AGAって治るの?AGA治療薬の理想的な減薬方法について解説!
薄毛に悩んでいる方で、治療を検討中の方や、実際に治療を行なっている方も多いかと思います。
AGAの治療は始めると止めることは出来ないのでしょうか。
これはみなさん疑問に思うことかと思います。
「毛髪が増えたら薬を止めていいですか」とよく聞かれます。
そもそもAGAは治療したら完治するのでしょうか。
今回は『AGAの治療薬の減らし方』について駅前AGAクリニックの医師が解説します。
— 目次 —
AGAって治るの?
減薬方法について説明する前に、そもそもAGAは治療することで完治するのでしょうか。
薬の服用を継続しなければならないと言う点から考えると、完治しません。
その理由について知るために、AGAの原因から見ていきましょう。
AGAの原因について
AGAの原因は、DHT(ジヒドロテストステロン)という悪性の男性ホルモンです。
このDHTが髪の毛の成長を阻害することにより、ヘアサイクルが乱れ、髪の毛が成長する前に抜け毛が起きてしまい、薄毛になってしまうのです。
DHTは、テストステロンという男性ホルモンが、5αリダクターゼという酵素の働きによって変性することで生まれます。
AGAの治療について
AGAの原因はわかりましたが、実際にどのような治療をおこなうのでしょうか。
AGAの治療方法は、大きく分けて2つです。
現状維持の治療
1つ目は、「現状維持の治療」です。
現状維持の治療とは、AGAの進行を抑え、現状を維持するための治療です。
主にプロペシアやザガーロといった、5αリダクターゼ阻害薬と呼ばれるものを用います。
発毛治療
2つ目は、「発毛治療」です。
発毛治療とは、その名の通り、発毛を促す治療です。
ミノキシジルという発毛成分や、発毛メソセラピーといった治療を用います。
なぜAGAは完治しないのか
ではなぜAGAは完治しないのでしょうか。
先ほども説明したように、AGAはDHTの働きによって引き起こされます。
したがってDHTの合成を妨げない限り、AGAはますます進行してしまうのです。
そこでプロペシアやザガーロといった、5αリダクターゼ阻害薬を服用する「現状維持の治療」を行い、DHTの合成を妨げることで、AGAの進行を抑制することが可能です。
― POINT ―
✔︎AGAは完治しない
✔︎DHTによって髪の毛の成長が阻害される
✔︎そのため治療を継続する必要がある
AGA治療薬っていつまで飲み続けるの?
AGA治療薬は、いつまで飲み続けなければならないのでしょうか。
先ほども述べたように、AGA治療薬は一生飲み続けなければならないのでしょうか。
そちらについて触れていきます。
内服をやめてしまうとどうなるの?
これはご来院される患者さんにいつもお話ししています。
AGA治療には時間がかかりますし、せっかく毛髪が生えて来ても内服を止めると残念ながら完全に元に戻ってしまいます。
また、「内服を止めるとリバウンドはあるのですか」と聞かれることもあります。
生えてきた毛髪が抜けて元に戻るだけなのでリバウンドで元の状態以上に抜けてしまうことはありませんが、自己判断で突然やめてしまうと、急に抜け毛が増えたと体感してしまう方が多いです。
現状維持の治療はヘアサイクルを正常化して毛母細胞の減少を食い止める治療です。
そのため治療をやめてしまうとまた抜け毛が起きてしまうのです。
現状維持の治療を継続することで、治療しない場合に比べてAGAの進行を大きく抑制することが可能です。
したがってAGA治療をする意味は大きいと言えるでしょう。
いつまで治療を続ければいいの?
これは患者さんの価値観次第です。
AGAの治療は止めると元に戻ってしまいます。
そのため薄毛になっても構わないと思える時まで続けることになります。
できる限り髪の毛の生えた状態をキープしたい場合、現状維持の治療は一生続ける必要があります。
しかし、髪を生やすための発毛治療は徐々に減らすことは可能です。
発毛治療によって生えた髪の毛を、現状維持の治療によって抜けないようにするためです。
― POINT ―
✔︎治療をやめると元に戻る
✔︎AGA治療にリバウンドはない
AGA治療薬の減薬方法は?
AGA治療を行っていくと想像以上に毛髪がしっかり生えてくる患者さんがいます。
このような患者さんではある程度生えてくると治療内容を弱くすることも可能です。
では、どのような患者さんがこのように減薬できるのでしょうか。
毛髪がしっかり生えるには一定の法則があるようです。
治療効果が大きい患者さんの特徴について検討してみましょう。
軽症なAGA患者さん
この法則の基本原則は毛母細胞の数です。
毛母細胞の数が多ければ治療効果が大きいのです。
そもそもAGAの初期の患者さんはヘアサイクルが短くなってから時間が経過していないのでしっかり毛母細胞が生き残っています。
そのため毛母細胞に力が残っており毛髪がどんどん増えてくるのだと思われます。
一般的にハミルトンノーウッド分類のステージⅣから治療効果が落ちてくることが多いです。
発症から時間が経過していない患者さん
AGAがある程度進行していても発症が急激だった場合はまだ毛母細胞が生き残っている可能性が高いです。
AGAの進行は順番的にヘアサイクルの短縮が起こってから毛母細胞が減少していきます。
発症からの時間は非常に重要な要素となります。
一般的に40歳までは発症から時間がそれほど経過していないことが多いです。
局所から進行するタイプよりびまん性に進行するタイプの患者さん
頭部全体でAGAを発症するタイプをびまん性といいます。
局所から進行する場合は局所的にAGAの発症から時間が経過していることがあります。
それに対しびまん性は症状の自覚が早いため毛母細胞が生きている可能性が高くなると思われます。
最初に強めの治療を行った患者さん
治療初期に強めの治療を行った方が毛母細胞の生存率が高くなると分かっています。
そのため初期の治療は強めが鉄則となります。
メソセラピーを治療初期に行うと効率的な理由も毛母細胞の温存率が高まるからです。
治療プランを組む時にこのことも考えに入れるべきでしょう。
医師が教える理想的な減薬方法
毛髪が十分に生えたとき、減薬するにはどのような方法を取るのでしょうか。
AGA治療は、現状維持の治療とミノキシジルなどの発毛治療を併用することが多いです。
現状維持の治療を止めて発毛治療のみを継続する方法は危険です。
正しい減薬方法は、現状維持の治療は継続し、発毛治療を減薬するという方法です。
したがって、減らすべきはミノキシジルです。
毛量が増えたならミノキシジルを段階的に減量していくことは可能なのです。
治療のベースはザガーロやフィナステリドであり、ミノキシジルは毛量の調整と考えても良いでしょう。
このようにして減薬していくことが可能なのですが、減薬できるかどうかは患者さんの毛母細胞の数にかかっているのです。
AGAは進行するにつれ毛母細胞の数が減少して発毛力が落ちてきます。
ある程度発毛力が落ちてしまっている場合はミノキシジルの減薬が可能であったとしても止めることまでは難しいでしょう。
この辺りのさじ加減は非常に難しいところとなります。
患者さんによってかなり違いがあるところなので、駅前AGAクリニックでご相談下さい。
― POINT ―
✔︎AGAの進行状況によっては減薬可能
✔︎発毛治療を減らすことは可能
✔︎クリニックで減薬について相談しましょう
まとめ
いかがでしたか?
基本的に、AGAは完治しないため、治療は一生続きます。
ですが、方法によっては減薬することも可能です。
自分で減薬することはとても難しいので、専門の医師のアドバイスを受けながら治療することを強く勧めます。
駅前AGAクリニックでは、患者さんの症状によって治療を変えるオーダーメイド治療を行なっているので、患者様それぞれの症状に合わせて治療を行なっています。
また、当院は患者さんの経過をしっかりと観察しています。
写真を撮らせて頂いて経過の流れも分かるようにしております。
定期的に写真の比較を行うことも可能です。
ご一緒にAGA治療を行いましょう。