AGAにおすすめの飲み薬は？市販で購入することはできるのか？

AGAは男性に見られる代表的な脱毛症の1つで、M字はげやO字はげといった特徴的な抜け毛を引き起こす点が特徴です。AGA専門のクリニックでは薬物療法でAGAの改善を図ることが一般的ですが、どのような人にどんな飲み薬がおすすめなのでしょうか。

こちらの記事では、AGAの治療に際して用いられる代表的な3つの治療薬について解説するとともに、飲み薬を選ぶ際のポイントを紹介します。AGAに悩まされている男性は参考にしてみてください。

— 目次 —

• AGAにおすすめの飲み薬は？
• AGAの飲み薬は市販で購入できるのか？
• AGAの飲み薬の選び方は？
• AGAの飲み薬を購入する方法は？
• AGA治療に関するご相談なら駅前AGAクリニックへ

AGAにおすすめの飲み薬は？

AGA治療に用いられる主な飲み薬は以下の3つです。

次項以降でそれぞれのAGA治療薬の効果や特徴、副作用のリスクなどについて解説します。

フィナステリド

フィナステリドは厚生労働省に認可された薄毛治療薬の成分の1つです。フィナステリドを含有する代表的な飲み薬がプロペシアで、世界で初めて製造されたAGA治療薬として知られています。

フィナステリドや後述するデュタステリドの効果について知るためには、AGA発症のメカニズムについて把握する必要があります。AGA発症のメカニズムを簡単に説明すると以下の通りです。

• 男性ホルモンの一種であるテストステロンが、活性の高いジヒドロテストステロン（DHT)へと変化する
• ジヒドロテストステロンがアンドロゲン受容体に結合し、退行期誘発因子のTGF-βを生成する
• TGF-βによってヘアサイクルの成長期が短縮され、徐々に抜け毛の量が増える

テストステロンが活性の高いジヒドロテストステロンへと変化する際に、重要な働きをするのが体内の酵素の一種である5αリダクターゼです。

5αリダクターゼは頭頂部や前頭部の毛包に多く分布しています。AGAを発症するとO字はげやM字はげといった特徴的な抜け毛を引き起こすのはそのためです。

フィナステリドには5αリダクターゼの働きを阻害する作用があるため、ジヒドロテストステロンの生成が抑制され、抜け毛の予防につながります。

副作用

フィナステリドを服用した人のおよそ1〜5%未満に性欲の減退が見られます。また、1%未満の人に勃起不全や射精障害、精液量減少が見られたとの報告があります。

フィナステリドの服用で起こり得る主な副作用が男性機能の低下のため、妊活中の人は服用前に医師に相談するのがおすすめです。

参考：KEGG「プロペシア」

デュタステリド

デュタステリドはもともと男性に見られる前立腺肥大症の治療薬として用いられていましたが、日本と韓国ではAGAの治療薬としても利用されています。

デュタステリドを有効成分として配合した飲み薬がザガーロです。デュタステリドもAGAの原因の1つである5αリダクターゼの働きを阻害する点が特徴です。

5αリダクターゼには1型と2型の2種類がありますが、フィナステリドが主に2型の5αリダクターゼの働きを阻害するのに対し、デュタステリドは1型・2型双方の5αリダクターゼの働きを阻害します。

そのため、デュタステリドにはフィナステリドよりも高い抜け毛予防効果が期待できます。

副作用

デュタステリド錠を服用した1%以上にリビドー減退や勃起不全、射精障害などの性機能不全が見られたとの報告があります。また、1%未満に発疹や頭痛、抑うつ気分、乳房障害、腹部不快感が見られました。

参考：KEGG「ザガーロ」

ミノキシジル

ミノキシジルは1960年代のアメリカで高血圧の治療薬として用いられていましたが、服用中の患者に発毛が見られたため、1980年代にミノキシジル外用薬のロゲインが製造・販売されました。

内服タイプのミノキシジルは心臓に負担を掛けるリスクがあるため、日本ではミノキシジル外用薬のみが認可されています。

しかし、内服タイプのミノキシジルの方が外用薬よりも高い発毛効果を期待できるため、多くの専門クリニックでは副作用に十分に注意したうえで、ミノキシジル内服薬の処方を行っています。

ミノキシジルの特徴は毛母細胞の死滅を抑制し、発毛シグナルを促進して新たな発毛を促すことです。フィナステリドやデュタステリドとは作用機序が異なるため、両剤との併用も可能です。

副作用

ミノキシジル内服薬の主な副作用は動悸や息切れ、頭痛、血圧低下、多毛、手足のむくみなどです。国内未承認の飲み薬のため、副作用の発現頻度は不明です。

AGAの飲み薬は市販で購入できるのか？

AGAの飲み薬は医療用医薬品に分類されるため、原則として薬局やドラッグストアでは購入できません。医療用医薬品を購入するためには、専門医の診察を受けたうえで処方箋をもらう必要があります。

基本的には対面での診察が必要ですが、場合によってはオンライン診療で医療用医薬品を処方してもらえるケースもあります。飲み薬ではなく塗り薬タイプのAGA治療薬であれば、薬局やドラッグストアで購入可能です。

薬局やドラッグストアで購入できる代表的な塗り薬タイプのAGA治療薬がミノキシジル外用薬です。ミノキシジル外用薬は第一類医薬品に分類されるため、薬剤師の説明を受けたうえで購入できます。

日本皮膚科学会が策定する男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインでは、ミノキシジル外用薬に関してフィナステリド内服薬やデュタステリド内服薬と並び、強く行うよう勧めるAランクの治療法に位置付けています。

AGAの飲み薬の選び方は？

AGAの飲み薬は大きくフィナステリド内服薬とデュタステリド内服薬、ミノキシジル内服薬の3つに分類されます。飲み薬を選ぶ際には、以下の3点を判断基準にすると良いでしょう。

• 効果で選ぶ
• 値段で選ぶ
• 体質に合わせて選ぶ

効果で選ぶ

日本皮膚科学会が策定する男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインでは、AGAに関して思春期以降に発症して徐々に進行する脱毛症と定義しています。

しかし、進行度合いや進行スピードは人によりさまざまなため、AGA治療の飲み薬を選ぶ際には効果に着目するのがポイントの1つです。

薄毛がそれほど進行していない人や将来のはげを予防したい人、若い人で発症して間もない場合などは、フィナステリド内服薬で現状維持を図る方法があります。

フィナステリド内服薬では思ったほどの効果を得られないようであれば、より抜け毛を抑制する効果が高いデュタステリド内服薬を選ぶと良いでしょう。

抜け毛予防だけではAGAの症状が改善しない人は、より積極的な発毛効果が期待できるミノキシジル内服薬を併用するのがおすすめです。

値段で選ぶ

AGAは進行型の脱毛症のため、原則として完治することがありません。そのため、いったんAGAを発症したら、長期にわたり根気強く治療を続ける必要があります。

その際にネックとなるのが医薬品にかかる費用のため、AGA治療薬を選ぶ際には値段に注目するのもポイントの1つです。

世界で初めて開発されたAGA治療薬がプロペシアですが、国内での特許期間が過ぎているため安価なジェネリック医薬品を使用することで、治療費を安く抑えることが可能です。

デュタステリド内服薬のザガーロもジェネリック医薬品が販売されていますが、プロペシアのジェネリック医薬品よりはやや高額となっています。

AGA治療は原則として自由診療のため、クリニックのホームページを調べて、安価で治療薬を処方しているところを探すのも1つの方法です。

体質に合わせて選ぶ

AGA治療薬に限らず医薬品には必ず副作用のリスクがあるため、体質に合わせて治療薬を選ぶのも重要なポイントです。

例えばフィナステリド内服薬やデュタステリド内服薬には男性機能を低下させる恐れがあるため、妊活中の人はミノキシジル内服薬を選ぶ手があります。

一方、ミノキシジル内服薬には心臓への負担を増す恐れがあるため、血圧に関するトラブルを抱えている人は、フィナステリド内服薬やデュタステリド内服薬を選ぶと良いでしょう。

AGAの飲み薬を購入する方法は？

AGAの飲み薬を購入する主な方法は以下の2つです。

• ネットで購入する
• クリニックで処方してもらう

ネットで購入する

AGAの飲み薬を購入する手段の1つが、ネットを通じて購入する方法です。個人輸入代行サイトなどでは、海外から輸入したAGA治療薬やジェネリック医薬品が安価で販売されています。

また、海外の通販サイトから自分でAGA治療薬を購入すると、国内正規品よりもかなり安価で入手できる可能性があります。

しかし、個人輸入で購入した医薬品には偽造薬剤や粗悪品が混じっているのも事実です。偽造薬剤や偽物を服用すると期待した効果が得られないばかりか、副作用のリスクが高くなる恐れがあります。

自分の判断で海外製の医薬品を服用して重篤な副作用が起こったとしても、国による医薬品副作用被害救済制度が適用されません。

クリニックで処方してもらう

AGAの飲み薬はクリニックで処方してもらう方法もあります。先述の通り、AGAの飲み薬は医療用医薬品に分類されるため、原則として医師の診察・処方が必要です。

フィナステリ内服薬やデュタステリド内服薬、ミノキシジル内服薬を購入したい方は、AGA専門のクリニックで相談すると良いでしょう。

特にミノキシジル内服薬に関しては国内未承認のため、専門医の指示に従って服用し、副作用のリスクを最低限度に留める必要があります。

AGA治療に関するご相談なら駅前AGAクリニックへ

AGAの改善・予防には飲み薬を服用するのが効果的です。フィナステリ内服薬やデュタステリド内服薬には、AGAの原因である5αリダクターゼの働きを阻害し、抜け毛を予防する効果が期待できます。

ミノキシジル内服薬には毛母細胞の死滅を抑制し、発毛シグナルを促進する作用があるため、より積極的な発毛効果が期待できます。

AGAの飲み薬は医療用医薬品に分類されるため、原則として医師の診察・処方が必要です。飲み薬でAGAを改善したい人は、駅前AGAクリニックまでお気軽にお問い合わせください。

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