りにくくなることから脱毛症が引き起こされると考えられます。
こういった状況では亜鉛や鉄、葉酸、ビタミンB12、ビオチンなどの補給も検討されます。
では、実際に脱毛症患者さんに栄養補給をすると発毛するのでしょうか。
過去には栄養補給を行って検証した文献も数多くあるのですが、どの成分を補給すればいいのかはっきり特定出来ませんでした。
毛髪の成分は多岐に渡るので一つの成分の補給ではなく全体的にバランスよく栄養を取るべきということになるかと思います。
発毛効果のあるサプリメントって?
毛髪にターゲットを置いた『パントガール』や『ヴィヴィスカル』という育毛サプリメントがあります。
昔から広く世界で使われている育毛サプリメントでやはり多くの成分が入っています。
毛髪を形作るケラチンやアミノ酸、コラーゲンやビオチンなどのビタミンが主体です。
これらを使った実験では発毛に効果的だったと判定されています。
ヘアサイクルが正常になり抜け毛が減るのです。
このようなサプリメントの効果を実感するには時間がかかります。
長らく世界中で使われ続けているのはやはり効果を感じている方が多いからなのです。
このようなサプリメントは毛量だけでなく髪や爪の質そのものや白髪の予防にも効果があると言われています。
駅前AGAクリニックでも採用しておりますがやはり評判はいいです。
当院ではオリジナルのサプリメントをご用意しております。
こういったサプリメントを用いて髪の材料となる栄養分を補給しつつ、なおかつ薬剤で発毛させる方法が現代の治療方法として一番スマートだと思います。
駅前AGAクリニックは毛髪総合クリニックです。
全国4院、東京新宿、大阪梅田、京都烏丸、岡山のすべてのクリニックで一貫した最新の薄毛治療を行っております。