円形脱毛症には初期症状がない?進行時の症状や特徴についてご紹介

円形脱毛症の初期症状

薄毛をもたらす脱毛症はたくさんありますが、円形脱毛症もそのうちの1つです。

円形脱毛症は男性だけでなく、女性や子供、お年寄りまで誰にでも見られる脱毛症として知られています。

ただ、その他の脱毛症と比べると原因がハッキリとしておらず、再発を繰り返すこともある厄介な脱毛症です。

では、円形脱毛症を発症する前に、なんらかの初期症状はあるのでしょうか。

また、どうやって改善すれば良いのでしょう。

— 目次 —

円形脱毛症に初期症状はあるの?

円形脱毛症というと、ある日突然何の前触れもなく発症するイメージをお持ちの方も多いことと思います。

実際、円形脱毛症に初期症状はあるのでしょうか。

多くの方は無自覚

円形脱毛症は、その他の脱毛症のように徐々に抜け毛の量が増えるという薄毛ではなく、突然何の前触れもなくごっそりと髪の毛が抜ける特徴を有しています。

ほとんどの方は何の自覚症状も感じないまま、円形脱毛症を発症しているようです。

初期症状に気付く方はおよそ5割

円形脱毛症のごく初期に、何らかの異変に気が付く人の割合はおよそ5割とされています。

では、どのような初期症状が見られるのでしょうか。

抜け毛が増えて気付くケース

円形脱毛症というと、いわゆる「10円はげ」をイメージされる方が多いのではないでしょうか。実は、円形脱毛症には単発型の円形脱毛症や、多発型の円形脱毛症、全頭型の円形脱毛症など、様々な種類があります。

円形脱毛症には、突然のように抜け毛が起こるという特徴がありますが、いきなり広範囲にわたって髪の毛が抜け落ちてしまうケースもあれば、時間をかけて少しずつ髪の毛が抜け落ちていくこともあります。

このため、円形脱毛症の進行が比較的緩やかであった場合、円形脱毛症の発症に気が付くのが遅くなる可能性もあります。

シャンプーをした時に、排水溝に詰まる髪の毛の量が増えたことで、円形脱毛症の発症に気が付くケースもあります。

周囲の人に言われて気付くケース

円形脱毛症といっても症状は様々です。全頭型の円形脱毛症のように、頭部全体に抜け毛が起こるような場合は、周囲の人から指摘されなくても、円形脱毛症の発症に気が付くことでしょう。

一方、単発型の円形脱毛症の場合、抜け毛の範囲が狭いうちは、自分では気が付かないことも決して珍しくはありません。

髪の毛の長い女性の場合、小さな円形脱毛症ができていたとしても、見た目が変わらない場合、円形脱毛症に気が付かないこともあります。

また、円形脱毛症ができる場所は様々であるため、仮に後頭部に小さな円形脱毛症が起こっていた場合、周囲の人から言われて初めて気が付くようなケースもあります。

POINT
  • 円形脱毛症には初期症状がないことも少なくない。
  • 抜け毛が増えてきて円形脱毛症に気が付くケースがある。
  • 周囲の人に指摘されて円形脱毛症に気が付くこともある。

円形脱毛症の特徴

円形脱毛症には、その他の脱毛症には見られない特徴があることで知られています。

では、円形脱毛症にはどんな特徴があるのでしょう。

男女差がない

円形脱毛症の特徴として、男女差が無いということがあげられます。

男性に見られる薄毛の代表がAGA(男性型脱毛症)ですが、AGAはその名の通り、男性にしか起こらない脱毛症です。

また、女性特有の脱毛症として分娩後脱毛症(ぶんべんごだつもうしょう)があげられますが、分娩後脱毛症も当然ながら、女性にしか見られないタイプの脱毛症です。

脱毛症にはその他にも粃糠性脱毛症(ひこうせいだつもうしょう)や脂漏性皮膚炎にともなう脱毛症などがありますが、粃糠性脱毛症が比較的女性に多くみられるのに対し、脂漏性皮膚炎にともなう脱毛症は、皮脂の分泌量が多い男性に多くみられます。

円形脱毛症の場合、そのような男女差がありません

それどころか、年齢による差もなく、子供から高齢者まで、誰でも円形脱毛症を発症する可能性があります。

ある日突然まとまって髪の毛が抜ける

通常、脱毛症というと徐々に薄毛が進行するものです。

排水溝に詰まる抜け毛の量が気になりだしたり、地肌が透けて見えたりして初めて、脱毛症の可能性を疑うことになる訳です。

ところが、円形脱毛症の場合、ある日突然のようにまとまった量の髪の毛が抜け落ちるため、一夜にしてハゲができてしまうことも珍しくありません。

再発するケースが多い

円形脱毛症の特徴としては、再発するケースが多いこともあげられます。

円形脱毛症にもいくつかのタイプがあり、もっとも軽傷なのが単発型の円形脱毛症で、コイン大のハゲが1つ見られます。

コイン大のハゲが複数個見られるのが多発型の脱毛症で、さらにハゲが全体に広がると、全頭型の円形脱毛症と呼ばれます。

このように広範囲にハゲが見られるタイプの円形脱毛症を発症した場合、いったん治ったとしても再発する可能性が高いことで知られています。

はっきりとした原因が分からない

脱毛症には何らかの原因があるものですが、円形脱毛症に関しては、はっきりとした原因が分かっていません。

かつてはストレスが原因で円形脱毛症ができると考えられており、10円ハゲ=ストレスといったイメージがありました。

ところが、その後の研究によって、円形脱毛症とストレスとの間に有意な関係は認められないことが分かってきました。

現在では、円形脱毛症は自己免疫疾患の一種とされています。

自己免疫疾患とは、本来であれば身体を守るべき免疫機能によって、自分の細胞が攻撃される疾患を意味します。

円形脱毛症の場合、何らかの原因によって免疫系が毛包を攻撃し、それによって抜け毛が起こると考えられています。

ただ、免疫系の異常によって抜け毛が起こるというメカニズムは分かったとしても、では、なぜ免疫系に異常が起こるのか、その原因についてはやはりよく分かっていません

POINT

円形脱毛症には発症に男女差が無く、子供からお年寄りまで誰でも発症する可能性がある。ただ、いまだに原因についてはハッキリとしたことが分かっていない。

円形脱毛症が進行している場合の症状

円形脱毛症を発症してから3ヶ月から6ケ月程度が過ぎると、円形脱毛症の進行期を迎えるとされます。円形脱毛症の初期には自覚症状がないことも珍しくありませんが、円形脱毛症が進行している場合、次のような症状が見られることもあります。

起床時の抜け毛が多く見られる

円形脱毛症が進行している場合、朝起きた時に、枕元にたくさんの抜け毛が散らばっているケースがあります。円形脱毛症を発症した場合、脱毛部の周囲の髪の毛はとても抜けやすくなっています。

このため、寝ている時の寝返りなどによって、脱毛部の周囲の髪の毛が引っ張られることで、簡単に抜け落ちてしまうのです。

抜け毛が尖っている

先述したように、円形脱毛症の原因についてははっきりとした原因が分かっていません。現在では、何らかの原因によって自分の免疫系が毛包を攻撃することによって、円形脱毛症を発症すると考えられています。

このため、円形脱毛症が進行している場合、自己免疫によって毛包が攻撃され、抜け毛の根元が切れていたり、尖っていたりする場合があります。円形脱毛症が疑われる場合には、抜け毛の根元を確認してみると良いでしょう。

抜け毛の範囲が徐々に広がる

円形脱毛症が進行している場合、抜け毛の範囲が徐々に広がってくることもあります。また、脱毛部位に黒点が認められるような場合、円形脱毛症の進行期にあると考えられています。

POINT
  • 円形脱毛症が進行している場合、起床時の抜け毛が多く見られるようになる。
  • 抜け毛の根元が尖っている場合、円形脱毛症が進行している可能性がある。
  • 円形脱毛症が進行している場合、抜け毛の範囲が広がることもある。

駅前AGAクリニックの円形脱毛症治療について

円形脱毛症は、病院の皮膚科や皮膚科クリニックなどでみてもらうのが一般的となっています。

なぜなら、円形脱毛症が皮膚疾患の一種だと考えられているからです。

男性に見られる代表的な薄毛がAGAですが、世の中にはAGA治療を専門としているクリニックはたくさんあるのですが、円形脱毛症もみているAGA治療専門のクリニックは多くありません。

駅前AGAクリニックでは、AGAはもちろんのこと、女性に見られる薄毛や、円形脱毛症など、すべての薄毛を治療しています。

皮膚科は確かに皮膚に関するプロフェッショナルではありますが、抜け毛や薄毛に関するプロフェッショナルではありません。

駅前AGAクリニックでは長年にわたって薄毛患者様を見させていただいており、豊富な臨床例を有しています。

そのため、1人1人に合った治療法を提案することが可能となっているのです。

円形脱毛症の治療法

円形脱毛症を発症した場合、一般的にはどのような方法で治療がおこなわれることとなるのでしょうか。

円形脱毛症の代表的な治療法を紹介しておきたいと思います。

ステロイド製剤

円形脱毛症を発症した場合、ステロイド製剤を用いて治療をおこなうのがもっともポピュラーです。

ステロイドを含有した外用薬を頭皮に塗布したり、内服薬を服用したりします。

ステロイド局種注射

円形脱毛症による脱毛部位が広範囲に及ぶ場合、ステロイド製剤を局所に注射で注入することもあります。

局所免疫療法

局所免疫療法は、脱毛部位に対して専用の薬品を用い、わざとかぶれを起こすことで免疫機能を抑える治療法です。

当院の円形脱毛症の治療方針

駅前AGAクリニックでは多くの皮膚科クリニックとはことなり、副作用のリスクが高いステロイド製剤の内服は一切おこなっておりません。

円形脱毛症の原因は、はっきりとしたことが分かっていません。

そのため、1人1人に合った治療法を決めることから始めなければいけないのです。

やみくもにステンレス製剤を用いると、副作用だけでなく、リバウンドの危険性も高くなってしまいます。

まとめ

円形脱毛症は誰にでも起こり得る脱毛症で、しかも再発リスクが高いという厄介な特徴があります。

そのため、円形脱毛症を発症した場合、その原因を見極めることが重要となります。

はっきりとした原因は分かっていなくても、髪の毛の成長に悪影響を与える難からのファクターは存在しているはずです。

駅前AGAクリニックでは長年の治療経験を活かし、1人1人に合ったオーダーメイド治療をおこなっています。

円形脱毛症でお悩みの方はぜひ、お気軽にご相談ください。

監修者
長谷川 誠
2011年 千葉大学医学部を卒業
2011年 千葉県立病院群にて初期臨床研修
2013年 千葉大学医学部附属病院麻酔・疼痛・緩和医療科に入局
2015年 麻酔科標榜医取得
2017年 開院した駅前AGAクリニック大阪梅田院に非常勤医師として勤務 AGA、FAGA、円形脱毛症等、多数の患者様の発毛治療にあたる
2020年 AGA診療指導責任者に就任、東京北千住院の院長に就任
2021年 駅前AGAクリニック三重四日市院 院長
麻酔科標榜医、麻酔科専門医

駅前AGAクリニック【全国13院 東京新宿院東京北千住院京都烏丸院大阪梅田院岡山院鹿児島院 など】

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