頭皮トラブルはなぜ起こる?その種類や治し方について解説


特に思い当たる理由がないのに、頭皮がボコボコしたりかさぶたができたりと、頭皮トラブルに見舞われるのはなぜでしょう。


こちらの記事では、頭皮に見られるトラブルの種類や特徴、頭皮トラブルに見舞われやすい方の特徴について解説します。記事の後半では頭皮トラブルを改善する方法も紹介しているので、頭皮トラブルにお悩みの方は参考にしてください。

頭皮トラブルの種類は?頭皮にできるボコボコは頭皮湿疹?


頭皮にかゆみや赤み、ボコボコとした腫れが生じる原因として、主に以下5つの疾患を発症している可能性が挙げられます。

  • 接触性皮膚炎
  • 脂漏性湿疹
  • 皮脂欠乏性皮膚炎(乾燥性皮膚炎)
  • 膿痂疹
  • アトピー性皮膚炎

接触性皮膚炎


接触性皮膚炎は、かぶれ症状を引き起こす疾患で、肌の赤みやかゆみ、腫れをともなう点が特徴です。
接触性皮膚炎は大きく刺激性接触皮膚炎と、アレルギー性接触皮膚炎の2つに分類されます。


刺激性接触皮膚炎は肌に触れる何らかの刺激物質によって、タンパク質の一種であるサイトカインなどが生成され、炎症を生じる点が特徴です。
代表的な刺激物質は強い酸性、またはアルカリ性の化学物質です。


例えば毎日のように使っているシャンプーや石けん、マニキュアの除光液による刺激で接触性皮膚炎を発症するケースがあります。


また、パーマやヘアカラーに用いる薬剤や、マニキュアの除光液が刺激物質となるケースもあります。
アレルギー性接触皮膚炎は、何らかの物質を排除しようと身体の免疫機能が過剰に反応し、かゆみやボコボコとした丘疹を生じる点が特徴です。


アレルギー性接触皮膚炎の直接的な原因はアクセサリーなどの金属類や化粧品、衣類、食品、ゴム製品、洗剤、香水などさまざまです。
また、くり返し接触した結果として皮膚炎を発症するケースもあり、自分で原因を特定するのが困難なケースも少なくありません。

脂漏性湿疹


脂漏性湿疹は脂漏性皮膚炎とも呼ばれており、皮脂の分泌量が多い箇所にかゆみや赤み、皮むけなどを引き起こす点が特徴です。
しかし、脂漏性湿疹の初期にはかゆみがないか、あったとしても少ない例も多く、発症に気付くのが遅れるケースも多いです。


脂漏性湿疹は常在菌の一種であるマラセチアが異常繁殖して発症します。


常在菌の一種であるマラセチアは、通常であれば悪さをしないのですが、皮脂の過剰な分泌により異常繁殖すると、皮脂に含まれるトリグリセリドを遊離脂肪酸へと分解して炎症を引き起こします。


脂漏性湿疹はしばしば慢性的な経過をたどるため、発症が疑われる際には速やかに医療機関を受診してください。

皮脂欠乏性皮膚炎(乾燥性皮膚炎)


皮脂欠乏性皮膚炎(乾燥性皮膚炎)はカサカサとした鱗屑(りんせつ)、かゆみ、赤みなどが特徴の炎症性皮膚疾患の1つです。


どちらかと言うと下半身を中心に見られますが、誤ったヘアケアや肌質に合っていないシャンプーなどが原因で頭皮に発症するケースもあります。
特に秋から冬にかけて、空気が乾燥する時期に発症する例が多いため注意が必要です。

膿痂疹


膿痂疹(のうかしん)は、細菌に感染した結果として発症するのが特徴です。


原因菌としては、黄色ブドウ球菌や化膿(かのう)レンサ球菌、A群ベータ溶連菌などが挙げられます。
皮脂欠乏性皮膚炎(乾燥性皮膚炎)とは異なり、夏場に多く見られる傾向にあります。

アトピー性皮膚炎


アトピー性皮膚炎は、かゆみをともなう湿疹ができたり、治ったりを繰り返す炎症性皮膚疾患の一種です。


明確な原因は分かっていませんが、遺伝やアレルギーを発症しやすい体質が関わっているのではないかと考えられています。


また、ストレスや発汗、ダニ、ホコリなどが原因で症状が悪化するケースも多々あります。

 

頭皮トラブルや湿疹が起こる原因は?


ここまで頭皮トラブルを引き起こす皮膚疾患を紹介しましたが、それ以外にも以下の原因で湿疹やかゆみを引き起こすケースがあります。

 

  • 生活習慣の乱れ
  • ストレス
  • 誤ったヘアケア
  • アレルギー

生活習慣の乱れ


頭皮トラブルや湿疹を引き起こす原因の1つが生活習慣の乱れです。
例えば睡眠不足や睡眠の質の低下が続くと、寝ている間に分泌される成長ホルモンの量が減少し、ターンオーバーに悪影響をおよぼします。


ターンオーバーは肌が生まれてから角質となって剥がれ落ちる周期を意味しており、年齢×1.5日周期で繰り返されるのが一般的です。


しかし、睡眠不足などが原因でターンオーバーが乱れると、本来であれば剥がれ落ちるべき角質が表皮に留まり、皮膚がボコボコと分厚くなる恐れがあります。


また、スナック菓子や洋菓子、揚げ物など脂質の多い食事を好んで摂取すると、皮脂の分泌量が増加して脂漏性湿疹などの発症リスクが増加します。

ストレス


ストレスも頭皮トラブルや湿疹を引き起こす原因の1つです。
ストレス状態が続いて自律神経のバランスが乱れると、血管が収縮して血行不良を招きがちです。


血行不良により頭皮へと送られる血液量が減少すると、頭皮トラブルの解消にも時間が掛かります。

誤ったヘアケア


頭皮トラブルや湿疹を引き起こす原因の1つが誤ったヘアケアです。
例えば洗髪の際に爪や指先で頭皮を擦ると、ひっかき傷やかさぶたができる可能性が高くなります。


また、洗浄力の強すぎるシャンプーを使っていると頭皮を守るべき皮脂膜まで失われ、皮脂欠乏性皮膚炎(乾燥性皮膚炎)の発症リスクが増加します。

アレルギー


アレルギーも頭皮トラブルや湿疹を引き起こす原因の1つです。
日常的に触れる金属や化粧品、洗剤などに対するアレルギーを持っていると、アレルギー性接触皮膚炎の発症リスクが増加します。


また、アレルギーを起こしやすい体質の方は、アトピー性皮膚炎の発症リスクも増加すると分かっています。

頭皮の赤みや湿疹を治す方法はある?


頭皮のかゆみや湿疹などが、生活習慣や普段のヘアケアに起因するようであれば、以下の方法での改善が期待できます。

  • 頭皮に合うシャンプーを使う
  • 生活習慣を整える
  • ストレスを溜めないようにする

頭皮に合うシャンプーを使う


頭皮のかゆみや湿疹を改善・予防するためには自分の肌質に合ったシャンプーを使うようにしましょう。
例えば毎日洗髪しているのに頭皮のかゆみや赤みが出る方は、シャンプーが肌質に合っていない可能性が疑われます。


市販のシャンプーには頭皮への刺激が強い商品も多いため、アミノ酸系の洗浄力がマイルドな薬用シャンプーなどがおすすめです。

 

生活習慣を整える


赤みやかゆみなどの頭皮トラブルを改善・予防するためには生活習慣を整えることも欠かせません。


睡眠不足は成長ホルモンの分泌量を減少させ、ターンオーバーが乱れる原因となるため、毎日6時間から7時間の睡眠をとるよう心がけましょう。
睡眠の質の低下も肌トラブルのリスクを増加させるため、可能な限り早寝早起きを心がけ、適度に身体を動かすなど工夫が必要です。


肌は毎日の食事から摂取した栄養素によって作られるため、三大栄養素やビタミン、ミネラルをバランス良く摂取するよう意識しましょう。

ストレスを溜めないようにする


ストレスは万病の元とも言われますが、頭皮トラブルのリスクを高める一因でもあるため、なるべく溜めこまないようにしましょう。


ストレスの発散方法は人それぞれですが、身体を動かすのが好きな方はスポーツを楽しんだり、週末にハイキングに出かけたりすると良いでしょう。
運動が苦手な方は趣味に没頭する時間を設けたり、仲の良い友人とおしゃべりを楽しんだりする方法があります。

セルフケアで治らない場合はどうしたらいい?


上記のセルフケアで改善が見られない場合、専門のクリニックを受診するのがおすすめです。
クリニックでは塗り薬や飲み薬、抗真菌薬入りのシャンプーなどで症状の改善を図ります。


それぞれの治療法についてさらに詳しく解説します。

塗り薬


脂漏性湿疹やアトピー性皮膚炎による頭皮の赤みやかゆみは、ステロイドを配合した塗り薬で改善を図るのが一般的です。
ステロイドを配合した塗り薬には炎症を鎮める作用があるため、脂漏性湿疹やアトピー性皮膚炎にともなうかゆみの改善に効果的です。


ステロイドと聞くと効果が強い代わりに副作用のリスクも高いイメージがありますが、塗り薬の場合は血管に入る量が微量のため全身に影響を与えるような副作用のリスクは低いと言えます。


ステロイドを配合した塗り薬は薬局で購入できるものもありますが、症状によって強さを変える必要があるため、専門のクリニックで処方してもらいましょう。

飲み薬


湿疹などの頭皮トラブルに対しては、飲み薬で対処するケースもあります。


代表的な飲み薬が抗ヒスタミン薬やビタミン薬です。
抗ヒスタミン薬には、アレルギーを引き起こす原因となるヒスタミンの働きを阻害し、かゆみや赤み、腫れなどを鎮める効果が期待できます。


ビタミン薬には皮脂の分泌量をコントロールする働きがあるため、脂漏性湿疹などの治療に用いられます。

抗真菌薬入りのシャンプー


脂漏性湿疹の治療には抗真菌薬入りのシャンプーを用いるケースがあります。
抗真菌薬入りのシャンプーにはケトコナゾールなどが配合されており、副作用のリスクが少ない点が特徴です。


脂漏性湿疹の症状が治まった後も、予防目的で使用を継続するケースがあります。

AGA治療に関するご相談なら駅前AGAクリニックへ


頭皮トラブルを引き起こす疾患はさまざまなため、かゆみや赤みなどがなかなか治らない方は、早めに皮膚科や専門のクリニックを受診するのがおすすめです。


生活習慣や誤ったヘアケアが原因の頭皮トラブルはセルフケアで改善できるケースもありますが、外用薬の使用などは専門家に相談してください。


頭皮のかゆみや赤みだけでなく抜け毛が見られる方は、何らかの脱毛症を発症している可能性があります。頭皮トラブルにともない抜け毛が見られる方は、駅前AGAクリニックの無料カウンセリングまでお気軽にご相談ください。


駅前AGAクリニック【全国13院 東京新宿院東京北千住院京都烏丸院大阪梅田院岡山院鹿児島院 など】

無料相談・ご予約(受付時間11:00-20:00)0120-722-969

カウンセリングWEB予約(無料)