抜け毛が多いと判断する基準はどのくらい?原因や対処法について解説
「最近、排水溝に詰まる髪の毛の数が増えてきた気がする」、「頭を洗った後の頭皮が透けて見えるようになった」というケースもあるのではないでしょうか。
今回は、抜け毛の起こる仕組みや原因、抜け毛が増えた場合の対処法について解説します。
— 目次 —
抜け毛が多いと判断する基準
抜け毛が多くなってくると、「薄毛になるかもしれない」と心配になることもあるでしょう。では、1日当たり、何本以上の抜け毛があると注意した方が良いのでしょうか。
100本を超えている
1日に抜ける髪の毛の量には、個人差や季節による差がありますが、平均的に毎日100本以上の抜け毛が続くようであれば、注意した方が良いでしょう。
髪の毛にはヘアサイクルがあり、2年から6年周期で生え変わるとされています。このため、1日当たり50本から100本程度の抜け毛であれば、問題はないと考えられます。
抜け毛が多い時期もある
1日に100本以上の抜け毛が見られる場合は注意する必要がありますが、これは、100本以上の抜け毛が、継続して起こった場合です。
一時的に抜け毛の量が増えるものの、平均的に50本から100本の抜け毛であれば、そこまで心配する必要はなく、実際に季節によって抜け毛の量が増えることもあるため、一時的なものは問題ありません。
抜け毛の種類にもよる
薄毛を予防するためには、抜け毛の本数だけでなく、抜け毛の種類にも注目しましょう。次のような抜け毛が見られる場合、何らかのトラブルを生じている可能性があります。
急に大量の髪の毛が抜けた
急に大量の髪の毛が抜けるような場合、AGAや円形脱毛症などの脱毛症を発症している可能性があります。
原因を自分で判断するのは難しいため、専門のクリニックを受診するようにしましょう。
以前よりも明らかに頭皮が薄くなった
抜け毛に伴い、明らかに頭皮が薄くなった場合や、地肌が透けて見えるようになった場合も、何らかの脱毛症を発症している可能性もあります。このような症状を感じた場合、早めに専門のクリニックで診てもらうことが大切です。
- 1日に50本から100本の抜け毛であればそこまで心配する必要はない。
- 1日に100本以上の抜け毛が続くようであれば注意が必要である。
- 急な抜け毛や頭皮が薄くなった場合は、脱毛症を発症している可能性がある。
抜け毛が多くなる原因
抜け毛の原因は実に様々なのですが、ここでは身近な抜け毛の原因について紹介します。自分では良かれと思っていることが、意外にも抜け毛の原因につながっているケースもあります。
肌質に合っていないシャンプーによる頭皮環境の悪化
意外に思われるかもしれませんが、普段使っているシャンプーが抜け毛のリスクを高めているケースもあります。
特に市販のシャンプーには、頭皮や髪の毛にとって有害な成分が含まれているため、頭皮環境を悪化させ、抜け毛のリスクを高めます。
特に市販のシャンプーに含まれている合成界面活性剤は、その強力な洗浄力によって、頭皮環境を悪化させるケースが多いようです。
合成界面活性剤は、食器洗い洗剤や洗濯洗剤などに含まれている洗浄成分で、油汚れを浮かせて洗い流しやすくする役目があります。
ただ、皮脂は頭皮を守ってくれるバリアでもあるため、市販のシャンプーで皮脂を根こそぎ洗い流してしまうと、頭皮のバリア機能が失われ、その結果、頭皮環境が悪化してしまうのです。
ストレスによる自律神経のバランスの乱れ
ストレスは万病のもとと言いますが、髪の毛の成長にとってもリスクファクターとなります。というのも、自律神経のバランスが乱れると、血管が収縮して血行を阻害するからです。
また、自律神経のバランスが乱れることで睡眠の質が低下すると、毛母細胞の分裂が不活発になるため、やはり健康な髪の毛の成長を阻害してしまいます。
抜け毛のリスクを高めるような生活習慣
日ごろの生活習慣が抜け毛のリスクを高めることもあります。では、どのような生活習慣が抜け毛につながるのでしょう。
睡眠不足によって髪の毛が成長するためのエネルギーが不足する
忙しく仕事をしている方の中には、睡眠時間が足りていない方もいらっしゃることと思います。
医学の世界でも睡眠に勝る回復法はないなどと言われますが、睡眠時間が不足すると、身体の回復を優先させるため、髪の毛が成長するためのエネルギーが不足してしまいます。
脂質の多い食べ物の過剰摂取
脂っこい食べ物を好んで食べていると、動脈硬化のリスクが高くなります。動脈硬化が進行すると、いわゆる「ドロドロ血液」になるため、頭皮への血流が阻害されることとなり、結果として抜け毛のリスクが増します。
飲酒や喫煙
飲酒や喫煙の習慣も抜け毛のリスクファクターとなります。お酒は適量ならよいのですが、飲み過ぎた場合、アルコールを分解するのに大量のエネルギーと水分が使われます。
その結果、やはり「ドロドロ血液」となってしまい、頭皮への血流が阻害されます。また、タバコに含まれるニコチンには、毛細血管を収縮させる作用があります。
そのため、毛母細胞が毛細血管から栄養を受け取れなくなり、結果として抜け毛のリスクが高まるのです。まさにタバコは百害あって一利なしというわけです。
- 肌質に合っていないシャンプーは頭皮環境を悪化させ抜け毛のリスクを増す
- ストレス状態が昂じると抜け毛のリスクが高くなる
- 食習慣や生活習慣が抜け毛のリスクを高めるケースも
抜け毛が起こる仕組み
そもそもなぜ抜け毛が起こるのかその仕組みについて知っておきましょう。心配すべき抜け毛と、そうでない抜け毛を見分けることが大事です。
ヘアサイクルが乱れることで抜け毛のリスクが高まる
抜け毛にはヘアサイクルが密接にかかわっています。ヘアサイクルとは、髪の毛が生えてから抜け落ちるまでの周期を意味します。
通常、ヘアサイクルは2年から6年とされており、髪の毛の成長期→退行期→休止期→再び成長期…といった具合にサイクルしています。
ヘアサイクルの大部分は髪の毛の成長期によって占められているのですが、何らかの原因によって髪の毛の成長期が短くなると、髪の毛の抜け落ちる時期が早まるのです。
ヘアサイクルの回数は40回程度と考えられているため、ヘアサイクルの周期が短くなれば、それだけ抜け毛の量が増え、薄毛のリスクが増すというわけなのです。
栄養が不足すると抜け毛につながる
抜け毛は男性だけでなく、女性にとってもデリケートな問題です。特に女性の場合、極端なダイエットによって抜け毛のリスクが増すケースもあります。
たとえば、髪の毛はたんぱく質から作られているのですが、その合成には亜鉛の摂取が欠かせません。また、亜鉛の吸収率を高めるためには、ビタミンCやクエン酸の摂取が欠かせません。
ところが、極端なダイエットによって栄養が不足すると、髪の毛が成長するための栄養が不足してしまい、その結果、抜け毛や薄毛のリスクが増すのです。
頭皮環境が悪化することで健康な髪の毛が育たなくなる
頭皮環境の悪化も抜け毛のリスクを高めます。植物の成長に例えると、頭皮は植物が育つための土壌にあたります。
植物にとっての栄養は肥料ですが、髪の毛にとっての栄養は血液です。そのため、頭皮への血流が不足すると、健康な髪の毛の成長を阻害してしまうのです。
- ヘアサイクルが乱されると抜け毛のリスクが増す
- 栄養不足や頭皮環境の悪化が抜け毛につながる
抜け毛対策・対処法について
抜け毛の原因は実に様々なので、抜け毛の原因に応じた対策や対処法が重要となります。抜け毛の程度によって、以下のような対策を講じるのが良いでしょう。
育毛剤やサプリメントを利用する
将来の薄毛を予防する場合や、薄毛がそれほど目立たないような場合、育毛剤やサプリメントを利用するとよいでしょう。
特に血行を促進するビタミン類やカプサイシン、男性ホルモンのバランスを整えるノコギリヤシ、髪の毛を作る元となる亜鉛などを配合した育毛剤やサプリメントがおすすめです。
使っているシャンプーを変えてみる
排水溝に詰まる抜け毛の量が増えてきたというような場合、普段使っているシャンプーを変えてみましょう。おすすめは薬用シャンプーや育毛用シャンプーです。
薄毛治療専門のクリニックを受診する
薄毛がある程度目立つようになってきた場合、薄毛治療専門のクリニックを受診するのがおすすめです。特に男性に見られる薄毛のほとんどは、AGAという進行型の脱毛症です。
そのため、早目に治療を開始しないと、薄毛が徐々にかつ、確実に進行することとなります。薄毛専門のクリニックでは投薬治療や成長因子注入療法などを駆使して、薄毛の改善を図っています。
根本的な抜け毛の治療をする場合は、薄毛クリニックへ受診すると良いでしょう。
- 将来の薄毛を予防するためには育毛剤やサプリメントも効果的
- 抜け毛の量が増えてきたらシャンプーを変えてみる
- 薄毛が目立つようになったら専門のクリニックを受診するのがおすすめ
抜け毛の治療についてのご相談なら
抜け毛の原因は様々ですが、1日当たりの抜け毛の量が増えている場合、ヘアサイクルに乱れが生じている可能性が高いです。
ヘアサイクルが乱れる要因としては、肌質に合っていないシャンプーを使っていることや、自律神経のバランスが乱れること、極端なダイエットで栄養が不足していることなどが挙げられます。
男性の薄毛も、女性の薄毛に関しても、原因をはっきりさせることで適切な治療を行うことができます。
特に、男性に見られる代表的な薄毛であるAGAは、速やかに治療を行わないと、薄毛が徐々に進行してしまいます。
駅前AGAクリニックでは、投薬治療や毛髪再生メソセラピー、自毛植毛など、様々な方法でAGAの改善に取り組んでいます。抜け毛の量が気になる方は、まず無料カウンセリングでご相談ください。