抜け毛予防・対策はできる?食べ物や薬での改善方法を解説

抜け毛予防・対策


男性の方だけではなく女性の方も抜け毛に悩まされている方は多くいらっしゃいます。1日に50本から100本程度の抜け毛であればそこまで心配する必要はありませんが、100本以上の抜け毛が長く続く方は何らかの脱毛症の発症も疑われるため注意が必要です。


こちらの記事では抜け毛がどのようにして起こるのかに関するメカニズムについて解説するとともに、食べ物やヘアケア、薬による抜け毛予防・対策法をご紹介します。排水溝に詰まる髪の毛が増えたことなどにお悩みの方は参考にしてください。

— 目次 —

抜け毛はどのような原因で起こるのか?


抜け毛はヘアサイクルにともなって起こる生理現象の一種ですが、あまりにも抜け毛の数が目立つ場合、何らかの病気や頭皮トラブルを引き起こしている可能性があります。


はじめに、男性および女性に見られる抜け毛の原因について解説します。

男性の抜け毛の原因


男性の抜け毛が目立つ原因としてはAGAやストレス、頭皮環境の乱れなどが挙げられます。AGA(Androgenetic Alopecia)は男性に見られる代表的な脱毛症の1つで、思春期以降に発症してゆっくりと進行する点が特徴です。


AGAの原因の1つである5α-リダクターゼと呼ばれる酵素は、主に前頭部や頭頂部に分布しているため、AGAを発症すると額の生え際や頭頂部を中心に抜け毛の量が増加します。


AGAの主な原因は遺伝的ですが、ストレスや頭皮環境の悪化といった要因が加わると、AGAにともなう抜け毛がさらに悪化する恐れがあるため注意が必要です。


ストレス状態が続くと自律神経のうち交感神経が優位に傾き、血管が収縮して血行を阻害するため、頭皮に送られる血液量の減少により抜け毛のリスクが増加します。

女性の抜け毛の原因


女性の抜け毛が増える原因の1つが、FAGA(Female Androgenetic Alopecia)です。FAGAは主にホルモンバランスの乱れによって発症する点が特徴で、更年期や産後など女性ホルモンの分泌量が激減するタイミングで多く見られます。


女性ホルモンには髪の毛のハリやコシを保ったり、ヘアサイクルの成長期を維持したりする作用があるため、更年期や産後に女性ホルモンの分泌量が激減すると、抜け毛のリスクが増加する傾向にあります。


また、過度のダイエットにより極端な栄養不足状態が続くと、髪の毛を成長させるためのエネルギーが不足し、粃糠性(ひこうせい)脱毛症を引き起こしやすくなるため注意が必要です。

食べ物による抜け毛予防・対策法


人間の髪の毛は日々の食事から摂取する栄養素によって作られています。また、頭皮環境を良好に保つためにも、栄養バランスに気を付けて食事を摂る必要があります。


髪の毛の成長や良好な頭皮環境の維持に必要な栄養素、および食品は以下の通りです。

栄養素 期待できる効果 多く含む食品
タンパク質 髪の毛を作る際に原料となる 肉類、卵、乳製品など
亜鉛 アミノ酸を髪の毛の原料となるケラチンへと再合成する 牡蠣(かき)、豚レバー、チーズなど
鉄分 全身に酸素を運ぶ あさり、鶏レバー、赤身の牛肉など
ビタミンB群 皮脂の分泌量を調整するなど頭皮を健康に保つ にんにく、ピスタチオ、レバーなど


ここでは、食べ物による抜け毛予防・対策法について解説します。

タンパク質:肉類、卵、乳製品など


髪の毛はタンパク質の一種であるケラチンから作られるため、原料となるタンパク質を日々の食事から摂取することが欠かせません。


18歳から49歳の方は摂取エネルギーの13%〜20%、50歳から64歳の方は14%〜20%、65歳以上の方は15%〜20%をタンパク質から補うことが推奨されています。


タンパク質は肉類や魚類、卵、乳製品などに多く含まれており、日常の献立に上手に取り入れましょう。

亜鉛:牡蠣、豚レバー、チーズなど


髪の毛の健全な成長を促すためには、タンパク質だけでなく亜鉛も摂取する必要があります。


食事から摂取したタンパク質はそのまま髪の毛に作り替えられるわけではなく、いったんアミノ酸のレベルにまで分解され、その後、体内の酵素の働きで再合成されて身体の必要な箇所へと送られます。


髪の毛はタンパク質の一種であるケラチンから作られますが、アミノ酸をケラチンへと作り替える際に重要な働きをするのが亜鉛です。


2020年に感染が爆発的に広がった新型コロナウイルスの症状の1つが抜け毛ですが、亜鉛が不足している方に多く見られる傾向があります。
1日に摂取する亜鉛の目安は18歳から74歳の男性で11mg、75歳以上の男性で10mg、18歳以上の女性で8mgとされています。

鉄分:あさり、鶏レバー、赤身の牛肉など


鉄分の主な働きは、全身の隅々にまで酸素を運搬する点です。
脳に送られる酸素が減少すると、疲労感やめまい、たちくらみ、頭痛、動悸、息切れといった症状が出やすくなります。


また、鉄はヘモグロビンを合成する際に必要なだけでなく、DNAを合成する酵素が活性化する際にも必要とされるため、鉄分が不足するとびまん性脱毛症を発症するリスクが増加します。


びまん性脱毛症はどちらかと言うと女性に多く見られる脱毛症で、髪の毛全体のボリュームが減少し、地肌が透けて見えやすくなる点が特徴です。


1日に必要な鉄分の目安量は男性が10mg、女性が18mgです。女性は月経などで血液が失われるため、意識して鉄分を摂取するよう心がけましょう。

ビタミンB群:にんにく、ピスタチオ、レバーなど


ビタミンB2やビタミンB6には皮脂の分泌量をコントロールして良好な頭皮環境を維持したり、ターンオーバーを活性化させたりする作用があります。


健康な髪の毛を成長させるためには良好な頭皮環境が不可欠なので、普段からニンニクやレバー、ピスタチオなどを積極的に摂取しましょう。
ビタミンB2の摂取量は男性が1.3mg〜1.6mg、女性が1.0mg〜1.2mgです。

食事での摂取が難しい場合はサプリメントの服用がおすすめ


上記の栄養素および食品はバランスよく摂取することが重要です。特定の食品だけを多く摂取しても、突然髪の毛が増えるようなことはありません。


仕事が忙しい方や育児中で十分な栄養が摂れない方は、サプリメントを服用する方法もあります。あくまでも栄養は日々の食事から摂取し、足りない分だけをサプリメントに頼りましょう。

ヘアケアによる抜け毛予防・対策法


抜け毛の量が気になる方は、間違ったヘアケアや肌質に合わないシャンプーが原因で、頭皮環境の悪化を引き起こしている可能性があります。


頭皮環境を改善・維持するためには以下の方法でヘアケアを行うことがおすすめです。

  • 正しいシャンプーを行う
  • シャンプーの種類を見直す
  • ヘアトニック・育毛剤を使用する


ここでは、ヘアケアによる抜け毛予防・対策法について解説します。

正しいシャンプーを行う


頭皮環境を改善して抜け毛を予防するためには、シャンプーを以下の手順で正しくおこなう必要があります。

  1. シャンプーの前に髪の毛をとかしておく
  2. 髪の毛だけでなく頭皮も予洗いする
  3. シャンプーを手のひらでしっかりと泡立てる
  4. 頭皮マッサージを行うイメージで洗髪する
  5. シャンプーが頭皮に残らないようしっかりとすすぐ


シャンプーをする際には、事前にくしやブラシで髪の毛をとかしておいてください。髪の毛をとかしておくとある程度の汚れを落とせるうえ、シャンプーの際に指通りがよくなり、髪の毛にかかる負担を減らすことが期待できます。


予洗いをする際には髪の毛だけでなく、頭皮もしっかりと濡らしておきましょう。予洗いを終えたら手のひらでシャンプーをしっかりと泡立て、何箇所かに分けて付けたら頭皮マッサージを行うイメージで洗髪します。


髪の毛を洗い終えたら、シャンプーが頭皮や髪の毛に残らないよう、しっかりと洗い流しましょう。シャンプーが髪の毛や頭皮に残ると、雑菌が繁殖する温床となるため注意が必要です。


また、洗髪の際には湯温を36℃〜38℃程度に設定してください。湯温が低いと古くなった皮脂を十分に洗い流せず、湯温が高すぎると頭皮に必要な皮脂膜まで根こそぎ洗い流してしまいます。

シャンプーの種類を見直す


毎日シャンプーをしているのに洗髪後のかゆみや頭皮の赤み、フケなどが見られる方は、シャンプーの種類を見直してみましょう。


薬局やドラッグストアで一般的に販売されているシャンプーには洗浄力の強い成分が含まれており、頭皮や髪の毛に大きなダメージを与える恐れがあります。


抜け毛や頭皮トラブルがある方は、医薬部外品やアミノ酸系の薬用シャンプーなどを利用するのがおすすめです。

ヘアトニック・育毛剤を使用する


頭皮環境を良好に導いて髪の毛の健全な成長をサポートするためには、ヘアトニックや育毛剤を利用する方法があります。


ヘアトニックや育毛剤には頭皮の血行を促進したり、皮脂のべたつきを抑えたり、乾燥を予防したりする成分が含まれています。


そのため、自分の肌タイプにあったヘアトニックや育毛剤を選び、根気強くヘアケアに取り組むことが頭皮環境の改善につながります。

薬による抜け毛予防・対策法


セルフケアでは抜け毛の量が減らない方は、AGAクリニックを受診して自分に合った治療薬を処方してもらうのがおすすめです。


AGAクリニックでは主に以下の治療薬を用いて抜け毛の予防を行っています。

医薬品名 効果 副作用
ザガーロ 抜け毛を強く予防 勃起機能不全・射精障害など
プロペシア 抜け毛を予防 リビドー減退など


ここでは、薬による抜け毛予防・対策法について解説します。

ザガーロ


ザガーロは有効成分としてデュタステリドを配合したAGA治療薬の1つです。


デュタステリドにはAGAの原因の1つである5α-リダクターゼを阻害し、ジヒドロテストステロンの生成を抑制し、抜け毛を強く予防する作用があります。


ザガーロは男性ホルモンにアプローチする医薬品のため、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンの生成が抑制されると、勃起機能不全や射精障害を引き起こす可能性があります。

プロペシア


プロペシアは世界で初めて開発・製造されたAGA治療薬で、有効成分としてフィナステリドを配合しています。


フィナステリドには主に2型の5α-リダクターゼを阻害する作用があり、前頭部や頭頂部の抜け毛を予防する際に効果的です。


フィナステリドも男性ホルモンにアプローチする医薬品のため、服用にともないリビドー減退を引き起こす可能性があります。

AGA治療に関するご相談なら駅前AGAクリニックへ


AGAやFAGAをはじめとする脱毛症や抜け毛に関するお悩みをお持ちの方は、駅前AGAクリニックまでお気軽にご相談ください。


駅前AGAクリニックでは男性だけでなく女性の抜け毛や薄毛の改善、円形脱毛症の治療なども専門的に行っています。
カウンセリングは無料で受けられるので、治療法に関するご質問や費用に関するご相談など、専門のカウンセラーまでお問い合わせください。


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