女性のミノキシジル使用で副作用はある?効果・使用方法などを詳しく解説


女性のミノキシジル使用で副作用


ミノキシジルは女性の薄毛を改善する際に用いられる医薬品です。日本皮膚科学会が策定する男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインにおいて、行うよう強く勧めるAランクの治療に位置付けられているのはミノキシジル外用薬のみです。


クリニックによってはミノキシジル内服薬を処方するケースもありますが、外用薬に比べると副作用のリスクが高いため注意が必要です。本記事ではミノキシジルの使用方法や起こり得る副作用について詳しく解説します。

 

— 目次 —

 

女性のミノキシジル使用で起こり得る副作用


薄毛の治療薬として厚生労働省から認可されているのはミノキシジル外用薬ですが、クリニックによってはより高い発毛効果が期待できるミノキシジル内服薬(ミノキシジルタブレット)を処方するケースもあります。


ここでは、ミノキシジルの使用で起こり得る副作用について内服薬と外用薬に分けて解説するとともに、副作用と勘違いしやすい初期脱毛について紹介します。

内服薬の副作用


ミノキシジル内服薬の主な副作用は次の通りです。

  • 動悸(どうき)・息切れ
  • 手足などのむくみ
  • 頭痛・めまい
  • 多毛症
  • 肝機能障害など


ミノキシジル内服薬は国内未承認薬のため、上記の副作用が起こる頻度は不明です。もともとミノキシジルは1960年代のアメリカで高血圧の治療薬として用いられていました。


ところが、ミノキシジルの服用者に発毛が見られたため、低用量のミノキシジル外用薬(ロゲイン)が開発された経緯があります。ミノキシジルには血管を拡張し、血液の循環を促進させる作用があるため高血圧の治療に用いられたのですが、後になり血管拡張作用が動脈にしか及ばないと分かりました。


ミノキシジル内服薬には心臓に負担をかけるリスクがあるため、専門医の指導下で体調変化に注意しながら服用する必要があります。また、決定的な研究や論文は発表されていませんが、ミノキシジルがホルモンバランスに影響を与えるとの説もあります。


女性特有の副作用ではありませんが、ミノキシジル内服薬を服用すると全身の体毛も増える傾向にあるため注意が必要です。

外用薬の副作用


ミノキシジル外用薬は頭皮に塗布するのが特徴で、副作用のリスクが比較的低い点がメリットの1つです。ミノキシジル外用薬の使用で起こり得る1%以上の副作用としては以下の例が挙げられます。

  • 適用部位掻痒(そうよう)感(4.00%)
  • 適用部位発疹(1.40%)
  • 頭部粃糠疹(ひこうしん)(1.07%)
  • 接触性皮膚炎(1.04%)
  • 適用部位紅斑(1.01%)


上記からわかるように、ミノキシジル外用薬の副作用は、主に薬剤を塗布した頭皮にあらわれるのが特徴です。ミノキシジル外用薬は女性も使用できますが、女性に特有の副作用(婦人科系の症状)は報告されていません。


参考:厚生労働省「ミノキシジルのリスク区分

初期脱毛について


ミノキシジルの使用開始からしばらくして、一時的に抜け毛量が増加する初期脱毛が見られるケースがあります。初期脱毛は副作用と捉えられるケースもありますが、実際にはミノキシジルの効果により新たに髪の毛が生えている事実の裏返しでもあることを知っておきましょう。


薄毛を発症するとヘアサイクルの成長期が短縮され、細くて弱々しい髪の毛が散見されはじめます。ミノキシジルの使用により新たに生えてきた髪の毛が太く・強く成長すると、もともと生えていた髪の毛が押し出されるようにして抜け落ちます。


これがミノキシジルの使用にともなう初期脱毛のメカニズムです。

ミノキシジルを使用できない人


ミノキシジルを使用できない人は以下のとおりです。

  • ミノキシジルの成分に過敏症の既往歴がある方
  • 未成年の方
  • 壮年性脱毛症以外の脱毛症の方
  • 心疾患をお持ちの方
  • 腎・肝機能障害をお持ちの方
  • 65歳以上の方


ミノキシジルに限った話ではありませんが、医薬品に含まれる成分が原因で過敏症を起こした経験がある方は使用を避けてください。未成年の方に関してはミノキシジルの安全性・有効性が確認されていません。


円形脱毛症や甲状腺疾患などが原因の薄毛はミノキシジルの適応外です。ミノキシジルの有効成分には血圧を下げる作用があるため、心疾患をお持ちの方は特に注意が必要です。


また、医薬品の有効成分は主に肝臓や腎臓で代謝されるため、腎・肝機能障害をお持ちの方は事前にかかりつけ医や専門医に相談する必要があります。65歳以上の方は一般的に生理機能が低下しているため、ミノキシジルの有効成分の作用が強く出すぎる恐れがあります。

女性の場合、妊娠中・授乳中は使用できない


妊婦もしくは妊娠の可能性がある女性や、授乳中の女性はミノキシジルの使用を避けてください。胎児や乳児が血液や母乳を介して、ミノキシジルの有効成分を摂取する恐れがあります。


出産後はホルモンバランスの乱れにより一時的に抜け毛量が増えますが、半年から1年ほどすると元に戻る傾向があるため、慌ててミノキシジルで対処する必要はありません

女性のミノキシジルの使用方法


ミノキシジルに限らず、医薬品は用法・用量を守って正しく使用する必要があります。ここでは、外用薬と内服薬に分けてミノキシジルの正しい使用方法を解説します。

外用薬


ミノキシジル外用薬は1日に2回、各回1ミリリットルを薄毛が気になる箇所に塗布するのが基本です。ミノキシジル外用薬を塗布する具体的な手順は以下のとおりです。

  • ミノキシジルを使用する前に頭髪を洗い清潔にしておく
  • ドライヤーで頭皮を十分に乾かす
  • 髪の毛を分けて地肌を露出させ、ミノキシジル外用薬を塗布する
  • 塗布し終えたら両手の指の腹で頭皮をマッサージして薬剤を浸透させる


ミノキシジルの効果を高めるためには塗布する前にお風呂でしっかりと身体を温め、血液の循環を促進しておくのがおすすめです。頭皮マッサージは指先や爪で頭皮を刺激しないよう、指の腹で優しく頭皮を動かすイメージで行いましょう。


ミノキシジルの塗布を終えたら、ドライヤーで乾かす必要はありません。ミノキシジルの有効成分の浸透が阻害されるため、その他の育毛剤などは併用しないでください。


また、ミノキシジル外用薬は用量を守って塗布するのが原則です。用量以上に塗布しても発毛効果の増加は見込めないうえ、副作用のリスクが高くなります。

内服薬


ミノキシジル内服薬は1日に1回服用するのが基本です。ミノキシジルに限らず医薬品の有効成分は水に溶けて効果を発揮するよう製造されているため、原則としてコップ一杯の水もしくはぬるま湯で服用してください。


副作用のリスクを高める恐れがあるため、アルコールでミノキシジル内服薬を摂取するのは避けてください。ミノキシジル内服薬は国内未承認薬のため、服用中の医薬品がある方はAGAクリニックの専門医に相談しましょう。

女性が使える外用ミノキシジルの濃度は何パーセント?


ミノキシジル外用薬は厚生労働省が認める唯一の女性用発毛剤ですが、市販品は男性とでは有効成分の濃度が異なることを知っておきましょう。

男性・女性ではミノキシジルの適切な濃度が異なる


日本ではミノキシジル外用薬は医療用医薬品ではなく、一般用医薬品のなかで第一類医薬品として認可されています。第一類医薬品のため薬局やドラッグストアで購入できる点がメリットです。


現在薬局やドラッグストアで販売されているミノキシジル外用薬の濃度は男性が5%、女性は1%が主流となっています。男性用と女性用でミノキシジルの濃度が異なる主な理由は以下の2つです。

  • 臨床試験
  • 使用感


薄毛治療の専門家はミノキシジルの濃度が高ければ高いほど、発毛効果も高くなると分かっています。実際に男性用のミノキシジルも発売当初は濃度が1%でしたが、現在は5%の商品が主流です。


女性のミノキシジルに1%の商品しかないのは、5%の商品に関して安全性・有効性を確認する臨床試験が行われていないためです。また、1%のミノキシジルに比べると5%のミノキシジルは使用感がやや脂っぽいため、女性の髪質によっては適さないケースがあります。


発毛効果を優先したい女性の方はオーダーメイド治療を行っているAGAクリニックを受診して、高濃度のミノキシジル外用薬を処方してもらう方法があります。

ドラッグストアなどで購入する場合は男性用製品に注意!


ミノキシジル外用薬は薬局やドラッグストアで購入できますが、男性用と女性用では濃度が異なります。男性用のミノキシジルに関しては女性に対する効果や安全性が確認されていないため、女性用を購入するようにしてください。


ただし、ミノキシジルは第一類医薬品に分類されており、原則として店舗で薬剤師の説明を受けて購入する流れとなるため、間違って男性用を購入するリスクは低いと考えられます。

ミノキシジルの使用をやめたらどうなる?


ミノキシジルの使用をやめると、徐々に治療前の状態に戻ります。AGAやFAGA(女性型脱毛症)には進行型の特徴があるため、ミノキシジルの使用をやめると元の状態に戻るだけでなく、治療前よりも薄毛の程度が悪化する恐れがあります。


FAGAに関しては原因やメカニズムが完全には明らかになっておらず、現在のところ完治させる治療法は見つかっていません。そのため、FAGAの進行を遅らせたり年齢相応の毛髪量を維持したりする場合は、ミノキシジルを継続的に使用する必要があります。


ミノキシジルの使用をやめるメリットとしては、副作用のリスクから解放されることや、経済的な負担が減ることなどが挙げられるでしょう。ミノキシジルの使用を継続するか中断するか悩んだ際には、メリットとデメリットを十分に考慮し、後悔のない選択をする必要があります。

AGA治療に関するご相談なら駅前AGAクリニックへ


ミノキシジルは厚生労働省が認める数少ない有効成分の1つで、女性の薄毛を改善する際にも多く用いられています。副作用が心配との声も聞かれますが、ミノキシジル外用薬に関しては頭皮のかゆみや赤みが4%に見られる程度で、内服薬ほど重大なトラブルのリスクはありません。


ミノキシジルは濃度が高いほど効果を発揮しますが、薬局やドラッグストアでは1%の商品しか販売されていません。駅前AGAクリニックではミノキシジルの効果や副作用のリスクを見極めながら、オーダーメイドでミノキシジルを処方しています。


カウンセリングは無料で受けられるため、ミノキシジルに興味がある方はお気軽にお問い合わせください。


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