前髪はげの原因は男性と女性で違う?判断する基準や対策について
はげには様々なタイプがありますが、前髪の量が減ってきてくるタイプのはげもあります。
はげというと、男性に起こる問題だと思われがちですが、実際には女性の方でも薄毛に悩まされている方は少なくありません。
では、前髪はげになってしまう原因は何なのでしょうか。
今回は、男女別の前髪はげの原因や、対策についてご紹介します。
— 目次 —
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前髪がはげる原因
前髪がはげることには、原因があります。前髪がはげる主な原因について、ご紹介します。
ホルモンバランスの乱れ
前髪がはげる原因としては、ホルモンバランスの乱れが挙げられます。男性の場合、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT) の分泌量が増大することで、抜け毛のリスクが高くなります。
女性の場合は、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌量が減少することで、抜け毛のリスクが高くなります。出産後の女性や更年期の女性に抜け毛が見られるのは、この事が影響しています。
生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れによって、抜け毛を引き起こす可能性もあります。例えば、睡眠不足に陥ったり、睡眠の質が低下したりすると、寝ている間の髪の毛の成長を阻害し、前髪はげのリスクを高める可能性もあります。
また、暴飲暴食や極端なダイエットなどによって栄養バランスが乱れると、髪の毛が成長するための栄養が不足するため、注意しましょう。
過剰なストレス
心身に対する過剰なストレスによっても、前髪はげのリスクは高まります。
これは、ストレス状態が昂じることによって、自律神経のバランスが乱されるためです。自律神経には、交感神経と副交感神経があります。
日中は、交感神経が優位になることで心身が活発に働き、夜になると、副交感神経が優位になることで心身を休めることが可能になります。
ところが、ストレス状態が続くことによって、夜になっても交感神経が優位になっているため、睡眠の質が低下することになってしまいます。
私たちの体内では、寝ている間に成長ホルモンが分泌され、細胞分裂が活発に行われます。
しかし、睡眠の質が低下することによって成長ホルモンの分泌が滞ると、髪の毛の成長に、悪影響を及ぼすことになるのです。
様々な脱毛症
前髪はげの原因の中には、様々な脱毛症があります。
男性と女性によって起きやすい脱毛症が異なるため、それぞれ理解しておきましょう。
牽引性脱毛症
牽引性脱毛症は、髪の毛を結ぶことによって、牽引力が働いた場所に血行不良が起こり、薄毛になるタイプの脱毛症です。
牽引力によって髪の毛が抜けたり、血行不良によって栄養状態が低下したりすることで、抜け毛が増えるのです。
どちらかというと、髪の毛を結ぶ機会の多い女性に多く見られますが、男性でも発症するリスクはあります。
びまん性脱毛症
びまん性脱毛症は、女性に多く見られるタイプの脱毛症です。ホルモンバランスの乱れや誤ったヘアケア、ストレスなど、様々な原因によって抜け毛が増えることで、びまん性脱毛症を発症します。
男性のように局所がはげるようなことはありませんが、髪の毛全体のボリュームが減少したり、地肌が透けて見えたりします。びまん性脱毛症により、前髪の量も少なくなり、前髪はげになる可能性もあるでしょう。
AGA
男性に見られる代表的なはげがAGAです。5α-リダクターゼの働きによってジヒドロテストステロンが産生されることで、抜け毛を引き起こすことが特徴です。
5α-リダクターゼは前頭部にも多く分布しているため、AGAを発症した場合、前髪はげになるリスクが高くなります。
- ホルモンバランスが乱れることで前髪はげのリスクが高まる。
- 女性に多く見られる脱毛症が牽引性脱毛症やびまん性脱毛症である。
- 男性に見られる代表的なはげとしてはAGAが挙げられる。
前髪はげは10,20代でもなる?
はげと言うと中高年以降に見られるようなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。実際には、前髪はげは10代や20代でも発症する可能性があります。
男性に見られる代表的な薄毛がAGAです。日本皮膚科学会によると、AGAは思春期以降に見られる進行型の脱毛症と定義されています。
つまり、思春期を終える10代の後半を過ぎると、誰でもAGAを発症する可能性があるということです。
AGAを発症した場合、M字はげといって、額の生え際が後退することも特徴となっています。このため、10代や20代であっても、前髪はげを発症する可能性があることを、知っておくと良いでしょう。
- 10代や20代でも前髪はげになる可能性はある。
- AGAには思春期以降に発症し、徐々に進行するという特徴がある。
- AGAを発症した場合、前髪はげになる可能性がある。
前髪はげの基準
男性の場合も、女性の場合も、前髪はげになる可能性はありますが、そもそも前髪はげの基準としては、どのようなことが挙げられるのでしょうか。
おでこが広くなった
前髪はげの基準として、おでこが広くなったということが挙げられます。特に、前髪をかき上げたときに額の生え際が後退しているような場合、前髪はげになっている可能性が高いです。
男性の場合は、額の生え際が、両サイドからはげる特徴があります。女性の場合はポニーテールなど、牽引力の働く髪型にしていると、額の生え際が全体的に後退してくることがあります。
M字はげ
分かりやすい前髪はげとしては、M字はげが挙げられます。AGAに伴って起こる特徴的なはげ方で、額の生え際が両サイドから後退し、アルファベットの「M」のような見た目になってきます。
前髪のボリュームが明らかに減った
前髪のボリュームが以前と比べて明らかに減少している場合、前髪はげになっている可能性があります。ただ、髪の毛のボリュームは徐々に減少するため、自分自身では判断できないことも少なくありません。
このため、自分では判断がつかない場合や、違和感を覚えた場合は、薄毛治療専門のクリニックで診てもらうことが有効です。
- おでこが広くなってきた場合、前髪はげになっている可能性がある。
- M字はげになっていることも前髪はげと判断する基準になる。
- 自分自身での判断が難しい場合は薄毛治療専門のクリニックで相談すると良い。
前髪がはげてきた場合の対策
前髪の量が減ってきた場合や、髪の毛全体のボリュームが減少してきた場合、できるだけ早めに対処することが重要です。では、どのように対処すれば良いのでしょうか。
セルフケア
前髪の量が減ってきた場合、まずはセルフケアを行いましょう。それほど薄毛が進行していなければ、セルフケアで改善することも期待できます。
髪型の改善
前髪がはげてきた場合、髪型を改善してみましょう。例えば、ポニーテールの髪型によって、前髪に対する牽引力が掛かっているようであれば、一時的に髪の毛を下ろしてみると良いでしょう。
また、いつも同じ場所で分け目を付けていると、それも牽引性脱毛症の原因となります。定期的に、分け目を変えてみることも有効です。
生活習慣の見直し
睡眠不足や睡眠の質が低下している場合は、早寝早起きを心がけ、寝ている間の回復力を高めましょう。
また、髪の毛は、食べた物からできているため、髪の毛の元となるたんぱく質を摂取し、血行を促進したり、頭皮環境を整えたりするビタミン、およびミネラルを積極的に摂るよう心がけましょう。
専門のクリニックを受診
前髪がはげる原因は、実に様々であるため、セルフケアではなかなか改善しないケースも少なくありません。このような場合は、専門のクリニックを受診することが有効です。根本的なはげの原因を知り、改善することが期待できるでしょう。
- 前髪がはげてきた場合、髪型を改善することも有効である。
- 生活習慣を見直すことが、前髪はげの改善に繋がることもある。
- セルフケアで改善が見られない場合は、薄毛のクリニックを受診することも有効である。
前髪がはげてきたと感じたら
前髪がはげる原因は実に様々であり、男性でも女性でも、前髪はげになる可能性があります。
特に、男性に見られる代表的な薄毛であるAGAを発症した場合、症状が確実に進行してしまいます。
このため、なるべく早めに対処することが重要です。AGAが進行するメカニズムは分かっているため、投薬治療によって進行を遅らせたり、年齢相応の毛髪量に回復させたりすることが期待できます。
また、駅前AGAクリニックでは、男性だけでなく、女性の薄毛や円形脱毛症の治療も行っています。
当院では無料カウンセリングも行っておりますので、薄毛に関するお悩みや費用に関するご相談などありましたら、専門のカウンセラーまでお問い合わせください。