抜け毛の原因って何?見分け方や対策はあるの?


抜け毛は誰にでも毎日のように見られるものですが、あまりにも抜け毛の本数が多くなると心配になるものです。

どのくらいの量の抜け毛から注意が必要なのでしょうか。

本記事では抜け毛が増える原因について解説するとともに、自然な抜け毛と注意したほうが良い抜け毛の見分け方、抜け毛がひどい場合の対策方法について解説していきます。

— 目次 —

抜け毛はなぜ起きる?気をつけるべき抜け毛の見分け方は?

抜け毛は髪の毛の生まれ変わりで起こる

抜け毛は髪の毛の生まれ変わりで起こるため、ヘアサイクルについて知っておく必要があります。

ヘアサイクルとは、簡単に言うと髪の毛が生えてから、抜け落ちるまでの周期のことです。

ヘアサイクルは髪の毛1本1本ごとに異なっていて、4年から6年周期で髪の毛が生え変わります。

通常、ヘアサイクルは髪の毛の成長期→退行期→休止期→成長期…といった具合に推移します。

ヘアサイクルの大部分を髪の毛の成長期が占めており、その間、毛母細胞が活発に分裂を繰り返し、髪の毛を太く、強く成長させます。

成長期が終わると、次に2週間ほどの髪の毛の退行期が訪れます。

この時期になると細胞分裂が鈍くなり、毛球が退化します。

休止期になると髪の毛の成長が完全に停止し、やがて毛穴から抜け落ちることとなります。

ヘアサイクルが正常に推移している場合は、髪の毛が抜け落ちるころに新しい髪の毛が生えてきています。

見方を変えるなら、新しい髪の毛に押し出されるようにして、成長を終えた髪の毛が抜け落ちるともいうことが可能なのです。

抜け毛を観察して気をつけるべき抜け毛を見分けよう

抜け毛を観察することで、注意すべきものかどうかを見分けることができます。

抜け毛の量

抜け毛が増えたと感じたら、まずは抜け毛の量をチェックすることをおすすめします。

普段からこまめに掃除をしておき、布団や枕についている髪の毛の量や、排水溝に詰まっている抜け毛の量を確認してみましょう。

抜け毛の量が50本から100本であれば、それほど心配する必要はありません。

仮に抜け毛の量が200本あったとしても、一時的なものであればそれほど気にしなくてよいでしょう。

抜け毛の状態

ヘアサイクルが正常なときとそうでない時では、抜け毛の状態に差が見られます。

自然な抜け毛は根元が丸くなっており、マッチ棒のような形をしています。

しかし、ヘアサイクルが短縮されて成長期が短くなった髪の毛の場合、抜け毛はまっすぐな棒のようになっています。

また、髪の毛自体が細く、弱々しいのも特徴です。

1日50本から100本の抜け毛は当たり前

髪の毛は毎日生活していると一定数は必ず抜けます。

そのため、抜け毛が起こったとしてもすぐに注意する必要はありません。抜け毛の量がどのくらいかを見て判断することが大切です。

実は、1日に50本から100本程度の抜け毛が見られるのは自然なことなのです。また、季節によって多少の変動はあるので、推移を見守ることが重要です。

抜け毛が増える原因

抜け毛の原因は実に様々なのですが、ここでは身近な抜け毛の原因について紹介したいと思います。自分では良かれと思っていることが、意外にも抜け毛の原因につながっているケースもあります。

季節の変わり目の抜け毛

抜け毛の量は、季節によって変動するケースがあります。

特に春先や秋口と言った季節の変わり目になると、抜け毛の量が1日に150本から200本程度に増えることがあります。

動物には換毛期がありますが、人間も動物であるため、このような変動が見られると考えられています。

そのため、季節の変わり目で抜け毛が増えたとしても心配することはないでしょう。

過度のストレス

過度なストレスは様々な病気の要因となり、髪の毛の成長にとっても大きな要因の一つだと言えます。これは、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮して血行を阻害するためです。

また、自律神経のバランスが乱れることで睡眠の質が低下すると、毛母細胞の分裂が不活発になるため、健康な髪の毛の成長を阻害してしまいます。

ストレスを過度に蓄積しないよう心がけることが重要です。

頭皮環境の悪化

頭皮環境の悪化は抜け毛のリスクを高めます。

頭皮環境の悪化により血流が悪くなることで、髪の毛に十分な栄養が届かなくなるため、抜け毛につながるのです。

身近なものとして、普段使っているシャンプーが、頭皮環境の悪化の要因になっていることがあります。

特に市販のシャンプーには、頭皮や髪の毛にとって有害な成分が含まれているため、頭皮環境を悪化させ、抜け毛のリスクを高めます。

特に市販のシャンプーに含まれている合成界面活性剤は、その強力な洗浄力によって、頭皮環境を悪化させるケースが多いようです。

合成界面活性剤は、食器洗い洗剤や洗濯洗剤などに含まれている洗浄成分で、油汚れを浮かせて洗い流しやすくする役目があります。

ただ、皮脂は頭皮を守ってくれるバリアでもあるため、市販のシャンプーで皮脂を根こそぎ洗い流してしまうと頭皮のバリア機能が失われます。その結果、頭皮環境が悪化してしまうのです。

生活環境の悪化

日ごろの生活習慣が抜け毛のリスクを高めることもあります。

では、どのような生活習慣が抜け毛につながるのでしょうか。

短い睡眠時間による睡眠不足

忙しく仕事をしている方の中には、睡眠時間が足りていない方もいらっしゃることと思います。

睡眠時間が不足すると、身体の回復を優先させるため、髪の毛が成長するためのエネルギーが不足してしまいます。

脂っこい食べ物の食べすぎ

揚げ物のような脂っこい食べ物を好んで食べていると、動脈硬化のリスクが高くなります。動脈硬化が進行すると、血液がドロドロになってしまうため、頭皮への血流が阻害されるのです。

頭皮の血流が悪くなると髪の毛に必要な栄養が行き渡らなくなり薄毛に繋がります。

飲酒や喫煙の習慣

飲酒や喫煙の習慣も抜け毛の要因の一つとなります。お酒は適量ならよいのですが、飲み過ぎた場合、アルコールを分解するのに大量のエネルギーと水分が使われます。

その結果、血液がドロドロになってしまい、頭皮への血流が阻害されます。

また、タバコに含まれるニコチンには、毛細血管を収縮させる作用があります。

そのため、毛母細胞が毛細血管から栄養を受け取れなくなり、結果として抜け毛のリスクが高まるのです。

まさにタバコは百害あって一利なしというわけです。

髪の毛の栄養不足

髪の毛が成長するためには、栄養が必要です。私達の髪の毛は、日々の食事などから栄養を摂取して成長しているのです。

栄養が不足したり、頭皮に行き渡らなくなることが抜け毛の原因となるのです。

食事を抜いたり、偏食だったりすると髪の毛の成長に必要な栄養を得ることができません。

自分のこれまでの食事がどうだったか振り返って改善していくことが抜け毛の予防に繋がります。

POINT
  • ストレス状態が昂じると抜け毛のリスクが高くなる
  • 肌質に合っていないシャンプーは頭皮環境を悪化させ抜け毛のリスクを増す
  • 飲酒や喫煙の習慣は抜け毛の原因になる

抜け毛を予防する対策は?

生活習慣の改善

抜け毛の量がひどい時には、生活習慣を見直すことが重要です。

特に、健康にとって必要不可欠である食事、睡眠、運動を見直してみましょう。

十分な睡眠

私たちの身体は寝ている間に成長します。

髪の毛についても同様で、寝ている間に毛母細胞の分裂が活発に起こります。

そのため、適切な睡眠時間を確保することが髪の毛の成長にとって重要なのです。

日中眠くなったり、疲れが取れなかったりする場合は十分な睡眠が取れていない可能性があります。

自分の体に合った睡眠時間を探ってみることをおすすめします。

規則正しい食生活

規則正しい食生活は、髪の毛に十分な栄養を与えるために必要不可欠です。

普段から、毎日同じ時間に食事を摂ると良いでしょう。

また、女性の薄毛の原因の一つに、過度のダイエットが挙げられます。

ダイエットではただ食事を抜くのではなく必要な栄養を摂りながら行うことが大切です。

髪の毛はタンパク質の一種であるケラチンからできているので、普段から高たんぱく、低カロリーの食事を心がけ、身体の調子を整えるビタミンやミネラルを積極的に摂取しましょう。

適度な運動

適度に身体を動かすことによって、睡眠の質を高めることが可能となりますし、運動によって血行が良くなれば、髪の毛が育つ土壌である頭皮の環境を改善することも期待できます。

毎日の生活に、ウォーキングなどの軽い運動を取り入れるだけでも血行促進につながるのでやることをおすすめします。

髪の毛に栄養を与える

先ほど説明したように、栄養不足によって抜け毛が増えることがあります。

髪の毛に十分な栄養を与えるには、どのような対策があるのでしょうか。

詳しく見ていきましょう。

食事で栄養をとる

髪の毛に十分な栄養を与える上で最も大切なのが、食事を取ることです。

髪の毛は、タンパク質であるケラチンから作られます。そのため、タンパク質を多く含む食べ物や、その材料となる栄養素を含む食べ物を取り入れると良いでしょう。

これらの栄養素は、頭皮環境を整えたり髪の毛の材料となるので、抜け毛を予防するためにぜひ取り入れたいものです。

抜け毛の予防に効く食べ物

肉類や牡蠣、乳製品にはタンパク質が豊富に含まれています。髪の毛の材料となるので積極的に摂ると良いでしょう。

そして、タンパク質に加えて、ビタミンやミネラルも含まれる食べ物に牡蠣、乳製品があります。

取り過ぎはよくありませんが、適度に摂取することで効果が期待できます。

また、血行を促進して頭皮に栄養を届きやすくするために、コーヒーもおすすめです。

これらの食品を日々の生活に取り入れて、抜け毛を予防しましょう。

髪の毛に良い栄養素や食べ物についてさらに知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

サプリメント

髪の毛の成長に必要な栄養素は食事で摂る事ができますが、それに加えてサプリメントを服用することで更に効果を得ることができます。

食事だけで髪の毛に必要な栄養素をすべて摂取するのは難しいことです。

そこで、足りない栄養素を補うという目的でサプリメントを使うと良いかもしれません。

また、当院では薄毛でお悩みの方のために少しでも利用しやすいような育毛サプリメントを用意しております。

現在無料カウンセリングを実施しておりますので、専門のカウンセラーや医師にお気軽にご相談ください。

サプリメントについて更に詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

育毛剤

育毛剤は頭皮環境を整えたり、頭皮に栄養を与えたりする効果があります。

育毛剤を使用することで、いま生えている髪の毛をより太くハリのあるものにする事ができます。

また、副作用は塗布材のような皮膚のかぶれなどと軽いものです。

そのため将来の薄毛を予防するために使用することもできます。

POINT
  • タンパク質やミネラル、ビタミンで髪の毛が育ちやすくなる
  • サプリメントを使うことで足りない栄養を摂取できる
  • 育毛剤を使うことで、将来の薄毛を予防することができる

抜け毛は病気によるものかも?

1日に50本から100本は誰にでも抜け毛が見られ、季節の変わり目には抜け毛の量が増すこともあるということですが、それ以上に抜け毛が見られる場合、どのようなことが考えられるのでしょう。

抜け毛の量があまりにもひどい場合、もしかしたら何らかの疾患を発症しているのかも知れません。

そこで、抜け毛の量が増える代表的な疾患を3つ紹介したいと思います。

AGA

AGAは英語の「Androgenetic Alopecia」の頭文字をとったもので、直訳すると男性ホルモンに由来する脱毛症となります。

日本では男性型脱毛症と呼ばれており、男性の薄毛のほとんどがAGAによるものとされています。

AGAの特徴としては、思春期以降に見られることと、進行型であることがあげられます。

男性の薄毛というと壮年期以降に起こるものと思われがちですが、実際は10代の後半や20代の前半から進行しているケースもあるのです。

また、AGAは進行型の脱毛症なので、発症してから何も対策をせずにいると、抜け毛の量が増え、徐々に薄毛が進行してしまいます。

分娩後脱毛症

分娩後脱毛症はその名の通り、出産後の女性に見られる脱毛症です。

妊娠中、出産前後には体内のホルモンバランスが大きく変わりますが、特に主産後は女性ホルモンの分泌量が減少するため、抜け毛のリスクが増すとされています。

分娩後脱毛症は病気というわけではなく、出産後半年から1年ほどすると徐々に妊娠前の状態に戻っていきます。

円形脱毛症

円形脱毛症は、性別や年齢を問わず、誰でも発症する可能性がある脱毛症です。

円形脱毛症の原因についてはハッキリとしたことが分かっておらず、自己免疫疾患の一種に分類されています。

円形脱毛症は俗に「10円ハゲ」などと言われますが、抜け毛の範囲は人によって様々で、コイン大のハゲがいくつかできることもあれば、髪の毛全部が抜けてしまうこともあります。

抜け毛が病気によるものかなと思ったら

これまで説明したように、病気によって抜け毛が起こるケースもあります。

そのため、抜け毛が気になったら髪の毛を観察して見分ける必要があります。

人によっては、観察してもよく分からず不安になってしまうこともあるかと思います。

そのようなときは、当院のような薄毛治療専門のクリニックに相談してみることをおすすめします。

クリニックでは、抜け毛が病気によるものかどうかはもちろん、悩みや不安も専門の医師やカウンセラーに相談することで解消できます。

当院では、ただいま無料カウンセリングを実施しています。ぜひお気軽にご相談ください。

まとめ

抜け毛は誰にでも当たり前に見られるものですが、抜け毛の量が増えてきたり、髪の毛のボリュームが減少したりした場合、注意が必要かもしれません。

特にAGAを発症している場合、早めに対処しないと将来の薄毛のリスクを高めます。

当院ではAGAをはじめ、女性の脱毛症や円形脱毛症の治療もおこなっております。

自分では抜け毛の原因が分からないという場合、お気軽に当院までお問い合わせください。

まずは抜け毛の量が増えているのか原因をハッキリさせ、あなたに合ったオーダーメイドの治療法を提案します。

治療を強制することは一切ありませんので、納得いくまでご相談いただけますと幸いです。

監修者
大藪 顕
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長
多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
資格:日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、日本レーザー医学会認定医

駅前AGAクリニック【全国13院 東京新宿院東京北千住院京都烏丸院大阪梅田院岡山院鹿児島院 など】

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