赤ちゃんの薄毛の原因とは??赤ちゃんにはAGAはありません。
赤ちゃんの髪は薄くても大丈夫なのでしょうか。
髪はいつまでに生えればいいのでしょうか。
赤ちゃんの病的な薄毛の原因は何なのでしょうか。
赤ちゃんについての心配事は絶えないと思います。
今回は赤ちゃんの薄毛について駅前AGAクリニックの毛髪専門の医師が解説します。
赤ちゃんの薄毛の期間は一生に一度の可愛い時間なのです。
赤ちゃんの薄毛はほとんど心配する必要はないです。
薄毛を心配される方が多いですが、ほとんどの場合は問題になることがありません。
時には部分的に変な形で抜けてしまう事もありますが、それも次第に良い状態になって行きます。
抜け毛に関しても心配はいらないです。
毛髪は一日50~100本程度も抜けます。
布団や枕に毛が落ちていても不安になる事はないのです。
赤ちゃんの個人差はかなり大きいです。
赤ちゃんの発達自体もそうなのですが、毛髪に関してもかなり個人差があるものなのです。
生まれてきた時点で毛髪が完全に生えそろっている赤ちゃんもいれば、全くない生えてないような赤ちゃんもいます。
しかし、どちらの赤ちゃんも正常なのです。
出産後3カ月程で最初の毛髪が抜けて次の毛髪が生えてくることがよくあります。
これがスムーズに行かなくて、抜けたまましばらく生えてこない事もあります。
これも正常なので安心して大丈夫です。
1歳頃まで毛髪はまばらで、3歳頃まで本数がどんどん増え、その後は太くなっていきます。
そして、成人と同じように約10万本もの毛髪が生えそろってきます。
赤ちゃんの薄毛の期間は一生に一度の可愛い時間と考えて楽しむ余裕があってもいいと思います。
異常な赤ちゃんの薄毛は?
では、異常な赤ちゃんの薄毛の原因とは何でしょうか。
成人と違いAGAが原因ではありません。
真菌感染症、脂漏性皮膚炎
頭皮の異常がある場合は要注意です。
頭皮の白癬菌感染症は多い疾患です。
白癬菌が部分的に脱毛症を引き起こします。
炎症が強い場合は瘢痕性脱毛症に移行して自然発毛が望めなくなる事もあります。
また、脂漏性皮膚炎も多い疾患です。
これも頭皮にいる真菌が原因です。
重症だと脱毛症を引き起こします。
どちらも真菌が原因ですので清潔に保つことと治療が必要になります。
また、湿疹と考えて安易にステロイドを外用することで悪化させてしまうこともありますので注意が必要です。
円形脱毛症
円形脱毛症は赤ちゃんでも発症します。
残念ながら赤ちゃんに関しての円形脱毛症の詳しいデータはありません。
円形脱毛症は若ければ若いほど予後が悪くなる傾向があります。
小児の円形脱毛症は難治性に移行する可能性が高いのです。
円形脱毛症は毛包組織に対する自己免疫疾患です。
そのため、その他の自己免疫疾患の合併にも注意が必要です。
牽引性脱毛症
赤ちゃんの後頭部の毛髪が擦れて抜けてしまう事がよくあります。
これは牽引性の脱毛症の一種だと考えられます。
成人の場合は髪型が原因となることが多いですが、赤ちゃんの場合は寝ていることが原因となります。
座ったり寝返りしたりハイハイが出来るようになると自然に解消するものです。
また、後頭部の擦れには赤ちゃんが母体の中にいた時に出来た毛髪の生え代わりのタイミングの関係もあります。
まだ生まれて間もない赤ちゃんでは毛髪の生え変わりのタイミングが揃ってしまうのです。
そのため、後頭部だけ一斉に抜けてしまう現象が起きやすいのです。
抜毛症
抜毛症と言って赤ちゃんが自分で毛髪を抜いてしまう癖を持ってしまう事があります。
赤ちゃんにストレスをかけない事が重要だと言われています。
母親も大変だと思いますが、母子ともにストレスがかからない方法を模索しなければなりません。
そして、自分の毛髪を抜かないように時間をかけて教えてあげる必要があります。
その他には脂腺母斑での脱毛症や先天性皮膚欠損、先天性三角形脱毛症、休止期脱毛症、先天性無毛症、Loose Anagen Syndrome等鑑別を必要とする脱毛症の疾患がありますが、頻度的には珍しい疾患です。
赤ちゃんの薄毛は皮膚科や小児科で解決出来る事が多いので、駅前AGAクリニックでは赤ちゃんの診断や治療は行っておりません。
円形脱毛症には場合によってはメソセラピー局所免疫療法が行えるかもしれません。
お母さんの薄毛(産後脱毛症や女性型脱毛症)に関しては駅前AGAクリニックにご来院される患者さまがおおくいらっしゃいます。
女性は出産を契機にホルモンバランスが大きく変わります。
産後は多くの女性にとって薄毛が気になるタイミングでもあります。
女性の薄毛の多くがこのタイミングで始まってしまいます。
分け目が目立つようになってきたり、ボリュームが減ってきたり、髪のコシがなくなったりという症状が女性の薄毛の初期の特徴です。
頭頂部から進行するために見えにくく、ご自身で気づきにくいことも多いです。
症状が進行する前にご相談頂けば効果的に予防・治療出来ますので、赤ちゃんと同時に一度お母さんの状態も見直してみてはいかがでしょうか。