フケにはストレスが関係している?薄毛や抜け毛を引き起こすことも?
フケの量が増えると、周りからの視線が気になったり、何らかの皮膚の病気を発症していたりするのではないかと心配になることもあるでしょう。
フケの原因として、ストレスが影響すると考えられています。
では、実際にフケとストレスにはどのような関係があるのでしょうか。
本記事では、ストレスによってフケの量が増える原因やストレスによるフケを改善するための方法をご紹介します。
— 目次 —
フケがストレスによって発生する原因
まず、ストレスによってフケが発生する原因について解説します。
血行不良を招く
ストレス状態が長く続くと、血行不良を招きます。
ストレスによって自律神経のバランスが乱れると、交感神経が優位に働きやすくなります。
交感神経が優位になると、血管が収縮し、血液の循環が悪くなります。
血液の流れが悪くなると、新陳代謝がスムーズに行われなくなり、本来であれば剥がれ落ちるはずの皮膚が剥がれ落ちず、フケとなって頭皮に残ってしまうのです。
皮脂が過剰に分泌する
ストレスによって、皮脂が過剰に分泌しやすくなることもあります。
ストレスは、ホルモンバランスも乱し、ホルモンバランスの乱れによって男性ホルモンが増えると、皮脂を過剰に分泌する可能性が高まります。
男性ホルモンは、女性の体内でもわずかながら分泌されており、男性ホルモンの割合が相対的に増えることで、女性であってもフケの量が増えるリスクがあります。
- ストレスによって血行不良を招き、フケが発生しやすくなる。
- ターンオーバーの周期に異常が生じると、フケが発生するリスクも高くなる。
- ホルモンバランスの乱れもフケの量を増やす原因になる。
フケとストレスの関係性
ストレス状態が長く続いた場合、フケを生じるリスクが高くなりますが、ストレスによってどのようなフケが増えるのでしょうか。
また、フケによって、どのようなトラブルを引き起こす可能性があるのでしょうか。
乾性フケと脂性フケの両方を引き起こす
フケは大きく分けて、乾性フケと脂性フケの2つに分類されますが、ストレスによって、乾性フケと脂性フケの両方を引き起こす可能性があります。
ストレスによって頭皮のターンオーバーの周期に異常が生じると、本来であれば剥がれ落ちるべきフケがその場に留まってしまい、乾性フケの量が増える可能性が高まります。
また、頭皮に留まったフケが、頭皮と混じり合うことによって、脂性フケを生じる可能性も出てきます。
乾性フケと脂性フケには、以下のような特徴があります。
乾性フケ | 脂性フケ | |
---|---|---|
特徴 | 粒が小さくて白く、カサカサしている | 粒が大きくて黄色っぽく、ベタベタしている |
原因 | 頭皮の乾燥や洗浄力の高いシャンプーなど | 過剰な皮脂の分泌やシャンプーの洗い残しなど |
起こりやすい時期 | 湿度の高い夏季 | 乾燥する冬季 |
脂漏性皮膚炎を発症している可能性も
ストレスによって、皮脂の分泌量が増大すると、皮脂をエサとして成長する常在菌であるマラセチアが繁殖し、脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)を発症する可能性があります。
脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌量が多い箇所であれば、どこにでもみられる炎症性の皮膚疾患ですが、頭皮は特に皮脂の分泌量が多い箇所であるため、皮脂の過剰な分泌によって脂漏性皮膚炎を発症するリスクが高いのです。
脂漏性皮膚炎は、それほど強い痒みを伴うことがないため、知らない間に脂漏性皮膚炎を発症しているケースも珍しくありません。
- ストレスは脂性フケと乾性フケの両方を生じさせるリスクがある。
- 乾性フケは主に乾燥によって生じ、脂性フケは主に過剰な皮脂の分泌によって生じる。
- 脂性フケが多くみられる場合、脂漏性皮膚炎を発症している可能性もある。
ストレスによるフケは薄毛や抜け毛を引き起こす?
ストレスによってフケが増えることもありますが、このフケは薄毛や抜け毛とも関係があります。
ここでは、ストレスによってフケと薄毛や抜け毛との関係を具体的に解説します。
軽症であれば可能性は低い
フケがみられる場合でも、直ちに抜け毛や薄毛になる訳ではありません。
フケの量がそれほど多くないようであれば、抜け毛についても過敏になる必要はないでしょう。
しかし、抜け毛や薄毛を引き起こす可能性が全くないという訳でもないため、心配な方は、抜け毛の量や状態をチェックしましょう。
抜け毛は誰にでも毎日見られるもので、1日あたり50本から100本程度であれば心配ありません。
抜け毛の量があまりにも多い場合や、抜け毛の根元に白濁した脂っぽい塊が付着している場合、抜け毛自体が細くなっているような場合は、注意が必要です。
放置していると薄毛になる可能性もある
フケの量が増えたからといって、すぐに抜け毛や薄毛になることはありませんが、フケの量が増えている状態を放置していると、薄毛に繋がる可能性はあります。
脂性フケの量が過剰になると、脂っぽくてベタベタとしたフケが毛穴を塞ぎ、髪の毛の成長を阻害することがあります。
また、頭皮が乾燥した状態が続くと、ターンオーバーの周期に異常が生じ、髪の毛が成長しきらない内に抜けてしまうリスクが高くなります。
フケの量が増えているということは、頭皮環境が乱れている証拠でもあるため、放置していると、薄毛や抜け毛を引き起こす可能性があることを知っておきましょう。
- フケがあるからといって直ちに抜け毛や薄毛に繋がる訳ではない。
- 1日あたり50本から100本の抜け毛は正常な範囲である。
- フケが目立つような頭皮環境を続けていると、抜け毛や薄毛のリスクを高めることになる。
ストレスによるフケを改善するためには?
ストレスによってフケが増えるような頭皮環境の状態が続くと、抜け毛や薄毛のリスクが高まります。
このため、以下のような対策を行うことが大切です。
ストレスを解消する
ストレスによるフケを改善するのであれば、原因となるストレスを解消することが大切です。
ストレス状態では、自律神経のバランスやホルモンバランスに乱れが生じるため、バランスを整えるようにしましょう。
適度な運動を行う
ストレスを解消するためには、日ごろから適度な運動を行うことが重要です。
身体を動かすことで血液の循環がスムーズになると、頭皮への血液循環も促進され、頭皮環境を改善することに繋がります。
また、日中にしっかりと身体を動かし、交感神経を優位に傾けておくと、夜になった時に、自然と副交感神経優位の状態に切り替わることも期待できます。
自律神経は交感神経と副交感神経のどちらが優位であれば良いというものではなく、両者のバランスが取れていることが重要です。
睡眠をしっかり取る
ストレスを解消し、ホルモンバランスの乱れを取り除くために、睡眠をしっかり取ることも大切です。
睡眠をしっかりと取ることで脳の働きを正常化させることで、ホルモンバランスを整えることに繋がります。
ホルモンバランスを整えることは、皮脂の分泌量を調整するためにも必要なので、睡眠習慣を見直すことが必要です。
正しく頭皮のケアを行う
ストレスによるフケを改善するためには、頭皮ケアを正しく行うことも大切です。
髪の毛を洗う時に、熱いお湯を使用していると、頭皮を守る皮脂まで洗い流してしまい、かえって頭皮の乾燥を招くことになります。
また、洗浄力の強すぎるシャンプーを使っていると、頭皮のバリアを形成している皮脂も洗い流してしまいます。
ストレスによるフケを改善するためには、薬用シャンプーや育毛用シャンプーなど、髪の毛や頭皮へのダメージが少ないシャンプーを利用し、指の腹で優しくマッサージするように頭皮ケアを行うようにしましょう。
医師に相談する
ストレスによるフケがセルフケアでは改善できない場合、専門医に相談することが有効です。
フケには、乾性フケと脂性フケの2種類があるため、フケの原因が人それぞれ異なることも多いです。
専門医に相談することによって、自分の肌のタイプや症状に合わせた治療や対策を講じることが可能です。
- ストレスによるフケを改善するためにはストレスを解消することが重要である。
- 正しい頭皮ケアを行うことが、フケを予防することに繋がる。
- セルフケアで改善されない場合は、専門医に相談すると良い。
フケなどの頭皮に関するお悩みがある方は
フケは、誰にでもみられる生理現象ですが、肩口のフケが目立つような場合や、髪の毛にベタベタとした黄色っぽいフケがみられる場合、頭皮環境が悪化している可能性があります。
頭皮環境の悪化は、ストレスが原因となって起こるケースも多いため、ストレスを取り除くことが大切です。
また、フケの量が増えるような頭皮環境では、抜け毛や薄毛を引き起こす可能性もあるため、できるだけ早めに専門医に相談することが大切です。
1日あたり100本以上の抜け毛が継続するようであれば、何らかの脱毛症を発症している可能性もあります。
駅前AGAクリニックでは、男性の薄毛や女性の薄毛、円形脱毛症など、薄毛全般の治療を行っています。
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