髪の毛を自然乾燥させるとはげる?髪の毛に良い乾かし方について
お風呂から上がった後、みなさんはどのように髪の毛を乾かしているでしょうか。
バスタオルで髪を拭くだけの自然乾燥派とドライヤー使ってしっかり乾かすドライヤー派に大別されるはずですが、どちらもメリットとデメリットがあります。
お風呂は毎日の習慣ですから、間違った乾燥方法をしていると日々の積み重ねで髪の毛に深刻なダメージを与えかねません。
今回は、髪の毛の自然乾燥についての解説と、髪の毛に良い乾かし方についてご紹介します。
— 目次 —
▽記事の内容をまとめた動画はこちら▽
髪の毛を自然乾燥させるとはげる?
髪の毛を洗った後に自然乾燥させた場合、はげる可能性は高くなるのでしょうか。
必ずはげるわけではない
洗髪後に髪の毛を自然乾燥させたとしても、必ずはげるわけではありません。
しかし、自然乾燥をすることで、頭皮に悪影響を及ぼす可能性もあります。これにより、はげる可能性が高まる場合はあるでしょう。
髪の毛を自然乾燥させるデメリットは多い
髪の毛を自然乾燥させると、必ずはげる訳ではありませんが、髪の毛を自然乾燥させることには、様々なデメリットがあります。では、どのようなデメリットが見られるのでしょうか。
髪の毛の自然乾燥は臭いの原因に
髪の毛を自然乾燥させることで、臭いの原因になることがあります。髪の毛や頭皮が湿った状態を続けることで、雑菌が繁殖しやすくなるからです。
頭皮に限ったことではありませんが、細菌は湿った環境を好む傾向にあります。
頭皮は、身体の中でも皮脂の分泌量が多い場所であるため、正しく皮脂を洗い流し、素早く乾燥させることが大切です。
頭皮トラブルを引き起こす場合も
髪の毛や頭皮が湿っていることにより、雑菌の繁殖を招いた場合、臭いだけでなく、頭皮に炎症を起こすこともあります。
代表的な皮膚疾患としては、脂漏性皮膚炎があります。頭皮には、マラセチアという真菌の一種が棲みついていおり、マラセチアが大量に繁殖すると、脂漏性皮膚炎のリスクが高くなります。
頭皮の血行が悪くなる
髪の毛や頭皮が濡れていると、乾くときに気化熱によって頭皮から熱が奪われ、頭皮が冷えてしまい、血行が悪くなる可能性があります。
血液には、全身に酸素と栄養を送り届ける働きがあるため、血行が悪くなった場所は酸欠や栄養不足が起こります。
頭皮へ送られる血液の量が不足した場合、髪の毛が成長するための栄養が不足し、結果として抜け毛を引き起こす可能性が高くなります。
髪の毛が傷む
髪の毛の表面は、キューティクルで覆われていますが、濡れている時にはキューティクルが開いており、髪の毛から水分が抜けやすくなってしまいます。このため、外部からのダメージを受けやすくなり、抜け毛や切れ毛を引き起こす可能性があります。
- 自然乾燥によって雑菌が繁殖すると頭皮の臭いの原因となる。
- 雑菌の繁殖によって頭皮に炎症を起こす可能性がある。
- 自然乾燥による頭皮の冷えが、頭皮環境の悪化を招くこともある。
髪の毛はドライヤーで乾かすのが良い
髪の毛をドライヤーで乾かすメリット
ドライヤーで髪の毛を乾かすことには色々なメリットがあります。
ここでは、そのメリットについて具体的な項目をあげながら解説していきます。
髪質が改善する
自然乾燥がキューティクルに多大な悪影響を与えることは先ほど述べたとおりです。
ドライヤーを使って髪を乾かせば、開いていたキューティクルがすぐに閉じますから髪の毛へのダメージが最小限で済みます。
さらに、ドライヤーで髪の毛を乾かすことでカラーリング成分やパーマ成分の流出を抑えられますので、髪色やパーマを長期間、維持できるのです。
ちなみに、一度傷んでしまったキューティクルは修復されることがほとんどないため、お風呂から上がるなどして髪が濡れている時は、必ずドライヤーで乾かしましょう。
頭皮を健康に保つことができる
ドライヤーで髪の毛を乾かすことで、雑菌の繁殖を抑えることができ、さらに頭皮の血行不良も回避できます。
頭皮を清潔に保ち、血行が良好な状態を保つことで、髪の毛に栄養がしっかり送られるメリットがあるのです。
静電気や摩擦からのダメージが抑えられる
濡れた状態の髪の毛は、静電気や摩擦からダメージを受けやすくなっています。
ドライヤーを使うことでダメージを軽減できますが、乾燥時、ウォータータイプのスタイリング剤を使用すれば、より一層、適切な水分量を保つことができます。
- ドライヤーを使うとキューティクルがすぐとじるため、ダメージが低減する
- キューティクルは一度傷んでしまうともとに戻るのは難しい
- 濡れた髪の毛は静電気や摩擦からのダメージを受けやすい
ダメージを少なくする髪の毛の乾かし方
ドライヤーで髪をすぐに乾かすことのメリットは上で説明したとおりですが、では具体的にどのように乾かすのが効果的なのでしょうか?
正しい乾かし方をすることで、髪の毛や頭皮をさらによい状態に保てますので、ぜひ押さえてください。
タオルドライで水分をしっかり取る
ドライヤーを用いる以外に、タオルドライでも髪の毛の傷みを抑えることができます。
お風呂上りの時などは、タオルドライでしっかり水分を拭き取りましょう。
基本的な手順は、
1. 頭皮の水分を丁寧に拭き取る
2. 毛先の水分をもみ込むようにして拭き取る
の二つの手順です。
タオルドライの最中に摩擦が生じると、逆に髪の毛を傷めてしまいますので、ゴシゴシ力を入れて拭くのはやめましょう。
根本から毛先の順で乾かす
髪の毛で一番乾きにくいのが根本の部分です。
毛先にだけドライヤーを当てて乾燥させた気でいると、濡れたままの根本がダメージを受けてしまいます。
しかも、頭皮にも水分が残った状態になっていますから、雑菌が繁殖しフケやかゆみの要因となってしまうでしょう。
髪の毛の根本からドライヤーを当てることは、髪を乾かす上での基本中の基本なので、ぜひ覚えておいてください。
ちなみに、髪の毛を根本から乾かすことで、髪の毛全体にボリュームが出ますので、若々しい印象にもなります。
9割乾いたら冷風に切り替える
ドライヤーで髪の毛の水分を9割くらい取った後は、冷風に切り替えて仕上げに入りましょう。
冷風に切り替える理由は、髪の毛が余熱を持ったままだと、今度は髪の毛が乾きすぎて逆に傷んでしまうからです。
余熱を飛ばすことで髪の毛の水分量を適切な状態に保てますし、キレイなツヤ感をキープできるのです。
- タオルドライで8割近く乾かすことが大切
- タオルドライはゴシゴシ拭かず、揉み込むように水分を取る
- 髪の毛が9割乾いたら冷風に切り替えることで、水分量を適切な状態にできる
まとめ
髪の毛の乾燥方法は、自然乾燥よりもドライヤーを用いたほうが髪の毛に多大なメリットを与えます。
頭皮における雑菌の繁殖を抑えられ、髪の毛を健康な状態に保つことができます。また、キューティクルを適切な状態に維持したり、スタイリング時の時間を節約したりすることも可能です。
そして、髪の毛を乾燥させる際のポイントは、タオルドライでしっかり水分を取ることと、乾かす時は根本から毛先の順で乾かすこと、9割くらい乾いたところで冷風に切り替えて余熱を取ることです。
これらのケアをしっかりしていても抜け毛が気になってしまう方は、AGAの専門クリニックを受診すると良いでしょう。
当院では、無料のカウンセリングを行っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。