抜け毛に悩んだら病院に行くべき?何科を受診すればいいの?
抜け毛はだれにでも見られる生理現象の一種ですが、本数があまりにも多い方や頭皮にかゆみや炎症が見られる方は、何らかの病気を発症している可能性が疑われます。
異常な抜け毛が見られる場合は病院で治療を受けられますが、何科を受診すればいいのか分からないという方も少なくありません。
本記事では抜け毛に悩む方が受診すべき診療科と判断基準、病院選びのポイントを解説します。
抜け毛に悩まされている男性・女性の方は参考にしてください。
— 目次 —
抜け毛に悩まされている男性・女性の方は参考にしてください。
抜け毛に悩んだら病院に行くべき?
抜け毛に悩んでいる際に病院に行くべきかどうかは、抜け毛の本数やその他の症状が見られるかどうかにも左右されます。
日本人の髪の毛はおよそ10万本とされており、ヘアサイクルの休止期を迎えたおよそ0.05〜0.1%が毎日のように抜け落ちます。
1日当たりの抜け毛はおよそ50〜100本の計算ですが、秋口や春先など季節の変わり目には150〜200本の抜け毛が見られるケースも少なくありません。
病院を受診する判断基準としては100本以上の抜け毛が数ヶ月以上続いており、以前に比べて髪全体のボリュームダウンが見られる点が挙げられます。
抜け毛だけでなく頭皮に赤みやかゆみなど炎症の兆候が見られるようであれば、皮膚疾患の可能性も疑われるため、早めに病院で診てもらうのがおすすめです。
【症状別】抜け毛は何科を受診すべき?
抜け毛が気になる際に何科を受診するのかは個人により異なります。
- 男性の抜け毛
- 女性の抜け毛
- 子供の抜け毛
- ストレスによる抜け毛
- コロナによる抜け毛
ここでは、上記の5つに分けて受診すべき診療科を紹介します。
男性の抜け毛
男性の抜け毛が増えてきた際に考えられる病気の1つがAGA(男性型脱毛症)です。AGAは思春期以降に発症する脱毛症で、年齢とともに発症率が増加する傾向にあります。
AGAには進行型の特徴があり、抜け毛が増えているのを放置していると徐々に確実に薄毛が進行するため注意しなければなりません。
AGAの治療は皮膚科もしくは専門のクリニックで受けられますが、皮膚科では一般的に投薬治療しか受けられません。
AGA治療専門のクリニックでは投薬治療以外にも注入療法(メソセラピー)やLED治療、自毛植毛などさまざまな治療を選べる点がメリットの1つです。
主に遺伝的な要因で発症するAGAはセルフケアでの改善が困難なため、経験豊富なAGA治療専門医に相談するのがおすすめです。
女性の抜け毛
主に遺伝的要因で発症リスクが増加する男性の薄毛に比べ、女性の抜け毛は以下に挙げるさまざまな原因が複雑に絡み合った結果として発症する傾向にあります。
- ホルモンバランスの変化
- 栄養不足
- 血行不良
- 頻繁なパーマやヘアカラー
- 頭皮が引っ張られる髪形
- 病気
女性の場合も抜け毛以外に症状が見られないようであれば、AGA(FAGA)治療を専門に行っているクリニックを受診するのがおすすめです。
抜け毛以外に体調不良が見られる方は、甲状腺機能障害や鉄欠乏性貧血などの病気を発症している恐れがあるため、内科を受診してください。
抜け毛にともない更年期障害や婦人科系の疾患が疑われる際には、かかりつけの婦人科で診てもらうと良いでしょう。
子供の抜け毛
子供の抜け毛が気になる方は、最初に小児皮膚科で診てもらいましょう。皮膚疾患が原因の抜け毛であれば、適切な治療で改善が期待できます。
年齢を問わずに発症する円形脱毛症は、およそ25%が15歳以下で発症するとされています。低年齢で発症すると難治化する傾向にあるため、早めの治療が欠かせません。
子供を中心に多く見られる脱毛症としては抜毛症も挙げられます。抜毛症は正確に言うと脱毛症ではなく、自分で自分の髪の毛や体毛を引き抜いてしまう精神障害の一種です。
子供が自分の髪の毛や体毛を引き抜くようであれば、小児皮膚科ではなく心療内科を受診してください。
ストレスによる抜け毛
ストレスの自覚があり抜け毛が増えている方は、心療内科を受診すると良いでしょう。ストレスが蓄積すると自律神経のバランスが乱れ、髪の毛の成長に悪影響を及ぼします。
自律神経のバランスが乱れた状態が続くと、ホルモンバランスにも乱れが生じ抜け毛リスクが高くなります。
抜け毛の原因がストレスの場合、発毛剤を服用しても十分な効果が得られません。まずは専門医の診察を受け、ストレスの原因を特定して取り除く必要があります。
コロナによる抜け毛
2020年に世界中で爆発的に流行した新型コロナウイルスですが、感染後の抜け毛に悩まされる方が増加しています。
コロナによる抜け毛が増えている方は、皮膚科もしくはAGA(FAGA)治療専門のクリニックを受診するのがおすすめです。
後遺症で抜け毛が増える方の特徴の1つが亜鉛不足です。専門のクリニックでは、投薬治療だけでなく亜鉛のサプリメントの投与で薄毛の改善を図っています。
抜け毛を改善するための病院選びのポイントは?
抜け毛を改善する際には皮膚科やAGA治療専門のクリニックを受診するのが一般的ですが、病院を選ぶ際には以下3つのポイントをチェックしておきましょう。
- 自分にあった治療法があるか
- 通院しやすいか
- スタッフが親切か
それぞれについて詳しく解説します。
自分にあった治療法があるか
ひと口に抜け毛といっても原因はさまざまで、症状の程度や薄毛の範囲は個人により異なります。そのため、原因に応じた治療法を受けられる病院を選ぶ必要があります。
例えば遺伝的な要因で発症する可能性が高いAGAの場合、男性ホルモンにアプローチする治療薬の服用が欠かせません。
円形脱毛症であれば局所免疫療法やステロイド療法、紫外線療法などを受けられる専門的な病院を選ぶ必要があります。
抜毛症やストレスが原因の抜け毛は治療薬の効果があがらないケースも多いため、根本的な原因を取り除くため心療内科を受診するべきでしょう。
通院しやすいか
抜け毛を改善するために病院を選ぶ際には、通院しやすいかどうか確認しておきましょう。家や職場からのアクセスが悪い病院だと、通うのが面倒になり薄毛リスクを高める可能性があります。
特にAGAは進行型の脱毛症のため、投薬治療と定期的な血液検査が欠かせません。治療に関して不安や心配事がある際にも、アクセスが良い病院であればすぐに相談可能です。
一般的に抜け毛や薄毛を改善する目的で行われる審美治療には健康保険が適用されないため、費用面で負担の少ない病院を選ぶのもポイントの1つです。
スタッフが親切か
抜け毛を改善する目的で病院を選ぶ際には、スタッフが親切かどうか確認しておきましょう。実際にグーグルマップの口コミを見ると、スタッフの応対で通院を続けるかどうか判断している方が少なくありません。
抜け毛や薄毛は非常にデリケートな問題のため、親身になって相談に乗ってくれるスタッフがいる病院なら、継続して通いやすいと考えられます。
AGA治療専門のクリニックでは無料カウンセリングを行っているので、実際の治療に入る前に一度カウンセラーの話しを聞いてみるのがおすすめです。
抜け毛に関するQ&A
抜け毛に関しては、以下3つの質問が多く寄せられています。
- 皮膚科ではどのような薬が処方されるの?
- AGA治療は後悔すると言われているのいるのはなぜ?
- 抜け毛の治療はどのくらい費用がかかるのか?
それぞれの疑問にお答えします。
皮膚科ではどのような薬が処方されるの?
皮膚科でどのような薬が処方されるのかは、抜け毛の原因によって異なります。主な脱毛症と処方される薬は以下の通りです。
抜け毛の原因 | 処方される薬 |
AGA(男性型脱毛症) | フィナステリド内服薬・デュタステリド内服薬・ミノキシジル外用薬 |
FAGA(女性型脱毛症) | ミノキシジル外用薬・スピロノラクトン・パントガールなど |
脂漏性皮膚炎 | ステロイド外用薬・抗真菌薬など |
円形脱毛症 | ステロイド外用薬・カルプロニウム塩化物外用液など |
牽引(けんいん)性脱毛症 | ミノキシジル外用薬・パントガールなど |
AGA治療専門のクリニックでは、発毛効果を促進するためミノキシジル内服薬が処方されるケースもあります。
抜毛症の治療には抗不安薬や向精神薬などを用いますが、心療内科を受診して処方してもらうのが一般的です。
AGA治療は後悔すると言われているのいるのはなぜ?
AGA治療で後悔すると言われる主な理由としては、以下の点が挙げられます。
- 効果を実感できるまでに時間が掛かる
- 費用がかさむ
- 治療を始めたら抜け毛が増えた
- 副作用が出た
AGAは思春期以降に発症してゆっくり進行する脱毛症ですが、治療を始めてヘアサイクルが正常化するまでに半年から1年程度が必要です。
AGA治療をすぐにやめた方のなかには、効果を実感できなくて後悔したという方が少なくありません。また、AGA治療には保険が適用されないため、ある程度の費用が必要なのは間違いありません。
治療を始めて抜け毛が増えるのは初期脱毛と言い、医薬品の効果があらわれ発毛が促進されている証拠です。
AGA治療薬の主な副作用は男性機能の低下ですが、フィナステリド内服薬やデュタステリド内服薬には飲み合わせがないため、ED治療薬の併用で対処する方法もあります。
抜け毛の治療はどのくらい費用がかかるのか?
抜け毛の治療にどのくらいの費用がかかるのか、AGA治療を例に紹介します。
治療法 | 費用の目安(1ヶ月あたり) |
プロペシア(フィナステリド内服薬) | 7,000円~ |
プロペシアジェネリック | 4,000円~ |
ザガーロ(デュタステリド内服薬) | 12,000円~ |
ザガーロジェネリック | 8,000円~ |
ミノキシジル外用薬 | 5,500円~ |
ミノキシジル内服薬 | 5,000円~ |
円形脱毛症や脂漏性皮膚炎の場合、原疾患の治療には保険が適用されます。抜け毛を予防・改善するための治療ではありませんが、原疾患が良くなれば抜け毛も改善する可能性があります。
AGA治療に関するご相談なら駅前AGAクリニックへ
AGAやFAGAの治療に関するご相談なら、駅前AGAクリニックまでお気軽にお問い合わせください。駅前AGAクリニックでは、男性の薄毛はもちろん女性の髪の毛に関するお悩みにもお応えしています。
プライバシーに配慮した完全個室のカウンセリングルームも用意しているため、他の人の目を気にせず抜け毛や薄毛に関して相談できる点もメリットの1つです。
費用に関するご相談や治療法に関するご質問など、専門のカウンセラーにお問い合わせください。