AGA治療薬の種類って?効果と副作用、料金相場をご紹介!
AGAは男性を悩ませる脱毛症の一種です。最近は病院やクリニックで治療できる時代となっています。主な治療法の1つが投薬治療です。AGA治療薬にはどんな種類があるのか気になる方もいると思います。
今回の記事では、AGA治療薬の種類とその効果や副作用、また費用相場について解説したいと思います。また、薬価を抑える方法も併せて紹介します。
— 目次 —
AGA治療薬にはどんな種類があるの?
AGA治療薬の種類について紹介する前に、まずはAGAによる抜け毛のメカニズムを知っておきましょう。それによって、自分が利用すべき治療薬が分かると思います。
AGA治療薬は大きく分けて2種類
AGA治療薬は大きく分けると、抜け毛を抑制するための薬と発毛効果を高めるための薬の2種類があります。
AGAは薄毛が進行する病気なので、抜け毛を抑えつつ新しい毛を生やさなければなりません。
そのため、AGAの治療にはこの2種類の薬が必要なのです。
抜け毛を抑制する薬
AGAの進行を抑制するためには、抜け毛のもととなるジヒドロテストステロンの産生を抑止することが重要です。そのために用いられる治療薬として、プロペシアがあげられます。
さらに、2016年に販売が開始された比較的新しいAGA治療薬である、ザガーロと呼ばれる薬もあります。
ザガーロはプロペシアよりもジヒドロテストステロンの産生を抑制する効果が高いことから、AGAに悩まされている男性には明るいニュースとなっています。
発毛効果を高める薬
プロペシアやザガーロにはジヒドロテストステロンの産生を抑止する作用がありますが、違う作用で発毛を促す治療薬もあります。それがよく発毛剤に含まれているミノキシジルです。
ミノキシジルには血管を拡張し、血行を促進する作用があります。
血行が促進されると、頭皮や髪の毛に栄養が行き渡りやすくなるのです。
そのため、ミノキシジルを使うことで発毛効果を高めることが期待できるのです。
- AGAによる抜け毛はジヒドロテストステロンが原因で起こる
- AGAの治療薬には進行抑制と発毛促進の2つの目的がある
- ミノキシジルを併用することで発毛効果を高めることが期待できる
AGA治療薬の効果と副作用
AGA治療薬に限ったことではありませんが、医薬品には少なからず副作用があります。そこで、それぞれの治療薬の効果と副作用について見ていきたいと思います。
プロペシアの効果と副作用
プロペシアはザガーロに先立つこと11年、2005年に認可されたAGA治療薬のパイオニア的存在です。では、プロペシアにはどのような効果と副作用があるのでしょう。
プロペシアの効果
プロペシアの有効成分であるフィナステリドには、5α-リダクターゼの働きを妨げ、ジヒドロテストステロンの産生を抑止する作用があります。それほど進行していない薄毛の治療や、現状を維持したい場合などに用いられます。
プロペシアの副作用
プロペシアの代表的な副作用が男性機能の低下です。発症率はそれほど高くないのですが、プロペシアを服用した人の中には、性欲の減退や勃起機能不全などを訴える人がいます。
また、肝機能障害も副作用として観察されています。医師と相談しながら服用することをおすすめします。
ザガーロの効果と副作用
ザガーロにはプロペシアよりも高い発毛効果が期待できるということですが、それはなぜなのでしょう。次にザガーロの効果と副作用を紹介します。
ザガーロの効果
ザガーロの有効成分であるデュタステリドにも、プロペシアと同様、5α-リダクターゼの働きを妨げる作用があります。
実は、5α-リダクターゼにはⅠ型とⅡ型の2種類があります。Ⅰ型の5α-リダクターゼは全身の皮脂腺に多く分布していて、皮脂の分泌量を左右します。
Ⅱ型の5α-リダクターゼは前頭部や頭頂部の毛包に多く分布していて、いわゆる「M字ハゲ」や「O字ハゲ(つむじハゲ)」のリスクを高めます。
デュタステリドにはフィナステリドと比べて、Ⅱ型の5α-リダクターゼの働きを妨げる作用が3倍あるとされています。
また、Ⅰ型の5α-リダクターゼの働きを妨げる作用に関しては、プロペシアの100倍以上あるとされています。ザガーロにはプロペシアよりも高い発毛効果が期待されているわけです。
ザガーロの副作用
ザガーロにもプロペシアと同様、男性機能低下の副作用があります。薬効がプロペシアよりも高い分、副作用に関してもプロペシアより発症率がやや高いようです。
ザガーロに含まれるデュタステリドについてさらに知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
ミノキシジルの効果と副作用
ミノキシジルはもともと、1960年代のアメリカで高血圧の治療に用いられていました。そのうちに発毛効果のあることが分かったため、低用量のミノキシジル外用薬が開発されたのです。
ミノキシジルの効果
ミノキシジルの効果は、局所の血流を増すことです。頭皮にミノキシジル外用薬を塗布することによって、頭皮環境を改善し、発毛をサポートします。
ミノキシジルの副作用
厚生労働省によって認可されているミノキシジルは外用タイプ(塗り薬タイプ)だけです。外用タイプのミノキシジルには、かぶれや痒み、フケなどの副作用があります。
人によってはアレルギー反応を示しますが、内服薬に比べるといずれもそのリスクが低いです。
- プロペシアには抜け毛予防の効果と男性機能低下の副作用がある
- ザガーロには発毛促進効果と男性機能低下の副作用がある
- 塗り薬タイプのミノキシジルにはほとんど副作用のリスクがない
AGA治療薬の費用と入手方法
AGAの治療には原則として健康保険が適用されないので、治療費も薬品代も全額自己負担となります。では、AGA治療薬の費用相場はどれくらいになっているのでしょう。
AGA治療薬の費用
AGA治療薬の費用は、病院やクリニックによって異なります。
また、最近ではジェネリック医薬品(後発医薬品)を扱うクリニックも増えてきています。
AGA治療は基本的に長期にわたるため、できれば薬価を抑えたいところです。そのため、当院ではジェネリックも利用し、なるべく患者さんの負担を減らそうと努力しています。以下に、当院の1ヶ月あたりのAGA治療薬の費用相場を表にして紹介しておきます。
料金 | ジェネリックの有無 | |
---|---|---|
プロペシア | 7,000円 | 4,200円 (初月 1,800円) |
ザガーロ | 1,0000円 | 7,500円 |
ミノキシジル | 5,000円~ (処方量により) |
なし |
ただし、AGA治療専門のクリニックでは薬代のほかに、診察費や検査費用もかかるのですが、その料金もクリニックによっていろいろです。そのため、薬価だけではなく、治療費全体を見ることが重要です。
- AGAは自由診療なので治療薬の値段も病院やクリニックによってさまざま
- ジェネリック医薬品にすれば薬価を抑えられる
AGA治療薬の入手方法
AGA治療薬は、クリニックで処方してもらうか自分で輸入して仕入れるかの2通りの入手方法があります。
自分で輸入するのは自己責任になりますが、相場よりも安く入手することができます。
安全と安心のため、AGA治療薬はクリニックで処方してもらうことをおすすめします。
当院では、患者様の安全と安心に配慮してAGA治療薬を処方しております。
個人輸入は安く仕入れられるが、注意が必要
プロペシアのジェネリックや、ザガーロの主成分であるデュタステリドを配合した医薬品のジェネリックが海外では安く出回っています。
ただ、個人で輸入する場合、粗悪品をつかまされる可能性があります。また、自己判断で服用した場合、副作用が起きても自己責任となってしまいます。
クリニックで処方してもらうのが安全
クリニックでAGA治療薬を処方してもらうのが最も安全・安心の方法です。
またクリニックでは、薬を処方するだけでなく患者様一人ひとりの頭皮の状態をチェックし、症状やAGAの進行具合によって薬の量を調節してくれます。
そのため、自己の判断ではできないような最も効率的な治療ができるようになっています。
当院でも、お客様一人ひとりにあった治療法をご提案しております。
また、当院ではただいま無料カウンセリングを実施しております。
薄毛が少しでも不安・心配な方はお気軽にご相談ください。
まとめ
AGA治療薬には、症状の進行を抑えるためのものと、症状を積極的に改善するためのものがあり、症状の程度によって治療薬を使い分けることが重要です。
また、安易に海外製のジェネリックを利用するのではなく、医師の診察を受けたうえ、相談しながらAGA治療薬を利用するのが賢明だといえます。