抜け毛が多いと判断する基準はどのくらい?原因や対処法について解説

抜け毛 多い

「最近、排水溝に詰まる髪の毛の数が増えてきた気がする」
「頭を洗った後の頭皮が透けて見えるようになった」
というケースもあるのではないでしょうか。

今回は、抜け毛の起こる仕組みや原因、抜け毛が増えた場合の対処法について解説します。
— 目次 —

▽記事の内容をまとめた動画はこちら▽

 

抜け毛が多いと判断する基準

抜け毛が多くなってくると、「薄毛になるかもしれない」と心配になることもあるでしょう。

では、1日当たり、何本以上の抜け毛があると注意した方が良いのでしょうか。

1日に抜ける本数が100本を超えている

1日に抜ける髪の毛の量には、個人差や季節による差がありますが、平均的に毎日100本以上の抜け毛が続くようであれば、注意した方が良いでしょう。

髪の毛にはヘアサイクルがあり、2年から6年周期で生え変わるとされています。

このため、1日当たり50本から100本程度の抜け毛であれば、問題はないと考えられます。

抜け毛が多い時期もある

1日に100本以上の抜け毛が見られる場合は注意する必要がありますが、これは、100本以上の抜け毛が継続して起こった場合です。

一時的に抜け毛の量が増えるものの、平均的に50本から100本の抜け毛であればそこまで心配する必要はなく、実際に季節によって抜け毛の量が増えることもあるため、一時的なものは問題ありません。

抜け毛の種類にもよる

薄毛を予防するためには、抜け毛の本数だけでなく、抜け毛の種類にも注目しましょう。

次のような抜け毛が見られる場合、何らかのトラブルを生じている可能性があります。

急に大量の髪の毛が抜けた

急に大量の髪の毛が抜けるような場合、AGAや円形脱毛症などの脱毛症を発症している可能性があります。

原因を自分で判断するのは難しいため、専門のクリニックを受診するようにしましょう。

以前よりも明らかに頭皮が薄くなった

抜け毛に伴い、明らかに頭皮が薄くなった場合や、地肌が透けて見えるようになった場合も、何らかの脱毛症を発症している可能性もあります。

このような症状を感じた場合、早めに専門のクリニックで診てもらうことが大切です。

POINT
  • 1日に50本から100本の抜け毛であればそこまで心配する必要はない。
  • 1日に100本以上の抜け毛が続くようであれば注意が必要である。
  • 急な抜け毛や頭皮が薄くなった場合は、脱毛症を発症している可能性がある。

抜け毛が多くなる原因

抜け毛の原因は実に様々なのですが、ここでは身近な抜け毛の原因について紹介します。

自分では良かれと思っていることが、意外にも抜け毛の原因につながっているケースもあります。

肌質に合っていないシャンプーによる頭皮環境の悪化

意外に思われるかもしれませんが、普段使っているシャンプーが抜け毛のリスクを高めているケースもあります。

特に市販のシャンプーには、頭皮や髪の毛にとって有害な成分が含まれているため、頭皮環境を悪化させ、抜け毛のリスクを高めます。

特に市販のシャンプーに含まれている合成界面活性剤は、その強力な洗浄力によって、頭皮環境を悪化させるケースが多いようです。

合成界面活性剤は、食器洗い洗剤や洗濯洗剤などに含まれている洗浄成分で、油汚れを浮かせて洗い流しやすくする役目があります。

皮脂は頭皮を守ってくれるバリアでもあるため、市販のシャンプーで皮脂を根こそぎ洗い流してしまうと、頭皮のバリア機能が失われ、その結果、頭皮環境が悪化してしまうのです。

ストレスによる自律神経のバランスの乱れ

ストレスは万病のもとと言いますが、髪の毛の成長にとってもリスクファクターとなります。

というのも、自律神経のバランスが乱れると、血管が収縮して血行を阻害するからです。

また、自律神経のバランスが乱れることで睡眠の質が低下すると、毛母細胞の分裂が不活発になるため、やはり健康な髪の毛の成長を阻害してしまいます。

抜け毛のリスクを高めるような生活習慣

日ごろの生活習慣が抜け毛のリスクを高めることもあります。では、どのような生活習慣が抜け毛につながるのでしょう。

睡眠不足によって髪の毛が成長するためのエネルギーが不足する

忙しく仕事をしている方の中には、睡眠時間が足りていない方もいらっしゃることと思います。

医学の世界でも睡眠に勝る回復法はないなどと言われますが、睡眠時間が不足すると、身体の回復を優先させるため、髪の毛が成長するためのエネルギーが不足してしまいます。

脂質の多い食べ物の過剰摂取

脂っこい食べ物を好んで食べていると、動脈硬化のリスクが高くなります。

動脈硬化が進行すると、いわゆる「ドロドロ血液」になるため、頭皮への血流が阻害されることとなり、結果として抜け毛のリスクが増します。

飲酒や喫煙

飲酒や喫煙の習慣も抜け毛のリスクファクターとなります。

お酒は適量ならよいのですが、飲み過ぎた場合、アルコールを分解するのに大量のエネルギーと水分が使われます。

その結果、やはり「ドロドロ血液」となってしまい、頭皮への血流が阻害されます。

また、タバコに含まれるニコチンには、毛細血管を収縮させる作用があります。

そのため、毛母細胞が毛細血管から栄養を受け取れなくなり、結果として抜け毛のリスクが高まるのです。

まさにタバコは百害あって一利なしというわけです。

AGAや脱毛症などの疾患

抜け毛は、AGAや脱毛症などの疾患が原因で起こるケースも少なくありません。

抜け毛を引き起こす代表的な疾患として、以下の例が挙げられます。

  • AGA
  • FAGA
  • 牽引性脱毛症
  • 分娩後脱毛症
  • 粃糠性脱毛症
  • 脂漏性脱毛症
  • 円形脱毛症

それぞれについて解説します。

AGA

AGA(Androgenetic Alopecia)は男性の抜け毛を引き起こす代表的な疾患で、日本語では男性型脱毛症と呼ばれています。

AGAは、思春期以降に発症しゆっくりと進行するのが特徴の脱毛症で、主に遺伝が原因で起こるため原則として完治する可能性はありません。

ただし、適切な治療により症状の進行を遅らせたり、年齢相応の毛髪量を維持したりする効果は期待できます。

治療にはフィナステリド内服薬やデュタステリド内服薬、ミノキシジル外用薬などが用いられますが、広範囲の薄毛に関しては自毛植毛が推奨されるケースもあります。

FAGA

FAGA(Female Androgenetic Alopecia)は女性の抜け毛を引き起こす代表的な疾患で、日本語では女性型脱毛症と呼ばれています。

主に遺伝が原因で起こる男性の抜け毛とは異なり、ホルモンバランスの変化やストレス、誤ったヘアケア、自律神経の乱れなどさまざまな原因が複雑に絡み合った結果として発症する点が特徴です。

遺伝が原因で起こる男性の抜け毛に比べると、適切な対処により改善しやすいと考えられています。

ミノキシジル外用薬やスピロノラクトン、サプリメントなどを用いて治療するのが一般的です。

牽引性脱毛症

牽引(けんいん)性脱毛症は、男女に関係なく見られる脱毛症の一種です。

いつも同じ箇所で髪の毛を結んでいたり、分け目を作っていたりすると、局所の血行不良により抜け毛リスクが増加します。

通常はヘアスタイルの見直しで改善に向かいますが、牽引状態が長く続くと毛包がダメージを負い、髪の毛が生えてこなくなる恐れがあります。

分娩後脱毛症

分娩(ぶんべん)後脱毛症は、出産後の女性の多くに見られる薄毛の一種です。

分娩後脱毛症の発症には、以下2つの女性ホルモンが深く関わっています。

  • エストロゲン…髪の毛のハリやコシを生む
  • プロゲステロン…ヘアサイクルの成長期を維持する

妊娠中は女性ホルモンの分泌が活発化するため、髪の毛の量が一時的に増える方も多いです。

しかし、出産後は女性ホルモンの分泌量が激減するため、抜け毛のリスクが増加する傾向にあります。

通常は出産後半年から1年程度で改善に向かいますが、長引く場合は専門のクリニックで外用薬やメソセラピーなどの治療を受ける方法があります。

粃糠性脱毛症

粃糠(ひこう)性脱毛症は、異常に増殖したフケによって毛穴がふさがれて抜け毛が増える炎症性の皮膚疾患です。

粃糠性脱毛症の原因は、肌質に合っていないシャンプーや誤ったヘアケア、頻繁なヘアカラーやパーマ、過度なダイエットによる栄養不足、ストレス、ホルモンの変化などさまざまです。

ステロイド外用薬や抗真菌薬を用いて治療するのが一般的です。

脂漏性脱毛症

脂漏性脱毛症は皮脂の過剰な分泌によって頭皮環境が悪化し、抜け毛のリスクが増加する脱毛症の一種です。

この脱毛症は、皮膚の常在菌であるマラセチアが異常繁殖し、頭皮環境を悪化させる点が特徴です。

初期には無症状のケースが多く、しばしば慢性的な経過をたどるため、セルフケアでは改善が難しい傾向にあります。

抗真菌薬入りのシャンプーやステロイド外用薬を用いて治療するのが一般的です。

円形脱毛症

円形脱毛症は年齢や性別を問わず、誰にでも起こり得る脱毛症の一種です。

ストレスや遺伝的な要因で発症リスクが増すと考えられていますが、明確な原因は明らかにされていません。

円形脱毛症を発症した場合、ステロイド外用薬や局所免疫療法などの治療法で改善を図ります。

単発型の円形脱毛症であれば1年以内に8割が改善するとされますが、しばしば再発をくり返すため注意が必要です。

POINT
  • 肌質に合っていないシャンプーは頭皮環境を悪化させ抜け毛のリスクを増す
  • ストレスや食習慣、生活習慣が抜け毛のリスクを高めるケースも
  • AGAや脱毛症などの疾患が原因の可能性もるため注意が必要

抜け毛が起こる仕組み

そもそもなぜ抜け毛が起こるのかその仕組みについて知っておきましょう。

心配すべき抜け毛と、そうでない抜け毛を見分けることが大事です。

ヘアサイクルが乱れることで抜け毛のリスクが高まる

抜け毛にはヘアサイクルが密接にかかわっています。ヘアサイクルとは、髪の毛が生えてから抜け落ちるまでの周期を意味します。

通常、ヘアサイクルは2年から6年とされており、髪の毛の成長期→退行期→休止期→再び成長期…といった具合にサイクルしています。

ヘアサイクルの大部分は髪の毛の成長期によって占められているのですが、何らかの原因によって髪の毛の成長期が短くなると、髪の毛の抜け落ちる時期が早まるのです。

ヘアサイクルの回数は40回程度と考えられているため、ヘアサイクルの周期が短くなれば、それだけ抜け毛の量が増え、薄毛のリスクが増すというわけなのです。

栄養が不足すると抜け毛につながる

抜け毛は男性だけでなく、女性にとってもデリケートな問題です。

特に女性の場合、極端なダイエットによって抜け毛のリスクが増すケースもあります。

たとえば、髪の毛はたんぱく質から作られているのですが、その合成には亜鉛の摂取が欠かせません。

また、亜鉛の吸収率を高めるためには、ビタミンCやクエン酸の摂取が欠かせません。

ところが、極端なダイエットによって栄養が不足すると、髪の毛が成長するための栄養が不足してしまい、その結果、抜け毛や薄毛のリスクが増すのです。

頭皮環境が悪化することで健康な髪の毛が育たなくなる

頭皮環境の悪化も抜け毛のリスクを高めます。

植物の成長に例えると、頭皮は植物が育つための土壌にあたります。

植物にとっての栄養は肥料ですが、髪の毛にとっての栄養は血液です。

そのため、頭皮への血流が不足すると、健康な髪の毛の成長を阻害してしまうのです。

POINT
  • ヘアサイクルが乱されると抜け毛のリスクが増す
  • 栄養不足や頭皮環境の悪化が抜け毛につながる

髪の毛の抜ける量が多いときの対処法

抜け毛の原因は実に様々なので、抜け毛の原因に応じた対策や対処法が重要となります。

抜け毛の程度によって、以下のような対策を講じるのが良いでしょう。

育毛剤やサプリメントを利用する

将来の薄毛を予防する場合や、薄毛がそれほど目立たないような場合、育毛剤やサプリメントを利用する方もいらっしゃるでしょう。

特に血行を促進するビタミン類やカプサイシン、男性ホルモンのバランスを整えるノコギリヤシ、髪の毛を作る元となる亜鉛などを配合した育毛剤やサプリメントが人気のようです。

ただし、後にお話しますように、医学的な効果が無いものが多いため注意が必要です。

使っているシャンプーを変えてみる

排水溝に詰まる抜け毛の量が増えてきたというような場合、普段使っているシャンプーを変えてみましょう。

おすすめは薬用シャンプーや育毛用シャンプーです。

薄毛治療専門のクリニックを受診する

薄毛がある程度目立つようになってきた場合、薄毛治療専門のクリニックを受診するのがおすすめです。

特に男性に見られる薄毛のほとんどは、AGAという進行型の脱毛症です。

こういったAGAなどはあくまで「病気」です。つまり育毛剤やサプリメントだけで治そうという計画には、本来無理があります。

そのため、早めに治療を開始しないと、薄毛が徐々にかつ、確実に進行することとなります。

薄毛専門のクリニックでは投薬治療や成長因子注入療法などを駆使して、薄毛の改善を図っています。

本気で薄毛を治したい、本気で予防したい、根本的な抜け毛の治療をしたいといった場合は、薄毛治療のクリニックを受診すると良いでしょう。

POINT
  • 将来の薄毛を予防するために積極的な行動を起こすと良い
  • 抜け毛の量が増えてきたらシャンプーを変えてみる
  • 薄毛が目立つようになったら専門のクリニックを受診するのがおすすめ

よくある質問

髪の毛の抜ける量に関して、以下2つの質問が多く寄せられています。

  • 女性が一日で抜ける髪の毛の正常な量は?
  • 髪の毛の抜ける量と生える量の正常な範囲は?

それぞれの質問にお答えします。

女性が一日で抜ける髪の毛の正常な量は?

一日に抜ける髪の毛の量は個人により異なりますが、100本以内であればまず正常と考えて問題ないでしょう。

公益社団法人日本毛髪科学協会の調査によると、一日に抜ける髪の毛の量は「10万(本)÷(365日×4年)」で算出されると示唆されています。

同協会が実施した28歳女性の1日の抜け毛は40本〜70本で、先の算出による結果と合致すると報告されました。

ただし、秋口など季節の変わり目になると、一時的に抜け毛の本数が150本〜200本程度に増えるケースもあります。

参考:公益社団法人日本毛髪科学協会_毛髪に関する数字

髪の毛の抜ける量と生える量の正常な範囲は?

日本人の髪の毛はおよそ10万本とされており、一日に何本生えるか正確に算出するのは困難です。

このため、抜け毛の量と髪の毛が生える量を比較するのではなく、髪の毛の太さや伸びる速度を理解し、髪の毛全体のボリュームに着目するのがおすすめです。

髪の毛は一日におよそ0.4ミリメートル、1ヶ月に1〜1.3センチメートル伸びるとされています。

平均的な髪の毛の太さは0.07〜0.08ミリメートル程度です。

髪の毛の太さを正確に測るのは困難ですが、以前と比べてハリやコシがなくなり、地肌が目立つようになっていないかチェックしてみましょう。

また、以前と比べて抜け毛の量が急に増える場合は注意が必要です。

抜け毛の治療についてのご相談なら

抜け毛の原因は様々ですが、1日当たりの抜け毛の量が増えている場合、ヘアサイクルに乱れが生じている可能性が高いです。

ヘアサイクルが乱れる要因としては、肌質に合っていないシャンプーを使っていることや、自律神経のバランスが乱れること、極端なダイエットで栄養が不足していることなどが挙げられます。

男性の薄毛も、女性の薄毛に関しても、原因をはっきりさせることで適切な治療を行うことができます。

特に、男性に見られる代表的な薄毛であるAGAは、速やかに治療を行わないと、薄毛が徐々に進行してしまいます。

駅前AGAクリニックでは、投薬治療や毛髪再生メソセラピー、自毛植毛など、様々な方法でAGAの改善に取り組んでいます。

抜け毛の量が気になる方は、まず無料カウンセリングでご相談ください。

監修者
大藪 顕
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長
多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
資格:日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、日本レーザー医学会認定医

駅前AGAクリニック【全国13院 東京新宿院東京北千住院京都烏丸院大阪梅田院岡山院鹿児島院 など】

無料相談・ご予約(受付時間11:00-20:00)0120-722-969

カウンセリングWEB予約(無料)