更年期になると抜け毛が増える?止まらない場合はどうしたらいい?


薄毛は男性の問題と思われがちですが、女性にとっても大変デリケートな悩みの1つです。特に更年期を迎えると、心身の不調とともに抜け毛に悩まされる女性が増える傾向にあります。


本記事では、更年期を迎えた女性に抜け毛が多く見られる原因や、症状が出やすい方の特徴、自分でできる対策法を紹介します。記事の後半では近年話題のエクオールについても解説しているため、抜け毛に悩んでいる女性の方は参考にしてください。

 

— 目次 —

 

更年期になると抜け毛が増える?


女性のライフステージは、大きく思春期・性成熟期・更年期・老年期の4つに分けられます。


公益社団法人日本産科婦人科学会では、更年期を「閉経前の5年間と閉経後の5年間を合わせた10年間」と定義しています。


閉経のタイミングには個人差がありますが、平均すると50歳前後で閉経を迎える女性が多いため、45〜55歳頃が更年期と考えて良いでしょう。


更年期を迎えるとさまざまな身体的・精神的な不調を招きやすいだけでなく、抜け毛に悩まされる女性も増える傾向にあります。

更年期になると抜け毛が増えるのはなぜ?


更年期になると抜け毛に悩まされる女性が増える傾向にありますが、原因としては以下の4つが考えられます。

  • エストロゲンの減少
  • 代謝の低下
  • 自律神経の乱れ
  • 疾患がある


上記のどれか1つだけでなく、複数の原因が複雑に絡み合った結果として抜け毛を引き起こすケースもあります。まずは、抜け毛の原因について知っておくことが重要です。

エストロゲンの減少


更年期に抜け毛が増える原因の1つが、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの減少です。


エストロゲンには子宮内膜を増殖させたり乳房を発達させたりして妊娠・出産に備えるだけでなく、髪の毛のハリやコシを生み出す働きがあります。


同じく女性ホルモンの一種であるプロゲステロンには、ヘアサイクルの成長期を維持する働きがあります。


年齢とともにエストロゲンの分泌量が減少すると髪の毛全体のボリュームダウンを招きやすくなり、プロゲステロンが減少すると抜け毛が目立ちやすくなるのです。


エストロゲンの分泌量は思春期から性成熟期にかけてピークを迎え、更年期を迎えると急激に減少します。


プロゲステロンに関しては、エストロゲンよりもさらに加齢による減少が早いことが分かっています。

代謝の低下


代謝の低下も更年期に抜け毛が増える原因の1つです。


年齢を重ねるにつれて新陳代謝が低下すると血液の循環が悪くなり、頭皮へ送られる血液の量が減少して抜け毛リスクを高めます。


筋力の低下などが原因で基礎代謝が低下すると、筋ポンプの働きが弱くなるため血行不良を招きやすくなります。


若い頃に比べて基礎代謝が低下するのは避けられませんが、現代人は歩く距離が減るなど運動不足の傾向にあるため注意が必要です。

自律神経の乱れ


更年期に抜け毛が増える原因としては、自律神経の乱れも挙げられます。


50歳前後になると子供が社会人になって家を出たり、会社での自分の立ち位置が変わったりして、環境の変化によるストレスを抱えるケースが少なくありません。


ストレス状態が続くと自律神経のバランスが乱れ、交感神経が優位に傾いて血行不良を起こし、髪の毛の成長を妨げる恐れがあります。


更年期障害と自律神経失調症の症状は非常に似通っており、自律神経系の不調が出やすい方は、更年期のトラブルも起きやすいと考えられます。

疾患がある


更年期を迎えた女性のなかには、何らかの疾患が原因で抜け毛が増える方もいます。


女性に多く見られる抜け毛をともなう内科系の疾患としては甲状腺機能障害や、全身性エリテマトーデスなどの膠原(こうげん)病、卵巣の機能低下などが挙げられます。


ある日突然、まとまった量の髪の毛がごっそりと抜け落ちる方は、円形脱毛症も疑われるため注意が必要です。

更年期による抜け毛はいつまで続く?


更年期にともなう抜け毛がいつまで続くかに関しては個人差があると答えるほかありません。


更年期の抜け毛が自律神経の乱れに起因するケースもあれば、新陳代謝・基礎代謝の低下が原因のケースもあるためです。


しかし、もともと自律神経のバランスが乱れやすい方は、更年期にともなう抜け毛も長引く可能性があります。


また、加齢にともない髪質や頭皮環境が変化するケースもあるため、抜け毛がなぜ起こっているのか原因を突き止めることが大切です。

更年期に抜け毛になりやすい人の特徴は?


更年期に抜け毛が増える方には、以下の特徴があります。

  • 生活習慣が乱れている
  • 冷え性や低体温症などの体質を持っている
  • 正しいヘアケアができていない


自律神経の乱れや血行不良、誤ったヘアケアは更年期の抜け毛リスクを高めると知っておきましょう。

生活習慣が乱れている


更年期に抜け毛が増える方の特徴の1つが、生活習慣が乱れていることです。


例えば慢性的に睡眠不足や睡眠の質の低下が続いていると、夜間に分泌される成長ホルモンの量が減少するため、髪の毛の成長に悪影響をおよぼします。


寝る直前まで飲食をしていたり、スマホやテレビの明るい画面を見ていたりすると、脳が興奮して睡眠の質を低下させるため注意しましょう。


また、過度のダイエットにともない栄養不足状態に陥ると、髪の毛が成長するためのエネルギーが不足し、結果として抜け毛リスクを高めます。


その他にも、運動不足や飲酒・喫煙の習慣、蓄積したストレスなども抜け毛リスクを高めるため気をつける必要があります。

冷え性や低体温症などの体質を持っている


冷え性や低体温症などの体質を持っていることも、更年期に抜け毛が増える方の特徴の1つです。


髪の毛は毛母細胞の分裂によって成長しますが、細胞分裂に必要な栄養や酸素を毛細血管から受け取っています。


冷え性や低体温症の方は血行不良の傾向があるため、髪の毛の成長に必要な栄養や酸素が不足し、抜け毛リスクが高くなるのです。


一般的に女性は男性に比べると筋力が弱いため、加齢により筋力が低下すると血行不良を招きやすい点も知っておく必要があります。

正しいヘアケアができていない


更年期に抜け毛が増える方は、正しいヘアケアができていない可能性があります。


髪の毛や頭皮にとって避けるべきヘアケアのやり方としては、以下の例が挙げられます。

  • シャンプーの回数が少ない・多い
  • 熱いお湯で髪の毛や頭皮を洗っている
  • 洗浄力の強いシャンプーを使っている
  • 頭皮をゴシゴシ擦って洗っている
  • ドライヤーをかける時間が長すぎる
  • 頭皮の保湿を怠っている


上記の誤ったヘアケアを続けると次第に頭皮環境が悪化し、抜け毛リスクを高めると覚えておきましょう。

更年期に抜け毛が止まらない場合はどうしたらいい?


更年期に抜け毛が止まらない方は、以下の方法で対処するのがおすすめです。

  • 大豆イソフラボンを摂取する
  • 適度な運動を行う
  • 産婦人科やFAGA専門のクリニックを受診する


更年期の抜け毛が気になる方は、まずセルフケアで対処し、改善が見られないようであれば専門医の診察を受けましょう。

大豆イソフラボンを摂取する


更年期に抜け毛が止まらない方は、大豆イソフラボンを摂取する方法があります。


大豆イソフラボンは女性ホルモンの一種であるエストロゲンと似通った化学構造をしており、エストロゲンと同様に髪の毛のハリやコシを生み出す作用が期待できます。


大豆イソフラボンにはIGF-1と呼ばれる成長因子を増加させる働きもあり、ヘアサイクルの成長期を維持し、髪の毛が成長しやすい環境を整える際にも効果的です。


大豆イソフラボンを摂取するなら豆乳がおすすめです。


豆乳には大豆イソフラボン以外にも、サポニンやレシチン、ビタミンBなど髪の毛の成長をサポートしたり、頭皮環境を良好に保ったりする際に有益な成分が含まれています。

適度な運動を行う


更年期に抜け毛が止まらない方は、日常的に適度な運動を行うのがおすすめです。


適度な運動により血行を促進すれば、髪の毛の成長に必要な栄養素を頭皮へ送り届けやすくなるうえ、筋力および基礎代謝の低下を予防する効果も期待できます。


また、適度に身体を動かしてストレスを発散すると、夜間の睡眠の質を高める結果にもつながります。


運動に割く時間がない方は、エレベーターの代わりに階段を使うなど工夫しましょう。

産婦人科やFAGA専門のクリニックを受診する


セルフケアでは更年期の抜け毛が止まらない方は、産婦人科やFAGA専門のクリニックを受診する方法があります。


更年期にともなう心身の不調がつらい方は、産婦人科を受診して適切な措置を受けると良いでしょう。


心身の不調に加えて抜け毛も見られる方は、FAGAの疑いもあるため専門のクリニックを受診するのがおすすめです。


駅前AGAクリニックでは男性の薄毛だけでなく、女性の代表的な脱毛症であるFAGAの治療も行っています。

更年期の抜け毛に関するQ&A


更年期の抜け毛に関しては、以下2つの質問が多く寄せられています。

  • 更年期の抜け毛にサプリや漢方は効果がある?
  • エクオールとはどんな成分?

更年期の抜け毛にサプリや漢方は効果がある?


更年期の抜け毛にサプリや漢方が効果的かどうかは、抜け毛が起こっている原因によると言えるでしょう。


例えば過度のダイエットにともなう栄養不足が原因で抜け毛が起こっているケースでは、サプリメントで不足しがちな栄養を補うのが効果的です。


ただし、サプリメントはあくまでも栄養補助食品のため、栄養バランスの取れた食事を意識し、それでも不足する分をサプリメントで摂取するのがポイントです。


もともと風邪をひきがちな方や血行が悪い方などは、漢方で血行を促進すると、代謝を高める効果が期待できます。


漢方は中国医学とは異なり、日本人の体質に合わせて発展した独自の伝統医学です。


漢方に用いられる生薬は天然由来の成分から作られていることも多いため、化学的に製造された医薬品に比べると副作用のリスクが低い点もメリットの1つです。

エクオールとはどんな成分?


抜け毛や薄毛の改善にエクオールが効果的と聞いた経験がある方もいるかもしれません。


エクオールは大豆イソフラボンに含まれているダイゼインという成分が、腸内細菌によって分解・代謝された結果として生成される成分です。


大豆イソフラボンに比べるとエストロゲンに似た作用を強く発揮するため、専門的には高機能性イソフラボン代謝物と呼ばれています。


大豆イソフラボンを摂取しても抜け毛予防効果が実感できない方は、エクオールのサプリメントを試してみる方法があります。

AGA治療に関するご相談なら駅前AGAクリニックへ


更年期に入るとさまざまな身体的・精神的不調に見舞われるだけでなく、抜け毛に悩まされる女性も増加する傾向にあります。


更年期に抜け毛が増える原因は自律神経やホルモンバランスの乱れ、ストレス、乱れた生活習慣、誤ったヘアケアなどさまざまです。


生活習慣の見直しやサプリメントで抜け毛が改善しない方は、FAGAを専門的に治療しているクリニックを受診するのがおすすめです。


駅前AGAクリニックでは、男性だけでなく女性の薄毛も専門的に治療しています。カウンセリングは無料で受けられるため、治療に関するご質問や費用に関するご相談など、何でもカウンセラーにお問い合わせください。


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