【医師監修】つむじが2つある原因とは?2つ以上あるとはげるのは本当?
つむじは誰にでもありますが、その数は人によって異なり、中には2つ以上のつむじを持っている方もいらっしゃいます。
また、インターネットの情報の中には、つむじが2つ以上あるとはげるリスクが高くなるということが記載されていることもあります。
この記事では、つむじが2つある原因や2つ以上あるつむじと薄毛との関係性についてご紹介します。
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つむじが2つある原因とは
多くの方はつむじが1つですが、中にはつむじが2つある方もいます。
では、つむじが2つある原因は、何なのでしょうか。
遺伝
つむじが2つ以上できるのは、遺伝の影響があると考えられています。
つむじは、胎児の段階で形成するとされているため、つむじの個数は生まれつきである可能性が高いです。
しかし、遺伝によってつむじが2つ以上できるという事は、明確な科学的根拠がある訳ではなく、あくまでも可能性です。
2つある人の割合は?
つむじが2つ以上ある人の割合は、およそ7%と言われています。
また、3つ以上つむじがある人の割合は、1.5%~3%と言われています。
このため、2つ以上つむじがある方は、それほど珍しくないと言えるでしょう。
- 多くの方はつむじが1つだが2つ以上ある方もいる。
- つむじが2つ以上出来るのは遺伝が原因と言われている。
- つむじを2つ以上持つ方は人口のおよそ7%である。
つむじが2つあるとはげる?
つむじが2つある場合、つむじが多いとはげやすくなるのではないかと心配になる方もいるのではないでしょうか。
では、つむじが2つになると、はげやすくなるのでしょうか。
相関性はない
つむじの数とはげることの間には、相関性がありません。
仮につむじが3つあったとしても、はげやすくなるような根拠は存在しません。
ただ、AGA(男性型脱毛症)を発症した場合、つむじの周囲から薄毛が進行することもあるため、見分けをつけるのが難しいこともあるかもしれません。
しかし、これはつむじが2つあることが原因ではなく、薄毛が進行していることが原因です。
このため、つむじが2つある場合でも、将来的に薄毛になるわけではないのです。
つむじが多いと薄毛に見える
つむじが2つあるとはげやすいと言われるのは、つむじの数が多いと、薄毛に見えるためです。
つむじの周囲は、地肌が露出しやすい箇所となっており、つむじに近づけば近づくほど、髪の毛の量は少なくなっていきます。
このようなつむじが2つあることで、つむじが1つの場合よりも地肌が透けやすくなるため、はげやすいと言われるのです。
男性ホルモンによってつむじは薄くなる
つむじが薄くなるのは、つむじの数が問題なのではなく、男性ホルモンが深く関わっています。
男性にみられるつむじはげの多くが、AGA(男性型脱毛症)の発症によるものです。
AGAの発症に大きく関わっている5α-リダクターゼが、つむじ周辺に多く分布するため、AGAを発症すると、つむじ周りが薄くなるのです。
- つむじが2つある場合でも、はげやすくなるようなことはない。
- つむじが2つあると、地肌が透けて薄毛に見えやすくなる。
- つむじ周りが薄くなるのは、つむじの数ではなく男性ホルモンが原因である。
危険なつむじの状態とは?
つむじが2つあるからと言って、はげのリスクが高くなる訳ではありません。
しかし、つむじの周りに以下のような状態がみられる場合、薄毛を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
つむじ周りの毛が細い
つむじ周りの髪の毛が細くなってきている場合は、注意が必要です。
つむじ周りの毛が細くなっている場合、ヘアサイクルに異常を生じている可能性があります。
ヘアサイクルに異常が生じた場合、髪の毛が十分に成長せず、細い状態の間に抜け落ちてしまうことがあります。
ヘアサイクルの周期に異常が生じる原因としては、ストレスや疲労、睡眠不足、血行不良、脱毛症の発症など様々なことが挙げられています。
以前と比べて、頭頂部のボリュームがなくなってきている方や、抜け毛の細さが目立つような方は、薄毛になる可能性があるため、注意が必要です。
つむじ周りの頭皮環境が悪い
つむじ周りの頭皮環境が悪くなると、健康な髪の毛が育たなくなるリスクが高まります。
具体的には、以下のような状態がみられる場合、頭皮環境が悪化している可能性があります。
頭皮が赤い
頭皮が赤くなっている場合、頭皮に湿疹や炎症を起こしている可能性があります。
健康な方の頭皮は、やや青白い色をしています。
頭皮に湿疹があると、無意識に頭皮を掻きむしってしまい、さらに炎症状態を悪化させる可能性があります。
頭皮がベタつく
頭皮がベタつく場合も、頭皮状態が悪化しているサインだと考えられます。
必要以上に頭皮の皮脂が分泌されると、皮脂とホコリ、汚れなどが混じり合い、毛穴を塞ぐ可能性が高くなります。
毛穴が塞がると、皮脂や老廃物を排出することができなくなり、炎症を引き起こす可能性があります。
また、過剰に分泌された皮脂をエサとして細菌が繁殖すると、脂漏性皮膚炎を引き起こすこともあるため、注意が必要です。
- つむじ周りの毛が細くなっている場合は注意が必要である。
- 正常な頭皮は青白い色をしており、頭皮が赤い場合は注意が必要である。
- 頭皮がベタつくことも頭皮環境が悪化しているサインと考えられる。
つむじはげを防ぐための対策
つむじ部分の髪の毛が細くなったり、つむじ周りの頭皮環境が悪化したりした場合、将来的につむじはげを引き起こす可能性があります。
このため、普段から有効な対策を行うことが大切です。
生活習慣を改善する
つむじはげを予防するためには、生活習慣を改善することが大切です。
男性の薄毛の多くは、遺伝的形質によってもたらされますが、生活習慣によって抜け毛のリスクを高める可能性もあります。
女性の場合、も生活習慣が原因となり、粃糠性脱毛症や、びまん性脱毛症といった脱毛症を発症することもあります。
食生活
髪の毛が細くなっているような場合、髪の毛が成長するための栄養素やエネルギーが不足している可能性があるでしょう。
髪の毛は、タンパク質の一種であるケラチンから作られているため、普段から良質なタンパク源を摂取することが重要です。
また、頭皮環境を良好に保つためには、血行を促進したり皮膚を作るサポートをしたりするビタミンB群を摂取し、抗酸化作用の高いビタミンEを摂取することも大切です。
睡眠
つむじはげを予防するためには、睡眠の習慣を見直すことも重要です。
睡眠中には成長ホルモンが分泌され、細胞の分裂が活発化することで、身体を回復させたり、損傷部位を修復したりします。
髪の毛は、毛母細胞が分裂することで成長するため、睡眠の質が低下したり、睡眠不足に陥ったりすると、髪の毛の成長が妨げられます。
このため、できるだけ早寝早起きを心がけ、睡眠の質を保つようにしましょう。
飲酒や喫煙を控える
適度な飲酒は健康の増進になることもありますが、過度に飲酒をすると心身に様々なダメージを与えます。
アルコールには覚醒作用があるため、寝酒の習慣があると睡眠の質を低下させ、髪の毛の成長を阻害することに繋がります。
また、タバコに含まれるニコチンには、毛細血管を収縮させる作用があります。
頭皮には毛細血管が多く張り巡らされているため、毛細血管が収縮することで、髪の毛が成長するためのエネルギーが不足しやすくなります。
いきなり、完全にやめることが難しい場合は、徐々に減らすと良いでしょう。
症状が現れたらクリニックを受診する
つむじ周りの薄毛が明らかに目立つようになってきたら、早めに薄毛治療専門のクリニックを受診することが大切です。
特に、男性にみられる代表的な薄毛のAGAには、進行型という特徴があるため、適切な措置を講じない限り、つむじの薄毛が徐々に進行してしまうのです。
ある程度進行したつむじの薄毛も、適切な治療を受けることで、年齢相応の毛髪量に回復させることが期待できます。
- つむじはげを予防するためには、生活習慣を改善することが大切。
- 明らかにつむじ周りの薄毛が目立つ場合は、専門のクリニックに相談することが重要。
- 適切な治療を行うことで、AGAの症状を改善することが期待できる。
つむじ周りの薄毛に関するご相談なら
日本人のおよそ7%に2つのつむじがみられますが、つむじが2つあってもはげるリスクが高くなる訳ではありません。
つむじはげを予防するためには、睡眠習慣や食生活を見直し、頭皮環境を良好に保つことが必要です。
また、飲酒や喫煙の習慣がある方は、少しずつでも減らしていくと良いでしょう。
つむじ周りの薄毛が明らかに目立つようになってきたら、できるだけ早めに専門のクリニックを受診することが大切です。
駅前AGAクリニックでは、男性のつむじはげだけでなく、女性の薄毛に関するご相談も承っています。
無料カウンセリングも行っておりますので、まずは、お気軽にご相談ください。