円形脱毛症と白髪って関係あるの??毛髪を作る細胞達と白髪のメカニズム

円形白髪AGA

円形脱毛症の患者さんに白髪ができることがよくあります。

これは大丈夫なのでしょうか。

何か悪いことが起きていないのでしょうか。

そもそも毛髪はどうやって黒くなっているのでしょうか。

白髪はなぜできるのでしょうか。

毛髪が生えては抜けてを繰り返すのはどうしてなのでしょうか。

今回は毛髪を形作っている細胞に注目してその謎に迫ります。

解説はいつもの駅前AGAクリニックの医師です。

少し難しいお話になってしまいます。
— 目次 —

  • 円形脱毛症で白髪ができました!!これって大丈夫?
  • 毛髪はどのような細胞によって作られているの??2つの幹細胞って?
  • — 毛乳頭と毛包幹細胞の発見の歴史と具体的な役割とは??
  • 白髪のメカニズムとは??メラノサイト幹細胞が白髪の原因だった!

円形脱毛症で白髪ができました!!これって大丈夫?

円形脱毛症

円形脱毛症が治る過程で白髪になることがあります。

これは正常なことなので心配することはありません。

むしろ治療の効果が出てきたと考えることもできます。

円形脱毛症がなかなか治らない場合でも、白髪があれば症状が完全に固定していないことを表しているのです。

つまり治る可能性があると捉えることができます。

円形脱毛症に関して白髪は良い兆候なのです。

円形脱毛症はTリンパ球による毛包組織に対する自己免疫疾患と考えられています。

Tリンパ球による攻撃が止んだ時、毛包が再生して来ます。

この時点では毛髪に色は付いておりません。

色が付くのはメラノサイト(色素細胞)から色素を貰った時です。

バルジと呼ばれる特殊な領域にいるメラノサイト幹細胞が分化してメラノサイトが毛乳頭周辺まで成熟しながら降りて来ます。

ここで色素の受け渡しをするのです。

ここまで正常に戻るには時間がかかります。

まずは発毛機能から修復されて来ますので、円形脱毛症における白髪は回復の証とも考えられるのです。

— ポイント —

円形脱毛症の白髪は回復する可能性があるという良い兆候だった

白髪が生えてから黒くなるのが正常な回復過程だった

毛髪はどのような細胞によって作られているの??2つの幹細胞って?

毛髪はどのような細胞によって作られるのでしょうか。

今回は毛髪の細胞の難しいお話をしますので読み飛ばして頂いて構いません。

これが理解できると白髪の謎が分かってきます。

毛包と毛周期

左の図の真ん中にバルジ領域があります。

ここは2つの幹細胞がいる場所です。

ここに毛包幹細胞・メラノサイト幹細胞がいて毛髪を作るのです。

意外なことに毛髪の一番下ではないのがポイントです。

毛髪の一番下には毛乳頭があります。

毛乳頭に幹細胞がいるはずだと誰もが思いました。

そのために幹細胞の発見が非常に難しかったのです。

毛乳頭は毛細血管の集まりであり、栄養の取り込みをしています。

そして、毛周期を作り出す手助けをしているのです。

一番下にいて重要な役割をしていますが、ここには幹細胞はいません。

幹細胞はバルジ領域にいます。

そして、毛包幹細胞が主役とも呼べる細胞です。

毛包幹細胞は毛乳頭と連携することで毛周期を作ることができるのです。

毛乳頭からシグナルを受けて毛包幹細胞から分化して出来た毛母細胞が毛乳頭の近くで分裂し角化して毛髪となります。

メラノサイト幹細胞はそれと同調してメラノサイト(色素細胞)を作り色素を提供しているのです。

かなり複雑なチームプレーで毛髪が出来ているのです。

毛乳頭と毛包幹細胞の発見の歴史と具体的な役割とは??

さらに難しいお話をします。

毛包では細胞分裂が激しく起こっています。

細胞が分化して毛髪になっているのです。

1980年代初めに毛髪の一番下にある毛乳頭細胞が注目を集めました。

ここで毛髪成長因子が分泌され毛母細胞が活発化するのです。

これにより毛髪が作られ伸びて行くことが分かりました。

現在あるAGAメソセラピー療法はこの成長因子を利用したものです。

1990年にはCotsarelis Gが毛包幹細胞がバルジ領域にあって毛髪の発生や成長をコントロールしているという説を唱えました。

これがバルジ活性説です。

一番下にある毛乳頭が栄養を取り込んで近くにいる毛母細胞を成長させているのではなく、離れた位置にあるバルジ領域がその重要な役割を行っているという驚くべき内容でした。

時間がかかりましたが、2002年に日本人の西村栄美先生がバルジ領域にいるメラノサイト幹細胞の同定に成功しました。

毛包は成長期には深いところに移動し、休止期には浅いところに移動します。

その毛包の移動の影響のない離れた浅い場所のバルジ領域に毛包幹細胞とメラノサイト幹細胞がいたのです。

そして、それらの幹細胞は密接に連携しあい毛髪を作っていたのです。

幹細胞は自己複製能と分化能の両方を持ち合わせた特殊な細胞です

細胞は育つにつれ役割がはっきりしてきます。

最初は何の細胞か分からなくても例えば、皮膚の細胞は皮膚だと分かるように育っていきます。

これを分化といいます。

分化していない若い細胞は未分化な細胞といいます。

幹細胞が持つ自己複製能とは未分化な状態で自らを複製する能力のことです。

つまり、幹細胞は自己を複製も出来るし分化もできるのです。

毛包幹細胞は毛母細胞となり毛乳頭近くに移動します。

そこで細胞分裂を繰り返し毛髪となるのです。

また、メラノサイト幹細胞もメラノサイト(色素細胞)となり毛乳頭周辺まで降りて来ます。

ここで成長期毛に色素を受け渡しするのです。

毛髪が退行期に入ると毛包が浅い位置に移動します。

するとバルジ領域に近づいた毛乳頭がシグナルを出し毛包幹細胞を活性化させるのです。

活性化された毛包幹細胞は毛包に幹細胞を供給しながら成長期毛を誘導します。

成長期に入った毛包はまた深部に移動して行きます。

毛髪の成長や周期は毛乳頭細胞と毛包幹細胞の相互作用により成立しているのです。

白髪のメカニズムとは??メラノサイト幹細胞が白髪の原因だった!

以上の細胞の動きから考えると、メラノサイト幹細胞が障害されると白髪になると考えられます。

バルジ領域の障害が起きるとメラノサイト幹細胞がいなくなってしまうのでバルジ領域は非常に重要です。

このバルジ領域での生存環境を維持して行くのに毛包幹細胞が非常に重要な役割を果たしているのです。

これは主役となる毛包幹細胞がメラノサイト幹細胞を生かしているという意味です。

毛包幹細胞はどのようにメラノサイト幹細胞を生かしているのでしょうか。

これが分かれば白髪のメカニズムの詳細が分かるかもしれません。

白髪の原因の解明まで後少しまで迫って来ていると感じます。

毛包幹細胞は17型コラーゲンを作り出しています。

これが作れなくなると毛包幹細胞とメラノサイト幹細胞は未分化性を維持出来なくなります。

2つの幹細胞はそのまま分化していなくなってしまうのです。

日本人の西村栄美先生がこの発見をして一躍有名になりました。

この発見は毛髪の幹細胞系だけでなく、その他の幹細胞系でも幹細胞同士の連携がある可能性を示唆しています。

どのような時に幹細胞の連携が崩れるのでしょうか。

どのような時に幹細胞自体が制御不能になるのでしょうか。

これは癌のメカニズムに通じる所となります。

このような白髪のメカニズムの研究は癌の治療にも応用出来る可能性を秘めています。

白髪の研究がいつか癌の治療にも役立てられる時もやって来るかもしれません。

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もちろん円形脱毛症に関しても軽度な症例から重症例にまで対応しております。

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