LLLTの効果とは?薄毛への効果や副作用についても解説

薄毛治療というと、内服薬や外用薬を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
一方で、薬以外の選択肢を探すうちにLLLT(低出力レーザー療法)にたどり着く方も増えています。
頭皮に光を当てるだけという手軽さの反面、本当に効くのか、副作用はないのか、いくらかかるのかがわかりにくい治療でもあります。
本記事では、LLLTの効果と副作用、デメリット、値段の目安について解説します。
— 目次 —
- LLLTとは?低出力レーザーを用いた薄毛治療
- LLLTの効果|薄毛・AGAに期待できる作用
- LLLTの副作用|報告されているリスクと安全性
- LLLTのデメリット|治療前に知るべき注意点
- LLLTの値段の目安|家庭用機器とクリニックの費用比較
- LLLTの効果に関するよくある質問
- AGA治療に関するご相談なら駅前AGAクリニックへ
LLLTとは?低出力レーザーを用いた薄毛治療
最初に、LLLTについて解説します。
LLLTとは
LLLTはLow-Level Laser Therapyの略で、日本語では低出力レーザー療法と呼ばれます。
組織を切ったり焼いたりする医療用レーザーとは異なり、熱を生じにくい弱い赤色光や近赤外線を頭皮に照射する方法です。
海外ではフォトバイオモジュレーション(光生物学的調整)とも呼ばれ、育毛分野では650〜680nm前後の波長が使われる例が多く見られます。
AGA治療では、LLLT単独での有効性を検討した研究に加え、ミノキシジルなどとの併用を検討した研究もあります。
薬物療法とは作用やエビデンスの蓄積が異なるため、治療選択肢のひとつとして適応を検討します。
日本皮膚科学会の診療ガイドラインでも、LLLTは内服・外用とは別の項目として検証されています。
LLLTが発毛を促すメカニズム
LLLTの作用機序は完全には解明されていませんが、有力な仮説のひとつとして、ミトコンドリア内のシトクロムcオキシダーゼへの作用が考えられています。
赤色光や近赤外光がミトコンドリアに作用し、ATP産生や一酸化窒素、活性酸素種を介した細胞内シグナルを変化させる可能性が示されています。
同時に、活性酸素種や一酸化窒素を介したシグナル伝達が働き、細胞の増殖や遊走が促されるという報告があります。
毛包のバルジ領域にある幹細胞が刺激を受けることで、毛の成長が後押しされるという仮説が現在の主流です。
参考:NIH_光から治癒へ:医療分野における光バイオモジュレーション療法
LLLTの効果|薄毛・AGAに期待できる作用
ここでは、LLLTに期待できる効果について解説します。
毛母細胞の活性化による発毛効果
AGAでは、成長期が短くなり、髪が太く長く育ちきる前に抜けてしまいます。
LLLTはこの短縮した成長期に働きかけ、細い軟毛を太い毛へ育てる方向へ導くことをねらいとした治療です。
日本皮膚科学会のガイドラインに引用された臨床試験では、655nmの低出力レーザーを週3回、26週間照射した男性110名において、毛髪数が照射前より1cm²あたり19.8本増加したと報告されています。
対照群では7.6本減少しており、密度の面で差が確認されています。
参考:日本皮膚科学会ガイドライン_男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版
血行促進と抗炎症作用による頭皮環境の改善
光照射によって一酸化窒素の放出が促されると、局所の血管が広がり、毛根へ酸素や栄養が届きやすくなるとされています。
頭皮の血流は毛包の働きを支える土台であり、ここが滞ると発毛の効率も落ちやすくなるでしょう。
加えて、光生物学的調整には炎症性サイトカインの産生を抑える作用が報告されています。
頭皮に慢性的な炎症があると毛包が萎縮しやすくなるため、炎症を抑える方向の働きは抜け毛対策にもつながります。
ただし、これらは基礎研究や他領域での知見を含む内容であり、薄毛への寄与を単独で数値化できる段階ではありません。
参考:NIH_光バイオモジュレーションの抗炎症作用のメカニズムと応用
日本皮膚科学会ガイドラインでのLLLTの評価
男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版では、CQ5として「LEDおよび低出力レーザー照射は有用か?」が検証され、推奨度はB、つまり「行うよう勧める」とされました。
根拠として、男性型脱毛症に対する4件、女性型脱毛症に対する3件のランダム化比較試験が挙げられています。
一方で、同ガイドラインは注意点も明記しています。
これらの機器は国内ではまだ認可されておらず、使われる光源の種類や波長、出力が報告ごとにばらついている点です。
推奨度Bという評価は、薬物療法の推奨度Aより一段低い位置づけである点もあわせて理解しておきたいところです。
参考:日本皮膚科学会ガイドライン_男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版
LLLTの副作用|報告されているリスクと安全性
次に、LLLTの副作用について解説します。
赤みやかゆみ
LLLTは薬剤を使用しない治療で、臨床試験では重篤な有害事象は少なく、主に照射部位の軽度な皮膚症状が報告されています。
ガイドラインが引用した女性122名を対象とした試験では、照射部の乾燥が5.1%、かゆみが2.5%、圧痛とひりつき、温熱感がそれぞれ1.3%でした。
男性110名の試験でも、軽度の知覚異常が4例、軽度の蕁麻疹が4例と報告されています。
頻度は低く、症状も一過性であることから、ガイドラインは副作用が比較的軽微だと評価しました。
参考:日本皮膚科学会ガイドライン_男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版
LLLTが適さない人と禁忌事項
光線過敏症がある方や、光感受性を高める薬剤を使用している方は、機器によって使用できない場合があるため、事前に医師や製造元の注意事項を確認する必要があります。
また、一部の抗菌薬や利尿薬、精神科領域の薬など、光感受性を高める薬を服用中の場合も事前の申告が必要です。
このほか、照射部位に湿疹や傷などがある場合は、まずそちらの治療が先です。
妊娠中や授乳中の方、てんかんなど持病のある方も自己判断は避け、診察時に相談してください。
なお、赤色光と近赤外光を同時に高い照度で照射した別領域の研究では、皮膚色が濃い人で温度上昇や熱損傷のリスクが高かったとの報告があります。
ただし、AGA用LLLT機器にそのまま当てはまるかは明らかではありません。
参考:NIH_二波長低出力レーザー治療を受けた患者における皮膚の色に関連した光線過敏症のエピソード:後向きコホート研究
LLLTのデメリット|治療前に知るべき注意点
ここでは、LLLTのデメリットについて解説します。
即効性はなく効果に個人差がある
髪には毛周期があり、成長期に入った毛が目に見える長さまで育つには時間がかかります。
このため、照射を始めて数週間で見た目が変わることは期待しにくいでしょう。
前述の臨床試験も、評価時点は24週から26週に設定されていました。
継続が前提である点も、デメリットになります。
週2〜3回の照射を半年ほど続ける設計が一般的で、途中でやめれば毛周期は元の状態へ戻っていきます。
また、進行が進み毛包そのものが失われた部位では、光を当てても反応が乏しい点にも留意が必要です。
LLLT単独では不十分?AGA治療薬との併用が推奨される理由
AGAの進行には、テストステロンがジヒドロテストステロンへ変換されることが関わっています。
LLLTはフィナステリドやデュタステリドのように5α還元酵素を阻害する治療ではなく、異なる作用機序で発毛を促すと考えられています。
2017年版ガイドラインでは、フィナステリド・デュタステリドの男性への内服やミノキシジル外用が推奨度A、LED・低出力レーザー照射が推奨度Bとされています。
推奨度は作用機序の違いだけではなく、臨床研究の質やエビデンスの蓄積などを踏まえて決められています。
参考:日本皮膚科学会ガイドライン_男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版
LLLTは単独で用いられる場合もありますが、ミノキシジルなどと併用することもあります。
参考:NIH_女性型脱毛症の治療における低レベル光照射とミノキシジル5%併用療法と、いずれかの治療法単独療法との比較:ランダム化比較試験
治療の組み合わせは、脱毛のタイプや進行度などを踏まえて検討します。
LLLTの値段の目安|家庭用機器とクリニックの費用比較
次に、LLLTの費用相場について解説します。
| 比較項目 | 家庭用LLLT機器 | クリニックのLLLT |
|---|---|---|
| 費用の目安 | 初期費用4万〜35万円程度 | 1回3,000〜10,000円程度 |
| 使用・通院頻度 | 週2〜3回・自宅で照射 | 週1〜3回・来院が必要 |
| 出力と照射範囲 | 製品差が大きい | 頭部全体へ均一に照射 |
| 医師の管理 | なし(自己管理) | 診断と経過評価を受けられる |
家庭用機器とクリニックの費用構造が根本から違う点が、選択を分けるポイントになります。
家庭用は買い切りであるため、長く続けるほど1回あたりの負担は下がっていきます。
クリニックは都度払いが中心で、通院を重ねるほど総額は積み上がる計算です。
しかし、自分自身で照射する場合、診断や効果判定が伴わない点に注意しましょう。
なお、費用は製品や施設によって幅があります。
家庭用LLLT機器の値段と選び方
家庭用にはコーム型、バンド型、キャップ型があり、搭載されるレーザー数が増えるほど価格は上がります。
しかし、レーザーの本数だけで効果を判断することはできません。
波長、出力、照射密度、照射時間などによって実際に頭皮へ届く光の量が変わるため、製品ごとの照射条件を確認することが重要です。
選ぶ際は、波長と出力が明記されているか、どの国のどの認証を受けた機器かを確認しましょう。
国内では育毛用のLLLT機器が医療機器として承認されておらず、雑貨として販売される製品も混在しています。
表示があいまいなものは避けるのが無難です。
クリニックで受けるLLLT治療の費用相場と頻度
クリニックでは、帽子型や据え置き型など、施設によってさまざまな機器が用いられます。
1回あたりの照射時間は10〜30分程度で、週1〜3回の通院を数ヵ月続ける流れが一般的です。
医師の管理下で行うメリットは、そもそもAGAなのかという診断から入る点にあります。
甲状腺疾患や鉄欠乏、休止期脱毛など、光を当てても解決しない原因が隠れている場合もあるためです。
また、写真やダーモスコピーで経過を追いながら、投薬との配分を調整できる点もメリットです。
LLLTの効果に関するよくある質問
最後に、LLLTに関するよくある質問に答えます。
LLLTに白髪への効果はある?
白髪と薄毛は、どちらも毛包に起こる変化ですが、仕組みが異なります。
薄毛は毛の太さと成長期の長さの問題ですが、白髪は色素をつくるメラノサイトの幹細胞が減ることで起こる現象です。
光照射が色素細胞に働きかける研究自体は存在し、尋常性白斑の色素再生に関する報告もあります。
ただし、加齢に伴う白髪をLLLTで黒く戻せるという医学的根拠は、現時点では確立されていません。
参考:NIH_白斑における光バイオモジュレーション療法による再色素沈着のメカニズム
LLLTの効果を実感するまでの期間は?
毛周期の関係から、LLLTの効果を実感するまでには一般に4〜6ヵ月程度必要だとされています。
臨床試験の多くが24〜26週で評価している点も、この目安と重なります。
写真を定期的に残しておくと、日々の鏡ではわかりにくい変化を客観的に確認できます。
AGA治療に関するご相談なら駅前AGAクリニックへ
LLLTは日本皮膚科学会の2017年版ガイドラインで推奨度Bとされ、臨床試験では副作用も比較的軽微と評価されています。
また、単独療法のほか、ミノキシジルなどとの併用も研究されており、脱毛の状態に応じて治療方法を検討することが重要です。
参考:NIH_女性型脱毛症の治療における低レベル光照射とミノキシジル5%併用療法と、いずれかの治療法単独療法との比較:ランダム化比較試験
どの治療をどの配分で組むかは、進行度や生活リズムによって変わるでしょう。
駅前AGAクリニックでは、追加費用の不安がない明朗な料金体系のもと、必要な治療だけを選んで長く続けられるプランをご提案しています。
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