男性ホルモンの量を毛髪から簡単測定!?

男性型脱毛症(AGA)は、男性ホルモンによって引き起こされる脱毛症です。

昔は「薄毛対策に〇〇〇したほうが良いらしい」のような、科学的根拠の無い治療モドキが広まっていました。

しかし今は違います。

医療が進歩し、医学的な根拠に基づく薄毛治療をお受けいただける時代です。

さて、今回はそんな「医療の進歩」を感じる検査を一つご紹介します。

毛髪から簡単にジヒドロテストステロン(男性ホルモン)の量を測定できる!?

「AGAの主な原因となる男性ホルモンを測定したい」とお考えの患者様に朗報です。

ジヒドロテストステロン(DHT)は男性ホルモンの一種で、悪玉の男性ホルモンと呼ばれることがあります。

このDHTの数字を知りたいと思っても、ホルモンですから今までは血液検査(採血)が必要でした。

そのため気軽に検査できるとは言いがたい状況でした。

また専門的な話ですが、ホルモン値は一日の中でもかなり変動するため(日内変動と呼ばれます)、たまたま測ったその瞬間の数値しかわからないという問題もありました。

しかし、ついに「数本の毛髪を切って検査に出すだけで、直近数ヶ月の平均的なDHT値を測れる」という検査が最近になって開発されました。

今回はこの検査のメリット・デメリットについて、駅前AGAクリニックの医師が検証してみました。

この検査のメリットは?

検査時の負担が少ない

頭頂部(つむじ付近)の毛髪を根本から3cmカットするだけ、という驚異的な簡単さです。

頭頂部に髪が少ない場合はその周辺でも構いません。

5~10本程度を検査に提出します。

根本から引っこ抜く必要はありません。

DHTの数字が、日内変動の影響を受けずに測定できる

DHTのような「血中濃度が一日の中でも変動するホルモン」を測定する場合でも、この検査なら日内変動の影響をうけません

血液検査で同じことを実現するには、一日に複数回の採血が必要になってしまいます。

AGAリスクレベルが評価できる

AGAによる薄毛になっている、あるいは将来なるかもしれないのか、というリスクレベルを評価できます。

(注:あくまでリスクレベル、というのがポイントです)

この検査のデメリット(限界)は?

医師の診断の代わりには全然ならない

これは、とても大切な点です。

DHTがAGAの大きな原因ですが、DHTの濃度だけではなく、例えば「DHTの影響をうけやすいかどうか」といった体質的な影響など、他の要因も大きいことが知られています。

そのためDHTの数字だけを知っても、薄毛(AGA)かどうかは判定できないのです。

それが診断できるのは、技術的にも法律的にも、医師だけなのです。

ハミルトン・ノーウッド分類はわからない

ハミルトン・ノーウッド分類という「AGAの進行パターンと進行度を表す分類」があります。

大変重要な分類ですが、ご自身がすでに薄毛に悩まれている場合、とても気になるでしょうしできれば知りたいことと思います。

でも、例えばこの検査でAGAリスクレベルがステージ4と出たとしても、それはAGAのハミルトン・ノーウッド分類が4であることとは全く一致しません

この2つの数字は全くの別物なのです。

AGAのハミルトン・ノーウッド分類は医師による頭皮と毛髪の診察によって診断・決定されます。

AGAの原因はDHTだけではない

この検査でわかるのはDHTの濃度だけです。

その他の原因である「DHTの影響を受けやすいか?」「喫煙は?」「運動不足は?」「合併疾患(いわゆる持病)は?」といったところには踏み込めません。

AGAは病気です。そして他の病気と同じように、その原因が一つだけというほど単純な話ではないのです。

すでにデュタステリド・フィナステリドを内服している場合は低く出る

当然ですが、デュタステリドやフィナステリドはDHTを作らせないようにする薬ですから、これらを内服している場合はDHTの数字が低くでるためAGAのリスクレベルの判定には使えません

結局男性ホルモン検査はいつ使うの?

当然の話ですが、上記のようなデメリットの問題がありますので、検査キットにも「AGAかどうかを診断するものではありません。医師の診察・指導を優先してください」という旨が記載されています。

当院は医療機関ですから、当然 薄毛専門の医師の診察が可能です。

ということは当院では医師による診察と治療までワンストップで行えるのですから、特に今回のようなDHT検査は必要性が低いことになります。

また「医療機関以外」の施設であれば、医師による診断も治療もできないのですから、DHTの数字を知ったとしてもAGAかどうかも結局わからず、科学的&医学的な対策は何も打てないと思います。

それではなんのために検査するのかわかりませんね。

ただ、病院での治療開始前に事前にDHTの数字を知っておきたいという方はいらっしゃるかもしれません。

そういった限定的なニーズになるかと思いますが、何よりこの検査の驚異的な簡単さは、お手軽ですね。

ご興味がお有りであれば当院では事前予約の上、この検査をお受けいただける準備がございます。

駅前AGAクリニックでは、本気で薄毛を克服したいと希望されている患者様に、医学的な根拠を持って、医師が治療に当たって参ります。

検査にせよ治療にせよ、まず駅前AGAクリニックにご連絡ください。

執筆者
長谷川 誠
2011年 千葉大学医学部を卒業
2011年 千葉県立病院群にて初期臨床研修
2013年 千葉大学医学部附属病院麻酔・疼痛・緩和医療科に入局
2015年 麻酔科標榜医取得
2017年 開院した駅前AGAクリニック大阪梅田院に非常勤医師として勤務 AGA、FAGA、円形脱毛症等、多数の患者様の発毛治療にあたる
2020年 AGA診療指導責任者に就任、東京北千住院の院長に就任
2021年 駅前AGAクリニック三重四日市院 院長
麻酔科標榜医、麻酔科専門医

駅前AGAクリニック【全国13院 東京新宿院東京北千住院京都烏丸院大阪梅田院岡山院鹿児島院 など】

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