急速な円形脱毛症の治療!メソセラピー局所免疫療法について

急速進行性円形脱毛症

円形脱毛症には様々なタイプがあります。

ピンポン玉程度の円形の脱毛斑が一つだけ出来るようなものから、全身の毛髪が全てなくなるものまで幅広いです。

良性なものは自然経過で完治することも多いです。

しかし、世間一般で考えられている以上に円形脱毛症の予後は悪いのです。

円形脱毛症の1/3は一年以上継続する慢性型に移行し、慢性型の45%は全頭型/汎発型に移行するのです。

予後が悪いと言っても毛髪が無くなってしまうだけなので命には影響はありません。

それでも精神的な苦痛は計り知れません。

特に若年性の円形脱毛症は予後が悪くなることが多いと分かっています。

また、重症型の円形脱毛症は急激に発症することがあります。

今回は急激に発症するタイプの円形脱毛症、急速進行性円形脱毛症について、駅前AGAクリニックの医師が解説します。

— 目次 —

急速進行性円形脱毛症とは

急性進行性円形脱毛症とは、名前から想像できるように発症してからあっという間に進行するタイプの円形脱毛症です。

この脱毛症は、進行が早く数カ月で一部の毛髪が抜けきってしまうことがあります。

このように活動性が高い円形脱毛症は予後が悪いと言われています。

最悪の円形脱毛症と言われる全頭型/汎発型に移行する患者さんの70%がこのように急激に発症します。

これを食い止める方法はほとんどありません。

直ぐに脱毛面積が拡大していき50%以上の面積の毛髪が抜けてしまう劇症型になってしまいます。

こうなってしまうと自然治癒率は7%まで落ち込んでしまいます。

― POINT ―
✔︎急速進行性脱毛症は進行が早い
✔︎脱毛が頭部全体に広がる可能性が高い
✔︎全頭型・汎発型に移行すると食い止めることは難しい

急速進行性円形脱毛症の原因って??

では、急性進行性円形脱毛症はなぜ発症するのでしょうか。

円形脱毛症の原因として考えられているものについて説明します。

自己免疫疾患

円形脱毛症の原因として有力視されているものとして、自己免疫疾患があります。

自己免疫疾患とは、本来外部からの侵入物を除去する働きのある免疫細胞が、なんらかの原因により、体の一部を異物とみなして攻撃してしまう症状です。

これにより、毛根が攻撃されて、円形脱毛症が発症すると考えられています。

精神的ストレス

自己免疫疾患以外に、精神的なストレスが挙げられます。

精神的なストレスを受けると、交感神経が活発に動きます。

精神的なストレスが強すぎたり長く続いたりすると、交感神経に異常が起こります。

その結果、血流が悪くなり、頭部に栄養が届かなくなってしまうのです。

こうして脱毛が起こり、円形脱毛症が発症します。

そのほかにも考えられる原因はいくつかありますが、上記の2つが確かな原因として考えられていいます。

― POINT ―
✔︎円形脱毛症は自己免疫疾患によるもの
✔︎これにより毛根が破壊され脱毛が起こる
✔︎精神的なストレスによる血行不良も原因の1つ

一般的な治療方法は?

一般的な円形脱毛症の治療方法として、ステロイドの外用や皮下注射が挙げられますが、ほとんど効果が見込めません。

また、ステロイドの全身治療は副作用が大きすぎるので悩ましいところです。

ステロイドの全身治療は場合によっては命に関わる副作用を起こすこともあり得るからです。

短い期間の間に患者さんは大きな決断を迫られることになります。

ステロイドの全身療法には内服療法、筋注療法、静注療法、内服でのパルス療法、静脈注射によるパルス療法など多くのやり方があります。

しかし、失敗した時のダメージは計り知れないものがあります。

2018年11月に発表された最新のオーストラリアの円形脱毛症のガイドラインでは急速進行性円形脱毛症には積極的に全身療法を検討しなければ回復の望みは少ないとしています。

患者さんには『全身療法』か『かつら』のどちらかの選択が迫られてしまうのです。

ステロイド全身療法の副作用の一例

Bilateral osteonecrosis of the femoral head associated with corticosteroid therapy for alopecia areata: a case report and review of the literature

これは2018年8月にTherapeutics and Clinical Risk Management でYutaka Kuroda 先生が発表した症例報告です。

23歳の女性がパッチタイプ(単発型/多発型)の円形脱毛症に対してステロイド外用治療やセファランチンの内服治療、ステロイドの皮下注射、局所免疫療法(SADBE)、紫外線療法、ステロイドパルス療法とステロイド内服療法で円形脱毛症の完治に成功した症例です。

この方に起きた副作用は両側の足の大腿骨頭壊死症という重大なものでした。

そのため若くして人工股関節置換術が必要な状態になってしまいました。

年齢を考えると将来的には人工関節も磨耗してしまうでしょう。

いつかは再度入れ替えのための手術も必要になるかもしれません。

毛髪の治療に対してここまで行う必要があるのか、問題提起となる報告だと感じます。

少なくとも全身療法は安易に手を出すものでなく経験の豊富な医師が慎重に行うべき難易度の高い治療方法だと言えると思います。

詳しくはこちらをご覧ください。

当院で開発!メソセラピー局所免疫療法って?

上記のような危険なステロイド全身療法ではなく、当院で行なっている安全な治療法を紹介します。

これは駅前AGAクリニック新宿院(本院)の医師、大藪院長が発見した日本発の革命的治療方法「メソセラピー局所免疫療法」です。

メソセラピーとは薬液を頭皮に注入する治療方法ですが、これにより免疫を刺激します

先ほども説明したように、円形脱毛症は毛包組織に対する自己免疫疾患でTリンパ球が関わっていることが分かっています。

従来の局所免疫療法では皮膚の外に抗原となる試薬を塗って免疫応答が起きるように感作させていました。

感作が上手く起きない場合もありますし、急速進行性円形脱毛症では感作している間にどんどん進行してしまいます。

メソセラピー局所免疫療法では頭皮全体に直接薬液を注入します。

これにより感作という方法をとらずに一気に免疫を刺激します。

来院当日から治療開始することが可能で治療範囲も頭部全体をカバーします。

急速進行性円形脱毛症に対する新しい治療が駅前AGAクリニックから誕生したのです。

この治療方法は急速進行性円形脱毛症だけでなく、面積の大きい劇症型や多発型、活動性の高い単発型にも行うことが出来ます。

また、副作用がほとんどないことや痛みやかぶれなどもほとんどないことから初期の円形脱毛症にも積極的に行うことが出来ます。

重症の全頭型/汎発型にも効果が期待できることから今後の円形脱毛症の予後の改善効果など注目される治療方法です。

私達はこの治療方法が今後の円形脱毛症の主な治療法になると考えております。

急速進行性円形脱毛症に対してメソセラピー局所免疫療法を行った症例

この方は発症後2週間で駅前AGAクリニックに来院されています。

2週間でここまで進行しているのは進行が早く予後が悪いことを予見させます。

来院時に引抜き試験陽性で活動性が高いことが分かります。

このような症例では積極的な治療が必要です。

活動性の高さからは最低でもステロイドの皮下注射レベルの治療が必要だと考えられます。

しかし、進行の速さを考えると急速進行性円毛脱毛症が疑われます。

この場合はより積極的な全身療法の適用となるでしょう。

そこまで行わないと予後は厳しいと思われます。

これは治療開始後1週間の状態です。

明らかに急速進行性円形脱毛症と診断がつきます。

ここから局所免疫療法やステロイドの皮下注射を行っても絶望的だと思われます。

発症から5週間でここまで悪化しています。

面積にして50%近くびまん性に脱毛しており劇症型と診断がつきます。

この状態の自然治癒率は7%と言われています。

また、全頭型/汎発型に移行する覚悟を決めなければなりません。

しかし、この患者さんは来院時にメソセラピー局所免疫療法を選択しています。

メソセラピー局所免疫療法は来院当日からの治療が可能で悪化はここまでで食い止めることに成功しています

治療開始後4カ月の状態がこれです。

急速進行性円形脱毛症は4カ月以内に全頭型/汎発型に移行します。

本来であれば毛髪は残っていなかったかもしれません。

これが新しい治療方法のメソセラピー局所免疫療法の劇的な効果なのです。

この方は他にセファランチン内服、ミノキシジル内服、ミノキシジル外用、アンテベートローション外用の治療を併用しています。

全身に全く影響を与えることなく治療に成功しています。

副作用の多い『全身療法』か『かつら』の選択を迫る必要性はありませんでした。

また、この患者さんは同時にFAGAに効果的な薬剤もメソセラピーの薬剤に混ぜています。

円形脱毛症を治すだけでなくその先の次元を目指した治療を行っております。

円形脱毛症を発症する前の状態をも超えることが出来るのがメソセラピー局所免疫療法の驚くべき特徴なのです。

こういった治療を検討中の方は、まずは無料相談から検討してみてはいかがでしょうか。

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まとめ

いかがでしたか?

円形脱毛症は進行が早い可能性があるので、早期の治療がとても重要です。

駅前AGAクリニックではAGAやFAGAだけでなく円形脱毛症の治療にも力をいれております。

全ての脱毛症において最新のガイドラインを超えた治療を目指しています。

円形脱毛症は多くの場合、AGAや FAGAを合併しています。

私達はその患者さんのベストな状態がどういったものか、そして治療方法にはどういう選択肢があるのか常に考えています。

治療に悩みがある方は是非、駅前AGAクリニックでご相談ください。

駅前AGAクリニックは全国に12院あります。

東京新宿、東京北千住、新潟、金沢、四日市、大阪梅田、京都烏丸、岡山、広島、熊本、鹿児島の駅前の便利な場所に位置しております。

完全予約制で他の患者さんとお顔を合わすことはありません。

ご安心して受診してください。

受診の流れはこちらを参考にしてください。

執筆者
田坂洋介
2005年3月 昭和大学医学部卒業
2005年4月 昭和大学医学部付属初期臨床研修センタにて初期臨床研修開始
2007年4月 川崎市立川崎病院 麻酔科後期研修開始
2009年4月 麻酔科標榜医取得
2015年4月 大手毛髪専門クリニックで多数の症例を経験
2017年12月 駅前AGAクリニック大阪梅田院院長
資格:医師免許、麻酔科標榜医、麻酔科学会専門医、麻酔科学会指導医

駅前AGAクリニック【全国13院 東京新宿院東京北千住院京都烏丸院大阪梅田院岡山院鹿児島院 など】

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