正しい髪の毛の洗い方とは?頭皮トラブルを回避して綺麗な髪の毛を保つ方法

正しい髪の毛の洗い方とは?頭皮トラブルを回避して綺麗な髪の毛を保つ方法

髪の毛は毎日のように洗うものですが、正しい髪の毛の洗い方と言われると、ご存じない方も多いのではないでしょうか。

髪の毛が正しく洗えていない場合、頭皮の痒みや赤み、抜け毛、薄毛といった頭皮のトラブルを引き起こす可能性が高くなる可能性もあります。

今回の記事では、髪の毛の正しい洗い方や洗髪の際に避けたいこと、および髪の毛がさらさらになる洗い方などを紹介します。髪の毛の正しい洗い方を知りたい方は参考にしてみて下さい。

— 目次 —

はじめに、毎日の洗髪は髪の毛ではなく、頭皮の余分な皮脂を洗い流すことが目的だと知っておきましょう。頭皮の皮脂は、頭皮バリアを形成し、外部のダメージから頭皮を守ってくれている存在です。

しかし、皮脂の分泌量が過剰であったり、皮脂が酸化して脂肪酸になったりした場合、かえって頭皮のトラブルが生じるリスクを高めます。このため、毎日の洗髪で余分な皮脂を洗い流すことが求められるのです。

洗い方でフケや臭いの頭皮トラブルを解決する

頭皮に触れた際の手の臭いや、普段被っている帽子の臭いが気になるような場合、頭皮にトラブルを起こしている可能性があります。

毎日髪の毛を洗っているのに、頭皮の臭いが気になるようであれば、正しい髪の毛の洗い方ができていないのかもしれません。髪の毛は正しく洗って、頭皮トラブルの改善に繋げましょう。

髪の毛を洗う前にやっておくべきこと

髪の毛を洗う際に、いきなり髪の毛や頭皮にお湯を掛け、シャンプーを塗布していませんでしょうか。髪の毛を正しく洗うのであれば、事前にやっておかなければならないことがあることを知っておきましょう。

ブラッシング

髪の毛を洗う前にやっておくべきことは、ブラッシングが挙げられます。特に髪の毛が長い女性の場合、ブラッシングをしておかないと、思わぬトラブルを引き起こす可能性があります。

髪の毛を洗う前にブラッシングすることで、事前に髪の毛に付着したホコリや汚れを落とすことが可能となります。

シャンプーをする前に、髪の毛への指通りを良くしておけば、髪の毛が濡れた際に絡みにくくなり、切れ毛などのリスクを下げることが可能です。

また、ブラッシングの刺激によって、頭皮への血行が促進されることにも繋がります。頭皮を優しくマッサージするようにブラッシングするのがポイントです。

お湯で髪の毛と頭皮をしっかり濡らす

髪の毛を洗う際、はじめにお湯で髪の毛と頭皮を濡らしておきましょう。38度から40度程度のぬるま湯で頭皮を洗うことで、大半の汚れや皮脂は洗い流すことが可能です。

また、シャンプーの前に髪の毛を濡らしておくと、洗髪時に起こる髪の毛の摩擦を減らすことにも繋がります。

髪にダメージを与える洗い方

髪の毛や頭皮を洗う場合、ぬるま湯で優しく頭皮を洗い流すことが重要です。その他にも、次のような洗い方をした場合、髪の毛にダメージを与えてしまうため注意が必要です。

髪の毛を擦り合わせる

髪にダメージを与える洗い方の1つが、髪の毛を擦り合わせる洗い方です。髪の毛の表面はキューティクルで覆われており、それが髪の毛内部の水分流出を防ぎ、美しい髪の毛を保っています。

ところが、髪の毛同士を擦り合わせるような洗い方をしてしまうと、髪の毛内部の水分が流出して、切れ毛や枝毛といった髪の毛のトラブルを引き起こします。

洗髪の目的は髪の毛自体ではなく、頭皮の余分な皮脂を洗い流すことにあるので、髪の毛だけを洗おうとする必要はありません。

トリートメント効果のあるシャンプーを使う

意外に思われるかもしれませんが、トリートメント効果のあるシャンプーを使うことも、結果として髪の毛にダメージを与える場合があります。

そもそも、シャンプーとトリートメントとでは、髪の毛に与える効果や目的が異なっています。シャンプーの目的は、言うまでもなく頭皮や髪の毛の汚れを洗い流すことにあります。一方、トリートメントには髪の毛を覆い、外部のダメージから髪の毛を守る働きがあります。

つまり、トリートメント効果のあるシャンプーを使った場合、シャンプー自体も頭皮や髪の毛に残る可能性があるのです。その結果、髪の毛にダメージを負ったり、頭皮に炎症を起こしたりする可能性が出てくるのです。

ためしてガッテンでも特集された髪がさらさらになる洗い方

髪の毛がさらさらと綺麗な状態である場合、周囲の人に清潔な印象を与えることが可能です。女性だけではなく、男性にとってもさらさらの綺麗な髪の毛は好感度アップに繋がるでしょう。ここでは、髪の毛がさらさらになる洗い方を紹介しています。

シャンプーは泡立ててから使う

髪の毛の洗い上がりをさらさらに仕上げるポイントの1つが、シャンプーを泡立ててから使う点です。泡立てずにシャンプーをそのまま髪の毛に付けると、髪の毛同士が擦れあい、ダメージを負いやすくなります。

あらかじめ適量のシャンプーを手のひらに取り、お湯で十分に泡立ててから、髪の毛の根元や頭皮に、数箇所に分けてシャンプーを付け、指先ではなく指の腹で頭皮全体にシャンプーを広げていきましょう。

その際、髪の毛の根元や頭皮に付けたシャンプーの泡が消えているようであれば、追加でシャンプーを泡立て、泡が消えた部分に補いましょう。

洗髪の際の予洗い

シャンプーをする場合、予洗い(あらかじめ髪の毛や頭皮を洗っておくこと)することも重要です。シャンプーを付ける前の予洗いが足りないと、シャンプー剤がしっかりと泡立たず、髪の毛にダメージを与えることがあります。

予洗いをする場合、38℃程度のぬるま湯で洗うようにしましょう。あまりにも熱いお湯で洗った場合、頭皮を守るべき皮脂まで洗い流してしまい、かえって頭皮環境の悪化を招く恐れがあります。

シャンプー

泡立てたシャンプーを適宜、髪の毛の根元や頭皮に付けたら、髪の毛同士が擦れあわないよう、優しく洗いましょう。

イメージとしては、指の腹で頭皮を動かすように、マッサージをします。指先でゴシゴシ擦ったり、髪の毛を乱暴に洗ったりすることは避けましょう。

シャンプーを終えたら、完全に洗い流すことも忘れないようにしましょう。頭皮にシャンプーが残ってしまうと、頭皮に炎症を起こしてしまい、痒みや赤みに繋がる可能性があります。

タオルで拭く

髪の毛を洗い終えたら、タオルで拭くようにしましょう。タオルで拭く際にもいくつかの注意点があるので、ポイントを押さえておく必要があります。

髪の毛の水気を軽く切る

洗髪後にタオルで拭く場合、まずは髪の毛の水気を軽く切るようにして、タオルに水分を吸わせ(タオルドライ)ましょう。

タオルドライを十分に行っておかないと、髪の毛を乾かすのに時間が掛かるだけでなく、ドライヤーの熱でダメージを負いやすくなってしまいます。

頭皮につけないようにする

洗髪後にアウトバストリートメント(洗い流す必要のないトリートメント)を付ける場合、ダメージを負いやすい髪の毛の先に付けるよう心がけましょう。髪の毛の根元につけると頭皮に付着し、頭皮環境を悪化させる恐れがあります。

また、髪の毛がそれほど痛んでいないのであれば、あえてアウトバストリートメントを使う必要はありません。

タオルドライをしてからドライヤーをする

タオルドライやアウトバストリートメントを終えたら、ドライヤーで乾かすことも忘れないようにしましょう。

髪の毛が濡れていると、キューティクルが開いたままの状態となってしまい、切れ毛や枝毛の原因となってしまいます。

ただし、ドライヤーの掛けすぎも髪の毛にダメージを与えるため、ロングヘアーの方でおよそ7分、ミディアムへアーの方でおよそ5分を目安に、ドライヤーを終えるようにしましょう。

男性の髪の毛でも洗い方は同じ

女性と比べた場合、髪の洗い方を意識していない男性の方は多いのではないでしょうか。しかし、薄毛の危険性が女性に比べて高い男性の方が、より意識して髪の毛を正しく洗う必要があります。

正しく髪の毛を洗わないと、頭皮環境の悪化を招き、抜け毛や薄毛といったトラブルを引き起こす可能性があります。

しかし、男性と女性とでは髪の毛の洗い方が違うかというと、そんなことはありません。基本的にここまで紹介したような洗い方で、男性も髪の毛を洗うようにすると良いでしょう。

また、髪の毛が短い男性の場合、ドライヤーを使わずに自然乾燥させることもあるでしょう。しかし、髪の毛や頭皮が濡れた状態を続けた場合、頭皮の雑菌が繁殖してしまい、頭皮環境を悪化させてしまう可能性があります。

このため、髪の毛が短い男性であっても、タオルドライを行い、ドライヤーで手早く髪の毛および頭皮を乾かすことが重要です。

髪の毛を洗う際は下向きが良いの??

ここまで正しい髪の毛の洗い方について紹介してきましたが、意外によく聞かれる疑問として、洗髪の際の顔の向きが挙げられます。髪の毛を洗う場合、下を向いていた方が良いのでしょうか。

自分の洗いやすい向きでいい

髪の毛を洗う際に上を向いていると、背中の皮膚が荒れたり、痒くなったりすることから、髪の毛を洗う際には下を向いた方が良いとされることがあります。

ところが、背中の皮膚が荒れるのはシャンプーを洗い流せていないからであり、髪の毛を洗う際の向きとは関係ありません。

基本的に、髪の毛を洗う際は、自分が洗いやすい向きで構いません。重要なことは、汚れや洗い残しがないよう、すすぎ落とすことだと覚えておきましょう。

まとめ

髪の毛をさらさらの美しい状態に保つためには、正しい髪の毛の洗い方を身に付けることが重要です。時間がないからと適当に髪の毛を洗っていると、抜け毛や切れ毛といったトラブルの可能性が高くなります。

また、男性の場合も短髪だからとドライヤーを掛けずにいると、頭皮の常在菌の異常繁殖を招き、抜け毛や薄毛のリスクを高める可能性があります。

今回紹介した髪の毛の洗い方を実践することで、頭皮環境の悪化を予防し、頭皮や髪の毛の状態を良好に保つことが可能となります。それでも肌荒れや抜け毛、薄毛が気になる場合、早めに専門医まで相談しましょう。


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