脂漏性皮膚炎による脱毛症って??AGAの特効薬デュタステリドが効くって本当?

脂漏性皮膚炎って何なのでしょうか。

これで脱毛症になるって本当なのでしょうか。

これはAGAとは違う疾患なのでしょうか。

どのような症状なのでしょうか。

脂漏性皮膚炎の原因や対策はどうすればいいのでしょうか。

今回は駅前AGAクリニックの医師が脂漏性皮膚炎による脱毛症について解説します。

脂漏性皮膚炎とは??毛が抜けるって本当?

脱毛症には色々あります。

薄毛のほとんどはAGAやFAGAです。

しかし、中には鑑別が必要な脱毛症もあります。

脂漏性皮膚炎による脱毛症はそのような脱毛症の代表です。

脂漏性皮膚炎はAGAとは全く違う疾患です。

原因は皮膚に常在しているマラセチアという真菌が皮脂を分解することで産生される遊離脂肪酸です。

これにより炎症が起きてしまうのです。

脂漏性皮膚炎になると炎症で皮膚が赤くなったり、皮膚のターンオーバーが狂いフケが出たりします。

また、場合によっては遊離脂肪酸により臭いが出ることもあります。

好発部位は頭皮、顔面、脇の下などで男性に多いです。

脂漏性皮膚炎はありふれた疾患でアジアでの罹患率は成人で1〜5%と推定されています。

特に頭皮で脂漏性皮膚炎が起きると脱毛することがあり、それを脂漏性脱毛症と呼ぶ場合があります。

脱毛症は脂漏性皮膚炎の症状の一つなのです。

脂漏性皮膚炎による脱毛症は難治性である事も多いですが、まだこの時点で治療すれば発毛します。

そのまま炎症を放置していると瘢痕性脱毛症に移行する場合があります。

瘢痕性脱毛症は繰り返す炎症により毛包が死滅してしまった状態であり二度と毛髪が生えることはありません。

こうなってしまうと打つ手がありませんので早めに適切な治療を行う必要があります。

脂漏性皮膚炎の脂漏(しろう)とは皮脂腺の分泌が過剰な状態の事です。

この皮脂を皮膚に常在する真菌のマラセチアが分解し遊離脂肪酸が作られます。

遊離脂肪酸が皮膚を刺激して炎症が起きるのが脂漏性皮膚炎の原因と考えられているのです。

マラセチアは脂質好性酵母であり脂質を栄養源としている真菌で10数種類存在します。

特に注目されているのはM. restrictaとM. globosaというマラセチアです。

皮脂を抑えることとこれらのマラセチアをコントロールする事が大切になります。

その他、脂漏性皮膚炎には免疫力も関係する事も分かっていて、病因は複雑で全て解明はされていません。

しかし、皮脂量のコントロールとマラセチアのコントロールで通常は治す事が出来ます。

そもそも皮脂とは何なのでしょうか。

皮脂は皮脂腺から分泌されています。

主な成分は中性脂肪(トリグリセリド)ですが、その他多くの物質を含んでいます。

そして皮膚表面で皮脂膜となり皮膚を守っているのです。

皮脂の4つの役割は・・・

①『美肌作用』肌のうるおいや柔軟性を保つ

②『保護作用』角質層が過剰にはがれるのを防ぐ

③『保湿作用』水分量を調節する

④『殺菌作用』遊離脂肪酸により肌を弱酸性にすることにより雑菌の繁殖を防ぐ

皮脂は多くても少なくてもトラブルになります。

特に頭皮は皮脂腺が多く、額の2倍以上もの皮脂を分泌します。

その為、頭皮は脂漏性皮膚炎の好発部位となるのです。

— ポイント —

真菌のマラセチアが皮脂を分解して遊離脂肪酸を作る。

それが皮膚を刺激して炎症が起きる。これを『脂漏性皮膚炎』という。

脂漏性皮膚炎が頭部に起きると脱毛することがある。

放置していると『瘢痕性脱毛症』になることがある。

脂漏性皮膚炎による脱毛症の治療方法は??

状態により治療方法も変わりますが、炎症を抑えることとマラセチアを減らす事が基本方針となります。

脱毛症が起きるほど炎症が強い場合はまず抗炎症薬としてアンテベートローション等のステロイドの外用薬を使います。

これで炎症を早く抑え毛包のダメージを取り除く事が重要なのです。

炎症が落ち着いてきたなら、痒みがある場合のみ使用するなどして回数を減らしていきます。

場合により抗アレルギー薬を併用する事もあります。

抗真菌薬としては例えばニゾラールローションなどがありますが、真菌を抑えるには時間が必要ですので根気よく治療が必要になります。

状態が落ち着いているのであれば抗真菌剤入りのシャンプーやリンスなどでコントロール出来る場合もあります。

例えば持田ヘルスケアから発売されているコラージュフルフルなどが有名です。

これはミコナゾール硝酸塩が抗真菌作用を持つため予防から治療まで使うことが出来ます。

治療に反応がない場合や長期に渡る場合はアトピー性皮膚炎や乾癬など他の疾患の場合もありますので再度皮膚科医に相談する事が重要です。

脱毛するほど炎症が強い場合は必ず医師に診て貰って下さい。

油分の摂取量やビタミンB群など食事内容が皮脂の量に大きく影響しますので食事の見直しも検討しなければなりません。

ストレスも皮脂に影響しますので生活習慣からアプローチする必要もあるかもしれません。

— 治療方法 —

①ステロイド外用薬

②抗アレルギー薬

③抗真菌薬

④食事の改善

⑤生活の改善

粃糠性脱毛症とは??その正体は脂漏性皮膚炎による脱毛症!!

粃糠性脱毛症という言葉があります。

粃糠(ひこう)とはフケの事です。

頭皮にフケが多く存在している状態での脱毛症のことを総称して粃糠性脱毛症と言っているのでしょう。

これは正式な病名ではありません。

症状を指したものであり当然、色々な疾患が含まれているはずです。

脂漏性皮膚炎や乾癬、アトピー性皮膚炎、白癬菌感染症、毛じらみ、扁平苔癬など色々あるだろうと思います。

通常はフケが脱毛症の原因になる事はなく

炎症によりフケが出ていると考えます。

炎症が起きる原因を考えなければならないと思います。

これは多くは脂漏性皮膚炎による脱毛症だと思われます。

デュタステリド(ザガーロ)で脂漏性皮膚炎の治療が出来るの??

AGAの治療薬のデュタステリドで脂漏性皮膚炎を治療出来ないのでしょうか。

皮脂腺には5αリダクターゼⅠ型が多く存在していることから皮脂の分泌に関わっていると考えられています。

デュタステリドは5αリダクターゼⅠ型の阻害作用があり頭皮からの皮脂の分泌量を減らす可能性があると言われて来ました。

もしそうなら脂漏性皮膚炎の症状にいい方向に作用します。

しかし、残念ながらこれに関してはあまり研究されていません。

一つ文献を見てみましょう。

JAMAで2012年にBhasin S達が発表したものです。

『Effect of testosterone supplementation with and without a dual 5α-reductase inhibitor on fat-free mass in men with suppressed testosterone production: a randomized controlled trial.』

2005年から2010年の間に139人の男性で脂肪量、筋力量、性機能、前立腺容積、皮脂産生量、ヘマトクリット、血清脂質量の変化を調べています。

結果、デュタステリド内服群とプラセボ群で違いは認められませんでした。

この結果からすると脂漏性皮膚炎の治療には効果がなさそうです。

しかし、実験の人数も少ない検証ですし、その他の研究も行われていないのでデュタステリドが頭皮の皮脂量を減らす可能性はまだ残されているかもしれません。

もし、患者さんにAGAと脂漏性皮膚炎の両方の症状があるのであればフィナステリドでなくデュタステリドを選択するのも一つの方法かもしれません。

理論上はデュタステリドは皮脂を減らす可能性があるからです。

駅前AGAクリニックでは全国4院、東京新宿、大阪梅田、京都烏丸、岡山のすべてのクリニックで一貫した最新の薄毛治療を行っております。

もちろん頭皮マイクロスコープによる脂漏性皮膚炎の診断から、脂漏性皮膚炎による脱毛症の治療まで最新の医療知見のもと積極的に行っております。

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