頭皮の皮がむけやすいのはなぜ?フケの量が増える原因や対処法も解説

普段は髪の毛に隠れて見えない頭皮ですが、分け目部分などの皮がむけているのに気付き、驚かれた経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
頭皮の皮が剥がれ落ちるとフケの量を増す結果にもなりますが、なぜ頭の皮むけが起こるのでしょうか。
こちらの記事では、頭皮がむける原因や対処法について詳しく解説しています。
頭皮の皮むけ(フケ)が気になる方、対処法が知りたい方はぜひ参考になさって下さい。
— 目次 —
- 頭皮は古くなるとむける
- 頭皮の皮がむける・剥がれる量が多くなる原因とは?
- 頭皮がむけることへの対処法
- 頭皮にかさぶたができることも
- 頭の皮むけや乾燥が治らない時はクリニックに受診を
- よくある質問
- まとめ
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頭皮は古くなるとむける
頭の皮むけに気づくと驚かれるかもしれませんが、頭皮などの私たちの皮膚には、古くなると自然にむける性質があります。
私たちの皮膚は表皮、真皮、皮下組織で構成されていますが、単に皮膚といった場合、表皮を指すケースが一般的です。
わずか0.2ミリメートルほどの厚さしかない表皮ですが、角層、顆粒層、有棘層、基底層の4層から構成されています。
角層は表皮の最深部である基底層で作られており、徐々に上方へと押し上げられます。
角層自体も数層構造となっているのですが、最後まで押し出された角層はやがて剥がれ落ちます。
このことをターンオーバー(皮膚の新陳代謝)と呼びます。つまり、頭皮の皮がむけるのは、ターンオーバーの結果でもあるのです。
頭皮から剥がれ落ちた角層を、とくにフケと呼んでいるのです。
乾性フケと脂性フケがある
頭皮から剥がれ落ちた角層(フケ)には、大きく分けて乾性フケと脂性フケの2種類があります。
乾性フケは粒が小さくて白く、カサカサしているのが特徴です。
脂性フケは粒が大きくて黄色っぽく、ベタベタしているのが特徴です。
頭皮の皮がむける・剥がれる量が多くなる原因とは?
頭皮がむけたり、剥がれ落ちたりするのは、ターンオーバー(新陳代謝)の結果であり、珍しい現象ではありません。
しかし、剥けたり剥がれ落ちたりする量が多くなっている場合、次のようなことが考えられます。
- 頭皮の乾燥
- 頭皮の皮脂の過剰分泌
- 皮膚炎などの病気
- ストレス・生活習慣
- 間違ったヘアケアやシャンプー
- 常在菌
頭皮の乾燥
頭皮がむけたり剥がれたりする量が増えている場合、頭皮の乾燥が疑われます。
特に白くて粒の小さい乾性フケが増えている場合は、頭皮が乾燥していないか確認する必要があります。
冬の寒い時期になると、空気が乾燥して手などの皮膚が、粉を吹いたように乾燥することがあります。
頭皮も同様に、乾燥することでむけたり剥がれたりする可能性が高くなるのです。
衣服の襟足や肩の部分にフケが多く見られる場合、頭皮の乾燥を疑ってみましょう。
頭皮の皮脂の過剰分泌
頭皮がむけたり剥がれたりする量が増えている場合、頭皮から分泌される皮脂の量が過剰になっているのかもしれません。
皮脂の分泌量が過剰になった場合、ターンオーバーに伴って剥がれ落ちたフケが皮脂を吸収し、黄色くてベタベタした脂性フケとなる可能性があります。
髪の毛の間や頭皮の近くに粒の大きい黄色っぽいフケがある場合、頭皮からの皮脂が過剰に分泌されていないか確認してみましょう。
皮膚炎などの病気
頭皮がむけたり剥がれたりする量が増えている場合、以下に挙げる皮膚炎などの病気を発症している可能性が疑われます。
| 病気 | 特徴 | 原因 |
|---|---|---|
| 乾燥性皮膚炎 | 皮膚がひび割れたようにガサガサになり、白いフケの様な皮むけが起こる。 | 頭皮の乾燥や洗浄力が強すぎるシャンプーによるバリア機能の低下。 |
| 脂漏性皮膚炎 | 頭皮がベタつき粒が大きく黄色っぽいフケが増える。 | 常在菌の一種であるマラセチアの異常繁殖。マラセチアは皮脂をエサに繁殖する。 |
| 乾癬(かんせん) | 銀白色の小さなフケの様な鱗屑(りんせつ)や皮膚の赤みが生じる | 明確な原因はわかっていない。免疫機能の異常や遺伝的体質に環境因子が加わって発症すると考えられている。 |
| しらくも(頭部白癬) | 乾燥したフケの様な鱗屑が生じる。炎症やかゆみが見られるケースもあり、重症化すると脱毛につながる。 | 真菌の一種である白癬(はくせん)菌に感染して発症する。感染した人や動物への接触により感染リスクが増加する。 |
| アトピー性皮膚炎 | 皮膚に特徴的な湿疹があらわれ、強いかゆみをともなう。慢性的に悪化と軽快をくり返す。 | 遺伝的要因と免疫系の過剰な反応に環境的要因が加わって発症リスクが高くなる。 |
ストレス・生活習慣
ストレスや生活習慣も、頭皮がむけたり剥がれたりする量が増える原因の1つです。
たとえばストレスが蓄積して交感神経優位の状態が継続すると、頭皮に送られる血液量が減少して新陳代謝が滞ったり、皮膚炎を発症したりするリスクが増加します。
誤ったヘアケアによって頭皮のバリア機能が低下すると、ターンオーバーの周期が短くなり、未熟な角層が剥がれ落ちるリスクが増加します。
また、偏った栄養バランスの食事や過度なダイエットにともなう栄養不足も、頭皮環境の悪化を招く一因です。
間違ったヘアケア・シャンプー
間違ったヘアケアやシャンプーのやり方も、頭皮がむけたり剥がれたりする量が増える原因の1つです。
たとえば肌質に合っていないシャンプーによって頭皮環境が悪化すると、未熟な角質が早期に剥がれ落ち、頭皮の皮むけを起こしやすくなります。
また、シャンプーの際に指先や爪で頭皮を強く刺激すると、頭皮が傷ついて皮がむけたり、かさぶたが生じたりしやすくなります。
シャンプーの後にドライヤーで乾かさずに放置すると、細菌が繁殖して炎症性の皮膚疾患を発症し、ベタベタとした粒の大きなフケが出やすくなるため注意が必要です。
常在菌
人間の表皮には、外部の侵入者から皮膚を守る働きのある常在菌が存在しています。
普段は常在菌が悪さをすることはないですが、頭皮からの皮脂分泌量が過剰になると、常在菌の1種である癜風菌(でんぷうきん)が増殖します。
癜風菌は皮脂をエサとして増殖し、頭皮の炎症を引き起こします。
その結果、頭皮環境が悪化して、フケの量が増えるリスクを高めるのです。
頭皮がむけることへの対処法
頭皮がむけることに対処するためには、頭皮環境を良好に保つ必要があります。
頭皮環境を良好に保つためには、ヘアケアの方法や生活習慣の見直しが重要です。
- 頭皮のマッサージをする
- 頭皮のクレンジングをする
- 生活習慣を見直す
- 頭皮を十分に保湿する
- シャンプーの種類やドライヤーの温度に気を付ける
頭皮のマッサージをする
頭皮環境を良好に保ち、頭皮がむけるのを防ぐためには、頭皮のマッサージを行うと良いでしょう。
頭皮環境を良好に保つためには、頭皮への血液循環をスムーズにしておく必要があるからです。
血液は全身に酸素と栄養を送り届けているため、頭皮のターンオーバーを正常に保つためにも、血液循環をスムーズにしておかなければなりません。
頭皮への血行が悪くなる理由の1つが、頭皮には毛細血管が多く分布している点です。
毛細血管はその名の通り細いため、全身の血行不良の影響を受けやすいのです。
頭皮をマッサージして皮膚が硬く感じる場合、血行不良が起こっている可能性もあります。
指の腹で優しくマッサージして、頭皮への血流を促すよう意識してみましょう。
頭皮のクレンジングをする
髪の毛の根元や髪の毛の間にベタベタとした黄色っぽいフケが付着している場合、皮脂の分泌量が増えている可能性も疑われます。
このような状態を続けた場合、癜風菌の増殖に伴い脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)を発症する恐れもあります。
このため、頭皮を適切にクレンジングするよう意識しましょう。
皮脂の分泌量が過剰な方の場合、高級アルコール系のシャンプーを使用して、正しく皮脂を洗い流すようにしましょう。
ただし、頭皮の皮脂は、外部の刺激から皮膚を守ってくれるバリアでもあります。
このため、頭皮の乾燥を招くほど洗わないように気を付ける必要もあります。
生活習慣を見直す
睡眠不足や食習慣の乱れなど、不規則な生活習慣が肌荒れを引き起こすように、頭の皮むけも生活習慣によって左右されます。
特に睡眠不足の状態が続くと、ターンオーバーの周期が乱され、頭の皮むけを引き起こすリスクが高くなります。
細胞分裂は夜間に活発化するため、睡眠不足になると、皮膚の新陳代謝が滞ってしまうのです。
また、不規則な食事時間や偏った栄養バランスの食事、暴飲暴食などもターンオーバーに必要な栄養不足を招きます。
なるべく決まった時間に、栄養バランスのとれた食事を摂るよう意識しましょう。
頭皮を十分に保湿する
手が乾燥すると粉を吹いたようになるのと同様、頭皮も乾燥するとむけやすくなります。
このため、日常的に頭皮を十分に保湿するよう意識しましょう。
シャンプーの種類やドライヤーの温度に気を付ける
頭の皮むけを予防するためには、シャンプーの種類やドライヤーの温度にも気を付けましょう。
シャンプーには乾燥肌用とオイリー肌用があるので、自分の肌質に合ったシャンプーを選ぶことが欠かせません。
また、ドライヤーを頭皮に近づけすぎると、頭皮の乾燥を招く恐れがあります。
ドライヤーは適度に頭皮から離して、頭皮が乾燥しすぎないよう気を付けましょう。
頭皮にかさぶたができることも
頭の皮むけが起こっている場合、かさぶたが生じている可能性もあります。
頭皮にかさぶたができる原因としては、次のようなことが挙げられます。
- 皮膚炎が原因
- アタマジラミなどの寄生虫が原因
皮膚炎が原因
頭皮にかさぶたができる原因としては、皮膚炎を発症していることが挙げられます。
皮膚炎を発症すると、頭皮の痒みがでるため、無意識に頭皮を掻きむしってしまい、それがかさぶたの発生につながります。
頭皮に炎症を起こす皮膚疾患としては、先ほど少し触れた脂漏性皮膚炎の他、接触皮膚炎やアトピー性皮膚炎、アレルギーに伴う皮膚炎、尋常性ざ瘡(ニキビ)、アテローム(粉瘤)など、様々な疾患が挙げられます。
これらの皮膚炎を発症した場合、頭皮の痒み以外にも、頭皮の赤みや腫れ、フケの量の増加、水ぶくれなどを伴うことがあります。
アタマジラミなどの寄生虫が原因
頭皮にかさぶたができる原因としては、アタマジラミを始めとする寄生虫も挙げられます。
アタマジラミは人間の頭髪に寄生する虫で、頭皮から吸った血液をエサとして成長します。
アタマジラミが卵から孵化して幼虫、もしくは成虫になると、頭皮から血を吸い始めます。
このため、卵の段階で発見し、対処することが重要です。
アタマジラミの幼虫や成虫に吸血されると、血を吸われた箇所に痒みを生じます。
痒いからと頭皮を掻きむしることで、かさぶたを生じるリスクが高くなります。
アタマジラミは誰にでも寄生するものであり、頭皮を不潔にしているから発症するものではありません。
また、適切な対処により短期間で駆除することが可能です。
かきむしらず治療を
何らかの原因によって頭皮に痒みが生じた場合、掻きむしらずに医療機関を受診して、適切な治療を受けることが重要です。
頭皮に痒みを生じる原因は実に様々です。
仮にアタマジラミによって頭皮の痒みが生じている場合、専用の薬剤や櫛による対処が必要です。
通常のヘアケアをしていては、いつまでたってもアタマジラミを駆除することができません。
痒くても掻きむしらないことが重要なのですが、寝ている間など、無意識に掻いてしまうこともあるでしょう。
このため、なるべく早めに医療機関で治療する必要があるのです。
頭の皮むけや乾燥が治らない時はクリニックに受診を
頭皮ケアの方法を改善したり、生活習慣を見直したりしても、頭の皮むけや乾燥が治らないようであれば、専門のクリニックで診察してもらうのが最も効果的です。
頭皮の痒みや赤みが長期間続く場合
頭皮の痒みや赤みが長時間続く場合、普段使っているシャンプーが肌質に合っていない可能性があります。
薬用シャンプーや育毛シャンプーなど頭皮への刺激が少ないシャンプーに切り替え、症状が改善するか確認してみましょう。
シャンプーを替えても頭皮の痒みや赤みが1週間以上続くようであれば、皮膚科の専門医に相談するのがおすすめです。
出血や痛みがある場合
頭皮の皮むけや乾燥にともない出血や痛みが見られる場合、何らかの炎症性皮膚疾患を発症している可能性が疑われます。
自分の判断で放置すると症状の悪化や治癒の遅れを招く恐れがあるため、速やかに皮膚科を受診しましょう。
なお、頭部をぶつけるなど明らかな原因がある場合はガーゼや清潔なタオルで患部を圧迫し、止血したうえで医療機関を受診してください。
かさぶたやフケが大きい場合
頭皮にかさぶたが見られる場合や、フケが大きい場合はアトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎の発症が疑われます。
アトピー性皮膚炎はしばしば悪化と改善をくり返すため、症状が軽度だからと放置せず専門医の診察および治療を受けることが大切です。
脂漏性皮膚炎の初期にはかゆみなどの自覚症状をともなわないケースが多く、気が付くと症状が悪化している例が少なくありません。
脂漏性皮膚炎はしばしば慢性的な経過をたどり、自然治癒は難しいため、大きなフケや頭皮のべたつきが気になる方は、早めに皮膚科を受診しましょう。
抜け毛が増えたと感じた場合
頭皮の皮むけや乾燥だけでなく、抜け毛が増えたと感じる場合、何らかの脱毛症を発症している可能性があります。
特に、頭皮のべたつきや皮脂の過剰な分泌にともなう抜け毛が見られる場合、脂漏性脱毛症が疑われます。
脂漏性脱毛症は脂漏性皮膚炎にともなう薄毛の一種で、自然治癒が難しいため皮膚科を受診するのがおすすめです。
皮膚疾患を治療しても抜け毛がおさまらない場合、男性型脱毛症(AGA)を発症している可能性も疑われます。
男性型脱毛症は思春期以降に発症し、ゆっくりとですが確実に進行する点が特徴です。
いったん発症すると完治する可能性はほとんどないため、薄毛治療専門のクリニックを受診し、適切な治療を受けることが大切です。
症状が頭皮の痒みだけであれば、皮膚科を受診すると良いでしょう。
頭皮の痒みに伴って抜け毛の量が増えているようであれば、薄毛治療専門のクリニックで見てもらうようにしましょう。
よくある質問
頭の皮がむけることにお悩みの方から、以下2つの質問が多く寄せられています。
- 大きい頭皮の皮がむける原因は?
- 一部だけ頭皮の皮がむける原因は?
それぞれの質問にお答えします。
大きい頭皮の皮がむける原因は?
頭皮から大きい皮がむける場合、脂性フケが出ている可能性があります。
フケは大きく乾性フケと脂性フケとに分けられ、それぞれ以下の原因や特徴があります。
| 原因 | 特徴 | |
|---|---|---|
| 乾性フケ | ・頭皮の乾燥 ・肌質に合っていないシャンプー ・粃糠性(ひこうせい)脱毛症など |
・粒が小さい ・色が白っぽい ・カサカサしている ・襟足や肩口に目立つ |
| 脂性フケ | ・皮脂の過剰な分泌 ・ホルモンバランスの乱れ ・脂漏性脱毛症など |
・粒が大きい ・色が黄色っぽい ・ベタベタしている ・頭皮や髪の毛に目立つ |
フケの中でも脂性フケは粒が大きくて色が黄色っぽく、ベタベタしている点が特徴です。
脂漏性皮膚炎にともない発生するケースが多く、自然治癒する可能性は低いため、頭皮や髪の毛の間に大きな皮が目立つ場合は、速やかに医療機関を受診するのがおすすめです。
一部だけ頭皮の皮がむける原因は?
頭皮の皮が一部だけむける場合、乾癬(かんせん)や頭部白癬(しらくも)、接触性皮膚炎などの皮膚疾患を発症している可能性があります。
乾癬および頭部白癬が自然治癒する可能性はほぼないため、発症が疑われる場合は速やかに皮膚科を受診しましょう。
接触性皮膚炎は軽度であれば、原因の除去と適切なスキンケアによって自然治癒する可能性があります。
しかし、接触性皮膚炎の原因はさまざまなため、まずは皮膚科を受診して原因を特定するのが大切です。
まとめ
頭の皮むけが起こる原因は実に様々です。
頭皮の乾燥や皮脂の過剰な分泌によってフケが生じる場合や何らかの皮膚炎を発症している場合もあります。
このため、自己判断で対処するのではなく、まずは医療機関を受診し、原因をハッキリさせることが重要です。
仮に頭の皮むけに伴って抜け毛が増えるようであれば、できるだけ早めに駅前AGAクリニックまでご相談下さい。
早期の対策によって、将来の薄毛を予防することが可能です。




