中学生で抜け毛が多いのはなぜ?原因や対処法について解説


抜け毛や薄毛は壮年期や中年期以降の悩みと思われがちですが、実際には中学生のなかにも「髪の毛が抜ける」「抜け毛の本数が多い気がする」と悩む方は少なくありません。


多感な時期に抜け毛が増えると、将来薄毛になるのではないかと心配になります。デリケートな悩みのため人に相談できない方もいるでしょう。


本記事では中学生の抜け毛の平均本数や、大量の髪の毛が抜け落ちる際に考えられる病気の可能性について解説します。抜け毛に悩まされている方は参考にしてください。

 

— 目次 —

 

中学生の抜け毛の平均本数はどのくらい?


日本人の髪の毛はおよそ10万本とされており、そのうち0.05%〜0.1%にあたる50本〜100本が抜けては生え変わるといったサイクルを繰り返しています。


季節によって抜け毛の本数が増える時期があり、特に夏から秋にかけての季節の変わり目には、1日に150本〜200本の抜け毛が見られるケースもあります。


秋になると抜け毛が増える主な原因は、夏場の紫外線による頭皮のダメージや、夏バテによる栄養不足・睡眠不足などです。


1日に抜ける抜け毛のおよそ60%はシャンプーのタイミングで起こるため、排水溝に詰まる抜け毛の量をチェックすると抜け毛量のおおよその増減が確認できます。


抜け毛の本数は季節により増減しますが、長期にわたり100本以上の抜け毛が続くようであれば要注意と言えるでしょう。

中学生の抜け毛の原因は?


抜け毛はだれにでも見られる生理現象の一種ですが、特に中学生の場合は以下5つの原因により抜け毛量の増加を招く可能性があります。

  • ストレス
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 生活習慣の乱れ
  • 遺伝
  • 頭皮への刺激


それぞれについて詳しく解説します。

ストレス


中学生の抜け毛が増える原因の1つがストレスです。小学生に比べ中学生になると生徒数が増加したり、遠方まで通学する必要が生じたりと、生活環境の変化によりストレスを感じやすくなります。


ストレスが蓄積すると自律神経のうち交感神経が優位に傾き、血管収縮・血行不良を招きます。血行不良が原因で頭皮に送られる栄養が不足すると、髪の毛の成長が妨げられ抜け毛リスクが増加する訳です。


また、夜間になっても交感神経優位状態が持続すると、睡眠の質が低下して夜間に分泌される成長ホルモンの分泌量が減少します。


成長ホルモンの分泌量が減少すると毛母細胞の分裂が鈍くなり、髪の毛が十分に成長しないうちに抜け落ちるリスクが増加します。

ホルモンバランスの乱れ


ホルモンバランスの乱れも、中学生の抜け毛が増える原因の1つです。思春期になると男性はもちろん、女性も男性ホルモンの一種であるテストステロンの分泌量が増加します。


テストステロンには皮脂の分泌を促す作用があり、剥がれ落ちた角質やホコリなどと混じり合って毛穴に詰まり、ニキビをはじめとする肌トラブルを引き起こしやすくなります。


ニキビが青春のシンボルと呼ばれるのも、思春期にテストステロンの分泌量が増加することと無関係ではありません。


テストステロンの作用で頭皮の皮脂分泌量が増加すると、過剰な皮脂をエサとして常在菌の一種であるマラセチアが異常繁殖し、脂漏性皮膚炎を発症するリスクが増加します。


脂漏性皮膚炎自体が抜け毛を引き起こす訳ではありませんが、頭皮環境が悪化した状態が続くと、髪の毛の成長に悪影響を及ぼし抜け毛リスクが高くなります。

生活習慣の乱れ


中学生の抜け毛が増える原因の1つとしては、生活習慣の乱れも挙げられます。小学生の間は早寝早起きをしていた方も、中学生になると部活や塾などで就寝時間が遅くなる傾向にあります。


友人とのラインのやり取りやゲームなどで夜更かしするケースもあるでしょう。睡眠不足が髪の毛の成長を妨げる点に関しては先述の通りです。


夜更かしが続くと朝ごはんを食べずに学校に行くなど、栄養不足による抜け毛リスクも増加します。思春期は成長期にもあたるため、抜け毛を防ぐためにも十分な栄養の摂取が欠かせません。

遺伝


遺伝も中学生の抜け毛が増える原因の1つです。特に男性は思春期以降になるとAGA(男性型脱毛症)を発症するリスクが増加しますが、AGAの発症には遺伝的要因が深く関わっています


AGAは一般的に年齢を重ねるにつれ発症者が増加しますが、思春期以降に見られる脱毛症のため中学生も無縁ではありません。


AGAの発症に関わる遺伝的要因は両親から受け継ぐため、父親もしくは祖父が薄毛の方は注意が必要と言えるでしょう。

頭皮への刺激


頭皮への刺激も中学生の抜け毛が増える原因の1つです。中学生のなかにはおしゃれ目的でヘアカラーやパーマの施術を受ける方もいます。


ヘアカラーやパーマに用いられる薬剤のなかには頭皮にダメージを与える成分を含む商品もあり、頭皮環境が悪化すると抜け毛リスクも増加します。


普段使っているシャンプーも、頭皮への刺激が強いと抜け毛リスクを高める可能性があるため注意が必要です。


女性の方はいつも同じ箇所で髪の毛を結んでいると、引っ張られた箇所に血行不良を起こし牽引(けんいん)性脱毛症を発症する可能性があります。

【男女別】中学生で抜け毛が気になるのは病気?


長期にわたり中学生の抜け毛が続く場合、何らかの病気を発症している可能性も疑われます。男女共通、および男性と女性に特有の抜け毛をともなう病気について解説します。

男女共通:脂漏性脱毛症・ひこう性脱毛症


中学生の抜け毛が長く続く場合に考えられる男女共通の病気の1つが、脂漏性脱毛症やひこう性脱毛症です。


脂漏性脱毛症は皮脂の過剰な分泌により常在菌の一種であるマラセチアが異常繁殖し、頭皮環境が悪化することで抜け毛リスクを高めます。


脂漏性脱毛症の原因としては脂質の多い食事やストレス、誤ったヘアケアなどが挙げられます。


ひこう性脱毛症は頭皮を覆うほどの大量のフケが発生し、頭皮に炎症を起こして抜け毛リスクを高める病気です。


肥厚性脱毛症の原因は肌質に合っていないシャンプーや頻繁なヘアカラー・パーマ、ストレス、ホルモンバランスの変化などさまざまです。

男女共通:牽引性脱毛症


牽引性脱毛症も中学生の男女に共通して見られる病気の1つです。いつも同じ箇所で髪の毛を結んだり分けたりしていると、引っ張られた先の頭皮に血行不良を起こし、髪の毛の成長が妨げられ抜け毛リスクが増加します。


牽引と言う文字から髪の毛が引っ張られて抜けるイメージを持つ方も多いですが、実際には局所の血行不良が抜け毛リスクを高める原因です。


通常は髪形を変えて頭皮への負担を減らすと症状が軽減しますが、毛包の深くにまでダメージが到達すると、二度と髪の毛が生えて来なくなる恐れもあるため注意する必要があります。

男子中学生:AGA


男子中学生の抜け毛が止まらない場合に考えられる病気がAGA(男性型脱毛症)です。
AGAは男性に見られる代表的な脱毛症で、思春期以降に発症し年齢を重ねるごとに発症率が増加します。


AGAの特徴としては進行型で不可逆性である点が挙げられます。いったん発症すると完治しないため、適切な処置で年齢相応の毛髪量を維持することが大切です。


AGAの主な原因は遺伝のため、生活習慣やヘアケアの見直しなどの対処法では改善が難しい傾向にあります。現在では専門のクリニックで治療が受けられますが、投薬治療に関しては中学生は対象外です。

女子中学生:びまん性脱毛症・FAGA


女子中学生の抜け毛が止まらない際に考えられる病気としては、びまん性脱毛症やFAGA(女性型脱毛症)が挙げられます。


びまん性脱毛症は髪全体のボリュームダウンが特徴で、AGAのように局所がはげ上がる例は多くありません。


びまん性脱毛症の原因は自律神経の乱れや血行不良、ストレス、過度のダイエットによる栄養不足、誤ったヘアケアなどさまざまです。


FAGAは女性に見られる代表的な脱毛症で、ホルモンバランスの急激な変化により発症リスクが増加します。


一般的には更年期の女性や出産後に多く見られますが、思春期にホルモンバランスが乱れると中学生が発症する可能性もあります。

中学生の抜け毛におすすめの対処法は?


中学生の抜け毛は日常の生活習慣やヘアケアが原因で起こるケースが多いため、以下の方法で改善・予防を図るのがおすすめです。

  • 生活習慣を改善する
  • ヘアケアを見直す
  • 病院を受診する


それぞれについて詳しく解説します。

生活習慣を改善する


抜け毛が気になる中学生の方は、日常の生活習慣を見直してみましょう。睡眠不足は自律神経やホルモンバランスの乱れを招き、抜け毛リスクを高めるため十分な睡眠時間を確保し、睡眠の質を維持する必要があります。


適切な睡眠時間に関しては諸説ありますが、一般的には1日あたり6〜8時間の睡眠を確保するのが目安です。


寝る直前までスマホの明るい画面を眺めていると脳が興奮して睡眠の質が低下するため、就寝の1時間前にはスマホの電源を切り、脳や身体を睡眠モードに切り替えましょう。


夜更かしは睡眠の質を低下させる主な要因のため、可能な限り早寝早起きを心がけ、朝日を浴びて体内時計をリセットするよう意識してください。

ヘアケアを見直す


抜け毛を改善・予防するためには、日常のヘアケアの見直しも必要です。次のようなヘアケア法は抜け毛リスクを高めると知っておいてください。

  • 頭皮をゴシゴシ擦る
  • 熱いお湯で髪の毛や頭皮を洗う
  • ドライヤーを使わずに自然乾燥させる


洗髪の際に頭皮をゴシゴシ擦ると、炎症を起こしたり頭皮を傷つけたりして、頭皮環境を悪化させる恐れがあります。


熱いお湯で髪の毛や頭皮を洗うと、頭皮を守るべき皮脂まで洗い流してしまい、乾燥による抜け毛リスクを高めます。


ドライヤーを使わずに自然乾燥させていると湿った環境を好む雑菌が繁殖し、脂漏性脱毛症の発症リスクが増加するため注意が必要です。


毎日の洗髪にもかかわらず頭皮のかゆみや赤み、抜け毛が収まらない方は、アミノ酸系の洗浄力がマイルドなシャンプーを試してみましょう。

病院を受診する


生活習慣やヘアケアの見直しなどセルフケアでは抜け毛が収まらない方は、病気の可能性もあるため早めに病院を受診してください


抜け毛だけでなく頭皮の赤みやかゆみも見られる方は、皮膚科を受診して皮膚疾患を発症していないか診てもらいましょう。


頭皮に目立つ症状がない方は、AGA(FAGA)専門のクリニックで診てもらうのがおすすめです。中学生の方がクリニックで治療を受ける際には、法定代理人の同意が必要です。

AGA治療に関するご相談なら駅前AGAクリニックへ


中学生の抜け毛は主に生活習慣の乱れや誤ったヘアケアが原因で起こりますが、場合によっては何らかの病気を発症している可能性もあるため注意が必要です。


抜け毛に加えて頭皮のかゆみや赤みが見られる方は、皮膚科で検査してもらうのがおすすめです。抜け毛以外の症状が見られない方は、駅前AGAクリニックまでご相談ください。


駅前AGAクリニックでは法定代理人(親権者など)の同意を得たうえで、症状に応じた治療法を案内しています。まずは無料カウンセリングまでお気軽にお問い合わせください。


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