自毛植毛後のかさぶたが取れる期間は?できるだけ早く取るには?

自毛植毛後のかさぶた

自毛植毛を行うと、頭皮にかさぶたができることがあります。
このかさぶたは自分で取ってもいいのでしょうか。
本記事では、自毛植毛のかさぶたを取ってよいのか説明し、かさぶたが取れるまでの期間やできるだけ早く取る方法について解説していきます。

— 目次 —

自毛植毛のかさぶたは取ってもいいの?

かさぶたを取ってはいけない

もし、自毛植毛をしたときにかさぶたができたとしても、自分で取り除くことはNGです。無理やり取ると、出血する可能性があります。かさぶたを取ることで治るまでに余計に時間がかかることもあるのです。

また、かさぶたを取ると最悪の場合は移植した髪の毛が落ちてしまうケースもあります。毛根がしっかりと定着する前に抜いてしまうと、毛乳頭が残りません。これではせっかく植毛をしたのがすべてムダになってしまいます。

このようにかさぶたを取ると出血したり髪の毛が落ちてしまうことがあるため、無理に取らないほうが良いでしょう。

かさぶたは自然に取れるのを待つことが大切

かさぶたというのは自毛植毛をするときにはどうしてもできてしまうものです。そして、かさぶたがいつまでも取れないということはありえません。いつかは自然に取れるため、焦ってかさぶたを取ろうとする必要はないのです。

かさぶたができたとしても、基本的には髪の毛に隠れてしまう部分です。どうしても気になることがあるかもしれませんが、1ヶ月以上かさぶたが残るということはあまりないため、しばらくの間は我慢しましょう。

POINT

かさぶたを無理やり取ろうとすると出血したり、治るのが遅くなったりするため、焦って取るべきではない。

自毛植毛後にかさぶたができる理由

出血するため

自毛植毛する際にはメスを使って頭皮に切込みを入れます。このときにどうしても出血することがあります。そのため、普通の傷口と同じように頭皮にかさぶたができてしまいます。出血が治まるまでに5日~1週間程度かかり、その頃になるとかさぶたができることが多くなります。

かさぶたというのは、細菌感染を予防するという大事な役割があります。傷口がむき出しになっていると、そこから細菌に侵入される恐れがあるため、それを防ぐためにかさぶたが必要となるのです。

また、傷を早く治すための役割もあります。皮膚細胞が増殖する際には空気に触れると乾燥して死滅するため、かさぶたが蓋のような役割を果たすのです。かさぶたがあることで、結果的に傷口の治りを早くすることができます。

体液が出るため

実は植毛を受けて血があまり出なかったとしてもかさぶたができることがあります。これは体液が出てくるからです。傷口ができると体液が出てきて治癒活動が始まります。体液には細胞の成長を促す因子が含まれていて、これが傷を早く治そうとするのです。

血液によるかさぶたは血が含まれるために赤色をしていることが多いのですが、体液によるかさぶたの場合は白っぽくなるのが特徴です。体液によるかさぶたも時間が経てば自然と取れていきます。

植毛をしてからかさぶたが取れる期間

通常は2週間程度で完全に脱落する

かさぶたができてから、脱落するまでの期間には個人差があります。一般的には2週間も経てばかさぶたは完全に脱落するものです。植毛してから3日目以降にかさぶたができ始めて、1週間もすれば完全なかさぶたとなり、そこから1週間を過ぎるとかさぶたが取れ始めていきます。

かさぶたがなかなか取れないと感じることがあるかもしれませんが、2週間経てば基本的に取れるため、焦るべきではありません。普段は意識しないようにすることで、2週間程度はあっという間に感じられるものです。

かさぶたと一緒に髪の毛が抜けても問題ない

かさぶたが取れるときには、同時に髪の毛もくっついて抜け落ちてしまうことがあります。これは自然なことであり、植毛の効果に特に影響はありません。毛根組織を頭皮に移植すると1週間から2週間もすれば完全に定着します。したがって、かさぶたが脱落するタイミングでは、もう植毛の定着について気にする必要はないのです。

かさぶたと一緒に毛が抜けてしまった部分も、しばらくすれば新しい毛がしっかりと生えてきます。

POINT

植毛によるかさぶたは通常、2週間程度で完全に取れる。

かさぶたをできるだけ早く取るには?

早くても植毛後1週間後

かさぶたは傷口を治すためにどうしても必要なものです。そのため、最低でも1週間はかさぶたが落ちずにそのまま残ってしまいます。これは仕方のないことであり、1週間はそのまま放置しておくべきです。

その間に急いでかさぶたを取ろうとすると傷口の治りが遅くなります。傷口が露出してしまい、そこから細菌が侵入することになれば、炎症を起こす可能性があるのです。

最悪の場合はせっかく植毛をしたのが台無しになってしまい、植毛したものが抜け落ちてしまう可能性もあります。そのため、植毛をしてから1週間はそのまま安静な状態にしておくことが大切です。

シャンプーは植毛から2,3日後

植毛をしたあとは、頭皮が傷だらけの状態になっているため、安静にする必要があります。そのため、植毛をしてから2、3日経つまではシャンプーをするべきではありません。いきなりシャンプーをしてしまうと傷口が開いてしまう恐れがあります。痛みが生じてしまう可能性があり、傷口が化膿することもあるため危険です。そのため、シャンプーはしばらく控えておかないといけません。

植毛をして2、3日経ったならば、シャンプーができます。ただし、この場合は患部にシャワーが直接当たらないようにしましょう。また、シャンプーが直接つかないように液が垂れる程度にしましょう。

洗い流すお湯の温度にも注意しましょう。ぬるま湯を使って洗うことで、頭皮への負担を減らすことができます。

しっかり濡らして剥がす

術後1週間経過後は、普通にシャンプーができるようになります。
このときには、頭皮をマッサージするようにして洗うことをおすすめします。その際には指の腹を使うことによって、傷つけないで済みます。

かさぶたの洗い方としては、周辺に指を当てて、そのまま円を描くようにしてマッサージするとよいです。しっかりと濡らしてマッサージするように触れることで、自然とかさぶたが取れることがあります。ただし、かさぶたに対してやさしく触れることが大切であり、無理に剥がそうとしてはいけません。あくまでも自然に取れるのを待つべきです。

まとめ

自毛植毛をすると傷口ができるためどうしてもかさぶたが生じます。このかさぶたは自然に取れるものです。無理に取ると治りが遅くなり細菌感染の恐れもあります。自毛植毛の際には頭皮に小さな傷ができてしまうため、かさぶたができるのは避けられません。たとえ出血がなかったとしても、体液が出てそれがかさぶたを作ることもあります。かさぶたは2週間も経過すればほとんど取れることが多いです。焦って取ろうとしなくても自然に脱落するため、あまり気にしないほうがよいでしょう。

かさぶたをできるだけ早く取りたいならば、正しい処置をすることが大切です。1週間ほど経過するまでは、ぬるめのお湯でシャワーをしてください。このとき、シャンプーは直接つかない程度に使用しましょう。

あくまでもかさぶたは自然に取れるのを待つことが大切だということを心に留めておきましょう。

監修者
田坂 洋介
2005年3月 昭和大学医学部卒業
2005年4月 昭和大学医学部付属初期臨床研修センタにて初期臨床研修開始
2007年4月 川崎市立川崎病院 麻酔科後期研修開始
2009年4月 麻酔科標榜医取得
2015年4月 大手毛髪専門クリニックで多数の症例を経験
2017年12月 駅前AGAクリニック大阪梅田院院長
資格:医師免許、麻酔科標榜医、麻酔科学会専門医、麻酔科学会指導医

駅前AGAクリニック【全国13院 東京新宿院東京北千住院京都烏丸院大阪梅田院岡山院鹿児島院 など】

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