AGAシャンプーに効果はある?選び方や市販品について解説

AGAというと遺伝が原因となって発症するイメージがありますが、実は、その他にもいろいろな原因があります。
その1つとして、肌質に合っていないシャンプーがあげられています。
では、なぜ肌質に合わないシャンプーによって、AGA発症のリスクが高くなってしまうのでしょう。
今回の記事では、AGAを発症するメカニズムや、AGAを予防するためのシャンプーの選び方を紹介したいと思います。
— 目次 —
- AGAシャンプーに効果はある?
- AGAの原因と発症するメカニズムについて
- 市販のAGAシャンプーの選び方|おすすめは?
- 女性もAGAシャンプーを使える?
- AGAシャンプーだけで薄毛は改善できる?
- まとめ
AGAシャンプーに効果はある?

シャンプーだけでAGAを治療・予防することは難しい
結論から申し上げますと、シャンプーだけでAGAを治療・予防することは難しいでしょう。
男性に見られるAGAは主に遺伝が原因で起こるため、シャンプーだけでなくその他のヘアケア用品でも原則として改善は期待できません。
そもそも、シャンプーの目的は1日の間で汚れた髪の毛や頭皮をきれいに洗浄する点にあります。
AGAを改善したいのであれば、専門のクリニックで医薬品を処方してもらったり、メソセラピーや自毛植毛などの治療を受けたりする必要があります。
シャンプーは頭皮環境を整えるために重要
シャンプーだけでAGAを治療・予防することは難しいですが、頭皮環境を整えるために毎日髪の毛や頭皮を洗うことは大切です。
毎日のシャンプーを怠っていると過剰に分泌された皮脂がほこりやフケと混じり合って毛穴をふさぎ、炎症を起こすなどして髪の毛の成長を妨げるおそれがあります。
AGA治療の効果を高めるためにも毎日のシャンプーで頭皮環境を整え、髪の毛の成長をサポートすることが大切です。
ただし、使用しているシャンプーの成分によっては、かえって頭皮環境を悪化させるおそれもあるため注意が必要です。
シャンプーが原因でAGAになることはある?
結論からいうと、シャンプーだけがAGAの原因になることは考えにくいです。
AGAは様々な要因が複雑に絡み合った結果として発症するものであり、シャンプーだけが抜け毛を引き起こすとは考えにくいからです。
シャンプーによって頭皮環境が悪化すると抜け毛のリスクが増える
シャンプーだけがAGAの原因になることは考えにくいですが、頭皮にあっていない商品を選択した場合、AGAにともなう抜け毛の量が増える危険性はあるといえます。
シャンプーに含まれているどのような成分が頭皮にとって有害なのかは後述しますが、シャンプーに配合されている有害成分によって肌が荒れる(頭皮環境が悪化する)ことによって、健康な髪の毛の成長を阻害する可能性があります。
- シャンプーだけが原因となってAGAを発症することはない
- シャンプーがAGAによる抜け毛を助長する可能性はある
- シャンプーだけでAGAを治療・予防することは難しい
AGAの原因と発症するメカニズムについて

シャンプーだけがAGAの原因になることはないということでしたが、では、そもそもなぜAGAを発症してしまうのでしょうか。
AGA発症のメカニズムについて解説します。
AGAの多くは遺伝的要因によって起こる
AGAの多くは遺伝的要因によって引き起こされることが分かっています。
カギとなるのが、5α-リダクターゼの働きと、アンドロゲンレセプターの感受性です。
5α-リダクターゼの働きが活発な場合
AGAによる抜け毛を引き起こすのは、TGF-βと呼ばれる有害なサイトカインです。
TGF-βは、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンが、アンドロゲンレセプターと呼ばれる男性ホルモン受容器と結合することで産生されます。
ジヒドロテストステロンは、やはり男性ホルモンの一種であるテストステロンがより強力化したものであり、その強力化に際して、5α-リダクターゼと呼ばれる酵素の一種が、触媒として重要な役割を果たします。
5α-リダクターゼには1型と2型の2種類があり、特に2型の5α-リダクターゼは頭頂部や前頭部に多く分布しています。
そのため、遺伝的に2型の5α-リダクターゼが活発に働く人の場合、頭頂部の抜け毛が目立っていわゆる「O字ハゲ」を発症したり、額が後退して「M字ハゲ」を発症したりするリスクが高まるのです。
アンドロゲンレセプターの感受性が高い場合
抜け毛の原因であるTGF-βは、ジヒドロテストステロンとアンドロゲンレセプターが結合することによって産生されるということでしたが、いくらジヒドロテストステロンがたくさん存在しても、アンドロゲンレセプターと結合しなければ、抜け毛は起こらないということでもあります。
そこで重要となってくるのがアンドロゲンレセプターの感受性です。
アンドロゲンレセプターの感受性が高い場合、ジヒドロテストステロンと結合しやすくなるため、AGA発症のリスクが高くなるのです。
シャンプーによってヘアサイクルが乱れることも
シャンプーによってAGAにともなう抜け毛のリスクが増すということでしたが、その原因として、シャンプーによってヘアサイクルが乱されることもあげられます。
ヘアサイクルとは、髪の毛が生えてから抜け落ちるまでの周期を意味します。
ヘアサイクルが順調であれば、毛穴から髪の毛が抜け落ちることには、新しい髪の毛が生えてきていることになります。
ところが、肌質に合わないシャンプーによって頭皮環境が悪化すると、新しい髪の毛の成長を阻害してしまい、髪の毛が抜け落ちる時期になっても、新しい髪の毛が十分に育っていない事態に陥りかねません。
そのような毛穴が増えることで、AGA進行のリスクが増すのです。
AGAのリスクを高めるその他の要因について
先述したように、AGAは単一の原因だけでなく、複数の原因が複雑に絡み合って発症するものです。
そこで、AGAのリスクを高めるその他の要因について見ていきたいと思います。
アルコールやタバコ
酒は百薬の長と言いますが、飲みすぎると体内の水分が奪われ、いわゆる「ドロドロ血液」になります。
ドロドロ血液になると、毛根に十分な血液を届けることが困難になるため、AGAのリスクが高まります。
タバコは百害あって一利なしと言われるように、頭皮や髪の毛にとっても悪影響を与えます。
なぜなら、タバコに含まれるニコチンには血管収縮作用があるからです。
そのため、やはり局所の血行不良が起こるのです。
精神的ストレスや肉体的ストレス
精神的ストレスや肉体的ストレスによって、自律神経のバランスが乱れると、睡眠の質が低下したり、血行不良を招いたりします。
そのため、健康な髪の毛の成長が阻害されるのです。
生活習慣病を引き起こすような食習慣や運動習慣
生活習慣病を引き起こすような食習慣や運動習慣をしていると、動脈硬化の進行が速くなり、血行不良状態に陥ります。
その結果、AGAのリスクも高めてしまいます。
- AGAは遺伝的要因によって発症するケースが多い
- シャンプーによるヘアサイクルの乱れでAGAの進行が早まることもある
- AGAのリスクファクターは多数あり、それらが複雑に絡み合ってAGAの進行を助長する
市販のAGAシャンプーの選び方|おすすめは?
AGAの直接的な原因がシャンプーではないにせよ、肌質に合わないシャンプーによって頭皮環境が悪化すれば、抜け毛のリスクが高くなることに変わりありません。
では、AGAを予防するためにはどんなシャンプーがおすすめなのでしょう。
育毛用のアミノ酸系シャンプーにしてみる
AGAを予防するのであれば、スカルプケア用のアミノ酸系シャンプーがおすすめです。
そもそも市販のシャンプーの目的は頭皮や髪の毛の洗浄であって、スカルプケアではありません。
髪の毛がフサフサならそれほど気にする必要はありませんが、薄毛の危惧があるのであれば、スカルプケア用のアミノ酸系シャンプーがおすすめです。
頭皮の状態に合ったシャンプーを選ぶ
市販のシャンプーを選ぶ際には、自分の頭皮の状態にあった商品を選ぶのがポイントです。
頭皮の乾燥が気になる方は洗浄力がマイルドなシャンプーを選び、頭皮を守るべき皮脂を必要以上に洗い流さないよう注意する必要があります。
皮脂の分泌量が多く頭皮がべたつきやすい方は、ある程度の洗浄力があるシャンプーを選び、頭皮を清潔に保つよう意識しましょう。
ただし、自分ではオイリー肌と思っている方でも、実際には乾燥が原因で皮脂の分泌量が増えている混合肌のケースもあるため、判断が難しい方は専門家に相談するのがおすすめです。
薬用・医薬部外品かどうかを確認する
市販のシャンプーを選ぶ際には、薬用・医薬部外品かどうかを確認しましょう。
薬用・医薬部外品のシャンプーには頭皮環境を良好に保つ成分が配合されており、洗浄力も合成界面活性剤を配合したアルコール系のシャンプーに比べてマイルドな傾向にあります。
薬用・医薬部外品のシャンプーにも発毛効果は期待できませんが、髪の毛の健全な成長をサポートする際には役立ちます。
継続して購入可能な価格帯のシャンプーを選ぶ
AGAには進行型という厄介な特徴があるため、いったん発症した場合、生涯にわたって進行を抑制しなければなりません。
そのため、シャンプーも継続して購入できる価格帯のものを選びましょう。
薄毛が進行する場合は専門のクリニックを受診する
いろいろと努力したものの、どうしての抜け毛の量が減らないという場合は、無理をせずに薄毛治療専門のクリニックを受診しましょう。
現代は、薄毛が治療できる時代となっています。
ほとんどのクリニックで無料カウンセリングを行っているので、まずは電話かメールで相談するとよいでしょう。
- AGAの進行を予防するためにはアミノ酸系シャンプーがおすすめ
- AGA治療は計測することが重要なので、シャンプーの価格帯にも注目する
- 抜け毛の量が減らない場合は専門のクリニックに相談することが重要
女性もAGAシャンプーを使える?
女性もAGAシャンプーを使えますが、以下の3点を押さえておく必要があります。
- 女性の薄毛とAGAには違いがある
- 女性も頭皮に合ったシャンプーを選ぶことが大切
- 抜け毛や薄毛が続く場合は原因を確認する
それぞれについて解説します。
女性の薄毛とAGAには違いがある
女性の薄毛とAGAには違いがあることを知っておきましょう。
男性に見られるAGAは主に遺伝が原因で起こりますが、女性の薄毛は以下の要因が複雑に絡み合った結果として発症する点が特徴です。
- 加齢
- 遺伝的要因
- ストレス
- 誤ったヘアケア
- 頻繁なヘアカラーやパーマ
- ホルモンバランスの変化
- 自律神経の乱れ
- 病気や薬剤など
誤ったヘアケアによる頭皮環境の悪化が抜け毛リスクを高めているのであれば、AGAシャンプーを用いて頭皮環境を改善するのは有効と考えられます。
女性も頭皮に合ったシャンプーを選ぶことが大切
男性だけでなく 女性も頭皮に合ったシャンプーを選ぶことが大切です。
一般的に女性は男性に比べて肌が乾燥しやすい傾向にあるため、基本的に洗浄力がマイルドなアミノ酸系シャンプーを利用するのがおすすめです。
洗浄力がマイルドなシャンプーで十分に皮脂や汚れが落ちないのであれば、自分に合った洗浄力のシャンプーを選びましょう。
抜け毛や薄毛が続く場合は原因を確認する
毎日のシャンプーにもかかわらず抜け毛や薄毛が続く場合は、原因を確認することが大切です。
先述の通り女性の抜け毛はさまざまな要因が複雑に絡み合った結果として増加するため、自分の薄毛の原因が何かを突き止める必要があります。
自分では抜け毛や薄毛の原因がわからない場合、専門のクリニックを受診して医師や毛髪診断士のアドバイスを受ける方法があります。
AGAシャンプーだけで薄毛は改善できる?
男性の場合と同様に、女性の薄毛に関してもAGAシャンプーでの改善は難しいでしょう。
シャンプーを使用する目的は発毛や育毛ではなく、頭皮や髪の毛を清潔に保つ点にあります。
シャンプーはAGAの治療薬ではない
女性の薄毛がAGAシャンプーで改善できないのは、シャンプーがAGAの治療薬ではないためです。
AGAを治療する際にはフィナステリド内服薬やデュタステリド内服薬、ミノキシジル外用薬などが用いられますが、女性が使用できるのはミノキシジル外用薬のみです。
抜け毛や薄毛が気になる女性は自分の判断でシャンプーで対処するのではなく、専門のクリニックを受診してミノキシジル外用薬などの医薬品やサプリメントなどを処方してもらうと良いでしょう。
まとめ
シャンプーは毎日のように使うものなので、有害な成分が含まれていると、知らないうちに頭皮環境を悪化させてしまう可能性があります。
将来の薄毛を予防するためにも、普段から薬用シャンプーや育毛シャンプーを利用し、スカルプケアに取り組みましょう。
それでも薄毛が気になる場合、なるべく早めに専門医を頼りましょう。