自毛植毛は痛い?手術前後の痛みや術式による痛みの違いについて

自毛植毛 痛い
薄毛の範囲がある程度広くなってしまった場合、植毛手術を検討される方もいらっしゃることと思います。

特に自毛植毛の場合、拒絶反応のリスクが無く、確実に髪の毛の量を増やせるのでおすすめの治療方法です。

ただ、手術となると気になるのが「植毛手術って痛いの?」ということではないでしょうか。

そこで今回の記事では、手術前後の痛み方や、手術の種類による痛み方についてみていきたいと思います。

— 目次 —

植毛は痛いの?

日本では現在、自毛植毛が主流となっています。

主に後頭部の毛根を皮膚ごと切除し、薄毛やハゲの気になる場所へと移植していきます。

毛根ごと皮膚を切除すると、痛いようなイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、実際には麻酔を施したうえで施術をおこないますし、手術の後の痛みは薬でコントロールすることが可能なので、それほど過敏になる必要はありません。

植毛手術にともなう痛みについて

植毛手術も皮膚を切除する治療法である以上、痛みがゼロというわけではありません

では、植毛手術にともない、どのような痛みの出る可能性があるのでしょうか。

植毛手術の準備段階での痛み

植毛手術も皮膚を切除する治療法であるため、手術前には麻酔を施すこととなります。

通常はチクッとした痛みがある程度なのですが、場合によっては強い痛みを感じるケースもあります。

植毛手術中の痛み

手術中には麻酔の作用によって、痛みを感じることはまずありません

仮に手術中に意識が戻ったとしても、麻酔が効いているため、やはり痛みを感じることはありません。

植毛手術後の痛み

植毛手術を終えて麻酔が切れると、切除した場所に痛みを感じるようになります。

それを予防するため、手術後には痛み止めを服用して頂きます。

それによって痛みをコントロールすることが可能となります。

手術中に麻酔が切れた場合どうなる?

「手術中に麻酔が切れると痛いのでは?」と心配になる方もいらっしゃると思いますが、手術中であっても追加で麻酔や鎮痛剤を投与できるため、心配することはありません。

植毛にともなう痛み以外の症状

自毛植毛をおこなった場合、痛み以外に皮膚を縫い合わせた場所にツッパリ感を覚えることがあります。

ただ、そのような感覚は抜糸とともに消失するので心配ありません。

植毛術の種類ごとの痛み

日本では現在、人工植毛ではなく自毛植毛をおこなうケースがほとんどとなっています。

なぜなら、人工植毛には拒絶反応のリスクがあるうえに、植え付けた人工毛が抜け落ちたらそれまでだからです。

自毛植毛の場合、植え付けた場所の髪の毛が抜け落ちても、毛母細胞さえ生きていればまた新たに髪の毛が生えてきます。

自毛植毛の手法は主に以下の2つとなっていますが、それぞれについて、どのような痛みがあるのか見ていきましょう。

FUTの痛み

FUT法は自毛植毛の元祖ともいえる植毛術で、主に後頭部の頭皮を毛根ごと、広範囲にわたって帯状に切り取り、それを株(グラフト)に切り分け、薄毛部位に植え付けていきます。

手術中の痛みは麻酔によって感じなくすることができますが、後頭部の傷口を縫い合わせるため、痛みやツッパリ感が出ることもあります。

FUEの痛み

FUE法は専用のパンチを用いて、グラフトを1つ1つ採取する植毛術です。

そのため、傷跡が小さく、手術後の痛みをそれほど強くありません。

植毛手術後に痛いのはいつまで続く?

FUT法の場合、大きな傷跡が残るため、回復するまでの期間(ダウンタイムと言います)が10日から2週間と長いのに対し、傷跡の小さいFUE法の場合、ダウンタイムが1日から2日と短くなっています。

このように説明するとFUE法にはメリットばかりあるように思われますが、1つ1つグラフトを採取するため、費用が割高になるデメリットもあります。

POINT

FUT法は頭皮を広範囲に切除するため、1週間から2週間のダウンタイムがある。
FUE法の場合はダウンタイムが1日から2日と短いのが特徴。

自宅で痛い時にはどうしたらいい?

手術をおこなってから傷跡が回復するまで、自宅にいるときに痛みが出たらどうしたらいいのでしょうか。

また、それほど強く痛みが出ることはあるのでしょうか。

寝るときの痛み

植毛手術をおこなった後、心配なのが寝るときの痛みではないでしょうか。

実際、枕に押し付けられた部分が痛むのではないかと心配される方も少なくありません。

ただ、寝るときの痛みは痛み止めを服用することで気にならなくなるケースがほとんどですし、FUT法の場合、1日から2日もすれば気にならなくなることもあります。

入浴にともなう痛み

植毛手術をおこなった場合、一定の期間は入浴が禁止されています。

シャワーで身体を流す程度なら構いませんが、傷口が濡れるのは避けてください。

手術の方法によっては、頭を洗ったときに傷口が染みることもありますが、だんだんと気にならなくなる程度の痛みであることがほとんどです。

患部が引っ張られたときの痛み

FUT法をおこなった場合、「傷跡が引っ張られて痛むのではないか」と心配なこともあると思います。

これに関しても、痛み止めでコントロールすることが可能なので、それほど心配なさる必要はありません。

植毛による痛みを避けたい場合

植毛手術は熟練の医師によって痛みをコントロールしたうえでおこなうため、それほど痛みに悩まされるようなことはありません。

「それでもやっぱり痛みが怖い」という方には、次のような治療法をおすすめしています。

治療薬を利用する

薄毛の進行度合いがそれほどでもない場合、治療薬で対応が可能なケースもあります。

当院では主にフィナステリド錠やデュタステリド錠、そのジェネリック、ミノキシジルなど、さまざまな治療薬を組み合わせ、その人その人に合ったオーダーメイドの治療をおこなっています。

フィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルは厚生労働省からも発毛効果があると認可されており、日本皮膚科学会が推奨するAGA(男性型脱毛症)の治療薬でもあります。

メソセラピーを受ける

メソセラピーは、頭皮下に直接、髪の毛の成長に必要な成長因子(グロースファクター)を注入する治療法です。

頭皮下に直接注入する治療法であるため、治療薬よりも早く発毛効果を実感できるのがメリットです。

また、治療薬と併用することで、さらに発毛効果を高めることも期待できます。

当院でもメソセラピーをおこなっており、多くの患者さんに高い発毛効果を実感して頂いております。

まとめ

現在主流となっている発毛法は自毛植毛となっており、移植した場所の髪の毛が抜け落ちても、再び生えてくるため、薄毛を根本から改善するには最適な治療法といえます。

熟練の医師によって痛みをコントロールしたうえで手術がおこなわれるため、手術前後の痛みはそれほど心配する必要がありません。

当院では自毛植毛はもちろんのこと、治療薬を用いた治療や、メソセラピーもおこなっておりますので、どの治療法が自分に合っているか分からなという方は、ぜひお気軽にご相談ください。

監修者
大藪 顕
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長
多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
資格:日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、日本レーザー医学会認定医

駅前AGAクリニック【全国13院 東京新宿院東京北千住院京都烏丸院大阪梅田院岡山院鹿児島院 など】

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