枕についた抜け毛が多いとまずい?本数の基準や原因について解説
抜け毛はだれにでも見られる生理現象の一種ですが、朝起きたときに目立つほどの抜け毛が枕に付着していると、薄毛やはげが進行しているのではないかと心配になる方もいるのではないでしょうか。
こちらの記事では、1日に抜ける髪の毛の本数や原因、および枕に付着する抜け毛が何本までなら正常なのかについて解説します。記事の後半では枕に付着する抜け毛を減らすための3つの対策方法も紹介しているので、抜け毛に悩んでいる方は参考にしてください。
— 目次 —
- 1日に抜ける髪の本数は?
- 枕の抜け毛は何本までなら正常なのか?
- 枕に抜け毛がついてしまう原因は?
- 抜けている毛の種類も確認したほうがいい?
- 枕の抜け毛を減らすための方法は?
- AGA治療に関するご相談なら駅前AGAクリニックへ
1日に抜ける髪の本数は?
1日に抜ける髪の毛の本数は、平均すると50本から100本程度です。100本も抜けると多いと思われるかもしれませんが、日本人の毛髪はおよそ10万本あるとされており、100本は全体で見ると0.1%に過ぎません。
季節の変わり目になると1日の抜け毛が150本から200本に増える時期もありますが、一時的な現象のため過度に心配する必要はありません。
抜け毛の多くは髪の毛を洗う際に生じるため、排水溝に詰まる抜け毛の量が増えていないかどうかをチェックするのがおすすめです。
枕の抜け毛は何本までなら正常なのか?
前述の通り抜け毛の多くは髪の毛を洗う際に生じるため、枕に付着している髪の毛の数を確認することは、抜け毛の本数が正常かどうかをチェックするための目安の1つです。
5本~10本前後
1日の間で抜け毛がもっとも多く見られるタイミングは髪の毛を洗うときで、抜け毛全体のおよそ6割から7割がシャンプーの際に抜け落ちると考えられています。
また、ブラッシングやドライヤーを掛ける際にも抜け毛が生じやすい傾向にあるため、枕に付着している髪の毛が5本から10本前後であれば、まず正常な範囲と考えて良いでしょう。
ただし、春先や秋口など季節の変わり目になると一時的に抜け毛の量が増える時期もあるため、慌てずに経過を見守ることが大切です。
20~30本前後
枕に付着している抜け毛の本数が何本以上なら危険といった明確なデータはありませんが、シャワーの際に抜ける髪の毛が全体の6割から7割を占めることを考えると、20本から30本前後の髪の毛が枕に付着している方は注意が必要です。
以前と比べて枕に付着している髪の毛の本数が明らかに増えているようであれば、異常な抜け毛が起こっている可能性もあるため、専門の医療機関の受診を検討するのがおすすめです。
異常な抜け毛がある際に、どこで見てもらえばいいのか分からない方は、薄毛治療を専門としているAGAクリニックを受診すると良いでしょう。
枕に抜け毛がついてしまう原因は?
枕に付着する抜け毛の数が明らかに増えている場合、以下のような原因が疑われます。
- 髪を洗わずに就寝している
- 髪を乾かさずに就寝している
- 枕が清潔な状態でない
- 生活習慣が乱れている
- 季節により一時的に抜け毛が増えている
- AGAが進行している
ここでは、枕に抜け毛がついてしまう6つの主な原因について解説します。
髪を洗わずに就寝している
1日に抜ける髪の毛の本数は50本から100本とされていますが、そのうちのおよそ6割から7割がシャンプーの際に抜け落ちるのは前述の通りです。
髪の毛を洗わずに就寝していると、シャンプーの際に抜け落ちるはずだった髪の毛が寝ている間に抜け落ち、枕に付着する可能性があります。
そもそも50本から100本の髪の毛はヘアサイクルの休止期を迎えているため、放っておいてもいずれは抜け落ちますが、シャンプーの際の摩擦で抜けてしまうだけの話です。
シャンプーが原因で抜け毛が増えるわけではないため、不潔にして頭皮環境の悪化を招かないようにしましょう。
髪を乾かさずに就寝している
髪の毛が短い男性のなかにはシャンプーの後にドライヤーを掛けないで自然乾燥させている方もいますが、頭皮が濡れている時間が長いと、雑菌が繁殖して頭皮環境を悪化させるリスクが増加します。
雑菌が繁殖すると皮脂や汗を分解して不快な臭いが出やすくなるうえ、頭皮に炎症を起こすなどして抜け毛のリスクが増加するため注意が必要です。
また、髪の毛が濡れたままの状態でいるとキューティクルが開きっぱなしとなり、少しのダメージで切れ毛を引き起こしやすくなります。
頭皮や髪の毛が濡れていて良いことは何もないため、シャンプーの後にはドライヤーで適度に乾かすようにしましょう。
枕が清潔な状態でない
寝ている間の抜け毛が目立つ場合、清潔ではない枕で就寝している可能性も疑われます。枕が清潔でないと目に見えない雑菌が頭皮に付着し、炎症を起こすなどして抜け毛リスクを増加させる可能性があります。
枕にカバーやタオルをかけている方は定期的に洗うよう意識しないと、就寝中に分泌された汗や皮脂が付着して雑菌が繁殖するため注意が必要です。
生活習慣が乱れている
枕に付着する抜け毛が増えているのは、生活習慣が乱れているからかもしれません。例えば睡眠不足や睡眠の質の低下が続くと、寝ている間に起こるべき毛母細胞の分裂が停滞し、髪の毛の成長に悪影響をおよぼす可能性があります。
また、偏った栄養バランスの食事を続けていると髪の毛が成長するための栄養が不足し、結果として抜け毛のリスクを高める恐れがあります。
髪の毛が成長するためには毛母細胞が毛細血管から栄養を受け取る必要があるため、ストレスなどが原因で血行不良状態に陥ると、髪の毛の成長を妨げる結果となりかねません。
季節により一時的に抜け毛が増えている
人間の髪の毛は1日あたり50本から100本程度抜け落ちますが、春先や秋口など季節の変わり目になると一時的に本数が増えるケースがあります。
冬から春にかけては寒暖差が大きいため自律神経のバランスが乱れやすく、環境の変化も相まって身体的・精神的ストレスによる抜け毛のリスクが増加します。
秋口に抜け毛が増えるのは、夏場に蓄積された紫外線によるダメージによって頭皮環境が悪化するためです。
AGAが進行している
1日に100本以上の抜け毛が続く方や、枕に20本から30本の髪の毛が付着している方は、AGAが進行している可能性もあるため注意が必要です。
AGAは男性に見られる代表的な脱毛症で、思春期以降に発症し徐々に進行する点が特徴です。発症するとゆっくりとですが確実に進行するため、適切な対処により進行を遅らせ、年齢相応の毛髪量を維持する必要があります。
抜けている毛の種類も確認したほうがいい?
ひと口に抜け毛と言っても長いものもあれば短いものもあり、よく見てみると毛根の形状が異なっているケースも珍しくありません。
そのため、抜け毛の本数だけで一喜一憂するのではなく、抜け落ちた髪の毛の状態もしっかりとチェックする必要があります。
長い毛が抜けている場合
枕に付着している髪の毛や、排水溝に詰まっている抜け毛の長さが、実際に生えている髪の毛と同じ程度の長さであれば、過度に心配する必要はありません。
頭皮から生えている髪の毛と同じ程度の長さの抜け毛は、ヘアサイクルの休止期を迎えて自然に抜け落ちたと考えられるためです。
ヘアサイクルは主に以下の3期に分けられます。
成長期 | 髪の毛が太く・長く成長する時期。 ヘアサイクル全体のおよそ85%から90%を占める |
---|---|
退行期 | 毛母細胞の分裂が鈍くなり、髪の毛の成長が滞る時期。 ヘアサイクル全体のおよそ1%を占める |
休止期 | 髪の毛の成長が完全に停止し、頭皮から抜け落ちるのを待つ時期。 ヘアサイクル全体のおよそ10%から15%を占める |
髪の毛が十分に成長すると休止期を迎え、毛穴の内部で育ってきた新しい髪の毛に押し出されるようにして抜け落ちます。
抜け毛が長く、毛根に白いゼリー状の毛根鞘(もうこんしょう)が付着しているようであれば、ヘアサイクルの終わりを迎えて抜け落ちた髪の毛と考えて良いでしょう。
短い毛が抜けている場合
枕に付着している髪の毛や抜け毛が明らかに短い場合、成長期の途中で髪の毛が抜け落ちるなど、頭皮トラブルやヘアサイクルの乱れが疑われます。
髪の毛が途中で切れている方はもちろん、抜け毛が一本の棒のように真っすぐになっている方や、毛根部まで黒くなっている方もヘアサイクルの乱れが疑われるため注意が必要です。
また、抜け落ちた髪の毛が柔らかくて弱々しい方も、髪の毛が十分に成長しないうちに抜け落ちている可能性があります。
枕の抜け毛を減らすための方法は?
朝起きたときに枕に付着している抜け毛が気になる方は、次のような方法で対処するのがおすすめです。
- 就寝前は清潔な状態にする
- 生活習慣を改善する
- AGAクリニックを受診する
ここでは、枕の抜け毛を減らす3つの方法について解説します。
就寝前は清潔な状態にする
枕の抜け毛を減らすためには、就寝前に頭皮や寝具を清潔にしておく必要があります。洗髪をせずに寝るとシャンプーの際に抜け落ちるはずだった髪の毛が枕に付着するリスクが増加します。
寝る前に適切な方法でシャンプーを行い、洗い終えたら清潔なタオルに余分な水分を吸着させ、速やかにドライヤーで頭皮や髪の毛を適度に乾かしましょう。
頭皮の乾燥は肌荒れや抜け毛などのトラブルを引き起こす原因となるため、洗髪後に頭皮専用の保湿剤でうるおいを与えるのもおすすめです。
枕を頻繁に洗うのは大変なので、枕カバーやタオルを定期的に選択し、清潔に保つよう心がけましょう。
生活習慣を改善する
髪の毛は日々の食事から摂取する栄養素によって作られるため、以下のような栄養素および食品を積極的に摂取するのがおすすめです。
栄養素 | 期待される働き | 多く含む食品 |
---|---|---|
タンパク質 | 髪の毛を作る原料となる | 肉・魚・豆類・乳製品など |
ビタミンB群 | 皮脂の分泌量をコントロールする 頭皮の状態を健康に保つ |
レバー・マグロ・カツオ・玄米・ブロッコリー・乾燥わかめなど |
ビタミンC・E | 頭皮を酸化から守る 頭皮への血行を促進する |
柑橘(かんきつ)類・パプリカ・アーモンド・アセロラ・モロヘイヤなど |
亜鉛 | アミノ酸をケラチンに再合成する | 牡蠣(かき)・豚レバー・赤身の牛肉など |
特定の栄養素だけを摂取するのではなく、さまざまな栄養素をバランスよく日々の食事メニューに取り入れるのがポイントです。
AGAクリニックを受診する
上記のセルフケアでは抜け毛が治まらない方や、枕に付着する髪の毛が減らない方は、一度AGAクリニックを受診するのがおすすめです。
AGAクリニックの医師は抜け毛や薄毛治療に特化しているため、一人ひとりに適した治療法やアドバイスなどを提案してくれます。
また、多くのAGAクリニックでは無料でカウンセリングを行っており、実際に治療を受ける前になんでも相談してみると良いでしょう。
AGA治療に関するご相談なら駅前AGAクリニックへ
AGA治療に関するご相談なら、駅前AGAクリニックまでお気軽にお問い合わせください。枕に付着する髪の毛は誰にでも見られますが、20本から30本の抜け毛が長く続くようであれば、何らかの頭皮トラブルや脱毛症を発症している可能性が疑われます。
特に男性に見られる代表的な脱毛症であるAGAは進行型という厄介な特徴があるため、発症が疑われる際には適切に対処しなければなりません。
駅前AGAクリニックではAGA治療を専門としているうえ、無料でカウンセリングも行っているため、抜け毛に関するお悩みをお持ちの方は何でもご相談ください。