円形脱毛症とは?抜け毛の進行速度と治るまでの期間を説明!
抜け毛や薄毛といった場合、男性に起こる現象をイメージされる方も多いのではないでしょうか。ただ、円形脱毛症を発症した場合、年齢や性別を問わず、薄毛になってしまう可能性があります。
では、円形脱毛症による抜け毛はいつまで続くのでしょうか。また、円形脱毛症から回復する場合、何か兆しのようなものはあるのでしょうか。
今回の記事では、円形脱毛症による抜け毛の期間や、早く治すために必要なこと、円形脱毛症が治る前兆などを徹底解説しています。円形脱毛症の発症が心配な方はぜひご一読下さい。
— 目次 —
- 円形脱毛症とは?
- 円形脱毛症で髪が抜ける期間はどのくらい?
- 円形脱毛症が治る期間はどのくらい?
- 円形脱毛症を早く治すため(やってはいけないこと)には
- 円形脱毛症が治る前兆とは
- 専門医への早めの受診がおすすめ
- まとめ
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円形脱毛症は、年齢や性別を問わず、誰にでも起こりうる脱毛症の1種です。10円ハゲと呼ばれることもある円形脱毛症ですが、実際には薄毛がコインよりも大きい範囲となるケースもあります。また、全身の体毛が抜け落ちるケースもあります。
円形脱毛症の原因についてはハッキリとしたことが分かっていないのですが、免疫系や内分泌系の異常、遺伝などが原因となり、円形脱毛症の発症リスクを高めるのではないかと考えられています。
円形脱毛症に伴って抜け毛が見られる箇所のことを、専門的に脱毛斑(だつもうはん)と呼んでいます。
円形脱毛症の名前の通り、円形脱毛症に伴う脱毛斑は円形、もしくは楕円形をしています。また、その他の脱毛症とは異なり、脱毛部位とその周囲が明確に分かれていることも特徴となっています。
円形脱毛症の初期症状
円形脱毛症はある日突然のように起こる脱毛症であり、これといった初期症状がなく始まるケースも少なくありません。
ただ、円形脱毛症を発症した方の中には、抜け毛が起こる前に頭皮の痒みを感じたり、違和感を覚えたりする方もいるようです。頭皮に見られる症状以外に、爪に小さなボコボコとしたくぼみを認めるケースがあります。
また、円形脱毛症はアトピー素因を持っている方が発症するケースも少なくありません。アトピー性皮膚炎や、アレルギー性鼻炎に伴って抜け毛が増えている場合、円形脱毛症の発症が疑われるケースもあります。
初期症状を放置していたら?
円形脱毛症の初期症状を放置した場合、薄毛の範囲を拡大させる可能性があります。なぜなら、円形脱毛症にはいくつかのパターンがあるので、放置したから必ず症状の悪化を招くとは限りません。
ただ、自己判断で放置した場合、回復までに時間を要する結果となる可能性もあるため、円形脱毛症の発症が疑われる場合は、なるべく早めに、専門医に相談することが重要です。
円形脱毛症で髪が抜ける期間はどのくらい?
円形脱毛症の発症に伴い、髪の毛が抜け始めた場合、いつまで髪の毛が抜け続けるのか不安になる方もいらっしゃることでしょう。
そこで、円形脱毛症の発症に伴う抜け毛の期間がどれくらい続くのか解説するとともに、いつ頃のストレスによって円形脱毛症の発症リスクを増すのかについても紹介します。
個人差があり1ヶ月ほど様子を見る
円形脱毛症で髪の毛が抜ける期間は、人によって様々です。このため、まずは1ヶ月ほど様子を見るのが一般的です。
円形脱毛症による抜け毛が治まったとしても、ヘアサイクル(髪の毛が生え替わる周期)にともない、1日あたり50本から100本の抜け毛は当たり前のように見られるものです。
このため、抜け毛が円形脱毛症によるものであるのか、ヘアサイクルに伴うものであるのか、慎重に見極める必要があるのです。
いつごろのストレスによるものなのか?
円形脱毛症の発症リスクを高める要因として、ストレスの存在が指摘されるケースもあります。
一説によると、3ケ月前に過度のストレス状態に陥った場合、円形脱毛症の発症リスクが増すと考えられています。
ただ、実は現在の最新の研究でストレスは全く原因にならないという研究結果が複数でてきており、このあたりの最新事情も今後変わってくるかもしれません。
円形脱毛症が治る期間はどのくらい?
円形脱毛症を発症した場合、治るのにどれくらいの期間を要するのかも気になるポイントではないでしょうか。円形脱毛症にはいくつかのタイプがあり、回復するまでの期間にも差異が見られます。
3~4か月で自然に治ることも
軽症例の円形脱毛症として、単発型の円形脱毛症が挙げられています。単発型の円形脱毛症はその名の通り、コイン大の脱毛斑を1箇所に認めるタイプの円形脱毛症を意味します。
単発型の円形脱毛症の場合、3ヶ月から4ヶ月で自然に治ることも珍しくありません。ただし、いったん単発型の円形脱毛症から回復したとしても、再発の可能性があるため要注意です。
重症例の場合は長期間続く
円形脱毛症には、単発型だけでなく、多発型や蛇行型など様々なタイプがあります。多発型の円形脱毛症は、単発型の円形脱毛症が同時にいくつかできるタイプの円形脱毛症です。
蛇行型の円形脱毛症は、後頭部から側頭部にかけて、蛇が這ったような脱毛斑を認めるのが特徴です。重症例の円形脱毛症としては、全頭型の円形脱毛症や、汎発型の円形脱毛症が挙げられます。
全頭型の円形脱毛症を発症した場合、脱毛斑がコイン大にとどまらず、頭部全体にわたって薄毛の範囲が広がってしまいます。
汎発型(はんぱつがた)の円形脱毛症を発症した場合、髪の毛が抜け落ちるだけでなく、眉毛やまつげを始めとしたすべての体毛が抜け落ちてしまいます。
このような重症例の円形脱毛症を発症した場合、長期間に渡って根気強く治療を続ける必要があります。また、残念ながら回復には至らないケースもあります。
円形脱毛症を早く治すため(やってはいけないこと)には
円形脱毛症を発症した場合、軽症例であっても回復するまでに数ヶ月を要することがあります。また、放置した場合脱毛範囲が広がる恐れもあります。このため、円形脱毛症の発症が疑われる場合、次のようなことに注意する必要があります。
初期症状を見逃さない
円形脱毛症を早く治すためには、初期症状を見逃さないことが重要です。先述したように、円形脱毛症は突然のように発症するため、普段の抜け毛と見分けがつかないことも珍しくありません。
円形脱毛症の初期症状に気づかないと、単発型であった円形脱毛症が多発型へと移行し、回復するまでの期間が長くなる可能性もあります。
また、円形脱毛症は必ずしも目立つ箇所にできるとは限りません。特に頭頂部や後頭部に円形脱毛症を発症した場合、気づくのが遅れてしまう可能性もあります。
円形脱毛症を発症した箇所の髪の毛は、手櫛やブラッシングで簡単に抜け落ちる傾向にあるため、そのような兆候を見逃さず、早めに対処することが重要です。
ストレスを溜めない
円形脱毛症を予防したり、悪化を防いだりするためには、ストレスを溜めないことも重要です。ストレスは必ずしも円形脱毛症を発症する原因とはなりませんが、ストレスが円形脱毛症以外の経路で髪の毛や頭皮に悪影響を与えることは間違いありません。
ストレス状態が続くと、自律神経のうち交感神経が優位に傾き、血管の収縮を引き起こします。血管が収縮すると、頭皮へと送られる血液量が減少するため、円形脱毛症からの回復を遅らせてしまうのです。
このため、普段から適度にストレスを発散するよう心がけましょう。また、疲労や睡眠不足といった身体的ストレスも、円形脱毛症からの回復を遅らせるため、普段から良質の睡眠をとり、翌日に疲労を残さないよう心がけましょう。
生活習慣を整える
円形脱毛症からの回復を早めるためには、生活習慣を整えることも求められます。暴飲暴食や運動不足、偏った食習慣などを続けていると、円形脱毛症からの回復を遅らせるリスクが高くなります。
また、頭皮への刺激が強いシャンプーなどを使っていると、頭皮環境の悪化に伴い、円形脱毛症からの回復が遅れる可能性もあります。
円形脱毛症の発症が疑われる場合は、頭皮に優しいアミノ酸系の薬用シャンプーや、育毛シャンプーに切り替えると良いでしょう。
頭皮へ早めのセルフケアを行う
円形脱毛症を早く治すためには、頭皮に対するセルフケアを行うことも重要です。頭皮には毛細血管が多く分布しているため、血行が悪くなると髪の毛の成長にも悪影響を及ぼします。
頭皮への血行を促進するには、頭皮マッサージなど、セルフケアを行うと良いでしょう。お風呂で温まった時に行うと、より効率的に頭皮へと血液を送り届けることが期待できます。
円形脱毛症が治る前兆とは
円形脱毛症を発症した場合、いつ治るのか不安になることもあるでしょう。そこで、円形脱毛症からの回復の兆しについて紹介します。
短い細い毛が部分的に生えてくる
円形脱毛症が治る前兆として、短くて細い髪の毛が、脱毛斑の部分に生えてくることが挙げられます。そのような兆候が見られた場合、生えてきた髪の毛を強く成長させることが求められます。
硬くて短い毛の生えが見えてくる
円形脱毛症が治る前兆としては、硬くて短い髪の毛が脱毛斑に見えてくることも挙げられます。短くて細い髪の毛の段階では気づかないこともありますが、硬くて短い髪の毛が見えてきたら、円形脱毛症から回復しつつあると判断して良いでしょう。
白髪が目立つようになってくる
円形脱毛症から回復する過程で、白髪が目立つようになってくることも少なくありません。もともと髪の毛は、最初の段階では白いのが通常です。
白い髪の毛がメラノサイトの働きによって、日本人の場合は黒くなるのです。頭皮に送られる血液量が不足している場合、メラノサイトが十分に働かず、髪の毛が白いまま生えてくることがあります。
ただ、白髪が脱毛斑に生えてくるということは、円形脱毛症から回復傾向にあると判断できます。その場合、頭皮への血行促進を図るようにしましょう。
専門医への早めの受診がおすすめ
円形脱毛症の発症が疑われる場合、できるだけ早く専門医に見てもらうことが重要です。円形脱毛症の原因は人によって様々であるため、自己判断で放置していると、症状の悪化を招く可能性があります。
まずは専門医に見てもらい、なぜ円形脱毛症を発症しているのか、原因を突き止めることが必要です。明確な原因が分かれば、治療と合わせてセルフケアに取り組むこともできるでしょう。
ハッキリとした原因が分からないようであれば、病院での治療を開始することが重要です。早期に対処すれば、円形脱毛症からの回復を早めることが期待できます。
抜け毛・薄毛のことでお困りなら、駅前AGAクリニックにご相談ください。
まとめ
円形脱毛症は年齢や性別を問わず、誰にでも見られる脱毛症です。原因が分からないことも多く、ある日突然のように発症した場合、どう対処していいか分からないこともあるでしょう。
軽度の円形脱毛症であれば、3ヶ月から4ケ月程度で自然に治るケースもあります。ただ、発症に気づくのが遅れた場合や、広範囲に渡って脱毛斑が認められる場合、回復までに時間を要することも珍しくありません。
このため、円形脱毛症の発症が疑われる場合、できるだけ早めに専門医へ相談することが重要です。早期に対処することで、治療期間を短くすることが期待できます。
薄毛・抜け毛にお困りなら、駅前AGAクリニックにご相談ください。