頭の皮むけやフケについて解説!皮むけが起こる原因と対処法についても紹介

普段は髪の毛に隠れて見えない頭皮ですが、分け目部分などの皮がむけているのに気付き、驚かれた経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

頭皮のむけが剥がれ落ちるとフケの量を増す結果にもなりますが、なぜ頭の皮むけが起こるのでしょうか。

こちらの記事では、頭皮がむける原因や対処法について詳しく解説しています。頭皮のむけ(フケ)が気になる方、対処法が知りたい方はぜひ参考になさって下さい。

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頭皮は古くなるとむける

頭の皮むけに気づくと驚かれるかもしれませんが、頭皮などの私たちの皮膚には、古くなると自然にむける性質があります。

私たちの皮膚は表皮、真皮、皮下組織で構成されていますが、単に皮膚といった場合、表皮を指すケースが一般的です。

わずか0.2ミリメートルほどの厚さしかない表皮ですが、角層、顆粒層、有棘層、基底層の4層から構成されています。

角層は表皮の最深部である基底層で作られており、徐々に上方へと押し上げられます。角層自体も数層構造となっているのですが、最後まで押し出された角層はやがて剥がれ落ちます。

このことをターンオーバー(皮膚の新陳代謝)と呼びます。つまり、頭皮の皮がむけるのは、ターンオーバーの結果でもあるのです。頭皮から剥がれ落ちた角層を、とくにフケと呼んでいるのです。

乾性フケと脂性フケがある

頭皮から剥がれ落ちた角層(フケ)には、大きく分けて乾性フケと脂性フケの2種類があります。乾性フケは粒が小さくて白く、カサカサしているのが特徴です。脂性フケは粒が大きくて黄色っぽく、ベタベタしているのが特徴です。

頭皮がむける・剥がれる量が多くなる原因とは?

頭皮がむけたり、剥がれ落ちたりするのは、ターンオーバー(新陳代謝)の結果であり、珍しい現象ではありません。しかし、剥けたり剥がれ落ちたりする量が多くなっている場合、次のようなことが考えられます。

頭皮の乾燥

頭皮がむけたり剥がれたりする量が増えている場合、頭皮の乾燥が疑われます。特に白くて粒の小さい乾性フケが増えている場合は、頭皮が乾燥していないか確認する必要があります。

冬の寒い時期になると、空気が乾燥して手などの皮膚が、粉を吹いたように乾燥することがあります。頭皮も同様に、乾燥することでむけたり剥がれたりする可能性が高くなるのです。衣服の襟足や肩の部分にフケが多く見られる場合、頭皮の乾燥を疑ってみましょう。

頭皮の皮脂の過剰分泌

頭皮がむけたり剥がれたりする量が増えている場合、頭皮から分泌される皮脂の量が過剰になっているのかもしれません。

皮脂の分泌量が過剰になった場合、ターンオーバーに伴って剥がれ落ちたフケが皮脂を吸収し、黄色くてベタベタした脂性フケとなる可能性があります。

髪の毛の間や頭皮の近くに粒の大きい黄色っぽいフケがある場合、頭皮からの皮脂が過剰に分泌されていないか確認してみましょう。

常在菌

人間の表皮には、外部の侵入者から皮膚を守る働きのある常在菌が存在しています。普段は常在菌が悪さをすることはないですが、頭皮からの皮脂分泌量が過剰になると、常在菌の1種である癜風菌(でんぷうきん)が増殖します。

癜風菌は皮脂をエサとして増殖し、頭皮の炎症を引き起こします。その結果、頭皮環境が悪化して、フケの量が増えるリスクを高めるのです。

頭皮がむけることへの対処法

頭皮がむけることに対処するためには、頭皮環境を良好に保つ必要があります。頭皮環境を良好に保つためには、ヘアケアの方法や生活習慣の見直しが重要です。

頭皮へマッサージをする

頭皮環境を良好に保ち、頭皮がむけるのを防ぐためには、頭皮のマッサージを行うと良いでしょう。頭皮環境を良好に保つためには、頭皮への血液循環をスムーズにしておく必要があるからです。

血液は全身に酸素と栄養を送り届けているため、頭皮のターンオーバーを正常に保つためにも、血液循環をスムーズにしておかなければなりません。

頭皮への血行が悪くなる理由の1つが、頭皮には毛細血管が多く分布している点です。毛細血管はその名の通り細いため、全身の血行不良の影響を受けやすいのです。

頭皮をマッサージして皮膚が硬く感じる場合、血行不良が起こっている可能性もあります。指の腹で優しくマッサージして、頭皮への血流を促すよう意識してみましょう。

頭皮のクレンジングをする

髪の毛の頭皮に近い部分や髪の毛の間にベタベタとした黄色っぽいフケが付着している場合、皮脂の分泌量が増大している可能性も疑われます。

このような状態を続けた場合、癜風菌の増殖に伴い脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)を発症する恐れもあります。

このため、頭皮を適切にクレンジングするよう意識しましょう。皮脂の分泌量が過剰な方の場合、高級アルコール系のシャンプーを使用して、正しく皮脂を洗い流すようにしましょう。

ただし、頭皮の皮脂は、外部の刺激から皮膚を守ってくれるバリアでもあります。このため、頭皮の乾燥を招くほど洗わないように気を付ける必要もあります。

生活習慣を見直す

睡眠不足や食習慣の乱れなど、不規則な生活習慣が肌荒れを引き起こすように、頭の皮むけも生活習慣によって左右されます。

特に睡眠不足の状態が続くと、ターンオーバーの周期が乱され、頭の皮むけを引き起こすリスクが高くなります。細胞分裂は夜間に活発化するため、睡眠不足になると、皮膚の新陳代謝が滞ってしまうのです。

また、不規則な食事時間や偏った栄養バランスの食事、暴飲暴食などもターンオーバーに必要な栄養不足を招きます。なるべく決まった時間に、栄養バランスのとれた食事を摂るよう意識しましょう。

頭皮を十分に保湿する

手が乾燥すると粉を吹いたようになるのと同様、頭皮も乾燥するとむけやすくなります。このため、日常的に頭皮を十分に保湿するよう意識しましょう。

シャンプーの種類やドライヤーの温度に気を付ける

頭の皮むけを予防するためには、シャンプーの種類やドライヤーの温度にも気を付けましょう。シャンプーには乾燥肌用とオイリー肌用があるので、自分の肌質に合ったシャンプーを選ぶことが欠かせません。

また、ドライヤーを頭皮に近づけすぎると、頭皮の乾燥を招く恐れがあります。ドライヤーは適度に頭皮から離して、頭皮が乾燥しすぎないよう気を付けましょう。

頭皮にかさぶたができることも

頭の皮むけが起こっている場合、かさぶたが生じている可能性もあります。頭皮にかさぶたができる原因としては、次のようなことが挙げられます。

皮膚炎が原因

頭皮にかさぶたができる原因としては、皮膚炎を発症していることが挙げられます。皮膚炎を発症すると、頭皮の痒みがでるため、無意識に頭皮を掻きむしってしまい、それがかさぶたの発生につながります。

頭皮に炎症を起こす皮膚疾患としては、先ほど少し触れた脂漏性皮膚炎の他、接触皮膚炎やアトピー性皮膚炎、アレルギーに伴う皮膚炎、尋常性ざ瘡(ニキビ)、アテローム(粉瘤)など、様々な疾患が挙げられます。

これらの皮膚炎を発症した場合、頭皮の痒み以外にも、頭皮の赤みや腫れ、フケの量の増加、水ぶくれなどを伴うことがあります。

アタマジラミなどの寄生虫が原因

頭皮にかさぶたができる原因としては、アタマジラミを始めとする寄生虫も挙げられます。アタマジラミは人間の頭髪に寄生する虫で、頭皮から吸う血液をエサとして成長します。

アタマジラミが卵から孵化して幼虫、もしくは成虫になると、頭皮から血を吸い始めます。このため、卵の段階で発見し、対処することが重要です。

アタマジラミの幼虫や成虫に吸血されると、血を吸われた箇所に痒みを生じます。痒いからと頭皮を掻きむしることで、かさぶたを生じるリスクが高くなります。

アタマジラミは誰にでも寄生するものであり、頭皮を不潔にしているから発症するものではありません。また、適切な対処により短期間で駆除することが可能です。

かきむしらず治療を

何らかの原因によって頭皮に痒みが生じた場合、掻きむしらずに医療機関を受診して、適切な治療を受けることが重要です。

頭皮に痒みを生じる原因は実に様々です。仮にアタマジラミによって頭皮の痒みが生じている場合、専用の薬剤や櫛による対処が必要です。通常のヘアケアをしていては、いつまでたってもアタマジラミを駆除することができません。

痒くても掻きむしらないことが重要なのですが、寝ている間など、無意識に掻いてしまうこともあるでしょう。このため、なるべく早めに医療機関で治療する必要があるのです。

頭の皮むけや乾燥が治らない時はクリニックに受診を

頭皮ケアの方法を改善したり、生活習慣を見直したりしても、頭の皮むけや乾燥が治らないようであれば、専門のクリニックで診察してもらうのが最も効果的です。

症状が頭皮の痒みだけであれば、皮膚科を受診すると良いでしょう。仮に頭皮の痒みに伴って抜け毛の量が増えているようであれば、薄毛治療専門のクリニックで見てもらうようにしましょう。

まとめ

頭の皮むけが起こる原因は実に様々です。頭皮の乾燥や皮脂の過剰な分泌によってフケが生じる場合や何らかの皮膚炎を発症している場合もあります。

このため、自己判断で対処するのではなく、まずは医療機関を受診し、原因をハッキリさせることが重要です。

仮に頭の皮むけに伴って抜け毛が増えるようであれば、できるだけ早めに駅前AGAクリニックまでご相談下さい。早期の対策によって、将来の薄毛を予防することが可能です。


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