抜け毛がひどい・増えたと感じる原因と対策について解説
抜け毛は毎日のように見られる当たり前の生理現象の一種ですが、あまりにも抜け落ちた髪の毛の本数が多いと、このまま薄毛になってしまうのではないかと不安に感じる方もいることでしょう。
しかし、抜け毛をあまりにも気にし過ぎると、そのことがストレスになってさらに頭皮環境を悪化させる恐れがあります。こちらの記事では、正常な抜け毛と異常な抜け毛の見分け方や、抜け毛がひどい場合の対処法について解説します。
— 目次 —
抜け毛の正常・異常の見分け方
抜け毛は誰にでも毎日起こるものですが、本数が増えると不安になる方もいるのではないでしょうか。まずは正常な抜け毛と異常な抜け毛の見分け方について知っておきましょう。
正常な抜け毛
抜け毛は毎日起こる生理現象であり、1日あたり50本から100本は抜け落ちるものです。抜け落ちた髪の毛が目立つようなことがなければ、過度に心配する必要はありません。
また、正常な抜け毛の根元には、白くて透明のゼリーのような見た目をした毛根鞘(もうこんしょう)が付着しています。
毛根鞘は髪の毛を頭皮に結び付ける接着剤のような働きを持ちますが、抜け毛に付着している場合は髪の毛の成長期が終わり、自然に抜け落ちたと考えて良いでしょう。
異常な抜け毛
抜け毛の本数は季節によっても変化しますが、毎日のように100本以上の抜け毛が続くような場合は注意が必要です。朝起きたときに枕に付着している抜け毛が目立つ場合や、ドライヤーをかけた後に床に散らばっている髪の毛の量が明らかに増えている場合は、何らかの脱毛症を発症している恐れがあります。
また、正常な抜け毛とは異なり、異常な抜け毛の根元には毛根鞘が付着しておらず、形がいびつであるケースも少なくありません。抜け毛が明らかに細い場合には、ヘアサイクルの成長期が短縮している可能性が疑われます。
抜け毛がひどい・増えた原因
抜け毛の量が明らかに増えている場合や、抜け落ちた髪の毛根の形状に異常が見られる場合、何らかの脱毛症を発症している可能性も疑われます。抜け毛の量がひどい・増える原因としては以下の例があげられます。
- 加齢
- 生活習慣
- 食生活
- ストレス
- 睡眠時間
- 誤ったやり方でのシャンプー
- ヘアカラーやパーマ
- AGA(男性型脱毛症)
ここでは、抜け毛がひどい・増えた原因について解説します。
加齢
抜け毛がひどい・増えた原因の1つが加齢です。髪の毛は毛母細胞の分裂によって成長しますが、年齢とともに毛母細胞の機能が低下するため、ある程度の抜け毛量の増加が見られるのは仕方がありません。
しかし、髪の毛が生えてから抜け落ちるサイクルには決まった回数があるため、抜け毛があまりにも細い場合は注意が必要です。
生活習慣
生活習慣の乱れも、抜け毛がひどい・増えたと感じる原因の1つです。例えば、運動不足が続くと筋力が低下して筋ポンプの機能が弱くなり、全身の血液循環を悪化させる恐れがあります。
毛母細胞は毛細血管から栄養を受け取って分裂するためのエネルギーに変えますが、血行不良によりエネルギー不足に陥ると、抜け毛のリスクを増加させます。運動不足だけでなく、冷えや過度の飲酒も血行不良を引き起こす要因となるため注意しましょう。
食生活
食生活が乱れた結果、抜け毛の量が増える可能性があります。髪の毛はタンパク質の一種であるケラチンから作られるため、普段の食事にタンパク質が不足していると、抜け毛のリスクを増加させる可能性があります。アミノ酸を再合成してケラチンに変えるためには亜鉛やミネラルが必要となるため、過度の飲酒により消費してしまわないようにしましょう。
また、極端なダイエットにともなって髪の毛を成長させるためのエネルギー不足に陥らないようにする点も重要なポイントです。
ストレス
ストレス状態が継続すると自律神経のバランスが乱れ、夜間も交感神経優位の状態に傾き、血行不良を引き起こす可能性があります。血行不良により抜け毛のリスクが増加する点に関しては先ほど解説した通りです。
また、ストレスが蓄積すると皮脂の分泌量が増大し、剥がれ落ちた角質やほこりと混じり合って毛穴につまり、髪の毛の成長を妨げる可能性があります。
皮脂の過剰な分泌により常在菌の一種であるマラセチアが異常に繁殖すると、脂漏性(しろうせい)皮膚炎にともなう抜け毛を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
睡眠時間
髪の毛は毛母細胞の分裂によって成長しますが、細胞分裂を活発化させるためには、就寝中に十分な量の成長ホルモンが分泌される必要があります。
睡眠時間が不足すると成長ホルモンの分泌量が減少するため、毛母細胞の分裂が滞り、結果として抜け毛のリスクを増加させる可能性があります。
睡眠時間が足りている方でも日中に眠くなる場合は、睡眠の質が低下している恐れがあるため注意が必要です。
誤ったやり方でのシャンプー
毎日のようにシャンプーをしているのに、洗髪後に頭皮のかゆみや赤みが見られる場合、誤ったやり方でシャンプーをしているか、肌質に合っていないシャンプーを使っているのかもしれません。
頭皮のかゆみや赤みが出るような状態が続くと、頭皮環境の悪化にともなって抜け毛の量が増える可能性があります。特に合成界面活性剤を配合したシャンプーは頭皮に与えるダメージが大きいため注意しましょう。
ヘアカラーやパーマ
抜け毛がひどい・増えた原因としては、ヘアカラーやパーマもあげられます。ヘアカラーやパーマに含まれる薬剤は、髪の毛だけでなく頭皮にもダメージを与えます。
ヘアカラーやパーマによる抜け毛量の増加を防ぐためには、施術の頻度を少なくするよう意識しましょう。また、自分でカラーリングをするのではなく、専門家である美容師に頼むとよいでしょう。
AGA(男性型脱毛症)
上記の点を注意していても抜け毛の量がひどい・増える場合にはAGA(男性型脱毛症)を発症している可能性が疑われます。
AGAは思春期以降に発症してゆっくりと進行する点が特徴の脱毛症で、いったん発症すると完治する可能性がないため注意が必要です。
抜け毛の原因で男性、女性の違いはあるの?
抜け毛の原因に関しては、男性と女性とで大きな違いはありません。女性の体内でもわずかながら男性ホルモンが分泌されているため、加齢とともに女性ホルモンの分泌量が減少すると、男性と同様に薄毛になる可能性があります。
女性に見られる代表的な薄毛がFAGA(女性男性型脱毛症)ですが、男性に見られる薄毛とは異なり、局所がはげ上がるような例は多くありません。どちらかといえば、髪の毛全体のボリュームが減少し、地肌が透けて見えるようになる点が特徴です。
抜け毛がひどい・増えた場合の対策
春先や秋口に一時的に抜け毛の量が増えるケースは珍しくありませんが、あまりにも長い期間にわたり抜け毛量の増加が続く場合には、以下の対策を講じることがおすすめです。
- 頭皮マッサージをおこなう
- 正しい食生活を意識する
- 適切な睡眠をとる
- AGAクリニックに通う
抜け毛がひどい・増えた場合の対策について解説します。
頭皮マッサージをおこなう
抜け毛がひどい・増えた場合には、頭皮マッサージを試してみましょう。頭皮マッサージをおこなうと、髪の毛が成長するための栄養を頭皮へと送り届けたり、リラクゼーション作用を得たりする効果が期待できます。具体的な頭皮マッサージの手順は以下の通りです。
- お風呂などで身体と手を温めておく
- 両手の人差し指から小指で首の後ろから後頭部にかけて優しくマッサージする
- こめかみ辺りをクルクルと円を描くようにマッサージする
- 両手の親指から小指で頭皮全体をつかみ動かすようにマッサージする
頭皮マッサージをおこなう際には、爪や指先で頭皮を傷つけないよう、指の腹で優しくマッサージすることがポイントです。頭皮が擦れないようしっかりと押圧し、頭皮全体をスライドさせるイメージでマッサージしましょう。
正しい食生活を意識する
抜け毛がひどい・増えた場合には、正しい食生活を意識することも重要です。頭皮環境の悪化を招く恐れがあるジャンクフードやスナック菓子、脂っこい食べ物は控え、髪の毛の成長をサポートする栄養素を摂取するのがおすすめです。
髪の毛の成長をサポートする栄養素や食品としては、以下の例があげられます。
栄養素 | 働き | 多く含む食品 |
---|---|---|
タンパク質 | 髪の毛を作る原料となる | 肉類・魚類・乳製品・豆類など |
亜鉛 | アミノ酸をケラチンに作り替える | カキ・豚レバー・小麦胚芽・卵など |
ビタミンB2 | 皮脂の過剰な分泌を抑制する | カマンベールチーズ・ハツ・ウナギなど |
ビタミンB6 | タンパク質の代謝を促す | 赤身魚・脂質の少ない肉類・ドライトマトなど |
ビタミンE | 髪の毛や頭皮を老化から守る | ナッツ類・カボチャ・アボカド・大葉など |
日々の食事で不足しがちな栄養素に関しては、サプリメントで補給する方法もあります。
適切な睡眠をとる
髪の毛は寝ている間の毛母細胞の分裂によって成長するため、毎日適切な睡眠をとることが欠かせません。睡眠時間に関しては専門家の間でも意見が分かれますが、一般的には6時間から7時間の睡眠をとることが推奨されています。
また、睡眠の質を高めるため可能な限り早寝早起きして、朝日をしっかりと浴びることがおすすめです。朝日を浴びることで体内時計をリセットし、自律神経のバランスを整える効果が期待できます。
AGAクリニックに通う
セルフケアでは抜け毛の量が減少しない場合、AGAクリニックに通うのがおすすめです。AGAクリニックでは抜け毛や薄毛に関するプロフェッショナルである医師の診察やアドバイスが受けられます。
仮に抜け毛の原因がAGAの場合、セルフケアでの改善は困難なため、クリニックで適切な治療を受けることが求められます。
AGA治療に関するご相談なら新宿AGAクリニックへ
1日あたり50本から100本の抜け毛は誰にでも見られますが、長期間にわたって100本以上の抜け毛が続く場合、AGAを始めとする脱毛症を発症している可能性も疑われるため注意が必要です。な原因で起こるため、まずはなぜ抜け毛が増えているのかクリニックでの診察や検査で確認することが重要です。
駅前AGAクリニックではカウンセリングだけでなく、医師による診察や再診も無料で承っています。抜け毛の増加が心配な方は、無料カウンセリングまでお気軽にお問い合わせください。