スピロノラクトンの副作用は?男女別の副作用や作用順序も解説

スピロノラクトンにはナトリウムの排出を促し、カリウムの排出を抑制する作用があるため、高血圧症や心性浮腫・腎性浮腫・肝性浮腫などの治療に用いられます。

この他にも、スピロノラクトンには男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンのはたらきを抑制する作用があるため、主に女性の薄毛に対して医師の判断で適応外使用されることがあります。

ただし、一般的なAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性型脱毛症)の治療薬には一般的に見られない利尿薬由来の電解質異常や内分泌関連の副作用に注意が必要です。

本記事ではスピロノラクトンの服用にともなって起こり得る副作用のリスクや、服用する際の注意点について解説します。

— 目次 —

スピロノラクトンとは

はじめに、スピロノラクトンについて以下の3点を解説します。

  • スピロノラクトンとは
  • スピロノラクトンの作用順序
  • スピロノラクトンでなぜ副作用が起こるのか

スピロノラクトンとは

スピロノラクトンは、有効成分名(一般名)です。

日本ではアルダクトンA錠や各種後発医薬品などが承認されており、高血圧症や心性浮腫・腎性浮腫・肝性浮腫を改善する際に用いられます。

スピロノラクトンの作用順序

スピロノラクトンにはアルドステロン拮抗(きっこう)作用があり、ナトリウムの排出を促進しつつ、カリウムの排出を抑制する点が特徴です。

副腎を摘出したラットを用いた動物実験においては、スピロノラクトンの投与量に比例した抗アルドステロンが確認されました。

また、腎性高血圧のウサギを用いた動物実験において、スピロノラクトンの投与がナトリウムの排出を促進して血圧を低下させ、尿中に排出されるカリウムの量を減少させることがわかっています。

参考:スピロノラクトン錠添付文書

スピロノラクトンでなぜ副作用が起こるのか

スピロノラクトンに限った話ではありませんが、化学的に製造された医薬品には副作用のリスクがともないます。

スピロノラクトンの服用で副作用が起こる理由の1つが、ナトリウムの排泄が進む一方でカリウムが体内に残りやすくなるためです。

このため、電解質バランスが崩れ、高カリウム血症や低ナトリウム血症などの副作用につながることがあります。

また、男性ホルモンのはたらきを抑制する作用もあるため、内分泌系の副作用が起こりやすい点も特徴です。

スピロノラクトンの副作用

スピロノラクトンは、服用にともない以下の副作用を生じる可能性があります。

  • 高カリウム血症のリスク
  • 低ナトリウム血症のリスク
  • 急性腎不全のリスク
  • 皮膚疾患のリスク
  • 消化器系のリスク
  • 肝臓・腎臓のリスク
  • 動悸
  • 頭痛

ここでは、スピロノラクトンの服用にともなって起こり得る副作用の可能性や発現頻度、男性・女性に多く見られる症例などについて解説します。

参考:スピロノラクトン錠添付文書

高カリウム血症のリスク

高カリウム血症は、スピロノラクトンの服用にともなって起こり得る重大な副作用の1つです。

血液中のカリウム濃度が5.5 mEq/Lを超えると、高カリウム血症と診断されます。

高カリウム血症は初期段階では無症状のケースが多いですが、進行すると手足にしびれが生じたり、不整脈や動悸(どうき)があらわれたりします。

最悪のケースでは心停止に至る可能性もあるため、スピロノラクトンの服用にともない何らかの異常が見られる際は速やかに医療機関を受診しましょう。

ただし、スピロノラクトンの服用にともない高カリウム血症が生じる頻度に関しては不明とされています。

低ナトリウム血症のリスク

スピロノラクトンの重大な副作用としては、低ナトリウム血症も挙げられています。

スピロノラクトンには排尿を促してナトリウムの排出を促進し、カリウムの排出を抑制する作用があります。

ナトリウムには血液中の水分量を増やし、血管壁にかかる負担を高めるため、高血圧症の改善にはナトリウムの排出が効果的です。

しかし、スピロノラクトンの服用で必要以上にナトリウムが失われると、低ナトリウム血症を発症するリスクが増加します。

血液中のナトリウム濃度が135mEq/L未満になった場合、低ナトリウム血症と診断されます。

低ナトリウム血症の初期症状は倦怠(けんたい)感や食欲不振、吐き気、おう吐などです。

症状が進行すると脳浮腫を起こし、深刻な中枢神経症状を引き起こすリスクが増加します。

スピロノラクトンの服用にともない、低ナトリウム血症を発症する頻度に関しても不明とされています。

急性腎不全のリスク

急性腎不全も、スピロノラクトンの服用にともない起こり得る重大な副作用の1つです。

スピロノラクトン錠の添付文書には、無尿または急性腎不全の患者に対して投与を禁止する旨が記載されています。

なお、スピロノラクトンの服用にともなって急性腎不全を起こす頻度も不明です。

参考:スピロノラクトン錠添付文書

皮膚疾患のリスク

スピロノラクトンの服用により起こり得る副作用の1つが、過敏症です。

この症状は、服用者の0.1〜5%未満に蕁麻疹(じんましん)や発疹が、頻度不明ながら掻痒(そうよう)が見られるとされています。

参考:スピロノラクトン錠添付文書

消化器系のリスク

スピロノラクトンの服用にともなって起こり得る副作用としては、消化器系のリスクも挙げられます。

服用者の0.1〜5%未満に食欲不振や悪心、おう吐、口渇、下痢、便秘などの副作用が起こるとされています。

肝臓・腎臓のリスク

スピロノラクトンの服用にともなってASTやALT、γ-GTPなどの肝数値の上昇、およびBUN上昇を起こす可能性があります。

ただし、上記の副作用が起こる発現頻度に関しては不明とされています。

動悸

スピロノラクトンの服用にともなって起こり得る副作用としては、心悸亢進(動悸・どうき)も挙げられています。

スピロノラクトン錠の添付文書には、その他の副作用として、服用者の0.1~5%未満に動悸や倦怠感、発熱、肝斑の副作用が、頻度不明ながら筋痙攣や脱毛の副作用が見られる旨が記載されています。

参考:スピロノラクトン錠添付文書

頭痛

スピロノラクトンの精神神経系の副作用として、頭痛が挙げられています。

その他の精神神経系の副作用としては神経過敏やめまい、四肢のしびれ感、うつ状態、傾眠などが挙げられています。

上記の副作用に関しては、いずれも発現頻度不明です。

女性に多い副作用

スピロノラクトンの服用にともない、女性に多く見られる副作用として以下の例が挙げられます。

  • 月経異常
  • 乳房症状

それぞれについて解説します。

月経異常

スピロノラクトンの服用にともなって、女性に多く見られる副作用の1つが月経異常です。

服用者の0.1〜5%未満に月経不順や無月経、閉経後の出血が見られるとされています。

乳房症状

乳房症状も、スピロノラクトンの服用にともなって女性に多く見られる副作用の1つです。

服用者の0.1〜5%未満に乳房腫脹の副作用が、発現頻度不明ながら乳房腫瘤や乳房痛の副作用が見られるとされています。

男性に多い副作用

スピロノラクトンの服用にともない、男性に多く見られる副作用として以下の例が挙げられます。

  • 乳房症状
  • 性機能不全

それぞれについて解説します。

乳房症状

スピロノラクトンの服用にともなって、0.1〜5%未満に女性化乳房の副作用が見られます。

また、男性であっても乳房腫脹や乳房腫瘤、乳房痛の副作用があらわれる可能性があります。

性機能不全

スピロノラクトンの服用にともなって男性に起こりやすい副作用としては、性欲減退が挙げられています。

なお、性欲減退が起こる可能性は0.1〜5%未満とされています。

薄毛治療でスピロノラクトンの服用をやめたらどうなる?

スピロノラクトンは主に高血圧症や浮腫(むくみ)の治療に用いられますが、男性ホルモンのはたらきを阻害する作用があり、薄毛治療に利用されるケースもあります。

薄毛治療でスピロノラクトンの服用をやめた場合、以下2つの事態を引き起こす可能性があります。

  • 薄毛に戻る可能性がある
  • ホルモンバランスが変化する可能性がある

それぞれについて解説します。

薄毛に戻る可能性がある

薄毛治療でスピロノラクトンの服用をやめた場合、毛髪量が元の状態に戻ってしまう可能性があります。

服用を中断したからすぐに元の状態に戻るわけではありませんが、有効成分の作用により進行が抑制されていたAGAやFAGAが再び進行しはじめるリスクが増加します。

特にAGAにはジヒドロテストステロンが深く関わっているため、活動が活発化すると抜け毛のリスクが増加するため注意が必要です。

ホルモンバランスが変化する可能性がある

スピロノラクトンの服用をやめると、ホルモンバランスが変化する可能性があります。

これは、スピロノラクトンがホルモンに作用するためです。

特に女性の場合は経血量が変化したり、月経の周期が乱れたりするケースが見られます。

スピロノラクトンを服用する際の注意点

スピロノラクトンを服用する際は、以下3つの点に注意しましょう。

  • 妊娠中・授乳中の方は服用を避ける
  • 腎臓疾患の方は使用を避ける
  • 併用禁忌・注意が必要な薬がある

それぞれについて解説します。

妊娠中・授乳中の方は服用を避ける

妊娠中や妊娠の可能性がある女性、授乳中の方はスピロノラクトンの服用を避けましょう。

スピロノラクトンにはジヒドロテストステロンのはたらきを抑制する作用がありますが、ジヒドロテストステロンは男児の生殖器の成長に欠かせないホルモンです。

スピロノラクトンの主要な活性代謝物であるカンレノ酸は、母乳中に移行するとわかっています。

このため、スピロノラクトンが男児に作用する可能性があります。処方される場合もありますが、医師の判断に従いましょう。

腎臓疾患の方は使用を避ける

腎臓疾患をお持ちの方も、スピロノラクトンの服用を避ける必要があります。

特に急性腎不全をお持ちの方や無尿の方がスピロノラクトンを服用すると、高カリウム血症のリスクが増大します。

軽度な腎臓障害に関してはスピロノラクトンが禁じられていませんが、自分の判断ではなくかかりつけ医や専門医に相談することが大切です。

併用禁忌・注意が必要な薬がある

スピロノラクトンに限った話ではありませんが、何らかの医薬品を服用する際は併用禁忌・併用注意について知っておくことが重要です。

併用禁忌薬や併用注意薬を服用すると期待した効果が得られないうえ、思わぬ健康被害のリスクが増加します。

特にタクロリムスやエプレレノン、エサキセレノンを服用すると、高カリウム血症のリスクが増加するためスピロノラクトンと併用しないようにしましょう。

現在何らかの病気を治療中の方は、自分の判断で医薬品を服用する前に、添付文書を確認したり医師に相談したりすることが必要です。

AGA治療に関するご相談なら駅前AGAクリニックへ

AGAやFAGA治療に関するご相談なら、駅前AGAクリニックまでお気軽にお問い合わせください。

スピロノラクトンには男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンのはたらきを抑制する作用があり、AGAやFAGAの進行を抑制する際に役立ちます。

しかし、スピロノラクトンは薄毛に特化した治療薬ではないため、フィナステリド内服薬やデュタステリド内服薬、ミノキシジル外用薬ほどの抜け毛予防・発毛促進効果は期待できません。

スピロノラクトンの服用で抜け毛や薄毛が改善しない方は、駅前AGAクリニックの無料カウンセリングまでお気軽にお問い合わせください。

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