AGAの治療を早期に開始する重要性とは?早期治療の注意点を解説
そして、AGAを発症した場合、早期に治療を開始することが重要とされています。
それは、AGAには他の脱毛症と異なる特徴があるからです。
では、その特徴とは何なのでしょうか。
今回の記事ではAGAの特徴と、AGA治療を早期に開始するメリットについて徹底解説したいと思います。
— 目次 —
AGAの治療を早期に開始する重要性
AGAは男性型脱毛症(Androgenetic Alopecia)とも言われ、発症が疑われる場合、なるべく早めに治療を受けることが必要とされています。
では、なぜ早期に治療を解消する必要があるのでしょう。
AGAが進行性の脱毛症であるため
日本皮膚科学会の策定する「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」によると、AGAは進行型の脱毛症であると解説されています。
いったんAGAを発症してしまったら、二度と元の状態には戻ることがないと言われています。
ただ、治療をおこなうことによって、その人にとっての年齢相応の毛髪量に戻すことは可能です。
にもかかわらず、何もせずに手をこまねいていると、薄毛が確実に進行し、いわゆるM字ハゲやO字ハゲになるリスクが高まります。
そのため、AGAが疑われる場合、早めに対処することが重要なのです。
ヘアサイクルの限界がある
AGAを発症した場合、早期に治療を開始する必要があるのは、ヘアサイクルの限界があるからです。ヘアサイクルとは、髪の毛が生えてから抜け落ちるまでの周期を意味します。
通常、ヘアサイクルは髪の毛の「成長期→退行期→休止期→再び成長期」というようにサイクルしています。
ヘアサイクルはおよそ2年から6年かけて1周しますが、毛穴ごとにヘアサイクルが異なっているため、一斉に髪の毛が抜け落ちるようなことはありません。
一生のうちに起こるヘアサイクルには回数に限りがあり、一般的には生涯に15回程度のヘアサイクルが起こるとされています。
AGAを発症した場合、髪の毛の成長期が短縮され、退行期を早く迎えることとなります。このような毛穴が増えることで、徐々にAGAが進行するわけです。
また、AGAの治療を行い、ヘアサイクルを正常化させないと、15回しかないヘアサイクルを終えてしまい、取り返しのつかない結果となりかねないのです。
発症年齢が低い
人間の毛髪は年齢とともに徐々に細くなるため、年を取ってから髪の毛が薄くなるのはある意味、自然の摂理と言えます。
ただ、AGAの場合、発症年齢が低いという特徴もあります。
先のガイドラインによると、AGAは思春期以降に見られる脱毛症と解説されています。
つまり、10代後半や20代前半でもAGAを発症する可能性があるということです。
いわゆる若はげもAGAによって起こっている可能性が高いため、やはり早期に治療を開始することが重要なのです。
手遅れになる可能性がある
現在では、AGAは病院や専門のクリニックで治療できる時代となっています。
適切な治療を受けることで髪の毛の量を増やすことが期待できます。
ただ、あまりに進行してしまった薄毛に対しては、治療薬の発毛効果が及ばないリスクもあります。
そのため、早めの治療が求められるのです。
また、AGAは進行型の脱毛症であるため、途中で治療を打ち切ってしまうと、治療を開始する前よりも状態が悪化してしまいます。
AGAの治療は早期に開始することと、根気よく続けることが重要というわけです。
- AGAは進行型の脱毛症であるため、早期の治療開始が必要である。
- ヘアサイクルの限界を迎える前にAGAの治療を開始する必要がある。
- AGAは思春期以降に発症するため、早めの対処が求められる。
早期にAGA治療を開始する利点
ここまでの解説で、AGAの治療を早期に始めるべき理由についてご理解いただけたことと思います。
次に、AGA治療を早期に開始した場合に得られる利点についてお話ししたいと思います。
将来の薄毛のリスクを減らすことができる
AGAには思春期以降に発症するという特徴があります。ただ、若いうちは症状の進行も緩やかであるため、自分がAGAを発症していることに気がつかないことも珍しくありません。
このため、髪の毛の量や状態に気を付けることが重要となります。例えば、以前と比べて汗をかいたときに顔へと垂れてくる汗の量が増えている場合、髪の毛のボリュームが減少している可能性があります。
また、髪の毛がペタッと寝てしまい、髪の毛のセットがしづらくなるようなケースもあります。このような少しの変化に気づくことで、AGAの発症を疑うことが可能となります。
そして、AGAの発症が疑われる場合、速やかに対処することで、将来の薄毛のリスクを減らすことが可能になります。
薄毛の進行スピードを遅らせることができる
AGAには思春期以降に発症するという特徴ともう1つ、徐々に進行するという特徴があります。つまり、何も対策しない限り、AGAによる薄毛は徐々に、かつ確実に進行してしまうという訳です。
進行型の脱毛症であるAGAに関しては、完治という概念がありません。だからこそ、早めの治療を開始して、症状の進行スピードを遅らせることが重要となるのです。
治療の開始が遅れ、毛根が死滅してしまった場合、その毛穴からは二度と髪の毛が生えてきません。ただ、毛根が生きている限り、再び髪の毛を生えさせることが可能です。
生きている毛根を活性化させることによって、薄毛の進行スピードを少しでも遅らせ、若々しさを保つことが大切です。
費用を抑えることができる
AGAの治療法としては、内服薬を服用することや外用薬を塗布すること、また髪の毛の成長因子(グロースファクター)を頭皮下に注入すること、それと並行して育毛剤やサプリメントを利用することなどがあげられます。
ただ、あまりにも薄毛の範囲が広くなってしまった場合、治療薬や注入療法の効果が及ばないケースもあります。
そのような場合、自毛植毛を検討することとなりますが、自毛植毛には多額の費用が必要となります。
当院では自毛植毛の手術を25万円からうけたまわっておりますが、一般的なクリニックでは50万円から100万円以上かかるケースも珍しくありません。
いずれにせよ、植毛手術をおこなう場合、投薬治療よりもかなりの費用が必要となります。
早期の段階で治療を開始しておけば、植毛が必要となる状態を回避することも期待できます。
人に気付かれずに薄毛を改善できる
早期にAGA治療を開始するメリットとしては、人に気付かれないうちに薄毛を改善できるということもあげられます。
薄毛は命に関わるような疾患というわけではありませんが、非常にデリケートな問題であり、本人にとっては深刻な悩みでもあります。
薄毛が進行してから治療を開始した場合、髪の毛の量が増えると、周囲から「かつらにしたのでは」など、あらぬ疑いをもたれているのではないかと、周りの目が気になることもあります。
早めに治療をはじめておくことで、そのような心配をする必要もなくなります。
悩みを抱える必要がなくなる
AGAの進行に伴う薄毛は、命に関わるような重大な問題というわけではありません。ただ、命に関わらないからといって、何も悩む必要がないという訳ではありません。
むしろ、薄毛は非常にデリケートな悩みであり、コンプレックスに思っている方も少なくなりません。また、徐々に髪の毛が抜け落ちていくことに恐怖感を抱いている方もたくさんいらっしゃいます。
このようなコンプレックスや恐怖感自体が精神的なストレスとなり、さらにAGAの進行速度を早めてしまうことにも繋がりかねません。
AGAの治療を早期に開始することは、AGAによる薄毛の深刻化を予防することはもちろん、髪の毛に関するお悩みを解消することにも繋がります。
- 早めに治療を開始することで、将来の薄毛のリスクを減らすことができる。
- 早期の治療によって費用を抑えることができる。
- 髪の毛に関するコンプレッションがなくなる。
AGAの早期治療をする際に気を付けたいこと
AGAの治療効果は非常に高いものですが、治療だけ受けていればあとは何も気にしなくてよいというわけではありません。
治療効果を高めるためにも、次のようなことに注意しましょう。
髪の毛は夜に洗う
AGAの治療効果を高めるためには、髪の毛を夜に洗うよう意識しましょう。
髪の毛の成長は寝ている間に起こるため、頭皮を清潔にし、身体を温めて血行を促進しておくことが重要です。
タバコや脂っこい食べ物を控える
タバコは百害あって一利なしと言われますが、AGAに関してもリスクファクターとなります。
タバコに含まれているニコチンには、毛細血管を収縮させ、血行を阻害する作用があります。
髪の毛の成長は毛母細胞が分裂することで起こりますが、毛細血管が収縮すると、髪の毛が成長するための十分な栄養を受け取れなくなってしまうのです。
また、脂っこい食べ物を好んで食べていると、動脈硬化が進行し、やはり血液の循環を妨げてしまいます。
生活習慣病を予防するためにも、将来の薄毛のリスクを回避するためにも、脂っこい食べ物は控えめにしたほうが良いでしょう。
心身のストレスを解消する
ストレスは万病の元と言われるように、私たちの心身に多大な悪影響を及ぼします。
ストレスというと精神的なストレスばかりイメージしがちですが、疲労や睡眠不足といった身体的ストレスも、AGAの発症リスクを高めます。
ストレスの自覚がある場合、適度にストレスを発散するよう心がけましょう。
また、疲労の自覚がある場合、十分に睡眠時間を確保しましょう。
AGAの早期治療をおこなっている間はヘアケアに気を使い、タバコや脂っこい食べ物を控え、ストレスをコントロールすることが重要。
AGAの早期治療は専門のクリニックで!
AGAの治療は、皮膚科や形成外科といった病院でも受けることが可能ですが、病院では主に投薬治療のみがおこなわれています。
一方、当院のような薄毛治療専門のクリニックでは、投薬治療以外にも注入療法や自毛植毛といったさまざまな治療法を用意して、いろいろなタイプの薄毛に対応しています。
そのため、AGAの治療ならAGA治療に特化したクリニックがおすすめといえます。
まとめ
AGAは若い方でも発症する可能性があるうえ、進行型という厄介な特徴があります。
そのため、AGAの発症が疑われる場合、早期に治療を開始することが重要です。
毛根が死んでしまったら二度と髪の毛は生えてきません。
そうならないうちに適切な治療を受け、将来の薄毛を予防するようにしてください。