ヘアサイクルが回復する期間はどのくらい?正常に戻す方法とは?
薄毛や抜け毛に、ヘアサイクルが大きく関わっています。
ヘアサイクルは、髪の毛が生えてから抜け落ちるまでの周期を意味し、生涯に渡って何度も繰り返されます。
その周期が乱されることによって、髪の毛が細く・弱くなったり、抜け毛が増えたりするリスクを高めると考えられています。
ここでは、ヘアサイクルが乱れる原因やヘアサイクルを正常にする方法について解説します。
— 目次 —
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ヘアサイクルとは?
ヘアサイクルは毛周期とも呼ばれており、髪の毛が生えてから抜け落ち、そしてまた再び生えてくる周期のことを意味します。
ヘアサイクルの大部分は、髪の毛が伸びる成長期が占めており、その後に髪の毛の退行期、休止期が訪れます。
髪の毛の退行期には、毛母細胞の活動が不活発になり、髪の毛の成長が徐々に遅くなります。
退後期は、ヘアサイクル全体のおよそ1%の期間を占めるとされています。
髪の毛の休止期には、毛母細胞の分裂が完全に停止し、髪の毛が抜ける準備に入ります。
休止期は、ヘアサイクル全体のおよそ10%から20%の期間を占めます。
ヘアサイクルは、男性と女性で少し異なっており、男性のヘアサイクルがおよそ3年から5年で繰り返されるのに対し、女性のヘアサイクルはおよそ4年から6年と、男性に比べると長くなっています。
ヘアサイクルが乱れるとどうなる?
ヘアサイクルが乱れると、多くのケースで髪の毛の成長期が短縮されます。
このため、髪の毛の成長が阻害され、髪の毛が十分に成長する前に抜け落ちるリスクが高まります。
ヘアサイクルは髪の毛1本1本ごとに異なっているため、少々のヘアサイクルの乱れでは、見た目に明らかな変化が起こることはありません。
しかし、ヘアサイクルが乱され、髪の毛の成長を阻害された毛穴の数が増えるにつれ、徐々に地肌や薄毛が目立つようになってしまいます。
ヘアサイクルにも限界はある
ヘアサイクルは何度も繰り返されますが、残念ながら無限に繰り返されるわけではありません。
生涯に起こるヘアサイクルの回数は、およそ15〜20回とされているため、髪の毛の成長期が短縮されると、ヘアサイクルも早く終わってしまうことになります。
- ヘアサイクルは2年から6年周期で繰り返される。
- ヘアサイクルが乱れると、髪の毛が弱くなったり、抜け毛が増えたりするリスクが高くなる。
- ヘアサイクルにも限界があるため早めに改善することが重要である。
ヘアサイクルが乱れる原因
ヘアサイクルが乱されてしまうと、髪の毛の成長期が短縮されるため、髪の毛が細く・弱くなるだけでなく、薄毛になるリスクも高めてしまいます。
では、ヘアサイクルはなぜ乱れてしまうのでしょうか。
AGAを発症している
男性の場合、AGAを発症していることで、ヘアサイクルが乱されている可能性もあります。
AGAは、男性型脱毛症とも呼ばれており、男性に見られる薄毛の大半を占めるとされています。
男性の体内には、テストステロンと呼ばれるホルモンがありますが、テストステロンがジヒドロテストステロン(DHT)に変化した場合、アンドロゲン受容器と結合してTGF-βというサイトカインを産生します。
TGF-βは、退後期誘発因子とも呼ばれており、髪の毛の成長期を短縮し、退行期を早く到来させます。
これにより、髪の毛が十分に育たないうちに抜け落ちてしまうのです。
栄養が不足している
ヘアサイクルが乱れる原因として、栄養が不足していることも挙げられます。
ダイエットや偏食などが原因となり、髪の毛が成長するための栄養が不足することで、髪の毛の成長期が短くなりやすいと考えられます。
薄毛は、男性の問題だけではなく、最近では若い女性の方の中にも、薄毛に悩まされている方がいらっしゃいます。
この原因の1つとして、過度のダイエットに伴う栄養不足が挙げられます。
髪の毛が育つためのエネルギーが不足することで、毛母細胞の分裂が不活発になり、女性であっても薄毛になるリスクが高くなるのです。
自律神経が乱れている
自律神経のバランスが乱れることも、ヘアサイクルの乱れを招く原因となります。自律神経は交感神経と副交感神経で構成されていますが、交感神経が過剰に優位に働くと、血管が収縮し、血行を阻害します。
自律神経のバランスが乱れ、血液の循環が悪くなると、髪の毛が成長するためのエネルギーを頭皮に届けられなくなり、結果としてヘアサイクルの乱れを招くのです。
睡眠不足
睡眠不足は、自律神経を乱す原因になります。
前述の通り、自律神経には交感神経と副交感神経の2つがありますが、通常、日中は交感神経が優位になり、寝る時には副交感神経が優位になります。
しかし、睡眠不足によって交感神経優位の状態が続くと、血管が収縮し、血液の循環が阻害されてしまいます。
また、寝ている間の毛母細胞の分裂が妨げられるため、髪の毛の成長期が短縮され、ヘアサイクルが乱れる可能性も高くなります。
過度のストレス
過度のストレスも自律神経のバランスを乱し、血行を阻害します。これにより、ヘアサイクルの乱れを招く可能性が高まります。
普段から、ストレスを溜めないように、適切に対処するように心がけましょう。
- AGAを発症している場合、ヘアサイクルが乱れる。
- 自律神経のバランスが乱れることでヘアサイクルにも悪影響を及ぼす。
- 睡眠不足や栄養不足、ストレスは、髪の毛の成長に悪影響を与える。
ヘアサイクルを戻す方法は?
ヘアサイクルが乱れてしまうと、回復までに長い期間を要することになります。
では、どのような方法でヘアサイクルを元に戻すことが期待できるのでしょうか。
AGAの専門のクリニックで治療を行う
ヘアサイクルの乱れに伴い、抜け毛の量が増えている場合、AGA治療専門のクリニックで治療を行うことが有効です。
特に、AGAの発症が疑われる場合、速やかに治療を開始することが重要です。
AGAには、進行型という特徴があるため、治療を行わないと、薄毛が徐々に進行します。
AGA専門のクリニックでは、主に投薬治療を行い、ヘアサイクルを乱す原因に直接アプローチすることが可能です。
食生活を改善する
ヘアサイクルの乱れが疑われる場合、食生活を改善することも大切です。
しかし、特定の栄養素を摂取したからといって、みるみるヘアサイクルが元に戻るようなことはありません。
バランス良く栄養を摂取し、身体の内側から対策を行うことが大切です。
良質な睡眠をとる
ヘアサイクルを回復させるためには、良質な睡眠をとることも大切です。
髪の毛は、寝ている間の毛母細胞の分裂によって成長するため、ヘアサイクルを回復させるためにも、良質な睡眠は欠かせません。
睡眠の質を高めるには、毎日決まった時間に入眠、および起床し、日中は適度に身体を動かすことが重要です。
また、寝る直前までスマホやパソコンを見ていると、脳が興奮状態になり、睡眠の質を下げることに繋がるため、注意しましょう。
ストレスを適切に対処する
ヘアサイクルの乱れは、ストレスによってもたらされることもあります。
このため、ストレスに適切に対処することも、ヘアサイクルを回復させるために必要です。
- ヘアサイクルを戻すために、AGA専門のクリニックで治療を受けることが有効である。
- 食生活を改善することでヘアサイクルを正常に戻すことが期待できる
- 睡眠不足やストレスを解消することも重要である
ヘアサイクルが回復する期間はどのくらい?
乱れてしまったヘアサイクルは、どのくらいの期間で回復するのでしょうか。
治療の効果が感じられるのが3~6ヶ月ほど
ヘアサイクルの乱れがどのくらいの期間で回復するのかは、個人差があります。
どのくらいの期間、ヘアサイクルが乱れていたのか、どの程度乱されていたのかによって、回復までにかかる時間は異なります。
しかし、AGA治療専門のクリニックで治療を行った場合、早い方で3ヶ月、多くのケースで半年が経過すると、治療の効果が現れ始めます。
1年間は治療を継続した方が良い
ヘアサイクルの乱れに伴い、明らかな抜け毛の増加や薄毛などがみられる場合、最低でも1年間は治療を継続した方が良いでしょう。
特に、AGAの場合、治療をやめてしまうと、再び抜け毛が進行し始めます。
まず、1年間は治療を継続し、その後の方針を医師と相談して決めるようにしましょう。
- ヘアサイクルが回復するまでの期間には個人差がある。
- 一般的には半年ほどでヘアサイクルの回復がみられる
- 抜け毛や薄毛がある場合、最低でも1年間は治療を継続することが大切である。
AGAや薄毛を改善するためには
薄毛は男性だけでなく、女性にとっても非常にデリケートな問題です。
そして、薄毛や抜け毛がみられる場合、ヘアサイクルが乱れているケースが多いです。
ヘアサイクルの乱れは、抜け毛や薄毛を引き起こすため、抜け毛や薄毛が目立ち始めたら、早めに対処することが重要です。
駅前AGAクリニックでは、男性の薄毛だけでなく、女性の薄毛治療も行っています。
抜け毛や薄毛が気になっている方は、無料カウンセリングでご相談ください。